このページでは読み間違えやすい漢字について簡単に一覧にしてまとめています。



目次


↓読み間違えやすい漢字の読み方だけをザっと見たい方はこちら


読み間違えやすい漢字(一覧表)



↓読み間違えやすい漢字の読み方や意味などを載せています


【ア行~】


【カ行~】


【サ行~】


【タ行~】


【ナ行~】


【ハ行~】


【マ行~】


【ヤ行~】


【ラ行~】


【ワ行~】



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読み間違えやすい漢字(一覧表)

※1:漢字の読み方(読み方が複数ある場合など)を判別しやすいように、記号(◎、○、△、×)で表しており、以下のような表記の仕方をしています。


◎:正しい読み方(一般的によく使われる)


○:正しい読み方(◎の読み方よりは使われる頻度が少ない)


△:正しい読み方(ほとんど使われることがない)


×:誤った読み方


※2:慣用読みがある場合、その漢字の本来の読み方には(本)、慣用読みには(慣)の表記をしています。


(慣用読みとは、”本来の読み方ではない誤った読み方が一般的に広く定着し、その誤った読み方についても正しい読み方となったもの”を意味します)


慣用読み(百姓読み)の一覧!


※3:読み方が複数ある場合で、その漢字の読み方によって意味が異なるときは、【意味の違い】の欄に”少し異なる”や”異なる”と表記しています(それぞれの意味については後の章で表記)。


