【〇〇化】よく使う言葉の意味と一覧！

漢字	読み方	意味
一元化	いちげんか	「複雑化した組織や機構、問題などを一つにまとめること」
一体化	いったいか	「別々のものが一つになること」
一本化	いっぽんか	「分散しているものを一つにまとめること」
蛙化	かえるか	「好意を抱いていた相手が自分に好意を持っていることが分かると、その相手に対して嫌悪感を抱くこと」
可視化	かしか	「目に見えない事象・関係性などを、目に見える状態(画像・グラフ・図・表など)にすること」
活性化	かっせいか	「特定の機能が活発に働くようになること」など
感化	かんか	「影響を与えて、考えや行いを変えさせること」
簡素化	かんそか	「本質的な部分や基本的な機能を残しながら、無駄を省(はぶ)くこと」
簡略化	かんりゃくか	「一部分または複雑な部分を省いて簡単にすること」
機械化	きかいか	「生産性を向上させるために、人間や家畜がしていた作業を機械にさせるようにすること」
擬人化	ぎじんか	「人間でないものを、人間に見立てて表現すること」
近代化	きんだいか	「封建的なものを排除して、(考え方や行動が)科学的・合理的になること」
具体化	ぐたいか	「抽象的な事柄を実際に形にして表すこと。曖昧(あいまい)なものを明確にすること」
グローバル化	ぐろーばるか	「(政治・経済・文化など)国家や地域などの境界を越えて、地球規模で人・金・物・情報などの経済的な繋がりが深まること」
形骸化	けいがいか	「(制度・組織・文化など)本来の機能や意義を失い、形だけの存在になること」
言語化	げんごか	「考え・知識・感情などを説明・伝達しやすいように、言葉で表現すること」
工業化	こうぎょうか	「農業中心の社会から工業中心の社会へと移行したり、工業の占める割合が高まってくること」
合理化	ごうりか	「無駄を省いて、一定期間内で行うことのできる仕事の量を増やすこと(＝能率を上げること)」など
効率化	こうりつか	「効率を良くすること。費やしたコスト(材料・時間・お金・人など)に対して、得られる成果の割合を増やすこと」
固化	こか	「固くなること。物質が、気体または液体の状態から固体の状態に変化すること」
糊化	こか	「デンプンに水を加えて熱したり熱湯を加えたりすることによって、糊状(のりじょう)になること」
国営化	こくえいか	「国が主体となって事業を経営すること」
国有化	こくゆうか	「私有(個人の所有)財産などの国有(国の所有)でない財産を、国の所有・管理に移すこと」

