このページでは太陽系惑星の英語名・読み方・由来について簡単にまとめています。
目次
太陽系惑星とは”太陽の引力によって拘束されている惑星”のことで、
太陽から近い順に「水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星」となっています。
まず簡単に太陽系惑星の英語名・読み方・由来をまとめたものが下になります。
惑星名 | 英語名(読み方) | 日本語名の由来 | 英語名の由来 |
---|---|---|---|
水星 |
Mercury(マーキュリー) | 五行思想から | 商業・旅人の神”Mercurius(メルクリウス)”から |
金星 |
Venus(ヴィーナス) | 五行思想から | 愛と美の女神”Venus(ウェヌス)”から |
地球 |
Earth(アース) | ”大地”と”球体”から | ドイツ語の”Erde(エルデ)”から |
火星 |
Mars(マーズ) | 五行思想から | 戦いの神”Mars(マルス)”から |
木星 |
Jupiter(ジュピター) | 五行思想から | 主神”Jupiter(ユーピテル)”から |
土星 |
Saturn(サターン) | 五行思想から | 農耕の神”Saturnus(サトゥルヌス)”から |
天王星 |
Uranus(ユラナス) | ”天空の王の星”から | 天空の神”Uranus(ウラヌス)”から |
海王星 |
Neptune(ネプチューン) | ”海の王の星”から | 海の神”Neptunus(ネプトゥーヌス)”から |
冥王星 |
Pluto(プルートゥ) | ”冥界の王の星”から | 冥界の神”Pluto(プルートー)”から |
冥王星は2006年に惑星ではなく、準惑星という分類に変更になりましたが、
ここでは他の太陽系惑星に冥王星も含めて解説していきます。
冥王星は位置的には太陽系惑星の中で最も外側に存在します。
(太陽から最も遠い位置にある)
さて太陽系惑星の英語名・読み方・由来について、それぞれ順番に詳しく見ていきましょう。
水星(すいせい)の英語名・読み方は”Mercury(マーキュリー)”と言い、
水星の由来は五行思想という古代中国における自然哲学の思想からきています。
五行思想とは古代中国における自然哲学の思想のことで、
万物は”火・水・木・金・土”の5種類の元素から構成されるという思想です。
つまり万物(この世のすべてのもの)は、5種類の元素(火・水・木・金・土)から構成されていると考えられていました。
そしてなぜ五行思想における”水”が割り当てられてたのかというと、
それは”水みたいに流れるように速く動く星”ということから水星となりました。
というのは、水星や地球などの惑星は太陽の周りを移動(公転)していますが、
当時はそれらの惑星の中でも水星の公転速度は最も速いということが分かっていました。
地球では太陽の周りを1周するのに約365日かかっていますが、
水星が太陽の周りを1周するのには約88日しかかかりません。
この流れるように速く動く星ということから、五行思想を元に”水星”と名付けられたんですね。
次に水星の英語名がマーキュリーとなった由来を見ていきましょう。
これはローマ神話における商業や旅人の神である”Mercurius(メルクリウス)”からきていて、
ラテン語(ローマの言語)の”Mercurius(メルクリウス)”が、英語では”Mercury(マーキュリー)”に変化しました。
英語にはラテン語を起源とした単語がかなり多いので、
それぞれのラテン語と英語の綴(つづ)りが似ているのも分かりますよね。
そしてローマ神話におけるメルクリウスは、ギリシャ神話におけるヘルメース(またはヘルメス)に相当しており、ギリシャ神話ではヘルメースは商業・牧畜・旅人・盗みなどを司っている神とされています。
ヘルメースは神々の使者であり、宵(夜)と明け方(朝)の空を素早く行き来する様子から、
すばしこい伝令神ヘルメースと結びつけられています。
水星は他の惑星に比べて太陽の周りを公転するのが速いので、ギリシャ語ではその様子からすばしこい伝令神であるヘルメースの名前が水星には付けられています。