漢字 読み方 意味の違い
合議 ◎あいぎ、ごうぎ 少し異なる
愛顧 ◎あいこ ×あいそ
相席 ◎あいせき ×そうせき
哀惜 ◎あいせき ×あいしゃく
愛想 ◎あいそ △あいそう
哀悼 ◎あいとう ×あいたく
生憎 ◎あいにく ×しょうぞう
相反する ◎あいはんする ×そうはんする
愛猫 ◎あいびょう ×あいねこ
阿吽 ◎あうん ×あぎゅう
灰汁 ◎あく ×はいじる、はいじゅう
悪行 ◎あくぎょう △あっこう
欠伸 ◎あくび ×けっしん
悪名 ◎あくみょう △あくめい
胡坐 ◎あぐら △こざ
悪霊 ◎あくりょう △あくれい
挙句 ◎あげく ×きょく
阿漕 ◎あこぎ ×あそう
朝夕 ◎あさゆう ○ちょうせき 少し異なる
悪しき ◎あしき ×あくしき
紫陽花 ◎あじさい △しようか
与る ◎あずかる ×あたえる
彼処 ◎あそこ △かしこ 異なる
徒となる ◎あだとなる ×ととなる
渾名 ◎あだな △こんめい ×きめい
呆気 ◎あっけ ×ほうけ
斡旋 ◎あっせん ×かんせん
天晴 ◎あっぱれ ×てんはれ
軋轢 ◎あつれき ×きれき
艶姿 ◎あですがた ○えんし
強ち ◎あながち ×きょうち
貴方 ◎あなた △きほう 異なる
家鴨 ◎あひる ×いえがも
脂汗 ◎あぶらあせ ×しかん
海女 ◎あま ×かいじょ
数多 ◎あまた △すうた
雨露 ◎あめつゆ ○うろ 少し異なる
粗方 ◎あらかた ×そほう
非ず ◎あらず ×ひず
粗筋 ◎あらすじ ×そきん
粗利益 ◎あらりえき ×そりえき
著す ◎あらわす ×ちょす
あり得る ◎ありうる(本) ○ありえる(慣)
在処 ◎ありか ×ざいしょ
淡雪 ◎あわゆき ×たんせつ
行脚 ◎あんぎゃ ×ぎょうきゃく
杏子 ◎あんず ×あんこ
安堵 ◎あんど ×あんちょ
行灯 ◎あんどん ×ぎょうとう
安穏 ◎あんのん △あんおん
塩梅 ◎あんばい ○えんばい 異なる
許嫁 ◎いいなずけ △きょか
家路 ◎いえじ ×かろ
硫黄 ◎いおう ×りゅうおう
烏賊 ◎イカ ×とりぞく、からすぞく
如何 ◎いかが、いかん 異なる
如何様 ◎いかさま ○いかよう 異なる
鋳型 ◎いがた ×ちゅうがた
閾値 ◎いきち ○しきいち
異形 ◎いぎょう ○いけい 少し異なる
幾重 ◎いくえ ×いくじゅう
意気地 ◎いくじ △いきじ
幾何 ◎いくばく △きか ×きなん 異なる
十六夜 ◎いざよい ○じゅうろくや
漁火 ◎いさりび △ぎょか
石工 ◎いしく △せっこう
委嘱 ◎いしょく ×いぞく
椅子 ◎いす ×きし
何れ ◎いずれ ×なんれ
居候 ◎いそうろう ×いこう
勤しむ ◎いそしむ ×つつしむ
異存 ◎いぞん ×いそん
依存 ◎いぞん(慣) ○いそん(本)
幼気 ◎いたいけ ×ようき
甚く ◎いたく ×かんく
居丈高 ◎いたけだか ×いじょうこう
悪戯 ◎いたずら △あくぎ 少し異なる
一応 ◎いちおう ×いちよう
一日の長 ◎いちじつのちょう ×いちにちのちょう
一途 ◎いちず、いっと 少し異なる
一段落 ◎いちだんらく(本) ○ひとだんらく(慣)
一見 ◎いっけん ○いちげん 異なる
一切 ◎いっさい △いっせつ
一夕 ◎いっせき ×いちゆう
一足飛び ◎いっそくとび ×ひとあしとび
一対 ◎いっつい ×いったい
意図 ◎いと ×いず
居所 ◎いどころ ○きょしょ 少し異なる
田舎 ◎いなか △でんしゃ
稲荷 ◎いなり ×いねに
茨城 ◎いばらき ×いばらぎ
息吹 ◎いぶき ×そくすい
今際 ◎いまわ ×いまぎわ
異名 ◎いみょう △いめい
否応 ◎いやおう ×ひおう
意訳 ◎いやく ×いわけ
嫌気 ◎いやけ ○けんき △いやき 異なる
入用 ◎いりよう △にゅうよう
海豚 ◎イルカ ×うみぶた
刺青 ◎いれずみ ○しせい
色艶 ◎いろつや ×しきえん
所謂 ◎いわゆる ×しょせん
員数 ◎いんずう △いんすう
引率 ◎いんそつ ×いんりつ
因縁 ◎いんねん △いんえん
初産 ◎ういざん ○しょさん △しょざん、はつざん
初陣 ◎ういじん ×しょじん
外郎 ◎ういろう ×がいろう
氏神 ◎うじがみ ×ししん
薄刃 ◎うすば ×はくじん
泡沫 ◎うたかた ○ほうまつ
疑る ◎うたぐる ×うたがる
団扇 ◎うちわ △だんせん
内輪 ◎うちわ、ないりん 異なる
内訳 ◎うちわけ ×うちやく、ないやく
現身 ◎うつしみ ○げんしん
空蝉 ◎うつせみ ×くうぜん
海原 ◎うなばら ×かいはら
雲丹 ◎ウニ ×うんたん
自惚れ ◎うぬぼれ ×じぼれ
乳母 ◎うば △にゅうぼ、めのと
産毛 ◎うぶげ ×さんけ、さんもう
有無 ◎うむ △ゆうむ
恨み節 ◎うらみぶし ×うらみせつ
売家 ◎うりや ○うりいえ
五月蝿い ◎うるさい ×ごがつはえい
憂い ◎うれい ○うい 異なる
上背 ◎うわぜい ×じょうせ、じょうはい
上面 ◎うわつら、じょうめん 異なる
上辺 ◎うわべ ○じょうへん △かみべ 異なる
上役 ◎うわやく ×じょうやく
温州 ◎うんしゅう △おんしゅう 少し異なる
云々(云云) ◎うんぬん △しかじか 少し異なる
雲母 ◎うんも ○きらら △うんぼ
永劫 ◎えいごう ×えいきゃく
描く ◎えがく ○かく 少し異なる
役務 ◎えきむ ×やくむ
壊死 ◎えし ×かいし
会釈 ◎えしゃく ×かいしゃく
似非 ◎えせ ×にひ
枝葉 ◎えだは ○しよう
越冬 ◎えっとう ×こすふゆ
越年 ◎えつねん △おつねん
得手 ◎えて ×とくしゅ
猿公 ◎えてこう ×さるこう
穢土 ◎えど ×さいど
会得 ◎えとく ×かいとく、かいどく
胞衣 ◎えな △ほうい、ほうえ
海老 ◎エビ △かいろう
恵方 ◎えほう ×けいほう
烏帽子 ◎えぼし ×からすぼうし
蝦夷 ◎えみし ○えぞ 少し異なる
円滑 ◎えんかつ ×えんこつ
嚥下 ◎えんげ △えんか
怨恨 ◎えんこん ×おんこん
縁辺 ◎えんぺん ×ふちべ
花魁 ◎おいらん ×はなさきがけ
押印 ◎おういん ×おしいん
黄金 ◎おうごん ○こがね 少し異なる
往生 ◎おうじょう ×おうせい
凹凸 ◎おうとつ ×でこぼこ
懊悩 ◎おうのう ×おくのう
王妃 ◎おうひ ×おうき
嗚咽 ◎おえつ ×なきいん
大仰 ◎おおぎょう ×たいぎょう
大所帯 ◎おおじょたい ×おおしょたい
大舞台 ◎おおぶたい(本) ○だいぶたい(慣)
公の場 ◎おおやけのば ×こうのば
女将 ◎おかみ △じょしょう
悪寒 ◎おかん ×あくかん、あっかん
屋外 ◎おくがい ×やがい
屋内 ◎おくない △やない
厳か ◎おごそか ×きびしか
怖気 ◎おじけ ×こわけ
和尚 ◎おしょう ×わしょう
白粉 ◎おしろい △はくふん 少し異なる
御節 ◎おせち ×おせつ
汚濁 ◎おだく △おじょく ×おしょく
御転婆 ◎おてんば ×おてんばあ、ごてんば
一昨日 ◎おととい ○いっさくじつ
一昨年 ◎おととし ○いっさくねん
御供 ◎おとも ○ごくう 異なる
各々(各各) ◎おのおの ×かくかく
十八番 ◎おはこ ○じゅうはちばん
覚書 ◎おぼえがき ×かくしょ
重石 ◎おもし △じゅうせき 異なる
面立ち ◎おもだち ×めんだち
玩具 ◎おもちゃ ○がんぐ
面長 ◎おもなが ×めんちょう
母屋 ◎おもや △もや
思惑 ◎おもわく △しわく 異なる
慮る ◎おもんばかる(慣) ○おもんぱかる(本)
親不知 ◎おやしらず ×おやふち
女形 ◎おやま ○おんながた 少し異なる
音叉 ◎おんさ ×おんしゃ
恩賜 ◎おんし ×おんちょう
恩赦 ◎おんしゃ ×おんせき
御中 ◎おんちゅう ×ごちゅう
恩寵 ◎おんちょう ×おんりゅう
音頭 ◎おんど △おんどう
御身 ◎おんみ △おみ、ごしん 少し異なる
隠密 ◎おんみつ △いんみつ
陰陽師 ◎おんみょうじ △おんようじ
外殻 ◎がいかく ×がいこく
外郭 ◎がいかく ×がいこう
邂逅 ◎かいこう ×かいごう
介錯 ◎かいしゃく ×かいさく
甲斐性 ◎かいしょう ×こうひせい
外相 ◎がいしょう △がいそう、げそう 異なる
凱旋 ◎がいせん ×がんせん
街道 ◎かいどう ×がいどう
該当 ◎がいとう ×かくとう
灰白色 ◎かいはくしょく ×はいはくしょく
傀儡 ◎かいらい ○くぐつ 少し異なる
界隈 ◎かいわい ×かいい
家屋 ◎かおく ×かや
顔中 ◎かおじゅう ×がんちゅう
瓦解 ◎がかい ×ごかい
化学 ◎かがく ○ばけがく
牡蠣 ◎かき △ぼれい 少し異なる
書留 ◎かきとめ ×しょりゅう
家禽 ◎かきん ×かさん
隔月 ◎かくげつ ×かくづき
画策 ◎かくさく ×がさく
客死 ◎かくし △きゃくし
隔日 ◎かくじつ △かくにち
確執 ◎かくしつ(慣) △かくしゅう(本)
拡充 ◎かくじゅう ×こうじゅう
攪拌 ◎かくはん(慣) △こうはん(本)
額縁 ◎がくぶち ×がくえん
神楽 ◎かぐら ×しんがく、しんらく
欠片 ◎かけら ×けっぺん
陽炎 ◎かげろう △ようえん
風穴 ◎かざあな △ふうけつ 少し異なる
下賜 ◎かし ×かちょう
貸方 ◎かしかた ×かしほう、たいほう
貸付金 ◎かしつけきん ×たいふきん
貸家 ◎かしや △かしいえ
呵責 ◎かしゃく ×かせき
果汁 ◎かじゅう ×かじる
荷重 ◎かじゅう △におも ×にじゅう 異なる
仮称 ◎かしょう ×けしょう
賀正 ◎がしょう △がせい
風邪 ◎かぜ △ふうじゃ
河川敷 ◎かせんじき ○かせんしき
数える ◎かぞえる ×かずえる
可塑性 ◎かそせい ×かぎゃくせい
方々(方方) ◎かたがた、ほうぼう 少し異なる
堅気 ◎かたぎ ×けんき
敵役 ◎かたきやく △てきやく
頑な ◎かたくな ×がんな
型式 ◎かたしき △けいしき
形代 ◎かたしろ ×けいだい
固唾 ◎かたず ×こすい
蝸牛 ◎かたつむり △かぎゅう 少し異なる
騙る ◎かたる △だまる 少し異なる
傍ら ◎かたわら ×そばら
割愛 ◎かつあい ×わりあい
各界 ◎かっかい ○かくかい
脚気 ◎かっけ ×きゃくき
各戸 ◎かっこ ×かくと
合作 ◎がっさく ×ごうさく
合算 ◎がっさん ×ごうさん
滑舌 ◎かつぜつ ×こつぜつ
合戦 ◎かっせん、※がっせん(何かの語の後ろに付く場合のみ)
合致 ◎がっち △ごうち
合評 ◎がっぴょう ×ごうひょう
割烹着 ◎かっぽうぎ ×かっこうぎ
滑落 ◎かつらく ×こつらく
瓜田 ◎かでん ×うりだ
合点 ◎がてん ○がってん ×ごうてん
角地 ◎かどち ×かくち
門出 ◎かどで ×もんしゅつ
仮名 ◎かな、かめい △かりな、けみょう 異なる
金気 ◎かなけ △かねけ、きんき 異なる
金物 ◎かなもの ×きんぶつ
過不足 ◎かふそく(本) ○かぶそく(慣)
被る ◎かぶる、こうむる 少し異なる
南瓜 ◎かぼちゃ ○なんきん
窯元 ◎かまもと ×ようげん
剃刀 ◎カミソリ ×ていとう
蚊帳 ◎かや △かちょう
硝子 ◎ガラス △しょうし
搦手 ◎からめて ×じゃくしゅ
借入金 ◎かりいれきん ×しゃくにゅうきん
借方 ◎かりかた ×かりほう、しゃくほう
仮初 ◎かりそめ ×かしょ
狩人 ◎かりゅうど ○かりうど △かりびと
彼此 ◎かれこれ ○あれこれ △ひし
枯山水 ◎かれさんすい △かれざんすい ×こさんすい
軽やか ◎かろやか △かるやか
為替 ◎かわせ ×ためかえ
川面 ◎かわも △かわつら、かわづら 少し異なる
河原(川原) ◎かわら ×かわはら
寛解 ◎かんかい ×けんかい
鑑みる ◎かんがみる ×かんみる
汗顔 ◎かんがん ×あせがお
寒気 ◎かんき、さむけ 少し異なる
感泣 ◎かんきゅう ×かんなき
元金 ◎がんきん ○もときん △げんきん
間隙 ◎かんげき ×かんしょう
燗酒 ◎かんざけ ×かんしゅ
緩衝 ◎かんしょう ×かんこう
勘定 ◎かんじょう ×かんてい
関心事 ◎かんしんじ ×かんしんごと
完遂 ◎かんすい ×かんつい
甲高い ◎かんだかい ×こうだかい
勘当 ◎かんどう ×かんとう
神主 ◎かんぬし △しんしゅ
感応 ◎かんのう △かんおう
観音 ◎かんのん △かんおん
芳しい ◎かんばしい ○かぐわしい 少し異なる
甲板 ◎かんぱん △こうはん ×こうばん
陥没 ◎かんぼつ ×きゅうぼつ
元本 ◎がんぽん △げんぽん
含有 ◎がんゆう ×ごうゆう
元来 ◎がんらい ×げんらい
陥落 ◎かんらく ×きゅうらく
眼力 ◎がんりき △がんりょく
感涙 ◎かんるい ×かんれい
生糸 ◎きいと ×せいし
生漆 ◎きうるし ×なまうるし、せいしつ
帰依 ◎きえ ×きい
祇園 ◎ぎおん ×しえん
気位 ◎きぐらい ×きい
生地 ◎きじ △せいち、しょうち 異なる
着尺 ◎きじゃく ×ちゃくじゃく
既出 ◎きしゅつ ×がいしゅつ
帰省 ◎きせい ×きしょう
煙管 ◎きせる ○えんかん 少し異なる
毅然 ◎きぜん ×こつぜん
生蕎麦 ◎きそば ×なまそば
既存 ◎きぞん(慣) ○きそん(本)
着丈 ◎きたけ ×きじょう
忌憚 ◎きたん ×きぜん
吉日 ◎きちじつ ○きつじつ、きちにち
生粋 ◎きっすい △きすい ×せいすい
詰問 ◎きつもん ×つめもん
企図 ◎きと ×きず
祈祷 ◎きとう ×きじゅ
危篤 ◎きとく ×きば
既読 ◎きどく ×がいどく
忌日 ◎きにち △きじつ、いみび 異なる
衣笠 ◎きぬがさ ×いがさ
希薄 ◎きはく ×きうす
忌避 ◎きひ ×いひ
生真面目 ◎きまじめ ×なままじめ
生娘 ◎きむすめ ×なまむすめ
肌理 ◎きめ △きり 少し異なる
華奢 ◎きゃしゃ △かしゃ 異なる
脚立 ◎きゃたつ ×きゃくりつ
脚絆 ◎きゃはん ×きゃくはん
仇怨 ◎きゅうえん ×きゅうおん
給仕 ◎きゅうじ ×きゅうし
急逝 ◎きゅうせい ×きゅうきょ
給湯 ◎きゅうとう ×きゅうゆ
朽廃 ◎きゅうはい ×こうはい
丘陵 ◎きゅうりょう ×きょうりょう
供花 ◎きょうか ○くげ
経木 ◎きょうぎ ×けいぎ
胸腔 ◎きょうくう(慣) △きょうこう(本)
峡谷 ◎きょうこく ×けいこく
教唆 ◎きょうさ ×きょうしゅん
教示 ◎きょうじ △きょうし
矜持 ◎きょうじ(慣) △きんじ(本)
行司 ◎ぎょうじ ×ぎょうし
行水 ◎ぎょうずい ×ぎょうすい
形相 ◎ぎょうそう △けいそう 異なる
驚嘆 ◎きょうたん ×きょうかん