漢字	読み方	意味
差別化	さべつか	「同類の他のものと明確な違いをつけて目立たせること」など
事業化	じぎょうか	「一定の目的(利益を上げるなど)を持って物やサービスを作り、それを継続的に提供していくようにすること」
実写化	じっしゃか	「漫画・アニメ・ゲームなどの作品を、実在する人間・生物・場所などを用いて実際に撮影して再現すること」
実体化	じったいか	「抽象的なものや、ただ頭の中だけで考えたものなどが、実際に形を持って存在する状態になること」
実用化	じつようか	「理論・アイデアを、実際の生活などで使えるようにすること」
習慣化	しゅうかんか	「特定の行動を長期間にわたり繰り返し行うことで、意識しなくてもその行動ができるようになること」
常習化	じょうしゅうか	「特定の悪い行動を何度も繰り返して、それが習慣のようになること」
常態化	じょうたいか	「元々は異常であったことが、当たり前の状態になること」
商品化	しょうひんか	「(物・サービスなどを)実際に商品として販売できる形にすること」
省力化	しょうりょくか	「機械・システムの導入や作業を見直して効率化することで、必要な手間や労力を省くようにすること」
初期化	しょきか	「コンピューターで、ディスクやメモリーの記録内容を消去し、使い始めの状態(製品を出荷時点の状態)に戻すこと」など
正常化	せいじょうか	「普通の状態に戻すこと」
正当化	せいとうか	「自分の言動などを、道理(物事の正しい筋道)に適っているように見せること」
製品化	せいひんか	「原料を加工して、製品(販売するための品物)を作ること」
俗化	ぞっか	「神聖なものや上品なものが、世間一般の傾向に影響されて変化すること。俗っぽくなること」
大衆化	たいしゅうか	「ある事物が、一般の人々の間に広く行き渡ること。また、広く行き渡らせること」
多角化	たかくか	「多くの方面・分野にわたるように拡大すること」
多極化	たきょくか	「一つにまとまっていたものが分解・分散して、それぞれ独立する勢力として存在するようになること」
多様化	たようか	「多くの様式・種類に分かれること」
抽象化	ちゅうしょうか	「個々の物事から共通の要素を抜き出して、一つの概念(共通点を一つにまとめた言葉)にまとめること」
陳腐化	ちんぷか	「商品や技術などが、時代遅れになったり効率が悪くなったりすることで、価値が減少すること」
デジタル化	でじたるか	「アナログ形式の情報をデジタル形式(コンピューターで扱うことのできる形式)に変換すること」
電子化	でんしか	「紙媒体の書類や写真などの情報を、デジタルデータに変換して保存すること」
匿名化	とくめいか	「個人情報から個人を識別できる情報(氏名・生年月日・住所など)を取り除くこと」
内製化	ないせいか	「外部に委託していた業務を、自社で行うようにすること。インソーシング」
二極化	にきょくか	「ある集団や何かしらの集まりが、段々と2つの両極端なグループに分かれること。また、物事が大きく2つに分かれること」
標準化	ひょうじゅんか	「製品や資材の種類や規格、作業手順・評価方法などを統一し、誰もが同じような成果を挙げられるようにすること」
表面化	ひょうめんか	「今まで隠れていた物事が表に出てくること」
風化	ふうか	「地表の岩石が、水・風・温度変化などの作用によって、次第に破壊されていく現象」など
マンネリ化	まんねりか	「同じパターンや状況が繰り返されることで、新鮮さや刺激が失われ、つまらないと感じること」
民営化	みんえいか	「国や地方公共団体が経営する企業・特殊法人を、民間経営(公的な機関に属していない人々による経営)に変えること」
民主化	みんしゅか	「物事の考え方・体制などが、民主的なものに変わっていくこと。また、そのように変えていくこと」
明文化	めいぶんか	「(規則・取り決めなどを)明確に文章で書き示すこと」
有名無実化	ゆうめいむじつか	「有名無実と化すること。名称としては存在しているが、実質的には何の意味もないような、実際の中身や実質(本来の内容や性質)が伴わない状態になること」
老朽化	ろうきゅうか	「(主に建築物・設備・機械などが)古くなり、役に立たなくなること」