ですので水星はラテン語(ローマにおける言語)ではメルクリウス、ギリシャ語(ギリシャにおける言語)ではヘルメース、英語ではマーキュリーと呼ばれているんですね。
もともとローマ神話とギリシャ神話はそれほど似てはいませんでしたが、
あるとき古代ローマにギリシャ神話が伝わり、ローマ人はローマ神話にギリシャ神話の物語をたくさん取り入れました。
それによりローマ神話とギリシャ神話では似通った部分も多いです。
ですがローマ神話とギリシャ神話では神々の名前は異なっており、
ローマ神話でのメルクリウスは、ギリシャ神話におけるヘルメースに相当しているというわけです。
金星(きんせい)の英語名・読み方は”Venus(ヴィーナス)”と言い、
金星の由来も五行思想という古代中国における自然哲学の思想からきています。
なぜ五行思想における”金”が割り当てられてたのかというと、
それは”金のように光り輝いている星”ということから金星となりました。
というのは、金星は明けの明星・宵の明星というように太陽と月に次いで明るく輝いており、
太陽と月を除いた太陽系惑星の中では最も明るく光り輝いています。
この金のように光り輝いている星ということから、五行思想を元に”金星”と名付けられたんですね。
次に金星の英語名がヴィーナスとなった由来を見ていきましょう。
これはローマ神話における愛と美の女神である”Venus(ウェヌス)”からきていて、
ラテン語(ローマの言語)の”Venus(ウェヌス)”が、英語では”Venus(ヴィーナス)”に変化しました。
そしてローマ神話におけるウェヌスは、ギリシャ神話におけるアプロディーテーに相当しており、ギリシャ神話ではアプロディーテ―は愛と美と性を司っている女神とされています。
金星は明けの明星や宵の明星というように、太陽系の惑星の中で最も明るく光り輝いている星になります。
その輝きの強さから”美しさ=明るさ”と表現されることも多く、
このことから金星にはウェヌスやヴィーナス、アプロディーテ―と名付けられています。
金星(日本語)=ヴィーナス(英語)=ウェヌス(ラテン語)=アプロディーテー(ギリシャ語)です。
地球(ちきゅう)の英語名は”Earth(アース)”と言い、
由来は大地という概念と地球が球体(丸い)であることからきています。
地球はかなり昔から「球体ではないのか?」と推測はされていましたが、
地球が球体であるということは証明されていませんでした。
実際に地球が球体であることが証明されたのは1520年頃で、
マゼランとエルカーノが世界一周したことによって証明されています。
その後に”大地”と”球体”という概念から、”地球”と名付けられました。
そして実は”地球”という言葉は日本で誕生した言葉ではなく、中国で誕生した言葉で、
中国から伝わってそれが日本でも使われるようになりました。
幕末から明治あたりに中国から日本へと伝わり、それから少しずつ”地球”という言葉が日本で定着していきます。
なので中国語でも同じ意味で”地球”という単語は使われています。
また地球を英語で読む場合は”Earth(アース)”ですが、
これはドイツ語の”Erde(エルデ)”からきています。
ドイツ語の”Erde(エルデ)”から古代中世英語の”Erthe(エルセ)”ときて、
そのあとに英語で”Earth(アース)”と読まれるようになりました。
なので”Erde(エルデ)⇒Erthe(エルセ)⇒Earth(アース)”となったんですね。
ドイツ語の”Erde(エルデ)”にはもともと”大地”の意味があり、いまでは地球の意味としても使われています。
ちなみに太陽系惑星の中において、英語名で神の名前が由来とされていないのは”地球だけ”です。
火星(かせい)の英語名・読み方は”Mars(マーズ)”と言い、
火星の由来も五行思想という古代中国における自然哲学の思想からきています。
なぜ五行思想における”火”が割り当てられてたのかというと、
それは火星の見た目が赤っぽい色をしているからです。
というのは、五行思想での”火”は赤色とされており
その星の表面が赤っぽい色の見た目をしていたことから火星と名付けられました。
次に火星の英語名がマーズとなった由来を見ていきましょう。