競売 ◎きょうばい ○けいばい 少し異なる
教諭 ◎きょうゆ ×きょうろん
居室 ◎きょしつ ×いしつ
居住 ◎きょじゅう ×いじゅう
拠出 ◎きょしゅつ ×しょしゅつ
漁村 ◎ぎょそん ×りょうそん
曲解 ◎きょっかい ×きょくかい
漁民 ◎ぎょみん ×りょうみん
霧雨 ◎きりさめ △きりあめ
均衡 ◎きんこう ×きんしょう
巾着 ◎きんちゃく ×しちゃく
金団 ◎きんとん ×きんだん
銀杏 ◎ぎんなん ○いちょう ×ぎんあん 異なる
禁物 ◎きんもつ ×きんぶつ
久遠 ◎くおん △きゅうえん
矩形 ◎くけい ×きょけい
公事 ◎くじ ○こうじ △おおやけごと 少し異なる
奇しくも ◎くしくも ×きしくも
孔雀 ◎くじゃく ×こうじゃく
苦汁 ◎くじゅう ○にがり 異なる
薬師 ◎くすし △くすりし、やくし 異なる
曲者 ◎くせもの △きょくしゃ 異なる
駆逐 ◎くちく ×くつい
口調 ◎くちょう ×こうちょう
口伝 ◎くでん ×こうでん
句読点 ◎くとうてん ×くどくてん
功徳 ◎くどく △こうとく 異なる
工夫 ◎くふう △こうふ 異なる
区分 ◎くぶん ×くわけ
与する ◎くみする ×よする
工面 ◎くめん ×こうめん
供物 ◎くもつ ×きょうぶつ
玄人 ◎くろうと ×くろうど、げんじん
勲記 ◎くんき ×どうき
群青 ◎ぐんじょう ×ぐんせい
迎合 ◎げいごう ×うごう
渓谷 ◎けいこく ×きょうこく
罫線 ◎けいせん ×らせん
境内 ◎けいだい ×きょうない
慶弔 ◎けいちょう ×けいい、けいてい
軽重 ◎けいちょう △けいじゅう
競馬 ◎けいば ×きょうば
鶏飯 ◎けいはん ○とりめし 異なる
啓蒙 ◎けいもう ×けいごう
競輪 ◎けいりん ×きょうりん
稀有 ◎けう △きゆう
気圧される ◎けおされる ×きあつされる
外科 ◎げか ×がいか
逆鱗 ◎げきりん ×ぎゃくりん
下戸 ◎げこ ×しもと
今朝 ◎けさ △こんちょう
消印 ◎けしいん ×しょういん
化身 ◎けしん ×かしん
下衆 ◎げす ×かしゅう
下世話 ◎げせわ ×しもぜわ
気高い ◎けだかい ×きだかい
気怠い ◎けだるい ×きだるい
欠如 ◎けつじょ ×けつにょ
月賦 ◎げっぷ △つきふ ×げつぶ
解毒 ◎げどく ×かいどく
健気 ◎けなげ ×けんき
解熱剤 ◎げねつざい ×かいねつざい
気配 ◎けはい △きはい
仮病 ◎けびょう ×かびょう
下僕 ◎げぼく ×しもべ
牽引 ◎けんいん ×きいん
献花 ◎けんか ×こんか
堅固 ◎けんご ×けんこ
拳固 ◎げんこ ×けんこ
拳骨 ◎げんこつ ×けんこつ
県境 ◎けんざかい ○けんきょう
厳粛 ◎げんしゅく ×げんさい、げんせい
元帥 ◎げんすい ×げんし
現存 ◎げんぞん ○げんそん
倦怠感 ◎けんたいかん ×かんたいかん
言質 ◎げんち(本) △げんしつ(慣)
顕著 ◎けんちょ ×こうちょ
喧伝 ◎けんでん ×せんでん
圏内 ◎けんない ×かんない
原野 ◎げんや ○はらの
恋路 ◎こいじ ×こいろ
碁石 ◎ごいし ×ごせき
好一対 ◎こういっつい ×こういったい
強引 ◎ごういん ×きょういん
交易 ◎こうえき ×こうい
校閲 ◎こうえつ ×こうせつ
好悪 ◎こうお ×こうあく
業火 ◎ごうか ×ぎょうか
香気 ◎こうき ×かき
交誼 ◎こうぎ ×こうせん
剛毅 ◎ごうき ×ごうこく
恒久 ◎こうきゅう ×たんきゅう
号泣 ◎ごうきゅう ×ごうなき
口腔 ◎こうくう(慣) △こうこう(本)
神々しい(神神しい) ◎こうごうしい ×かみがみしい
好々爺(好好爺) ◎こうこうや ×すきすきじい
黄砂 ◎こうさ △おうさ
交錯 ◎こうさく ×こうしゃく
格子 ◎こうし ×かくし
控除 ◎こうじょ ×くうじょ
強情 ◎ごうじょう ×きょうじょう
洪水 ◎こうずい ×きょうすい
好事家 ◎こうずか ×こうじか
巧拙 ◎こうせつ ×こうしゅつ
光沢 ◎こうたく ×こうさわ
強奪 ◎ごうだつ △きょうだつ
巧緻 ◎こうち ×こうし
膠着 ◎こうちゃく ×もんちゃく
更迭 ◎こうてつ ×こうそう
香典 ◎こうでん ×こうてん
格天井 ◎ごうてんじょう ×かくてんじょう
降灰 ◎こうはい ○こうかい
鋼板 ◎こうはん △こうばん
光明 ◎こうみょう △こうめい
綱領 ◎こうりょう ×もうりょう
戸外 ◎こがい ×とがい
木陰 ◎こかげ ×きかげ
虚空 ◎こくう △きょくう 少し異なる
国債 ◎こくさい ×こくせき
極彩色 ◎ごくさいしき ×ごくさいしょく、きょくさいしょく
酷似 ◎こくじ ×こくに
極上 ◎ごくじょう ×きょくじょう
極太 ◎ごくぶと ×きょくた、きょくぶと
極稀 ◎ごくまれ ×きょくまれ
克明 ◎こくめい ×かつめい
此処 ◎ここ ×こしょ
戸口 ◎ここう、とぐち ×こぐち 異なる
小言 ◎こごと ×しょうげん
心根 ◎こころね △しんこん
古刹 ◎こさつ ×こせつ
小雨 ◎こさめ △こあめ、しょうう
古参 ◎こさん ×こざん
誇示 ◎こじ ×こし
乞食 ◎こじき △こうじき ×こうしょく 少し異なる
固執 ◎こしつ(慣) △こしゅう(本)
小姑 ◎こじゅうと ○こじゅうとめ △しょうこ 少し異なる
後生 ◎ごしょう △こうせい 異なる
牛頭 ◎ごず ×ぎゅうとう
秋桜 ◎コスモス ○あきざくら
木立 ◎こだち ×もくりつ
戸建て ◎こだて ×とだて
木霊 ◎こだま ×もくれい
東風 ◎こち △とうふう
酷寒 ◎こっかん △こくかん
極寒 ◎ごっかん △きょっかん
忽然 ◎こつぜん △こつねん △そうぜん
骨密度 ◎こつみつど ×ほねみつど
後手 ◎ごて ×こうしゅ
殊更 ◎ことさら ×しゅこう
言霊 ◎ことだま ×げんれい
言伝 ◎ことづて ×げんでん
小人数 ◎こにんずう ×しょうにんずう
木の葉 ◎このは △きのは
昆布茶 ◎こぶちゃ ○こんぶちゃ
独楽 ◎こま △どくらく 少し異なる
古文書 ◎こもんじょ △こぶんしょ
御用達 ◎ごようたし(本) △ごようたつ(慣)
御利益 ◎ごりやく ×ごりえき
破落戸 ◎ごろつき ○ならずもの ×はらくど
声色 ◎こわいろ △せいしょく ×こえいろ 異なる
声高 ◎こわだか ×こえだか
小童 ◎こわっぱ △しょうどう、こわらべ、こわらわ
声音 ◎こわね △せいおん 少し異なる
強面 ◎こわもて △こわおもて
権化 ◎ごんげ ×けんか
今昔 ◎こんじゃく △こんせき
今生 ◎こんじょう ×こんせい
言上 ◎ごんじょう ×げんじょう
渾身 ◎こんしん ×きしん
今夕 ◎こんせき △こんゆう
献立 ◎こんだて ×けんりつ
建立 ◎こんりゅう △けんりつ 少し異なる
最奥部 ◎さいおうぶ ×さいおくぶ
最大手 ◎さいおおて ×さいだいしゅ
細工 ◎さいく ×さいこう
最期 ◎さいご ×さいき
在郷 ◎ざいごう △ざいきょう 少し異なる
賽子 ◎サイコロ ×さいし
幸先 ◎さいさき ×こうせん
祭祀 ◎さいし ×さいひ
彩色 ◎さいしき △さいしょく
宰相 ◎さいしょう ×さいそう
最善手 ◎さいぜんしゅ ×さいぜんて
在中 ◎ざいちゅう ×ざいじゅう
罪人 ◎ざいにん ○つみびと
債務 ◎さいむ ×せきむ
酒蔵 ◎さかぐら ×しゅぞう
逆子 ◎さかご ×ぎゃくし
酒樽 ◎さかだる ×さけだる
逆手 ◎さかて △ぎゃくて 少し異なる
先物 ◎さきもの ×せんぶつ
防人 ◎さきもり △ぼうじん 少し異なる
割く ◎さく ×わりく
酢酸 ◎さくさん ×すさん
鑿井 ◎さくせい ×さくい
搾乳 ◎さくにゅう ×さいにゅう
索莫 ◎さくばく ×さくぼう
雑魚 ◎ざこ △じゃこ
細石 ◎さざれいし △さいせき
桟敷 ◎さじき △さんじき ×せんじき
指図 ◎さしず ×しず
砂州 ◎さす △さしゅう
流石 ◎さすが ×りゅうせき
流離 ◎さすらい △りゅうり 少し異なる
左遷 ◎させん ×さかん
早速 ◎さっそく △さそく、そうそく
茶道 ◎さどう(慣) ○ちゃどう(本)
諭す ◎さとす △ゆす
早苗 ◎さなえ ×そうびょう、そうみょう
座布団 ◎ざぶとん ×ざふだん
然程 ◎さほど ×ぜんてい
些末 ◎さまつ ×しまつ
五月雨 ◎さみだれ △さつきあめ 少し異なる
作務衣 ◎さむえ ×さむい
白湯 ◎さゆ ○パイタン △しらゆ、はくとう 異なる
戯言 ◎ざれごと ○たわごと △ぎげん
茶話会 ◎さわかい △ちゃわかい
皿鉢 ◎さわち △さらばち、さはち
傘下 ◎さんか ×かさした
参画 ◎さんかく ×さんが
産気 ◎さんけ ×さんき
参詣 ◎さんけい ×さんし
暫時 ◎ざんじ ×ぜんじ
三省 ◎さんせい △さんしょう
参内 ◎さんだい ×さんない
桟橋 ◎さんばし △さんきょう ×せんばし 少し異なる
秋刀魚 ◎さんま ×しゅうとうぎょ
山野 ◎さんや ×やまの
山麓 ◎さんろく ×さんれい
虐げる ◎しいたげる ×さまたげる
恣意的 ◎しいてき ×じいてき
強いる ◎しいる ×きょういる
子音 ◎しいん △しおん
使役 ◎しえき ×しやく
私怨 ◎しえん ×しおん
潮騒 ◎しおさい ×ちょうそう
潮路 ◎しおじ ×しおろ、ちょうろ
刺客 ◎しかく △しきゃく
地金 ◎じがね △じきん ×ちきん
直飲み ◎じかのみ ×ちょくのみ
直火 ◎じかび ×ちょくび
弛緩 ◎しかん ×やかん
死期 ◎しき △しご
時宜 ◎じぎ ×じせん
敷石 ◎しきいし ×ふせき
直参 ◎じきさん ×ちょくさん
直筆 ◎じきひつ △ちょくひつ 異なる
時雨 ◎しぐれ △じう 少し異なる
時化 ◎しけ ×じか
施行 ◎しこう △せこう
至極 ◎しごく ×しきょく
示唆 ◎しさ ×ししゅん
地魚 ◎じざかな ×ちぎょ
施策 ◎しさく(本) ○せさく(慣)
地酒 ◎じざけ ×じしゅ
始終 ◎しじゅう ×ししゅう
自重 ◎じじゅう、じちょう 異なる
自粛 ◎じしゅく ×じせい
地所 ◎じしょ △ちしょ
侍女 ◎じじょ ×しじょ
刺傷 ◎ししょう ○さしきず 少し異なる
市井 ◎しせい ×しい
自省 ◎じせい ×じしょう
次第 ◎しだい ×じだい
支度 ◎したく ×しど
示達 ◎じたつ ×したつ
舌鼓 ◎したつづみ(本) △したづつみ(慣)
地鎮祭 ◎じちんさい ×じしんさい
十指 ◎じっし △じゅっし
失墜 ◎しっつい ×しったい
十手 ◎じって △じゅって
疾病 ◎しっぺい ×しつびょう
尻尾 ◎しっぽ △しりお ×きゅうび 少し異なる
字面 ◎じづら △じめん
竹刀 ◎しない △ちくとう 少し異なる
老舗 ◎しにせ △ろうほ
地主 ◎じぬし △じしゅ ×ちしゅ、ちぬし 少し異なる
自然薯 ◎じねんじょ ×しぜんしょ
東雲 ◎しののめ △とううん 少し異なる
芝生 ◎しばふ ×のせい
暫く ◎しばらく ×ようやく
時分 ◎じぶん ×じふん
清水 ◎しみず ○きよみず △せいすい 少し異なる
諮問 ◎しもん ×じもん
写経 ◎しゃきょう ×しゃけい
若年 ◎じゃくねん △わかとし 異なる
借家 ◎しゃくや ○かりや、しゃっか △かりいえ
社是 ◎しゃぜ ×しゃてい
車窓 ◎しゃそう ×しゃまど
吃逆 ◎しゃっくり ○きつぎゃく
煮沸 ◎しゃふつ ×にふつ
三味線 ◎しゃみせん ×さんみせん
砂利 ◎じゃり △ざり 少し異なる
洒落 ◎しゃれ ×しゅらく
事由 ◎じゆう ×じゆ
集荷 ◎しゅうか ×しゅうに
祝言 ◎しゅうげん △いわいごと ×しゅくげん 少し異なる
充填 ◎じゅうてん ×じゅうしん
重篤 ◎じゅうとく ×じゅうば
十二単 ◎じゅうにひとえ ×じゅうにたん
重版 ◎じゅうはん ×じゅうばん
柔毛 ◎じゅうもう ×にゅうもう
収賄 ◎しゅうわい ×しゅうゆう
首魁 ◎しゅかい ×しゅき
酒気帯び ◎しゅきおび ×しきおび
主宰 ◎しゅさい ×しゅこう
首相 ◎しゅしょう ×しゅそう
衆生 ◎しゅじょう △しゅうせい、すじょう
数珠 ◎じゅず ×すうしゅ
入水 ◎じゅすい、にゅうすい 少し異なる
守銭奴 ◎しゅせんど ×しゅせんやつ
熟考 ◎じゅっこう △じゅくこう
出生 ◎しゅっしょう(本) ○しゅっせい(慣)
出立 ◎しゅったつ ×しゅつりつ
出帆 ◎しゅっぱん ×しゅつほ
修二会 ◎しゅにえ ×しゅうにかい
種苗 ◎しゅびょう ×たねなえ
馴化 ◎じゅんか ×しゅんか
潤滑油 ◎じゅんかつゆ ×じゅんかつあぶら
殉教 ◎じゅんきょう ×しゅんきょう
遵守 ◎じゅんしゅ ×そんしゅ
駿馬 ◎しゅんめ △しゅんば
女王 ◎じょうおう(慣) ○じょおう(本)
生姜 ◎しょうが △しょうきょう 少し異なる
正気 ◎しょうき △せいき 異なる
象形 ◎しょうけい ×ぞうけい
上戸 ◎じょうご △じょうこ 異なる
漏斗 ◎じょうご、ろうと
小国 ◎しょうこく △おくに ×しょうごく
小事 ◎しょうじ ×こごと
障子 ◎しょうじ ×しょうし
正直 ◎しょうじき △せいちょく 少し異なる
瀟洒 ◎しょうしゃ ×しゅくしゅ
成就 ◎じょうじゅ ×せいしゅう
精進 ◎しょうじん △せいしん
憔悴 ◎しょうすい ×しょうそつ
定石 ◎じょうせき ×ていせき
饒舌 ◎じょうぜつ △にょうぜつ
装束 ◎しょうぞく △そうぞく ×そうそく
情緒 ◎じょうちょ(慣) △じょうしょ(本)
小児科 ◎しょうにか ×しょうじか
性根 ◎しょうね △しょうこん 異なる
常磐(常盤) ◎じょうばん、ときわ 異なる
成仏 ◎じょうぶつ ×せいぶつ
性分 ◎しょうぶん ×せいぶん
正味 ◎しょうみ △せいみ 異なる
静脈 ◎じょうみゃく △せいみゃく
消耗 ◎しょうもう(慣) △しょうこう(本)
生薬 ◎しょうやく △せいやく、きぐすり
生類 ◎しょうるい △せいるい
性悪 ◎しょうわる △しょうあく、せいあく 少し異なる
嘱託 ◎しょくたく ×ぞくたく
如才 ◎じょさい ×にょさい
不知火 ◎しらぬい ×ふちび
白刃 ◎しらは ○はくじん
素面 ◎しらふ △すめん 異なる
自力 ◎じりき △じりょく
市立 ◎しりつ ○いちりつ
私立 ◎しりつ ○わたくしりつ
汁粉 ◎しるこ ×しるこな
記す ◎しるす △きす
熾烈 ◎しれつ ×かれつ
焦れる ◎じれる ×こがれる
素人 ◎しろうと ×そにん、そじん