【〇〇化】よく使う言葉

※：”〇〇化”は、「〇〇にすること」「○○するようになること」「○○の状態になること」「○○に変わること(変えること)」などを表します。

↓ア行～

【一元化】

読み方：いちげんか

一元化というのは、”複雑化した組織や機構、問題などを一つにまとめること”の意味。

例文1 「これらの機関が担っていた役割が国に一元化されることになった」

例文2 「窓口を一元化することで、何度も別の窓口を行き来する必要がなくなるため利便性が向上する」

【一体化】

読み方：いったいか

一体化というのは、”別々のものが一つになること”の意味。

例文1 「現在は離れている国内線と国際線ターミナルを一体化させることで、利便性は大幅に向上するだろう」

例文2 「その建物は壁だけでなく屋根からも植物がたくさん生え、自然と一体化している」

【一本化】

読み方：いっぽんか

一本化というのは、”分散しているものを一つにまとめること”の意味。

例文1 「複数の表記が存在していた言葉を一本化して分かりやすくする」

例文2 「指揮系統が一本化されていないため、同じ人が複数の上司から指示され混乱してしまうので大変だ」

⇒指揮系統を一本化するというのは、部下一人に対して一人の上司(リーダー)からのみ指示を行える状態にするということ

↓カ行～

【蛙化】

読み方：かえるか

蛙化というのは、”好意を抱いていた相手が自分に好意を持っていることが分かると、その相手に対して嫌悪感(けんおかん)を抱くこと”の意味。

蛙化は心理学用語のひとつとして知られ、「蛙化現象」とも呼ばれます。

また最近では、”好意を持っている相手の何らかの言動を見聞きして、急に冷めてしまい嫌悪感を抱くこと”の意味として使われることもあります。

（例えば、会計で財布を取り出している姿に蛙化したり、レジで注文を間違える姿に蛙化したりなど）

例文1 「あれほど好きな彼だったのに、実は両想いで彼から告白された瞬間に蛙化してしまった」

例文2 「相手に完璧を求め続けていたら、どんな相手だろうがいずれ蛙化現象は起こってしまう」

【可視化】

読み方：かしか

可視化というのは、”目に見えない事象・関係性などを、目に見える状態(画像・グラフ・図・表など)にすること”の意味。

例文1 「これらの膨大な情報をグラフにして可視化したことで、関係性が格段に分かりやすくなった」

例文2 「ウイルスを可視化するのに成功し、そのウイルスを解明するための研究に大きく貢献した」

【活性化】

読み方：かっせいか

活性化というのは、

1．特定の機能が活発に働くようになること

2．社会・組織などを活発にすること

の意味。

意味1の例文「脳の活性化によって、脳で情報を処理する速度が上がった」

意味2の例文「このイベントは地域の活性化の一環として始まったものだ」

【感化】

読み方：かんか

感化というのは、”影響を与えて、考えや行いを変えさせること”の意味。

例文1 「元々はアニメに感化されて始めた趣味だが、今でも毎週続けている」

例文2 「彼はとても感化されやすい人で、周囲に流されたり騙されたりすることが多い」

【簡素化】

読み方：かんそか

簡素化というのは、”本質的な部分や基本的な機能を残しながら、無駄を省(はぶ)くこと”の意味。

例文1 「誰でも簡単に行えるように、煩雑(はんざつ)な手続きを簡素化する必要がある」

例文2 「製造工程を簡素化したことにより、大幅なコスト削減に繋がった」

【簡略化】

読み方：かんりゃくか

簡略化というのは、”一部分または複雑な部分を省いて簡単にすること”の意味。

簡略化は、簡素化と違って無駄な部分を省くのではなく、物事を必要最低限のものだけ残して(詳細さを落として)簡単にするイメージです。

例文1 「説明を簡略化したことで、何とか理解してもらえたようだ」

例文2 「以前のルールは複雑で分かりにくかったが、ルールを簡略化したことによって子供でも楽しめる内容になった」

【機械化】

読み方：きかいか

機械化というのは、”生産性を向上させるために、人間や家畜がしていた作業を機械にさせるようにすること”の意味。

例文1 「生産工程を機械化させたことで、大幅な人件費の削減に成功した」

例文2 「農業を機械化することで、効率を高めて農家の負担を減らすことができる」

【擬人化】

読み方：ぎじんか

擬人化というのは、”人間でないものを、人間に見立てて表現すること”の意味。