これはローマ神話における戦の神である”Mars(マルス)”からきていて、
ラテン語(ローマの言語)の”Mars(マルス)”が、英語では”Mars(マーズ)”に変化しました。
そしてローマ神話におけるマルスは、ギリシャ神話におけるアレースに相当しており、
ギリシャ神話においてもアレースは戦を司っている神とされています。
火星の表面が赤っぽい色の見た目をしていることから、
それが戦火や血の色のようだと考えられ、火星はマルスやアレース、マーズと名付けられています。
火星(日本語)=マーズ(英語)=マルス(ラテン語)=アレース(ギリシャ語)です。
木星(もくせい)の英語名・読み方は”Jupiter(ジュピター)”と言い、
木星の由来も五行思想という古代中国における自然哲学の思想からきています。
なぜ五行思想における”木”が割り当てられてたのかというと、
それは最後に五行思想における”木”の元素が余ってしまったからです。
というのは、五行思想では5種類の元素(火・水・木・金・土)がありますが、
先に木を除いた4種類の元素が他の惑星の特徴と合っていたために割り当てられました。
それで最後に余った”木”の元素が、いまの”木星”に割り当てられたんですね。
次に木星の英語名がジュピターとなった由来を見ていきましょう。
これはローマ神話における主神である”Jupiter(ユーピテル)”からきていて、
ラテン語(ローマの言語)の”Jupiter(ユーピテル)”が、英語では”Jupiter(ジュピター)”に変化しました。
そしてローマ神話におけるユーピテルは、ギリシャ神話におけるゼウスに相当しており、
ギリシャ神話ではゼウスは主神であり、全宇宙や天候を支配する全知全能の天空神とされています。
主神というのは”神々の中での最高の神(最高神)”という意味で、
ローマ神話のユーピテル・ギリシャ神話のゼウスは神々の王とも言える存在になります。
木星はその王様のごとく、どっしりとした落ち着いた輝きから、
ユーピテルやゼウス、ジュピターと名付けられています。
木星(日本語)=ジュピター(英語)=ユーピテル(ラテン語)=ゼウス(ギリシャ語)です。
土星(どせい)の英語名・読み方は”Saturn(サターン)”と言い、
土星の由来も五行思想という古代中国における自然哲学の思想からきています。
なぜ五行思想における”土”が割り当てられてたのかというと、
それは土星の見た目が黄色がかっているからです。
というのは、五行思想では”土”は黄色とされており、
土星のその黄色っぽい見た目をしていることから”土星”と名付けられました。
次に土星の英語名がサターンとなった由来を見ていきましょう。
これはローマ神話における農耕の神である”Saturnus(サトゥルヌス)”からきていて、
ラテン語(ローマの言語)の”Saturnus(サトゥルヌス)”が、英語では”Saturn(サターン)”に変化しました。
そしてローマ神話におけるサトゥルヌスは、ギリシャ神話におけるクロノスに相当しており、
ギリシャ神話ではクロノスは大地と農耕を司っている神とされています。
土星はそのくすんだ黄色の光が土をイメージさせることから、
農耕の神であるクロノスやサトゥルヌス、サターンと名付けられています。
土星(日本語)=サターン(英語)=サトゥルヌス(ラテン語)=クロノス(ギリシャ語)です。
ちなみに時を司る神にもクロノスという名前の神が存在していて、
ここでのクロノスという神は名前は同じですが時の神とはまた別の神になります。
天王星(てんのうせい)の英語名は”Uranus(ユラナス)”と言い、
この由来はローマ神話における天空神である”Uranus(ウラヌス)”からきています。
”Uranus(ウラヌス)”はラテン語(ローマでの言語)で、”Uranus(ユラナス)”は英語です。
天王星はきれいな水色の見た目をしており、その青空のような見た目から、
ローマ神話における天空の神であるウラヌス(ラテン語)と名付けられました。
そしてラテン語から英語での読み方になったものが”Uranus(ユラナス)”です。
また英語名のユラナスではなく、天王星という日本語名の由来については、