代物 ◎しろもの △だいぶつ 異なる
仕業 ◎しわざ △しぎょう 異なる
真打 ◎しんうち ×しんだ
心奥 ◎しんおう ×しんおく
真摯 ◎しんし ×しんげき
斟酌 ◎しんしゃく ×かんしゃく
真珠 ◎しんじゅ ×しんしゅ
信心 ◎しんじん ×しんしん
甚大 ◎じんだい ×かんだい
真鍮 ◎しんちゅう ×しんゆ
信女 ◎しんにょ ×しんじょ
振幅 ◎しんぷく △ふりはば
親身 ◎しんみ ×しんしん
随一 ◎ずいいち ×ゆういち
遂行 ◎すいこう ×ついこう
出納 ◎すいとう(慣) △しゅつのう(本) 少し異なる
水稲 ◎すいとう ×みずいね
水団 ◎すいとん ×すいだん
崇高 ◎すうこう ×そうこう
図体 ◎ずうたい ×ずたい
頭重 ◎ずおも ○ずじゅう 少し異なる
頭蓋骨 ◎ずがいこつ ○とうがいこつ
清々しい(清清しい) ◎すがすがしい ×きよきよしい
頭巾 ◎ずきん ×とうきん
双六 ◎すごろく ×そうろく
荒む ◎すさむ ×あらむ
杜撰 ◎ずさん ×しゃせん
素性 ◎すじょう △そせい 異なる
生絹 ◎すずし ○きぎぬ △せいけん
廃る ◎すたる ×はいる
頭痛 ◎ずつう △とうつう
住処 ◎すみか △じゅうしょ 少し異なる
速やか ◎すみやか ×はややか
相撲 ◎すもう ×そうぼく
寸胴 ◎ずんどう ×すんどう
生家 ◎せいか △しょうか ×せいけ
逝去 ◎せいきょ ×いきょ
省察 ◎せいさつ △しょうさつ
凄惨 ◎せいさん ×さいさん
脆弱 ◎ぜいじゃく ×きじゃく
盛衰 ◎せいすい △じょうすい
脆性 ◎ぜいせい ×きせい
凄絶 ◎せいぜつ ×さいぜつ
生石灰 ◎せいせっかい ○きせっかい ×しょうせっかい
成敗 ◎せいばい △せいはい 異なる
歳暮 ◎せいぼ △さいぼ
蒸籠 ◎せいろ ○せいろう ×じょうりゅう
隻眼 ◎せきがん ×しゅうがん
析出 ◎せきしゅつ ×せっしゅつ
石庭 ◎せきてい △いしにわ
惜敗 ◎せきはい ×ざんぱい
惜別 ◎せきべつ ×しゃくべつ
斥力 ◎せきりょく ×きんりょく
急く ◎せく ×いそく、きゅうく
施工 ◎せこう(慣) △しこう(本)
施主 ◎せしゅ ×せぬし
施術 ◎せじゅつ ○しじゅつ
是正 ◎ぜせい ×ていせい
背丈 ◎せたけ ×せじょう
席巻 ◎せっけん ×せっかん、せきまき
切削 ◎せっさく ×せっしょう
殺生 ◎せっしょう ×さっしょう
折衝 ◎せっしょう ×せっこう
拙速 ◎せっそく ×しゅっそく
雪駄 ◎せった △せつだ
折衷 ◎せっちゅう ×せつい
刹那 ◎せつな ×さつな
拙劣 ◎せつれつ ×しゅつれつ
狭める ◎せばめる ×せまめる
台詞 ◎せりふ △だいし
競る ◎せる ×きょうる
漸減 ◎ぜんげん ×ざんげん
穿孔 ◎せんこう ×がこう
繊細 ◎せんさい ×ちさい
漸次 ◎ぜんじ ×ざんじ
扇子 ◎せんす ×せんし
漸増 ◎ぜんぞう ×ざんぞう
洗濯機 ◎せんたくき ×せんたっき
煎茶 ◎せんちゃ ×ぜんちゃ
剪定 ◎せんてい ×ぜんてい
禅寺 ◎ぜんでら ×ぜんじ
遷都 ◎せんと ×かんと
煎餅 ◎せんべい ×ぜんへい
川柳 ◎せんりゅう △かわやなぎ 異なる
喪家 ◎そうか △そうけ、もけ
雑木林 ◎ぞうきばやし ×ざっきりん
早急 ◎そうきゅう(慣) ○さっきゅう(本)
雑巾 ◎ぞうきん ×ざっきん
巣窟 ◎そうくつ ×すくつ
象牙 ◎ぞうげ ×ぞうが
造詣 ◎ぞうけい ×ぞうし
双肩 ◎そうけん ×そうかた
荘厳 ◎そうごん △しょうげん、しょうごん 少し異なる
相殺 ◎そうさい(本) △そうさつ(慣) 少し異なる
掃除 ◎そうじ △そうじょ
喪失 ◎そうしつ ×もしつ
争訟 ◎そうしょう ×そうこう
雑炊 ◎ぞうすい ×ざっすい
叢生 ◎そうせい ×ぎょうせい
総出 ◎そうで ×そうしゅつ
装丁 ◎そうてい ×そうちょう
雑煮 ◎ぞうに ×ざつに
早晩 ◎そうばん ×はやばん
素麺 ◎そうめん ×すめん
草履 ◎ぞうり ×そうり
挿話 ◎そうわ ×さしわ
曹達 ◎ソーダ ×そうたつ
続柄 ◎ぞくがら(慣) ○つづきがら(本)
俗人 ◎ぞくじん ×ぞくにん
塞栓 ◎そくせん ×かんせん
仄聞 ◎そくぶん ×はいぶん
其処 ◎そこ ×そしょ
粗品 ◎そしな △そひん
訴訟 ◎そしょう ×そこう
礎石 ◎そせき ×そいし
唆す ◎そそのかす ×しゅんす
措置 ◎そち ×しゃくち
其方 ◎そちら、そなた △そっち ×そほう 少し異なる
疎通 ◎そつう ×そくつう
俗化 ◎ぞっか ×ぞくか
即興 ◎そっきょう ×そっこう
率先 ◎そっせん ×りっせん
外面 ◎そとづら ○がいめん △げめん 少し異なる
供える ◎そなえる ×ともえる
蕎麦 ◎そば ×きょうばく
背く ◎そむく ×せく
反る ◎そる ×はんる
算盤 ◎そろばん △さんばん 少し異なる
忖度 ◎そんたく ×すんたく
損耗 ◎そんもう(慣) △そんこう(本)
存立 ◎そんりつ ×ぞんりつ
体育 ◎たいいく ×たいく
大往生 ◎だいおうじょう ×だいおうせい
代価 ◎だいか ×たいか
大地震 ◎だいじしん ○おおじしん
貸借 ◎たいしゃく ×かしかり
大食漢 ◎たいしょくかん ×だいしょっかん
怠惰 ◎たいだ ×たいじょう
代替 ◎だいたい(本) ○だいがえ(慣)
大団円 ◎だいだんえん ×おおだんえん
台頭 ◎たいとう ×だいとう
松明 ◎たいまつ △しょうめい
貸与 ◎たいよ ×かしよ
唾液 ◎だえき ×すいえき
高嶺 ◎たかね △こうれい ×こうりょう
沢庵 ◎たくあん △たくわん
類い ◎たぐい ×るいい
類稀 ◎たぐいまれ ×るいき
手繰る ◎たぐる ×てさぐる
蛇行 ◎だこう △じゃこう
他言 ◎たごん △たげん
出汁 ◎だし ×でじる
山車 ◎だし △さんしゃ
多勢 ◎たぜい ×たせい
黄昏 ◎たそがれ △こうこん
蛇足 ◎だそく △じゃそく
直中 ◎ただなか ×ちょくちゅう
漂う ◎ただよう ×さまよう
太刀 ◎たち ×たいとう
立木 ◎たちき ○りゅうぼく 異なる
立ち退く ◎たちのく ×たちひく
手綱 ◎たづな ×てづな
殺陣 ◎たて △さつじん
伊達 ◎だて ×いたち
建具 ◎たてぐ ×けんぐ
店子 ◎たなこ ×てんし
煙草 ◎たばこ ×けむりぐさ、えんそう
田畑 ◎たはた △たばたけ、でんぱた
足袋 ◎たび ×あしぶくろ
旅路 ◎たびじ ×たびろ、りょろ
多聞 ◎たぶん △たもん 異なる
容易い ◎たやすい ×よういい
太夫 ◎たゆう、※だゆう(何かの語の後ろに付く場合のみ)
達磨 ◎だるま ×たつま
団塊 ◎だんかい ×だんこん
単月 ◎たんげつ ×たんづき
短冊 ◎たんざく ×たんさつ
断食 ◎だんじき ×だんしょく
断捨離 ◎だんしゃり ×だんじゃり
胆汁 ◎たんじゅう ×たんじる
鍛造 ◎たんぞう ×だんぞう
堪能 ◎たんのう(慣) △かんのう(本) 少し異なる
探訪 ◎たんぼう ×たんほう
反物 ◎たんもの ×はんぶつ
地価 ◎ちか ×じか
知己 ◎ちき △ちこ
乳兄弟 ◎ちきょうだい ×ちちきょうだい
逐一 ◎ちくいち △ちくいつ ×たくいち
逐次 ◎ちくじ ×たくじ
稚拙 ◎ちせつ ×ちしゅつ
乳離れ ◎ちばなれ(本) ○ちちばなれ(慣)
痴呆 ◎ちほう ×ちほ
血眼 ◎ちまなこ ×けつがん
炒飯 ◎チャーハン △いりめし ×いためし
嫡子 ◎ちゃくし △てきし
中枢 ◎ちゅうすう ×ちゅうく
鋳造 ◎ちゅうぞう ×いぞう
紐帯 ◎ちゅうたい △じゅうたい
鋳鉄 ◎ちゅうてつ △いてつ
沖天 ◎ちゅうてん ×おきてん
手水 ◎ちょうず △てみず
長蛇 ◎ちょうだ △ちょうじゃ
提灯 ◎ちょうちん △ていとう
蝶番 ◎ちょうつがい △ちょうばん
弔電 ◎ちょうでん ×いでん、ていでん
貼付 ◎ちょうふ ×はりつけ
重複 ◎ちょうふく(本) ○じゅうふく(慣)
重宝 ◎ちょうほう △じゅうほう 少し異なる
聴聞 ◎ちょうもん ×ちょうぶん
重用 ◎ちょうよう ○じゅうよう
貼用 ◎ちょうよう ×はるよう
猪口 ◎ちょこ ×ちょぐち
鎮火 ◎ちんか ×しんか
珍重 ◎ちんちょう ×ちんじゅう
潰える ◎ついえる ×つぶえる
追悼 ◎ついとう ×ついたく
月極 ◎つきぎめ ×げっきょく
月次 ◎つきなみ △げつじ
月日 ◎つきひ ○がっぴ 異なる
築山 ◎つきやま ×ちくざん
九十九 ◎つくも △くじゅうく 異なる
土塊 ◎つちくれ △どかい
土気色 ◎つちけいろ ×どきしょく
美人局 ◎つつもたせ ×びじんきょく
伝手 ◎つて ×でんしゅ
都度 ◎つど ×とど
集う ◎つどう ×しゅうう
飛礫 ◎つぶて ×ひれき
爪先 ◎つまさき ×つめさき
旋毛 ◎つむじ △せんもう
通夜 ◎つや △つうや 少し異なる
梅雨 ◎つゆ ○ばいう
連ねる ◎つらねる ×れんねる
氷柱 ◎つらら △ひょうちゅう 少し異なる
悪阻 ◎つわり ○おそ 少し異なる
定款 ◎ていかん ×ていぎ
逓減 ◎ていげん ×とんげん
体裁 ◎ていさい △たいさい
丁字路 ◎ていじろ ×ちょうじろ
丁重 ◎ていちょう ×ていじゅう
出入り ◎でいり ○ではいり
鼎立 ◎ていりつ ×けんりつ
溺愛 ◎できあい ×じゃくあい
敵愾心 ◎てきがいしん ×てきぎしん
適宜 ◎てきぎ ×てきせん
凸凹 ◎でこぼこ △とつおう ×おうとつ
手強い ◎てごわい △てづよい 異なる
手勢 ◎てぜい ×てせい、しゅせい
手狭 ◎てぜま ×しゅきょう
出初式 ◎でぞめしき ×しゅっしょしき
手練れ ◎てだれ ×てねれ、てれんれ
鉄扉 ◎てっぴ ×てつとびら
出不精 ◎でぶしょう ×でふせい
手解き ◎てほどき ×てかいき
手許 ◎てもと ×しゅきょ
天蓋 ◎てんがい ×てんぶた
田楽 ◎でんがく ×でんらく
添削 ◎てんさく ×そうさく
天井 ◎てんじょう ×てんい
天誅 ◎てんちゅう ×てんしゅ
天女 ◎てんにょ ×てんじょ
伝播 ◎でんぱ ×でんばん
天日 ◎てんぴ △てんじつ 少し異なる
天賦 ◎てんぷ ×てんぶ
添付 ◎てんぷ ×そうふ
伝馬船 ◎てんません △てんまぶね
天文 ◎てんもん △てんぶん 異なる
投網 ◎とあみ △なげあみ
砥石 ◎といし ×ていせき
当該 ◎とうがい ×とうかく
春宮 ◎とうぐう △しゅんきゅう
道化 ◎どうけ ×どうか
湯治 ◎とうじ ×とうち
杜氏 ◎とうじ △とじ
童子 ◎どうじ ×どうし
踏襲 ◎とうしゅう ×ふしゅう
頭書 ◎とうしょ ○かしらがき 少し異なる
統率 ◎とうそつ ×とうりつ
等々(等等) ◎とうとう △などなど
頭取 ◎とうどり ×とうしゅ
灯明 ◎とうみょう ×とうめい
豆苗 ◎とうみょう ×とうびょう
登用 ◎とうよう ×とよう
灯籠 ◎とうろう ×とうりゅう
遠出 ◎とおで ×えんしゅつ
咎人 ◎とがにん ×とがびと
読経 ◎どきょう ○どっきょう △どくきょう
毒親 ◎どくおや ×どくしん
毒舌 ◎どくぜつ ×どくじた
得喪 ◎とくそう ×とくも
匿名 ◎とくめい ×じゃくめい
何処 ◎どこ △いずこ
常夏 ◎とこなつ ×じょうか
心太 ◎ところてん △こころぶと ×しんた 少し異なる
屠殺 ◎とさつ ×しょさつ
道産子 ◎どさんこ ×どうさんこ、どうさんし
年端 ◎としは ×ねんたん
図書 ◎としょ △ずしょ
土性骨 ◎どしょうぼね ×どせいこつ
登坂車線 ◎とはんしゃせん △とうはんしゃせん
塗布 ◎とふ ×るふ
濁酒 ◎どぶろく △だくしゅ
灯火 ◎ともしび ○とうか
伴う ◎ともなう ×はんう
吐露 ◎とろ ×はくろ
団栗 ◎どんぐり ×だんぐり
曇天 ◎どんてん ×うんてん
丼飯 ◎どんぶりめし ×どんめし
問屋 ◎とんや △といや
乃至 ◎ないし ×のし
内示 ◎ないじ △ないし
内省 ◎ないせい ×ないしょう
直会 ◎なおらい ×ちょっかい
仲買 ◎なかがい ×ちゅうかい
仲違い ◎なかたがい △なかちがい
半ば ◎なかば ×はんば
就中 ◎なかんずく ×しゅうちゅう
亡骸 ◎なきがら ×ぼうがい
長押 ◎なげし ×ながおし
投げ銭 ◎なげせん ×なげぜに
仲人 ◎なこうど △なかうど、なかびと、ちゅうにん 少し異なる
名残 ◎なごり ×めいざん
何故 ◎なぜ ○なにゆえ
雪崩 ◎なだれ ×ゆきくずれ
捺印 ◎なついん ×ないん
夏木立 ◎なつこだち ×なつきだち
何某 ◎なにがし △なにぼう 異なる
何卒 ◎なにとぞ ×なにそつ
生酒 ◎なまざけ ○きざけ △せいしゅ
生食用 ◎なましょくよう ○せいしょくよう
生兵法 ◎なまびょうほう ×せいへいほう
納屋 ◎なや ×のうや
均す ◎ならす ×きんす
生業 ◎なりわい △せいぎょう
納戸 ◎なんど ×のうど
肉汁 ◎にくじゅう(本) ○にくじる(慣)
荷台 ◎にだい ×かだい
日夜 ◎にちや ×にちよ
柔和 ◎にゅうわ ×じゅうわ
女房 ◎にょうぼう ○にょうぼ
如実 ◎にょじつ ×じょじつ
女人禁制 ◎にょにんきんせい △にょにんきんぜい ×じょにんきんせい
人参 ◎にんじん ×じんさん、にんざん
盗人 ◎ぬすっと ○ぬすびと △とうじん
濡れ衣 ◎ぬれぎぬ △ぬれごろも
音色 ◎ねいろ △おんしょく
捏造 ◎ねつぞう(慣) △でつぞう(本)
年俸 ◎ねんぽう ×ねんぼう
念力 ◎ねんりき ×ねんりょく
農作物 ◎のうさくぶつ ○のうさくもつ
逃す ◎のがす ×にがす
軒先 ◎のきさき ×けんさき
軒並み ◎のきなみ ×けんなみ
熨斗 ◎のし ×いと
野宿 ◎のじゅく ×のやど、のしゅく
則る ◎のっとる ×そくる
祝詞 ◎のりと △しゅうし、しゅくし
暖簾 ◎のれん ×だんれん
惚気 ◎のろけ ×ほれけ
狼煙 ◎のろし △ろうえん
呑気 ◎のんき ×のみけ
廃屋 ◎はいおく ×はいや
媒介 ◎ばいかい ×ぼうかい
排斥 ◎はいせき ×はいきん
背反 ◎はいはん ×せはん
羽音 ◎はおと △はねおと
葉書 ◎はがき ×ようしょ
場数 ◎ばかず ×ばすう、じょうすう
博士 ◎はかせ ○はくし 異なる
育む ◎はぐくむ ×いくむ
麦秋 ◎ばくしゅう △むぎあき
莫大 ◎ばくだい ×ぼうだい
白濁 ◎はくだく ×はくしょく
博打 ◎ばくち ×はくだ
白地図 ◎はくちず ×しろちず