例文1 「そのゲームは、動物を擬人化させたキャラクターが多い」

例文2 「昔から神や自然などを擬人化する手法は用いられており、現在でも擬人化コンテンツは注目を集めている」

【近代化】

読み方：きんだいか

近代化というのは、”封建的なものを排除して、(考え方や行動が)科学的・合理的になること”の意味。

封建的(ほうけんてき)というと、”上下関係を重視し、個人の自由や権利を認めないさま”を意味します。

例文1 「工場を近代化したことで、生産性が大幅に上昇した」

例文2 「我が国では伝統文化などを保持しつつ、少しずつ近代化が進められている」

【具体化】

読み方：ぐたいか

具体化というのは、”抽象的な事柄を実際に形にして表すこと。曖昧(あいまい)なものを明確にすること”の意味。

例文1 「計画を具体化させ、必要なものを準備しよう」

例文2 「彼のアイデアを具体化させたのがこの商品だ」

【グローバル化】

グローバル化というのは、”(政治・経済・文化など)国家や地域などの境界を越えて、地球規模で人・金・物・情報などの経済的な繋がりが深まること”の意味。

グローバル化は、正式には「グローバリゼーション」と呼ばれています。

例文1 「グローバル化に対応するためにも英語を学ぶことは重要だ」

例文2 「多くの企業が新たな市場を求めて海外進出を検討し、市場のグローバル化が進んでいる」

【形骸化】

読み方：けいがいか

形骸化というのは、”(制度・組織・文化など)本来の機能や意義を失い、形だけの存在になること”の意味。

例えば、週に1回プロジェクトの進捗や課題などを話し合う目的で定例会議が実施されますが、特に話すことがなく、ただ時間を消化するだけの状態が続いています。

この場合は、本来の意義(プロジェクトの進捗や課題などを話し合う)を失って、週に1回定例会議をするという形だけが残っているため形骸化している、と言えます。

例文1 「本来は学校は学ぶことを目的として運営されるが、卒業させるために簡単なテストにするなど学校の形骸化が指摘されている」

例文2 「安全のために設けられたチェックリストだが、惰性でチェックを入れるだけになっており形骸化している」

【言語化】

読み方：げんごか

言語化というのは、”考え・知識・感情などを説明・伝達しやすいように、言葉で表現すること”の意味。

例文1 「なぜ成功したのかを言語化することで、次の成功にも繋げることができる」

例文2 「いま自分がイライラしている理由を言語化してみる」

【工業化】

読み方：こうぎょうか

工業化というのは、”農業中心の社会から工業中心の社会へと移行したり、工業の占める割合が高まってくること”の意味。

工業とは”原材料を加工して製品を造る産業”を指し、重工業(自動車・鉄鋼・造船など)と軽工業(繊維・雑貨・食料品など)に分けられます。

（工業化する過程で、生産性を向上させるために人間や家畜が行っていた作業の機械化が進められていきます）

ちなみに18世紀半ばから19世紀にかけてイギリスで起こった産業革命をきっかけとして、世界規模での工業化が急速に進みました。

例文1 「工業化の進んでいる地域と進んでいない地域が顕著に分かれているのには理由がある」

例文2 「工業化が進展した一方で、農業の衰退が見られている」

【合理化】

読み方：ごうりか

合理化というのは、

1．無駄を省いて、一定期間内で行うことのできる仕事の量を増やすこと(＝能率を上げること)(⇐一般的によく用いられる)

2．もっともらしく理由付けをして、自分の行動を正当化すること

の意味。

意味1の例文「このように作業工程を合理化すれば、生産効率が格段に向上する」

意味2の例文「彼は、自分の失敗を合理化している」

【効率化】

読み方：こうりつか

効率化というのは、”効率を良くすること。費やしたコスト(材料・時間・お金・人など)に対して、得られる成果の割合を増やすこと”の意味。

効率というと”得られた成果に対して、費やした労力や時間の割合”を指し、「効率が良い＝費やしたコストに対して、多くの成果が得られること」を意味します。

合理化と違うのは、合理化は「一定期間内で行うことのできる仕事の量が増えたかどうか」であるのに対して、効率化は「費やしたコスト(材料・時間・お金・人など)に対して、多くの成果が得られたかどうか」が重視されているため注意が必要です。

(下の関連記事で合理化と効率化の例についてもわかりやすく解説しています)