ラテン語のウラヌスが天空の神であり、それで”天空の神=天空の王様”とされたからです。
ですので”天空の王様の星”ということから、日本語名では”天王星”という名前になりました。
ちなみにローマ神話における天空の神はウラヌスですが、
これに相当する神がギリシャ神話における天空の神ウラノスになります。
なのでどの言語で天王星と呼ぶのかでその呼び方も変わり、
それぞれ天王星(日本語)=ユラナス(英語)=ウラヌス(ラテン語)=ウラノス(ギリシャ語)と呼ばれています。
海王星(かいおうせい)の英語名は”Neptune(ネプチューン)”と言い、
この由来はローマ神話における海の神である”Neptunus(ネプトゥーヌス)”からきています。
”Neptunus(ネプトゥーヌス)”はラテン語(ローマでの言語)で、”Neptune(ネプチューン)”は英語です。
海王星はきれいな青色の見た目をしており、その海のような見た目から、
ローマ神話における海の神であるネプトゥーヌス(ラテン語)と名付けられました。
そしてラテン語から英語での読み方になったものが”Neptune(ネプチューン)”です。
また英語名のネプチューンではなく、海王星という日本語名の由来については、
ラテン語のネプトゥーヌスが海の神であり、それで”海の神=海の王様”とされたからです。
ですので”海の王様の星”ということから、日本語名では”海王星”という名前になりました。
ちなみにローマ神話における海の神はネプトゥーヌスですが、
これに相当する神がギリシャ神話における海と地震を司る神ポセイドーン(ポセイドンのこと)になります。
なのでどの言語で海王星と呼ぶのかでその呼び方も変わり、
それぞれ海王星(日本語)=ネプチューン(英語)=ネプトゥーヌス(ラテン語)=ポセイドーン(ギリシャ語)と呼ばれます。
※冥王星は惑星ではなく、準惑星ですので注意!
冥王星(めいおうせい)の英語名は”Pluto(プルートゥ)”と言い、
この由来はローマ神話における冥界を司る神である”Pluto(プルートー)”からきています。
”Pluto(プルートー)”はラテン語(ローマでの言語)で、”Pluto(プルートゥ)”は英語です。
冥王星は太陽系惑星(2006年まで)の中で最も薄暗い外側を移動していたことから、
ローマ神話における冥界を司る神であるプルートー(ラテン語)と名付けられました。
冥界(めいかい)とは死後の世界のことなので、プルートーは死後の世界を支配しているということです。
ラテン語から英語での読み方になったものが”Pluto(プルートゥ)”です。
英語名のプルートゥではなく、冥王星という日本語名の由来については、
ラテン語のプルートーが冥界の神であり、それで”冥界の神=冥界の王様”とされたからです。
ですので”冥界の王様の星”ということから、日本語名では”冥王星”という名前になりました。
またローマ神話における冥界の神はプルートーですが、
これに相当する神がギリシャ神話における冥府の神ハーデース(ハデスのこと)になります。
そして冥府は地下に存在するとされるようになっていたことから、
ハーデースは地下の鉱物資源の守護神ともされ、別名プルートーン(富める者)と呼ばれていました。
なのでどの言語で冥王星と呼ぶのかでその呼び方も変わり、
それぞれ冥王星(日本語)=プルートゥ(英語)=プルートー(ラテン語)=プルートーン(ギリシャ語)と呼ばれます。
では宇宙に関する単語の英語名と読み方について見ていきましょう。
以上が「惑星の英語名・読み方・由来の簡単なまとめ!」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
哀悼、重複、出生、集荷など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど
(写真あり)メンマ、かんぴょう、マシュマロなど
(地図あり)軍艦島、淡路島、屋久島など
≪名前は知っているけどわからないもの≫
(写真あり)アヒージョ、マリトッツォなど
(写真あり)磯(いそ)、沿道、郊外など
(写真あり)うなじ、くるぶし、土踏まずなど
<豆知識>
(写真あり)カレーの容器、視力検査の器具など