博徒 ◎ばくと ×はくと
白灯油 ◎はくとうゆ ×しろとうゆ
瀑布 ◎ばくふ ×ぼうふ
剥落 ◎はくらく ×せんらく
刷毛 ◎はけ △※さつもう(刷毛機の場合のみ読む)
方舟 ◎はこぶね ×ほうしゅう
端材 ◎はざい ×たんざい
狭間 ◎はざま ×きょうかん
麻疹 ◎はしか ○ましん
梯子 ◎はしご △ていし
端折る ◎はしょる △はしおる
端数 ◎はすう ×たんすう
場末 ◎ばすえ ×じょうまつ
斜交い ◎はすかい ×しゃこうい
斜向かい ◎はすむかい ×ななめむかい
機織り ◎はたおり ×きおり
畑作 ◎はたさく ×はたけさく
将又 ◎はたまた ×しょうまた
傍目 ◎はため ×そばめ
破綻 ◎はたん ×はじょう
発議 ◎はつぎ △ほつぎ
薄給 ◎はっきゅう ×うすきゅう、はくきゅう
末子 ◎ばっし ○まっし △すえこ
法度 ◎はっと ×ほうど
法被 ◎はっぴ ×ほうひ
波止場 ◎はとば ×はしば
花園 ◎はなぞの △かえん 少し異なる
甚だしい ◎はなはだしい ×かんだしい
埴生 ◎はにゅう ×しょくせい
馬主 ◎ばぬし ○うまぬし △ばしゅ
阻む ◎はばむ ×こばむ
早合点 ◎はやがてん △はやがってん ×そうごうてん
聖林 ◎ハリウッド ×せいりん
春雨 ◎はるさめ △しゅんう 少し異なる
万策 ◎ばんさく ×まんさく
盤石 ◎ばんじゃく △ばんせき
繁盛 ◎はんじょう ×はんせい
半身 ◎はんしん ○はんみ 異なる
帆船 ◎はんせん △ほぶね ×ほせん
万全 ◎ばんぜん ×まんぜん
伴走 ◎ばんそう ×はんそう
飯台 ◎はんだい ×めしだい
頒布 ◎はんぷ ×ぶんぷ
繁茂 ◎はんも ×はんぼ
反目 ◎はんもく ×はんめ
汎用 ◎はんよう ×ぼんよう
氾濫 ◎はんらん ×はんかん
韓流 ◎はんりゅう ○かんりゅう
凡例 ◎はんれい ×ぼんれい
皮革 ◎ひかく ×ひかわ
干潟 ◎ひがた ×かんがた
率いる ◎ひきいる ×りついる
比肩 ◎ひけん ×ひかた
氷雨 ◎ひさめ △ひあめ
柄杓 ◎ひしゃく ×えしゃく
批准 ◎ひじゅん ×ひすい
直隠す ◎ひたかくす ×ちょくかくす
只管 ◎ひたすら ×ただかん
直走る ◎ひたはしる ○ひたばしる ×ちょくはしる
直向き ◎ひたむき ×ちょくむき
吃驚 ◎びっくり ○きっきょう
必定 ◎ひつじょう ×ひってい
逼迫 ◎ひっぱく ×ふくはく
妃殿下 ◎ひでんか ×きでんか
秘湯 ◎ひとう ×ひゆ
他人事 ◎ひとごと(本) △たにんごと(慣)
人質 ◎ひとじち ×じんしつ
人伝 ◎ひとづて ×にんでん
為人 ◎ひととなり ×いにん
美男子 ◎びなんし △びだんし
火の粉 ◎ひのこ ×ひのこな
日歩 ◎ひぶ ×にっぽ
疲弊 ◎ひへい ×ひえい
向日葵 ◎ひまわり ×こうにちき
罷免 ◎ひめん ×のうめん
干物 ◎ひもの ×かんぶつ
白夜 ◎びゃくや(慣) △はくや(本)
百般 ◎ひゃっぱん ×ひゃくはん
冷奴 ◎ひややっこ ×れいど、ひややつ
拍子 ◎ひょうし ×はくし
病巣 ◎びょうそう ×びょうす
秤量 ◎ひょうりょう(慣) △しょうりょう(本) 少し異なる
兵糧 ◎ひょうろう ×へいりょう
肥沃 ◎ひよく ×ひよう
日和 ◎ひより、※びより(何かの語の後ろに付く場合のみ) ×にちわ
日和見 ◎ひよりみ ×にちわけん
平底 ◎ひらぞこ ×へいてい
平屋 ◎ひらや ×へいや
非力 ◎ひりき ×ひりょく
蛭子 ◎ひるこ ○えびす
歩合 ◎ぶあい ×ほごう
吹聴 ◎ふいちょう ×すいちょう
風向 ◎ふうこう ×かざむき
夫婦 ◎ふうふ ○めおと
不壊 ◎ふえ ×ふかい
不得手 ◎ふえて ×ふとくしゅ
敷衍 ◎ふえん ×しきこう
無遠慮 ◎ぶえんりょ ×むえんりょ
不穏 ◎ふおん ×ふいん
孵化 ◎ふか ×うか
賦課 ◎ふか ×ぶか
舞楽 ◎ぶがく ×ぶらく
俯瞰 ◎ふかん ×ふけん
腐朽 ◎ふきゅう ×ふこう
不朽 ◎ふきゅう ×ふくつ
奉行 ◎ぶぎょう △ほうこう 少し異なる
不行跡 ◎ふぎょうせき ×ふこうせき
福音 ◎ふくいん ×ふくおん
相応しい ◎ふさわしい ×そうおうしい
不治 ◎ふじ ○ふち
不躾 ◎ぶしつけ ×ふしつけ
節目 ◎ふしめ △せつもく 少し異なる
不織布 ◎ふしょくふ ×ふしきふ
普請 ◎ふしん ×ふせい
武神 ◎ぶしん ×ぶじん
無粋 ◎ぶすい ×むすい
風情 ◎ふぜい △ふうじょう 少し異なる
無勢 ◎ぶぜい △むぜい
不世出 ◎ふせいしゅつ ×ふせしゅつ
敷設 ◎ふせつ ×しきせつ
二心 ◎ふたごころ △にしん、じしん
二言目 ◎ふたことめ ×にげんめ
双葉 ◎ふたば ×そうよう
文机 ◎ふづくえ ○ふみづくえ
不束 ◎ふつつか ×ふそく
不貞寝 ◎ふてね ×ふていね
太々しい(太太しい) ◎ふてぶてしい ×ふとぶとしい
風土記 ◎ふどき △ふうどき
太客 ◎ふときゃく ×たきゃく
懐刀 ◎ふところがたな ×かいとう
布団 ◎ふとん ×ふだん
不如意 ◎ふにょい ×ふじょい
赴任 ◎ふにん ×とにん
不憫 ◎ふびん ×ふべん
吹雪 ◎ふぶき ×すいせつ
訃報 ◎ふほう ×けいほう、とほう
不問 ◎ふもん ×ふとい
不夜城 ◎ふやじょう ×ふよじょう
舞踊 ◎ぶよう ×ぶとう
不養生 ◎ふようじょう ×ふようせい
不埒 ◎ふらち ×ふしょう
雰囲気 ◎ふんいき ×ふいんき
分割 ◎ぶんかつ ×ぶんわり
分岐 ◎ぶんき ×ぶんぎ
憤怒 ◎ふんぬ ○ふんど
分娩 ◎ぶんべん ×ぶんめん
平易 ◎へいい ×へいえき
兵役 ◎へいえき ×へいやく
平衡 ◎へいこう ×へいしょう
米作 ◎べいさく ×こめさく
米食 ◎べいしょく ×こめしょく
平生 ◎へいぜい ×へいせい
辟易 ◎へきえき ×へきい
別棟 ◎べつむね ×べっとう
反吐 ◎へど ×はんと
便宜 ◎べんぎ ×びんせん、べんせん
変遷 ◎へんせん ×へんかん
偏重 ◎へんちょう ×へんじゅう
返戻 ◎へんれい ×へんるい
母音 ◎ぼいん △ぼおん
包含 ◎ほうがん ×ほうごう
幇助 ◎ほうじょ ×ふうじょ
冒涜 ◎ぼうとく ×ぼうばい
鬼灯 ◎ほおずき ×きとう
朗らか ◎ほがらか ×ろうらか
墨汁 ◎ぼくじゅう ×すみじる、ぼくじる
朴訥 ◎ぼくとつ ×ぼくのう
黒子 ◎ほくろ ○くろこ △くろご、こくし 異なる
反故 ◎ほご ×はんこ
矛先 ◎ほこさき ×よせん
綻びる ◎ほころびる ×ほろびる
木剣 ◎ぼっけん ×もっけん
発疹 ◎ほっしん ○はっしん
欲する ◎ほっする ×よくする
発足 ◎ほっそく(慣) △はっそく(本)
発端 ◎ほったん △はったん
補填 ◎ほてん ×ほしん
洞穴 ◎ほらあな ○どうけつ
翻意 ◎ほんい ×はんい
本望 ◎ほんもう ×ほんぼう
凡庸 ◎ぼんよう ×はんよう
本玲 ◎ほんれい ×ほんりん
翻弄 ◎ほんろう ×はんろう
邁進 ◎まいしん ×まんしん
埋没 ◎まいぼつ ×りぼつ
勾玉 ◎まがたま ×まがだま、こうぎょく
蒔絵 ◎まきえ ×ときえ
幕間 ◎まくあい ×まくま
益々(益益) ◎ますます ×えきえき
末裔 ◎まつえい △ばつえい ×まっしょう
末期 ◎まっき ○まつご 異なる
末日 ◎まつじつ ×まつび
全う ◎まっとう ×すべう
眼差し ◎まなざし ×めざし
愛弟子 ◎まなでし ×あいでし
愛娘 ◎まなむすめ ×あいむすめ
免れる ◎まぬがれる(慣) ○まぬかれる(本)
真昼時 ◎まひるどき ×まひるじ
目深 ◎まぶか △めぶか
継子 ◎ままこ ○けいし ×つぐこ 少し異なる
継母 ◎ままはは △けいぼ
魔除け ◎まよけ ×まじょけ
真綿 ◎まわた ×しんめん
満悦 ◎まんえつ ×まんせつ
蔓延 ◎まんえん ×まんえい
饅頭 ◎まんじゅう △まんとう
万灯 ◎まんどう ×まんとう
満帆 ◎まんぱん ×まんぽ
見栄 ◎みえ ×みえい、けんえい
身重 ◎みおも ×しんじゅう
神酒 ◎みき △しんしゅ
三行半 ◎みくだりはん ×さんぎょうはん
眉間 ◎みけん △びかん、まゆあい
巫女 ◎みこ △ふじょ
神輿 ◎みこし △しんよ ×しんこう
見境 ◎みさかい ×けんきょう
実生 ◎みしょう ×じっせい
微塵 ◎みじん △びじん 少し異なる
未曾有 ◎みぞう(慣) △みぞうう(本) ×みぞうゆう
鳩尾 ◎みぞおち △はとお、きゅうび
三十路 ◎みそじ ×さんじゅうろ
身丈 ◎みたけ ×しんじょう
御霊 ◎みたま △ごりょう
道標 ◎みちしるべ ○どうひょう 少し異なる
道端 ◎みちばた ×どうたん
見惚れる ◎みとれる △みほれる
身形 ◎みなり ×しんけい
未聞 ◎みもん ×みぶん
土産 ◎みやげ △どさん
明星 ◎みょうじょう △あかほし、あかぼし 少し異なる
名代 ◎みょうだい △なだい、なしろ 異なる
名利 ◎みょうり △めいり
明朝体 ◎みんちょうたい ×めいちょうたい
百足 ◎ムカデ △ひゃくそく
無垢 ◎むく ×むこう
報いる ◎むくいる ×ほういる
無地 ◎むじ ×むち
虫酸 ◎むしず ×むしさん、ちゅうさん
矛盾 ◎むじゅん ×よじゅん、ほこたて
謀反 ◎むほん ×ぼうはん
村八分 ◎むらはちぶ ×むらはちぶん
無理強い ◎むりじい ×むりつよい、むりづよい
名家 ◎めいか ×めいけ
名刹 ◎めいさつ ×めいせつ
酩酊 ◎めいてい ×めいちょう
目頭 ◎めがしら ×もくとう
眼鏡 ◎めがね ○がんきょう 少し異なる
女神 ◎めがみ △じょしん、おんながみ
目利き ◎めきき ×めりき
馬頭 ◎めず ×ばとう
愛でる ◎めでる ×まなでる
目処 ◎めど ×もくしょ
目眩 ◎めまい ×もくげん
面子 ◎めんこ、めんつ 異なる
面目 ◎めんぼく、めんもく 少し異なる
綿毛布 ◎めんもうふ ×わたもうふ
亡者 ◎もうじゃ ×ぼうしゃ
妄執 ◎もうしゅう ×もうしつ
猛省 ◎もうせい ×もうしょう
毛筆 ◎もうひつ ×けふで
耄碌 ◎もうろく ×ろうろく
土竜 ◎もぐら △どりゅう
目論見 ◎もくろみ ×もくろんみ
猛者 ◎もさ ×もうじゃ
喪主 ◎もしゅ △そうしゅ ×もぬし
百舌 ◎もず ×ひゃくぜつ
悶える ◎もだえる ×もえる
喪中 ◎もちゅう ×もなか、そうちゅう
以て ◎もって ×いて
専ら ◎もっぱら ×せんら
基づく ◎もとづく ×きづく
物臭 ◎ものぐさ ×ぶっしゅう
物の怪 ◎もののけ ×もののかい
最早 ◎もはや ×さいはや、さいそう
喪服 ◎もふく △そうふく
紅葉 ◎もみじ ○こうよう 少し異なる
木綿 ◎もめん △きわた 少し異なる
股引 ◎ももひき ×またひき
門戸 ◎もんこ ×もんと
文言 ◎もんごん △ぶんげん 少し異なる
文殊 ◎もんじゅ ×ぶんしゅ
問答 ◎もんどう ×もんとう
門扉 ◎もんぴ ×もんとびら
八百長 ◎やおちょう ×はっぴゃくや
矢面 ◎やおもて ×やめん
八百屋 ◎やおや ×はっぴゃくや
約定 ◎やくじょう ×やくてい
薬湯 ◎やくとう ○くすりゆ ×やくゆ 少し異なる
自棄 ◎やけ ○じき
火傷 ◎やけど △かしょう 少し異なる
玄孫 ◎やしゃご △げんそん
約款 ◎やっかん ×やくぎ
柔肌 ◎やわはだ ×にゅうはだ
遺言 ◎ゆいごん ○いごん 少し異なる
由緒 ◎ゆいしょ(慣) △ゆしょ(本)
結納 ◎ゆいのう ×けつのう
幽谷 ◎ゆうこく ×ゆうたに、ゆうや
湧水 ◎ゆうすい ×わきみず
融通 ◎ゆうずう ×ゆうつう
遊説 ◎ゆうぜい ×ゆうせつ、ゆうぜつ
夕立 ◎ゆうだち ×ゆうりつ
猶予 ◎ゆうよ ×せいよ
所以 ◎ゆえん ×しょい
浴衣 ◎ゆかた △よくい
所縁 ◎ゆかり △しょえん
行方 ◎ゆくえ ×こうほう
遊山 ◎ゆさん ×ゆうさん、ゆうざん
委ねる ◎ゆだねる ×いねる
弓形 ◎ゆみなり ○ゆみがた △きゅうけい 少し異なる
百合 ◎ゆり △ひゃくごう 異なる
窯業 ◎ようぎょう ×かまぎょう
要綱 ◎ようこう ×ようもう
養生 ◎ようじょう ×ようせい
容体 ◎ようだい △ようたい
葉脈 ◎ようみゃく ×はみゃく
漸く ◎ようやく ×しばらく
翌月 ◎よくげつ ○よくつき ×よくづき
翌年 ◎よくねん ○よくとし
良し悪し ◎よしあし △よしわるし
寄席 ◎よせ ×よせき、よりせき
他所 ◎よそ ○たしょ 少し異なる
黄泉 ◎よみ △こうせん 少し異なる
宵宮 ◎よみや ○よいみや
世論 ◎よろん(本) ○せろん(慣)
弱音 ◎よわね ○じゃくおん 異なる
礼賛 ◎らいさん ×れいさん
烙印 ◎らくいん ×かくいん
落丁 ◎らくちょう ×らくてい
乱高下 ◎らんこうげ ×らんこうか
乱世 ◎らんせ(慣) ○らんせい(本)
乱丁 ◎らんちょう ×らんてい
梨園 ◎りえん ×なしえん
罹患 ◎りかん ×らかん
履行 ◎りこう ×ふくぎょう
利鞘 ◎りざや ×りしょう
履修 ◎りしゅう ×ふくしゅう
律儀 ◎りちぎ △りつぎ
立礼 ◎りつれい、りゅうれい 異なる
流行 ◎りゅうこう ○はやり
流涎 ◎りゅうぜん △りゅうえん、りゅうせん
料簡 ◎りょうけん ×りょうかん
漁師 ◎りょうし ×ぎょし
両端 ◎りょうたん ○りょうはし △りょうはじ 少し異なる
旅客 ◎りょかく △りょきゃく
旅客機 ◎りょかっき ○りょかくき
緑豆 ◎りょくとう △りょくず
緑化 ◎りょっか ○りょくか
履歴 ◎りれき ×ふくれき
稟議 ◎りんぎ △ひんぎ
臨終 ◎りんじゅう ×りんしゅう
類似 ◎るいじ ×るいに
留守 ◎るす ×りゅうしゅ
流布 ◎るふ ×りゅうふ
流浪 ◎るろう ×りゅうろう
冷汗 ◎れいかん ○ひやあせ
零細 ◎れいさい ×ぜろさい
黎明期 ◎れいめいき ×そうめいき
廉価 ◎れんか ×けんか
蓮華 ◎れんげ ×れんか
漏洩 ◎ろうえい(慣) △ろうせつ(本)
老獪 ◎ろうかい ×ろうこう
楼閣 ◎ろうかく ×おうかく
老朽 ◎ろうきゅう ×ろうこう
労組 ◎ろうそ △ろうくみ
路傍 ◎ろぼう ×ろばた
歪曲 ◎わいきょく ×わんきょく
矮小 ◎わいしょう ×いしょう
賄賂 ◎わいろ ×ゆうろ
若布 ◎わかめ ×わかふ
若人 ◎わこうど △わかうど、わかびと
山葵 ◎わさび ×やまあおい
業物 ◎わざもの ×ぎょうぶつ
早生 ◎わせ △そうせい 少し異なる
腕白 ◎わんぱく ×うでじろ