関連：合理化と効率化の違いとは？

例文1 「分業制にすることで作業がより効率化されるため、全体の生産性が向上する」

例文2 「業務効率化の一環として、まずは業務を見直して無駄を見つけ、コスト削減から取り組もうとする企業が多い」

【固化】

読み方：こか

固化というのは、”固くなること。物質が、気体または液体の状態から固体の状態に変化すること”の意味。

例文1 「その液体は、特殊な条件下で固化することが知られている」

例文2 「いつも使った後の油は、凝固剤を使用して固化させてから捨てている」

【糊化】

読み方：こか

糊化というのは、”デンプンに水を加えて熱したり熱湯を加えたりすることによって、糊状(のりじょう)になること”の意味。

例文1 「デンプンを糊化させ、薄い膜状にしたものを乾燥させることでオブラートができる」

例文2 「水を加えただけではデンプンは糊化せず、時間が経つと沈殿するだけで水に溶けることはありません」

【国営化】

読み方：こくえいか

国営化というのは、”国が主体となって事業を経営すること”の意味。

つまり国営化は、企業が民間経営(給料は事業利益などから支払われる)から国家経営(給料は税金から支払われる)に変わる、ということを意味します。

例文1 「その事業は、国営化されてからちょうど100年後に再び民営化された」

例文2 「企業の国営化を実現するには多くの障壁があり、慎重に議論を進める必要がある」

【国有化】

読み方：こくゆうか

国有化というのは、”私有(個人の所有)財産などの国有(国の所有)でない財産を、国の所有・管理に移すこと”の意味。

ちなみに国有企業というと、その企業自体を国が所有してはいますが、経営は民間で行います。

そして国営企業というと、その企業自体を国が所有し、さらに経営も国が行います(現在の日本には国有企業はたくさんあるが、国営企業はない)。

例文1 「それは国有化を予定しての調査ではあったが、その後実際に国有化されることはなかった」

例文2 「その企業が消滅することで国民生活に大きな影響が及ぶ場合は、経営破綻した企業を国有化して例外的に救済することはある」

↓サ行～

【差別化】

読み方：さべつか

差別化というのは、

1．一方を高く、一方を低く取り扱うこと

2．同類の他のものと明確な違いをつけて目立たせること

の意味。

意味1の例文「基本的にはどの店でも、会員かそうでないかによる差別化が明確に行われている」

意味2の例文「従来の機能だけでなく、他にも様々な機能を追加することで他社製品との差別化を図っている」

【事業化】

読み方：じぎょうか

事業化というのは、”一定の目的(利益を上げるなど)を持って物やサービスを作り、それを継続的に提供していくようにすること”の意味。

例文1 「その技術を用いた製品の事業化に向けて、何度も話し合いが行われている」

例文2 「風力発電を事業化するにあたって、事前に現場での調査が必要だ」

【実写化】

読み方：じっしゃか

実写化というのは、”漫画・アニメ・ゲームなどの作品を、実在する人間・生物・場所などを用いて実際に撮影して再現すること”の意味。

例文1 「原作は漫画だが、原作を実写化した映画の方が有名になっている」

例文2 「そのアニメはハリウッドで実写化が検討されているが、上映されるのは早くても3年はかかるだろう」

【実体化】

読み方：じったいか

実体化というのは、”抽象的なものや、ただ頭の中だけで考えたものなどが、実際に形を持って存在する状態になること”の意味。

抽象的というと”実体がはっきりしない、あやふやなさま”などの意味で、例えば「愛・自由・平和・幸福・信頼」などが挙げられます。

例文1 「彼には頭の中で考えているものを実体化させる能力がある」

例文2 「霊体から実体化するためには非常に多くのエネルギーが必要になる」

【実用化】

読み方：じつようか

実用化というのは、”理論・アイデアを、実際の生活などで使えるようにすること”の意味。

例文1 「実用化に向けての研究が大学や研究所などで進められている」

例文2 「まだクリアしなければならない課題が多く、実用化には至っていない」

【習慣化】

習慣化というのは、”特定の行動を長期間にわたり繰り返し行うことで、意識しなくてもその行動ができるようになること”の意味。

例えば、何かを新しく始めるときは慣れていないため、一つ一つの動作や手順を意識しながら体を動かしていきますが、その行動を何度も繰り返していくうちに動作や手順を意識しなくてもできるようになります(この状態のことを習慣化と言う)。

例文1 「最初は面倒だと思いながらも食後に散歩することを続けていたら、いつの間にか食後に散歩することが習慣化されていた」

例文2 「いつも仕事で同じ時間に起きるようにしているが、習慣化されているのか最近では目覚ましなしで起きることができる」

【常習化】

常習化というのは、”特定の悪い行動を何度も繰り返して、それが習慣のようになること”の意味。

常習化は、個人の悪い行動が習慣になっている場合に用いられる言葉です。

例文1 「彼は遅刻や無断欠席が常習化していて、いくら注意しても改善されなかったのでクビになった」

例文2 「親の財布からこっそりとお金を盗むのを目撃して問い詰めたが、過去に何度も盗んでいて常習化していることが分かった」

【常態化】

読み方：じょうたいか

常態化というのは、”元々は異常であったことが、当たり前の状態になること”の意味。

例文1 「会社員の長時間労働が常態化していて、社会問題となっている」

例文2 「SNSでの誹謗中傷が常態化しているため、取り締まりを強化する法改正は妥当だ」

【商品化】

読み方：しょうひんか

商品化というのは、”(物・サービスなどを)実際に商品として販売できる形にすること”の意味。

例文1 「アニメ内で登場した人気キャラクターのぬいぐるみの商品化が決定した」

例文2 「それは消費者の声に応えて商品化したもので、現在でも我が社の人気商品になっている」

【省力化】

読み方：しょうりょくか

省力化というのは、”機械・システムの導入や作業を見直して効率化することで、必要な手間や労力を省(はぶ)くようにすること”の意味。

例文1 「省力化するための新しいシステムの開発が進められている」

例文2 「省力化されたことで必要な人員も少なくなり、2人体制でも充分やっていけそうだ」

【初期化】

読み方：しょきか

初期化というのは、

1．コンピューターで、ディスクやメモリーの記録内容を消去し、使い始めの状態(製品を出荷時点の状態)に戻すこと(⇐一般的によく用いられる)

2．使用前の機器・ソフトウェア・システムなどに必要な設定を行い、利用可能な状態に整えること

の意味。

意味1の例文1 「設定をあれこれ変更していたらおかしくなったので、パソコンを初期化する」

意味1の例文2 「スマホを初期化する前に、事前にデータのバックアップを作成する必要がある」

【正常化】

読み方：せいじょうか

正常化というのは、”普通の状態に戻すこと”の意味。

例文1 「私たちにできることは何もなく、事態が正常化するのをただ祈るだけだ」

例文2 「今後は彼らとの関係の正常化に努めていく」

【正当化】

読み方：せいとうか

正当化というのは、”自分の言動などを、道理(物事の正しい筋道)に適っているように見せること”の意味。

正当化は主に、良くない言動などに対して、道理に適っているように見せるときに用いられる言葉です。

例文1 「彼は、自分の行動を正当化するために必死に頭を働かせている」

例文2 「君が苦しい状況だからといって、他人を苦しめることの正当化にはならない」

【製品化】

読み方：せいひんか

製品化というのは、”原料を加工して、製品(販売するための品物)を作ること”の意味。

製品というと例えば、「金属製品＝金属(原料)を加工して作った品物」、「プラスチック製品＝プラスチック(原料)を加工して作った品物」、「乳製品＝動物の乳(原料)を加工して作った品物」などが挙げられます。

例文1 「製品化に向けて、メーカーとの協議を詰めていくことになっている」

例文2 「これを加工するのには特殊な技術が必要で、製品化できる企業は限られてくる」

【俗化】

読み方：ぞっか

俗化というのは、”神聖なものや上品なものが、世間一般の傾向に影響されて変化すること。俗っぽくなること”の意味。

例文1 「この場所は、20年前と同じく少しも俗化せずに美しいままだった」

例文2 「昔は客層が良く上品な店であったが、今では俗化が進み、客層が悪く騒がしい店となってしまった」

↓タ行～

【大衆化】

読み方：たいしゅうか

大衆化というのは、”ある事物が、一般の人々の間に広く行き渡ること。また、広く行き渡らせること”の意味。

例文1 「パソコンの普及によって、インターネットの利用が大衆化し、誰でも気軽に情報を発信できるようになった」

例文2 「高級ブランドの大衆化によって従来の高級感が薄れてしまい、ブランドイメージの損失に繋がりかねない」

【多角化】

読み方：たかくか

多角化というのは、”多くの方面・分野にわたるように拡大すること”の意味。

例文1 「経営の多角化は、多くの企業が目指していることだ」

例文2 「我が社は事業の多角化に失敗し、多額の借金を抱えている」

【多極化】

読み方：たきょくか

多極化というのは、”一つにまとまっていたものが分解・分散して、それぞれ独立する勢力として存在するようになること”の意味。

例文1 「国際秩序の多極化に備えて、我が国でも自立した体制を作っていかなければならない」

例文2 「彼の一連の行動は、世界の多極化を加速させようとしているのではないかと考えている」

【多様化】

読み方：たようか

多様化というのは、”多くの様式・種類に分かれること”の意味。

例文1 「近年支払い方法の多様化が進んでいるが、手数料などの理由から現金払いのみにしている個人店も多い」

例文2 「価値観の多様化によって、昔では当たり前であった常識も少しずつ変化してきている」

【抽象化】

読み方：ちゅうしょうか

抽象化というのは、”個々の物事から共通の要素を抜き出して、一つの概念(共通点を一つにまとめた言葉)にまとめること”の意味。

例えば「チワワ、マルチーズ、ポメラニアン、コーギー」を抽象化すると「犬(共通点を一つにまとめた言葉)」となり、「犬、猫、猿、牛」を抽象化すると「動物(共通点を一つにまとめた言葉)」になります。