読み間違えやすい漢字

※1:漢字の読み方(読み方が複数ある場合など)を判別しやすいように、記号(◎、○、△、×)で表しており、以下のような表記の仕方をしています。


◎:正しい読み方(一般的によく使われる)


○:正しい読み方(◎の読み方よりは使われる頻度が少ない)


△:正しい読み方(ほとんど使われることがない)


×:誤った読み方


※2:慣用読みがある場合、その漢字の本来の読み方には(本)、慣用読みには(慣)の表記をしています。


(慣用読みとは、”本来の読み方ではない誤った読み方が一般的に広く定着し、その誤った読み方についても正しい読み方となったもの”を意味します)


慣用読み(百姓読み)の一覧!


↓ア行~


【合議】


◎:あいぎ、ごうぎ



「あいぎ」と読むと”(官公庁で)ある一定の決裁について、他の関係する部署・課の了解を得ること”の意味。



決裁(けっさい)というのは、”権限を持っている上位者(責任者)が、部下の提出した案の可否を決めること”です。


つまり合議(あいぎ)とは、”(官公庁において)部下の提出した案が承認できるかどうかを、他の関係する部署・課に了解を得て確認すること”を意味します。



「ごうぎ」と読むと”2人以上の者が集まって協議すること/(民間で)ある一定の決裁について、他の関係する部署・課の了解を得ること”の意味。


後者の意味は、官公庁(あいぎ)か、民間(ごうぎ)かで読み方が異なるため注意が必要です。



【愛顧】


◎:あいこ


×:あいそ



愛顧は”(商人などを)目をかけ引き立てること”の意味。


引き立てられる側(つまり商人側)から言う語で、「御愛顧(ごあいこ)」の形で用いられることが多いです。



【相席】


◎:あいせき


×:そうせき



相席は”飲食店などで、知らない人と同じ席につくこと”の意味。



【哀惜】


◎:あいせき


×:あいしゃく



哀惜は”人の死などを悲しみ惜しむこと”の意味。



【愛想】


◎:あいそ


△:あいそう



愛想は”人に対する応対の仕方のこと/人に寄せる好意のこと/飲食店などの勘定(かんじょう)のこと”の意味。



【哀悼】


◎:あいとう


×:あいたく



哀悼は”人の死を悲しみ悼(いた)むこと”の意味。



【生憎】


◎:あいにく


×:しょうぞう



生憎は”期待や目的にそわない状況になって、残念な様子のこと/相手の期待が外れたことをからかって言う語”の意味。



【相反する】


◎:あいはんする


×:そうはんする



相反するは”互いに反対の関係にあること。対立していること”の意味。



”相反”という言葉のみだと、「そうはん」としか読むことができないため注意が必要です。



【愛猫】


◎:あいびょう


×:あいねこ



愛猫は”可愛がっている猫のこと”の意味。



【阿吽】


◎:あうん


×:あぎゅう



阿吽は”最初と最後のこと/吐く息と吸う息のこと/寺院の山門の両側にある仁王(におう)や狛犬(こまいぬ)などの姿のこと”の意味。



「寺院の山門の両側にある仁王や狛犬などの姿のこと」というのは、
”一対の像のうち、一方が口を開き(阿)、もう一方が口を閉じ(吽)ている姿のこと”を指します。


(「阿(あ)」は口を開いて出す音のことで、「吽(うん)」は口を閉じて出す音のこと)



【灰汁】


◎:あく


×:はいじる、はいじゅう



灰汁は下記のような意味。

  1. 灰を浸した水の上澄み液のこと
  2. 植物に含まれる苦みや渋みのもとになる成分のこと
  3. 肉などを煮たときに、煮汁の表面に浮き出る灰色に濁ったもの
  4. 人の性質や文章など、その人のなじみにくい個性のこと



【悪行】


◎:あくぎょう


△:あっこう



悪行は”悪い行いのこと”の意味。



【欠伸】


◎:あくび


×:けっしん



欠伸は”疲労・退屈・眠気などによって、自然に口が大きく開いて行われる呼吸運動のこと”の意味。



【悪名】


◎:あくみょう


△:あくめい



悪名は”悪い噂(うわさ)。悪い評判のこと”の意味。



【胡坐】


◎:あぐら


△:こざ



胡坐は”両足を組んで座ること。また、その座り方のこと”の意味。



【悪霊】


◎:あくりょう


△:あくれい



悪霊は”人に祟(たた)りをする霊魂のこと”の意味。



【挙句】


◎:あげく


×:きょく



挙句は”連歌・連句の最後の七・七の句のこと/(転じて)終わり。結局”の意味。



【阿漕】


◎:あこぎ


×:あそう



阿漕は”貪欲(どんよく)で無情なこと”の意味。



【朝夕】


◎:あさゆう


○:ちょうせき



「あさゆう」と読むと”朝と夕方のこと/いつも。常に”の意味。



「ちょうせき」と読むと”朝と夕方のこと/いつも。常に/朝と晩の食事のこと”の意味。



【悪しき】


◎:あしき


×:あくしき



悪しきは”悪いこと。良くないこと”の意味。



【紫陽花】


◎:あじさい


△:しようか



紫陽花は”ユキノシタ科の高さ1m~1.5mの落葉低木のこと”の意味。



【与る】


◎:あずかる


×:あたえる



与るは”物事に関係すること/分け前をもらうこと/目上の人から好意や恩恵を受けること”の意味。



【彼処】


◎:あそこ


△:かしこ



「あそこ」と読むと”あの場所。例の場所のこと/あのような程度。あれほど”の意味。



「かしこ」と読むと”話し手・聞き手の両方から離れた場所を指し示す語のこと”の意味。



【徒となる】


◎:あだとなる


×:ととなる



徒となるは”無駄になること/儚(はかな)くて脆(もろ)いこと/役に立たないこと/虚しいこと”の意味。



【渾名】


◎:あだな


△:こんめい


×:きめい



渾名は”本名とは別に、その人の特徴(容姿・性質)などによって付けられた名のこと”の意味。



ニックネームは”親しみを込めた肯定的なもの”なのに対して、渾名は”親しみを込めた肯定的なものからバカにするようなもの”も含めて使われる言葉になります。



【呆気】


◎:あっけ


×:ほうけ



呆気は”(呆気にとられるの形で)意外なことに出会い、驚き呆(あき)れた状態のこと/(呆気ないの形で)予想に反して簡単に行われる様子。物足りなさの残る様子のこと”の意味。



【斡旋】


◎:あっせん


×:かんせん



斡旋は”間に入って、両者がうまくいくように取り計らうこと/ある物や人を、求める人に紹介すること”の意味。



【天晴】


◎:あっぱれ


×:てんはれ



天晴は”感心するほど見事な様子のこと/人の行為を褒め称えるときに発する語のこと”の意味。



【軋轢】


◎:あつれき


×:きれき



軋轢は”仲が悪くなること”の意味。



【艶姿】


◎:あですがた


○:えんし



艶姿は”女性の艶(あで)やかで美しい姿のこと”の意味。



【強ち】


◎:あながち


×:きょうち



強ちは”必ずしも/あまりに強引。身勝手であるさま/必要以上に”の意味。



【貴方】


◎:あなた


△:きほう



「あなた」と読むと”立場が同等以下の人を敬っていう語のこと/夫婦間で妻が夫のことを呼ぶ語のこと”の意味。


「貴方(あなた)」というのは、本来は身分の高い人を呼ぶときに使われていましたが、
現在では言葉の意味も変わったため、”目上の人には使えない”ので注意が必要です。



「きほう」と読むと”男性が立場が同等の相手を敬っていう語”の意味。



【家鴨】


◎:あひる


×:いえがも



家鴨は”カモ科の鳥のこと”の意味。



家鴨はマガモを家畜として飼いならし改良した品種で、翼が小さく飛ぶことはできません。



【脂汗】


◎:あぶらあせ


×:しかん



脂汗は”苦しいときなどに滲(にじ)み出る、べたつくような汗のこと”の意味。



【海女】


◎:あま


×:かいじょ



海女は”海に潜って貝・海藻などをとることを職業としている女性のこと”の意味。



【数多】


◎:あまた


△:すうた



数多は”数の多いこと。たくさん”の意味。



【雨露】


◎:あめつゆ


○:うろ



「あめつゆ」と読むと”雨と露(つゆ)のこと”の意味。



「うろ」と読むと”雨と露のこと/大きな恩恵のこと”の意味。



【粗方】


◎:あらかた


×:そほう



粗方は”ほぼ全部。おおよそ。だいたい”の意味。



【非ず】


◎:あらず


×:ひず



非ずは”そうではない。違う”の意味。



例えば「無きにしも非ず」は”ないわけではない。少しはある”という意味で、「人にして人に非ず」は”人でありながら人ではない”という意味です。


「人でありながら人ではない」というのは、”人間でありながら人間らしい情を持っていない(つまり残忍・冷酷)”のような意味で使われることがほとんどです。



【粗筋】


◎:あらすじ


×:そきん



粗筋は”小説・演劇・話などのだいたいの内容。概略のこと”の意味。



【粗利益】


◎:あらりえき


×:そりえき



粗利益は”売上高から売上原価を差し引いた利益のこと(経費などは差し引かれていない)”の意味。



つまり「粗利益 = 売上高 ー 売上原価」となります。



【著す】


◎:あらわす


×:ちょす



著すは”書物を書いて世に出すこと。著作すること”の意味。



【あり得る】


◎:ありうる(本)