抽象化は、複雑な物事から本質的な部分を抜き出して単純化するために必要な技術です。

例文1 「抽象化は、複雑な問題を整理し、効率的に問題を解決するのに役立つ」

例文2 「抽象化思考は誰にでも身につけることができ、そのためには日頃からトレーニングしておくことが大切だ」

【陳腐化】

読み方：ちんぷか

陳腐化というのは、”商品や技術などが、時代遅れになったり効率が悪くなったりすることで、価値が減少すること”の意味。

例文1 「新しい技術の出現によって、従来の技術が陳腐化することは至って普通のことだ」

例文2 「情報は鮮度が大事で、時間が経つにつれて陳腐化してしまう」

【デジタル化】

デジタル化というのは、”アナログ形式の情報をデジタル形式(コンピューターで扱うことのできる形式)に変換すること”の意味。

例えばデジタル化には、「書籍(アナログ)⇒電子書籍(デジタル)」、「映画館などのチケット(アナログ)⇒デジタルチケット(デジタル)」、「現金(アナログ)⇒デジタル通貨(デジタル)」などが挙げられます。

例文1 「貴重資料のデジタル化で、劣化による破損が生じても資料の内容を引き継ぐことが可能になる」

例文2 「デジタル化によって生活は便利になったが、その分情報が漏洩するリスクも増えてしまうため、何でもデジタル化すれば良いというわけではない」

【電子化】

読み方：でんしか

電子化というのは、”紙媒体の書類や写真などの情報を、デジタルデータに変換して保存すること”の意味。

例えば、紙の書類(情報)をスキャナーで読み込んで、デジタルデータ(コンピューターで扱える形になっているデータ)に変換して保存すると、その情報は「電子化」されたことになります。

また電子化は、紙の書類(アナログ形式)をデジタルデータ(デジタル形式)に変換して保存するため、「デジタル化」していることにもなります。

(デジタル化は、アナログ形式の情報をデジタル形式に変換すること自体を指す)