○:ありえる(慣)



あり得るは”可能性がある。あっても(起きても)不思議ではない”の意味。



【在処】


◎:ありか


×:ざいしょ



在処は”物などがある所のこと。また、人などがいる所のこと”の意味。



【淡雪】


◎:あわゆき


×:たんせつ



淡雪は”薄く降り積もった、やわらかで消えやすい雪のこと”の意味。



【行脚】


◎:あんぎゃ


×:ぎょうきゃく



行脚は”僧が諸国を巡って修行すること/各地を巡り歩くこと”の意味。



【杏子】


◎:あんず


×:あんこ



杏子は”バラ科の落葉高木のこと。また、その果実のこと”の意味。



【安堵】


◎:あんど


×:あんちょ



安堵は”安心すること”の意味。



【行灯】


◎:あんどん


×:ぎょうとう



行灯は”木や竹などの枠に紙を貼り、その中に油皿を置いて火をともす照明具のこと”の意味。



「あんどん」はもともと持ち運ぶためのものであったため、「あんどん」に”行灯”という漢字が当てられました。


ですがその後に「提灯(ちょうちん)」ができたので、行灯は据置(すえおき)用、提灯は携行(けいこう)用として使用されるようになりました。



【安穏】


◎:あんのん


△:あんおん



安穏は”何事もなく穏(おだ)やかなこと”の意味。



【塩梅】


◎:あんばい


△:えんばい



「あんばい」は”程よく物事を処理すること/物事の具合のこと/体の調子のこと/料理の味加減のこと”の意味。



「えんばい」は”調味に使う塩と梅酢のこと/料理の味加減のこと”の意味。



【許嫁】


◎:いいなずけ


△:きょか



許嫁は”幼いときから、双方の親が婚約を結んでおくこと。また、その当人同士のこと/結婚の約束をしている相手のこと”の意味。



【家路】


◎:いえじ


×:かろ



家路は”家に帰る道。帰り道のこと”の意味。



【硫黄】


◎:いおう


×:りゅうおう



硫黄は”非金属元素の1つで、黄色で脆(もろ)い結晶のこと”の意味。


硫黄の原子番号は16番・元素記号は「S」で表され、空気中で熱すると青白い炎を出して燃え、二酸化硫黄になります。



【烏賊】


◎:イカ


×:とりぞく、からすぞく


烏賊の「烏(からす)」という字は、「鳥(とり)」という字によく似ているため注意が必要です。



烏賊は”コウイカ目とツツイカ目の頭足類の総称のこと”の意味。



【如何】


◎:いかが、いかん



「いかが」と読むと”相手の気持ちや意見をたずねる語/相手に呼びかけ、勧める語/疑いや、あまり賛成できないという気持ちを表す語”の意味。



「いかん」と読むと”事の次第のこと/どのように。どうであるか”の意味。



【如何様】


◎:いかさま


○:いかよう



「いかさま」と読むと”偽物。いんちき/なるほど。いかにも。その通り”の意味。



「いかよう」と読むと”どんなふう。どのよう”の意味。



【鋳型】


◎:いがた


×:ちゅうがた



鋳型は”鋳物(いもの)を作るために、溶かした金属を流し込む型のこと”の意味。



【閾値】


◎:いきち


○:しきいち



閾値は”動作・内容などが変化する境目となる値のこと/ある作用が加わったときに、生物が刺激を感じる最小の値のこと”の意味。


一般的には閾値は「いきち」と読まれることが多いですが、生物学などの分野では「いきち」、工学関連の分野では「しきいち」と読まれることが多いです



【異形】


◎:いぎょう


○:いけい



「いぎょう」と読むと”普通とは違った怪しい姿・形をしていること”の意味。



「いけい」と読むと”普通とは違った形のこと”の意味。



【幾重】


◎:いくえ


×:いくじゅう



幾重は”いくつか重なっていること。多く重なっていること”の意味。



【意気地】


◎:いくじ


△:いきじ



意気地は”物事をやり抜こうとする気力。また、自分の考えを通そうとする気力のこと”の意味。



【幾何】


◎:いくばく


△:きか


×:きなん


「いくばく」は幾何の他に”幾許”と書き表されることもあります。



「いくばく」は”数量・程度が不明であることを表す/(”幾何か”の形で)わずか。少し/(”幾何も”の形で)数量・程度が多くないこと”の意味。



「きか」は”幾何学(きかがく)の略のこと”の意味。


幾何学というのは、”物の形・大きさ・位置など、空間に関する性質を研究する数学の部門のひとつ”です。



【十六夜】


◎:いざよい


○:じゅうろくや



十六夜は”陰暦(旧暦)における16日の夜のこと。また、陰暦16日の夜に見える月のこと”の意味。



【漁火】


◎:いさりび


△:ぎょか



漁火は”夜に魚を誘うために漁船で焚(た)く火のこと”の意味。



【石工】


◎:いしく


△:せっこう



石工は”石を切り出したり、石を刻んで細工をする職人のこと”の意味。



【委嘱】


◎:いしょく


×:いぞく



委嘱は”仕事などを部外の人に委(ゆだ)ね頼むこと”の意味。



【椅子】


◎:いす


×:きし



椅子は”腰を掛ける道具のこと/地位のこと”の意味。


後者の意味は例えば、「幹部の椅子を狙っている」のような使い方で用いられます。



【何れ】


◎:いずれ


×:なんれ



何れは”どれ。どちら。どっち/どういう成り行きになるとしても。どっちみち/いつとははっきり言えないが、近いうちに。そのうちに”の意味。



【居候】


◎:いそうろう


×:いこう



居候は”他人の家に無償で同居させてもらい、食べさせてもらうこと。また、その人のこと”の意味。



【勤しむ】


◎:いそしむ


×:つつしむ


「つつしむ」というのは、”慎む(抑制の意)・謹む(かしこまるの意)”と書き表されるため注意が必要です。



勤しむは”一生懸命に物事を行うこと。励むこと”の意味。



【異存】


◎:いぞん


×:いそん



異存は”ある考えとは違った考えのこと。また、反対の意見や、不服な気持ちのこと”の意味。



【依存】


◎:いぞん(慣)


○:いそん(本)



依存は”他に頼って存在していること”の意味。



【幼気】


◎:いたいけ


×:ようき


「ようき」というのは、”陽気”と書き表されるため注意が必要です。



幼気は”幼くて(または小さくて)、かわいらしい様子のこと/子供などの痛々しく、いじらしい様子のこと”の意味。


「いじらしい」というのは、”かわいそうな様子。哀れで同情したくなる感じ。可憐な様子”などを表している言葉です。



【甚く】


◎:いたく


×:かんく



甚くは”甚(はなは)だしく。非常に”の意味。



【居丈高】


◎:いたけだか


×:いじょうこう



居丈高は”人を威圧するような態度をとるさま/座ったときの背が高いこと”の意味。



ちなみに前者の意味を用いるときは、「威丈高(いたけだか)」と表記されることもあります。



【悪戯】


◎:いたずら


△:あくぎ



「いたずら」と読むと”人が困るような悪さをすること。また、そのさま/自分の行為を謙遜(けんそん)していう語”の意味。


一般的には前者の意味で用いられることがほとんどです。



「あくぎ」と読むと”人が困るような悪さをすること。また、そのさま”の意味。



【一応】


◎:いちおう


×:いちよう



一応は”完全ではないが、一通り。とりあえず。ひとまず”の意味。



【一日の長】


◎:いちじつのちょう


×:いちにちのちょう



一日の長は”少し年上であること/経験や技術が他より少し優れていること”の意味。



【一途】


◎:いちず、いっと



「いちず」は”ひたむきなこと。ひとすじ”の意味。


例えば「彼を一途(いちず)に思い続ける」のように用いられます。



「いっと」は”ひとすじの道。一つの方向”の意味。


例えば「減少の一途(いっと)をたどる/発展の一途(いっと)をたどる」のように用いられます。



【一段落】


◎:いちだんらく(本)


○:ひとだんらく(慣)



一段落は”1つの段落のこと/物事に一応の区切りがつくこと”の意味。



【一見】


◎:いっけん


○:いちげん



「いっけん」と読むと”一度見ること。ちょっと見ること”の意味。



「いちげん」と読むと”料亭・料理屋などで、客として初めてその店に来ること”の意味。


「一見(いちげん)さんお断り」という紙が貼られている店がありますが、これはその店の常連さんなど、誰かに紹介してもらった場合などに入店できる形式のものになります。



【一切】


◎:いっさい


△:いっせつ



一切は”すべてのこと/(あとに打ち消しの語を伴って)全然。まったく”の意味。


後者の意味は例えば、「そのことについて私は一切知らない」のように用いられます。



【一夕】


◎:いっせき


×:いちゆう



一夕は”一晩。一夜のこと/ある夜。ある晩のこと”の意味。



【一足飛び】


◎:いっそくとび


×:ひとあしとび



一足飛び”両足を揃えて飛ぶこと/目的の地点まで一気に移動すること/一定の順序をふまないで、一気に飛び越えること”の意味。



【一対】


◎:いっつい


×:いったい



一対は”2つで1組になっているもの”の意味。



【意図】


◎:いと


×:いず



意図は”考えていること/何かをしようとすること”の意味。



【居所】


◎:いどころ


○:きょしょ



「いどころ」と読むと”居る場所のこと”の意味。



「きょしょ」と読むと”住んでいる場所のこと/生活の本拠ではないが、一定期間継続して住んでいる場所のこと”の意味。



【田舎】


◎:いなか


△:でんしゃ



田舎は”都会から離れたところ。地方のこと/生まれ故郷のこと”の意味。



【稲荷】


◎:いなり


×:いねに



稲荷は下記のような意味。

  1. 五穀を司る神である宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)のこと
  2. 倉稲魂神を祭った、稲荷神社のこと。または総本社の伏見稲荷のこと
  3. キツネのこと(宇迦之御魂神の使いであると信じられていることから)
  4. 油揚げのこと(キツネの好物とされたことから)
  5. 稲荷鮨(いなりずし)の略称のこと


宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)は、別名として「倉稲魂命(うかのみたまのみこと)」とも呼ばれています。



ちなみにお稲荷さんやお稲荷様という言葉が指しているのは、”五穀を司る神である宇迦之御魂神”のことを指しています。


(稲荷鮨のことを「おいなりさん」と呼ぶことも多いです)


あくまでもキツネは宇迦之御魂神(お稲荷様)の使いというだけで、お稲荷さんやお稲荷様のことではないので注意が必要です。



【茨城】


◎:いばらき


×:いばらぎ



茨城は”関東地方北東部の太平洋側にある県。茨城県のこと”の意味。



【息吹】


◎:いぶき


×:そくすい



息吹は”息を吹くこと。息づかい/活動の気配。生き生きとした気力のこと”の意味。



【今際】


◎:いまわ


×:いまぎわ



今際は”死ぬ時。最期(さいご)のこと”の意味。



【異名】


◎:いみょう


△:いめい



異名は”本当の名称以外の名。別名のこと/渾名(あだな)のこと”の意味。



【否応】


◎:いやおう


×:ひおう



否応は”不承知と承知のこと”の意味。



例えば「否応なしに決められる」であれば、”不承知か承知かを聞かずに、勝手に物事を決められる”という意味になります。



【意訳】


◎:いやく


×:いわけ



意訳は”原文の一語一語にとらわれずに、全体の意味やニュアンスをくみ取って翻訳(ほんやく)すること”の意味。



【嫌気】


◎:いやけ


○:けんき


△:いやき



「いやけ」と読むと”嫌だと思う気持ちのこと”の意味。



「けんき」と読むと”生物学で、呼吸に酸素を必要としないこと”の意味。


ただ嫌気を「けんき」と読むときは単体で使われることは少なく、
”嫌気性(けんきせい)”のように性質を表すときに使われることがほとんどです。



「いやき」と読むと”嫌だと思う気持ちのこと/株の相場が思う通りに動かず、人気が落ちること”の意味。



【入用】


◎:いりよう


△:にゅうよう



入用は”用事のために必要なこと/必要な費用のこと”の意味。



【海豚】


◎:イルカ


×:うみぶた



海豚は”クジラ目の哺乳(ほにゅう)類のうち、小型のハクジラ類の総称のこと”の意味。



ちなみに海豚(イルカ)の体長は約1~5メートルとされていて、
5メートルを超える体長のものは一般的に「クジラ」と呼ばれています。



【刺青】


◎:いれずみ


○:しせい



刺青は”皮膚に針や小刀などで傷をつけて墨などを入れ、文字・絵・模様などを描くこと。また、その彫り物のこと”の意味。



刺青は「入れ墨(いれずみ)」や「タトゥー」と呼ばれることもありますが、刺青・入れ墨・タトゥーはどれも指している意味は同じです。


タトゥー(Tattoo)は刺青(または入れ墨)を英語表記したものになります。



【色艶】


◎:いろつや


×:しきえん



色艶は”光沢(こうたく)のある色合い。特に、肌の色と艶(つや)のこと/話や文章に付加される面白味のこと/話や態度に感じられる愛想(あいそ)のこと”の意味。



【所謂】


◎:いわゆる


×:しょせん


「しょせん」というのは、”所詮”と書き表されるため注意が必要です。



所謂は”世間一般に言われる。俗に言うところの”の意味。



【員数】


◎:いんずう


△:いんすう



員数は”人や物の数のこと。特に、ある枠内の一定の数のこと”の意味。



【引率】


◎:いんそつ


×:いんりつ



引率は”引き連れること”の意味。



【因縁】


◎:いんねん


△:いんえん



因縁は下記のような意味です。

  1. (仏語)物事が生じる直接の力である因と、それを助ける間接の条件である縁のこと
  2. 定められた運命。宿命のこと
  3. 以前からの関係。所縁(ゆかり)のこと
  4. 物事の起こり。由来のこと
  5. 言いがかりのこと