例文1 「紙の書類を電子化することで、パソコン上で必要な情報を簡単に検索できるようになった」

例文2 「その文書は電子化されていないため、直接現地まで足を運ぶしか方法はなかった」

【匿名化】

読み方：とくめいか

匿名化というのは、”個人情報から個人を識別できる情報(氏名・生年月日・住所など)を取り除くこと”の意味。

例文1 「収拾したデータは匿名化されるため、個人を特定できる形で公表されることはない」

例文2 「もしそれが掲載されても、本名ではなくAさんのように匿名化された表記になるので安心してください」

↓ナ行～

【内製化】

読み方：ないせいか

内製化というのは、”外部に委託していた業務を、自社で行うようにすること。インソーシング”の意味。

”自社の業務の一部を、外部に委託すること”を一般的に「アウトソーシング」と言います。

例文1 「我が社は内製化率が非常に高く、自社製品を外部に委託することなく製造できている」

例文2 「内製化には、コストの削減・業務の効率化などの様々なメリットがある」

【二極化】

読み方：にきょくか

二極化というのは、”ある集団や何かしらの集まりが、段々と2つの両極端なグループに分かれること。また、物事が大きく2つに分かれること”の意味。

例文1 「現在では世論が二極化してしまい、対話を通じて妥協点を見出すことが難しくなっている」

例文2 「その政策によって、富裕層と貧困層の二極化がますます広がってしまったと言える」

↓ハ行～

【標準化】

読み方：ひょうじゅんか

標準化というのは、”製品や資材の種類や規格、作業手順・評価方法などを統一し、誰もが同じような成果を挙げられるようにすること”の意味。

例文1 「作業手順を標準化したことで、品質のムラが発生しなくなった」

例文2 「標準化すべきは評価方法で、評価する人が違えば、元は最高評価の人でも最低評価になることもある」

【表面化】

読み方：ひょうめんか

表面化というのは、”今まで隠れていた物事が表に出てくること”の意味。

例文1 「Aさんの発言によって、彼らの考えの違いが表面化することになった」

例文2 「よくよく考えたら、このタイミングで問題が表面化したのはむしろ良いことだったのかもしれない」

【風化】

読み方：ふうか

風化というのは、

1．地表の岩石が、水・風・温度変化などの作用によって、次第に破壊されていく現象

2．記憶・印象などが、月日とともに次第に薄れていくこと

の意味。

意味1の例文「いつかはこの大きな岩も風化して、砂や土になっていくのだろう」

意味2の例文「資料を保存しておくことで、過去の出来事を風化させないようにしている」

↓マ行～

【マンネリ化】

マンネリ化というのは、”同じパターンや状況が繰り返されることで、新鮮さや刺激が失われ、つまらないと感じること”の意味。

マンネリ化は、英語の「マンネリズム(mannerism)」に由来している言葉です。

例文1 「趣味がマンネリ化してしまったので、休日に何をしようか悩んでいる」

例文2 「番組のマンネリ化を防ぐために、定期的にメンバーを入れ替えながら放送している」

【民営化】

読み方：みんえいか

民営化というのは、”国や地方公共団体が経営する企業・特殊法人を、民間経営(公的な機関に属していない人々による経営)に変えること”の意味。

民営化されることで、効率的な運営やサービスの質を高めることができる反面、(企業を維持するために)利益を優先するようになるため、公共性が失われるリスクがあります。

(公企業は、予算や事業内容が法令によって制限されているため、民間企業に比べて経営の自由度が低く、非効率になりやすい)

公共性が失われるリスクというのは例えば、それを必要としている人はいるが採算の取れない(利益にならない)地方だと路線が廃線になったり、同じ理由で地方の簡易郵便局が閉鎖になったりするリスクがある、ということです。

例文1 「交通機関の民営化に伴い、赤字になっている地方の路線は廃止されることが決定した」

例文2 「民営化以降大きな変化が見られるようになり、新技術の開発により力を入れるようになった」

【民主化】

読み方：みんしゅか

民主化というのは、”物事の考え方・体制などが、民主的なものに変わっていくこと。また、そのように変えていくこと”の意味。

民主的を簡単にいうと、”みんなで意見を出し合って、一緒に物事を決める様子”を指します。

なので政治以外においての民主化は、”みんなで意見を出し合って、一緒に物事の考え方・体制などを決めるように変わっていくこと。また、そのように変えていくこと”を意味しています。

また、政治においての民主化は、”政治体制として、民主主義(国民の自由と平等を尊重し、国民全体の利益・幸福のために国民の手によって政治を行い、社会を築こうとする考え方)に変わっていくこと。また、そのように変えていくこと”を意味します。

例文1 「彼は職場の民主化を図るための運動に率先して参加している」

例文2 「このような結果から民意は現在の一党独裁の状況に反対し、民主化を求めていることが明白だ」

【明文化】

読み方：めいぶんか

明文化というのは、”(規則・取り決めなどを)明確に文章で書き示すこと”の意味。

例文1 「あらかじめそれらの行為を想定して、規則として明文化しておくに越したことはない」

例文2 「彼らは法律的に明文化されていないからと安心しているだろうが、そう簡単に逃げられるわけにはいかない」

↓ヤ行～

【有名無実化】

読み方：ゆうめいむじつか

有名無実化というのは、”有名無実と化すること。名称としては存在しているが、実質的には何の意味もないような、実際の中身や実質(本来の内容や性質)が伴わない状態になること”の意味。

有名無実は四字熟語で、”名称としては存在しているが、実際の中身や実質(本来の内容や性質)が伴わないこと”を意味する言葉です。

例えば、あることを禁止するための○○法という法律があるとして、○○法には抜け道があり、その抜け道を利用すれば○○法を犯したとしても罰せられることはなくなります。

このように○○法という名称は存在していますが、実際の中身や内容が伴っていない(機能していない)ことを「有名無実」と言います。

なので最初は名称だけでなく実質も伴っていたが、時間が経つにつれて何らかの理由で実質の伴わない状態になることを「有名無実化」と言います。

有名無実化(有名無実も)は、主に法律・規則・肩書きなどに対して用いられます。

例文1 「組織自体は残ることになったが、実質的な業務は新しい組織によってほとんど行われているため、有名無実化している」

例文2 「職場では重要なことはみんなの意見で決めるという規則があるが、現在では上司が気に食わないという理由だけで却下されるため、その規則自体が有名無実化している」

↓ラ行～

【老朽化】

読み方：ろうきゅうか

老朽化というのは、”(主に建築物・設備・機械などが)古くなり、役に立たなくなること”の意味。

例えば老朽化は、繰り返し使用されることによる摩耗・材料の疲労や、時間が経つにつれて起こる錆(さび)・腐食・腐敗などによって品質・性能が損なわれることを指します。

例文1 「老朽化した建物は、いつ倒壊するか分からないため危険だ」

例文2 「この施設は老朽化が進んでいたため、来年に改修工事を予定している」