【初産】


◎:ういざん


○:しょさん


△:しょざん、はつざん



初産は”初めて子供を出産すること”の意味。



【初陣】


◎:ういじん


×:しょじん



初陣は”初めて戦場に出ること/初めて試合・競技に出ること”の意味。



【外郎】


◎:ういろう


×:がいろう



※上は外郎の写真


外郎は”米の粉に水・砂糖などを加えて蒸したお菓子のこと”の意味。


外郎は名古屋・山口・伊勢などの名物として知られています



【氏神】


◎:うじがみ


×:ししん



氏神は”その地域で守護神として祀られている神のこと/一族の祖先として祀られている神のこと”の意味。



【薄刃】


◎:うすば


×:はくじん



薄刃は”刃物(はもの)の刃の薄いこと。また、その刃物のこと」”の意味。



【泡沫】


◎:うたかた


○:ほうまつ



泡沫は”水に浮かぶ泡のこと/水に浮かぶ泡のように、消えやすく儚(はかな)いもののたとえ”の意味。



【疑る】


◎:うたぐる


×:うたがる



疑るは”怪しいと思うこと。疑うこと”の意味。



【団扇】


◎:うちわ


△:だんせん



団扇は”あおいで風を起こす道具のこと”の意味。



【内輪】


◎:うちわ、ないりん



「うちわ」と読むと”外部の人を交(まじ)えないこと/外部には知らせない内部の事情のこと/控え目であること”の意味。



「ないりん」と読むと”内側の輪。特に、車がカーブを曲がるときの内側の車輪のこと”の意味。



【内訳】


◎:うちわけ


×:うちやく、ないやく



内訳は”金銭・物品の総量の内容を、項目別に分けたもの”の意味。



【現身】


◎:うつしみ


○:げんしん



現身は”この世に生きている身。現在の姿の体のこと”の意味。



【空蝉】


◎:うつせみ


×:くうぜん



空蝉は”蝉(せみ)の抜け殻。また、蝉のこと/この世に生きている人のこと/(転じて)この世のこと”の意味。



ちなみに「空蝉の術」という有名な忍法がありますが、これは”攻撃を受けたと見せかけて、身代わりを立てて回避する術のこと”を指します。



【海原】


◎:うなばら


×:うみはら、かいげん



海原は”広々とした海のこと”の意味。



【雲丹】


◎:ウニ


×:うんたん



雲丹は”棘皮(きょくひ)動物・ウニ類に属する動物の総称のこと/ウニの卵巣を塩漬けにした食品のこと”の意味。



雲丹は他に海胆・海栗と書き表されることもありますが、トゲトゲの殻の付いたものを”海胆・海栗”、食品のことは”雲丹”と書き表されることが多いです。


なのでウニを生物として捉える場合は”海胆・海栗”となり、食品として捉える場合は”雲丹”と書き表されます。



【自惚れ】


◎:うぬぼれ


×:じぼれ



自惚れは”自分の力を過信し、実際以上に優れていると思うこと”の意味。



【乳母】


◎:うば


△:にゅうぼ、めのと



乳母は”母親に代わって子供に乳を飲ませて育てる女性のこと”の意味。



現在は粉ミルクなどで母乳の代用とすることがほとんどですが、昔は粉ミルクなどの質の良い代用乳はありませんでした。


ですので昔は母乳の出(で)が悪ければ、乳児の成長に悪影響を及ぼすため、乳児の本当の母親に代わって乳を与える役割の「乳母」が存在していました。



【産毛】


◎:うぶげ


×:さんけ、さんもう



産毛は”生まれた時にすでに生えている細く柔らかい毛のこと。また、そのような細く柔らかい毛のこと”の意味。



【有無】


◎:うむ


△:ゆうむ



有無は”有ること無いこと/承知と不承知のこと”の意味。



【恨み節】


◎:うらみぶし


×:うらみせつ



恨み節は”恨みを込めた文句(もんく)のこと。また、恨み言(うらみごと)を連ねること”の意味。



【売家】


◎:うりや


○:うりいえ



売家は”売りに出ている家のこと”の意味。



【五月蝿い】


◎:うるさい


×:ごがつはえい



五月蝿いは下記のような意味です。

  1. 音や声が大きくて不快なこと
  2. 放ってほしいことにまで干渉してきて不快なこと
  3. 煩(わずら)わしい。めんどう
  4. その方面に詳しく、あれこれ言いたがること
  5. しつこくて厭(いと)わしいこと



【憂い】


◎:うれい


○:うい



「うれい」と読むと”心配。不安/悲しみで心が晴れないこと”の意味。



「うい」と読むと”思うようにならず辛いこと”の意味。



【上背】


◎:うわぜい


×:じょうせ、じょうはい



上背は”立ったときの背丈(せたけ)。身長のこと”の意味。



【上面】


◎:うわつら、じょうめん



「うわつら」と読むと”物の表面のこと/物事の本質とは異なる、外面的な部分のこと”の意味。



「じょうめん」と読むと”物の上側の面のこと”の意味。



【上辺】


◎:うわべ


○:じょうへん


△:かみべ



「うわべ」と読むと”物の表面のこと/本当のところとは異なる見せかけの様子や事情のこと”の意味。



「じょうへん」と読むと”数学における図形の上の辺のこと”の意味。



「かみべ」と読むと”上の方。上流の方のこと”の意味。



【上役】


◎:うわやく


×:じょうやく



上役は”職場での地位が自分よりも上の人のこと”の意味。



【温州】


◎:うんしゅう


△:おんしゅう



「うんしゅう」と読むと”日本で最も代表的なみかんの品種のこと/中国浙江省(せっこうしょう)南東部の港湾(こうわん)都市のこと”の意味。



「おんしゅう」と読むと”中国浙江省南東部の港湾都市のこと”の意味。



【云々(云云)】


◎:うんぬん


△:しかじか



「うんぬん」と読むと”文章や言葉を引用する際に、その後の言葉を省略するのに用いる語/言葉にしにくい事柄を濁(にご)す際に用いる語/とやかく言うこと”の意味。



「しかじか」と読むと”文章や言葉を引用する際に、その後の言葉を省略するのに用いる語”の意味。



【雲母】


◎:うんも


○:きらら


△:うんぼ



雲母は”単斜晶系、六角板状の結晶をしているケイ酸塩の鉱物のこと”の意味。



【永劫】


◎:えいごう


×:えいきゃく



永劫は”限りなく長い年月のこと”の意味。



【描く】


◎:えがく


○:かく



「えがく」と読むと”物の姿や形を絵や図にかき表すこと/文章や音楽などに表現すること/姿やイメージを想像すること”の意味。



「かく」と読むと”絵・模様・図などをえがくこと”の意味。



【役務】


◎:えきむ


×:やくむ



役務は”労働などによる務めのこと”の意味。



【壊死】


◎:えし


×:かいし



壊死は”体の組織や細胞の一部が機能を失い、壊れること。また、その状態のこと”の意味。



【会釈】


◎:えしゃく


×:かいしゃく


「かいしゃく」というのは、”解釈”と書き表されるため注意が必要です。



会釈は”軽く頭を下げて礼をすること/思いやりのこと”の意味。


後者の意味は例えば、「彼は遠慮会釈もない人だ」のように用いられます。



【似非】


◎:えせ


×:にひ



似非は”似てはいるが本物ではないこと。偽物のこと”の意味。



「似(に)て非(ひ)なるもの」という言葉がありますが、
これは”似ているが、正しくないもの”というような意味です。


似非という言葉は、この「似て非なるもの」から来ているとされています。



【枝葉】


◎:えだは


○:しよう



枝葉は”枝と葉のこと/物事の重要でない部分のこと”の意味。



どちらの読み方も両方の意味を持っていますが、一般的には「えだは」と読むと”枝と葉のこと”、「しよう」と読むと”物事の重要でない部分のこと”の意味で使われることがほとんどです。



木には根・幹(みき)・枝・葉があり、枝・葉を支えている重要な部分は根・幹が担っています。


このことから物事の重要な部分を「根幹(こんかん)」、重要でない部分を「枝葉(しよう)」と呼んでいます。



【越冬】


◎:えっとう


×:こすふゆ



越冬は”冬を越すこと”の意味。



【越年】


◎:えつねん


△:おつねん



越年は”年を越すこと。新しい年を迎えること”の意味。



【得手】


◎:えて


×:とくしゅ



得手は”得意とすること”の意味。



【猿公】


◎:えてこう


×:さるこう



猿公は”猿を擬人化(ぎじんか)した言い方のこと”の意味。



擬人化というのは、”人でないものを人に見立てて表現すること”です。


なので猿を人間に見立てて表現したものを「猿公(えてこう)」と呼びます。



【穢土】


◎:えど


×:さいど



穢土は”穢(けが)れている国土。現実の世の中のこと”の意味。



【会得】


◎:えとく


×:かいとく、かいどく



会得は”物事をよく理解して、自分のものとすること”の意味。



【胞衣】


◎:えな


△:ほうい、ほうえ



胞衣は”胎児(たいじ)を包んでいた膜と胎盤のこと”の意味。



【海老】


◎:エビ


△:かいろう



海老は”エビ目のうち長尾類に属している節足動物の総称のこと”の意味。



【恵方】


◎:えほう


×:けいほう



恵方は”その年の干支(えと)によって決められた縁起の良い方角のこと”の意味。



【烏帽子】


◎:えぼし


×:からすぼうし



烏帽子は”昔、成人した男子がつけた被り物のひとつ”の意味。



【蝦夷】


◎:えみし


○:えぞ



「えみし」と読むと”えぞ(民族)の古称のこと”の意味。



「えぞ」と読むと”北海道の古称。蝦夷地のこと/古代、奥羽地方や北海道に住んでいた民族のこと”の意味。



【円滑】


◎:えんかつ


×:えんこつ



円滑は”物事が滞りなく行われること/物事が滑らかで、角(かど)立たないこと”の意味。



【嚥下】


◎:えんげ


△:えんか



嚥下は”飲み下すこと”の意味。


飲み下すというのは、つまり”飲み込んで胃の方へと送ること”です。



【怨恨】


◎:えんこん


×:おんこん



怨恨は”恨むこと。また、恨みのこと”の意味。



【縁辺】


◎:えんぺん


×:えんへん、ふちべ



縁辺は”周り。周辺のこと/縁故のある人・家。特に血縁・婚姻による親族関係のこと”の意味。



【花魁】


◎:おいらん


×:はなさきがけ



花魁は”位の高い女郎・遊女のこと/女郎・遊女の俗称のこと”の意味。



【押印】


◎:おういん


×:おしいん



押印は”印(判子)を押すこと”の意味。



【黄金】


◎:おうごん


○:こがね



「おうごん」と読むと”金(きん)のこと/金銭・貨幣のこと/非常に価値のあるもののたとえ”の意味。



「こがね」と読むと”金(きん)のこと/大判・小判などの金貨のこと/こがね色の略のこと”の意味。



【往生】


◎:おうじょう


×:おうせい



往生は”死後、極楽浄土に生まれ変わること/死ぬこと/抵抗などを諦めること/困り果てること”の意味。



【凹凸】


◎:おうとつ


×:でこぼこ(「でこぼこ」は”凸凹”と表記)



凹凸は”物の表面に高低があり、平らでないこと/均等でないこと”の意味。



【懊悩】


◎:おうのう


×:おくのう



懊悩は”悩み悶(もだ)えること。また、そのさま”の意味。



【王妃】


◎:おうひ


×:おうき



王妃は”国王の妻のこと/皇族で王の称号を持つ者の配偶者のこと”の意味。



【嗚咽】


◎:おえつ


×:なきいん



嗚咽は”息を詰まらせるように泣くこと。咽(むせ)び泣くこと”の意味。


嗚咽というのは、ただ涙を流している様子ではなく、”泣きながら声が漏れてしまっている様子のこと”を指します。



ちなみに泣いているときに「おえっ」となることがありますが、あれは嗚咽ではなく「嘔吐(えず)く」と言います。



【大仰】


◎:おおぎょう


×:たいぎょう



大仰は”大袈裟(おおげさ)でわざとらしいこと。また、そのさま”の意味。



【大所帯】


◎:おおじょたい


×:おおしょたい



大所帯は”一軒の家に家族や同居人が大勢いること/ある組織・集団の人数が多いこと”の意味。



【大舞台】


◎:おおぶたい(本)


○:だいぶたい(慣)



大舞台は”大きく立派な舞台のこと/俳優の優れた演技のこと/腕前を見せる晴れの場所(活躍の場所)のこと”の意味。



【公の場】


◎:おおやけのば


×:こうのば



公の場は”自分の家や個人の所有地ではない場所。公共の場のこと”の意味。



【女将】


◎:おかみ


△:じょしょう



女将は”料理屋・旅館などの女主人(おんなしゅじん)のこと”の意味。



【悪寒】


◎:おかん


×:あくかん、あっかん



悪寒は”発熱のために起こる、ぞくぞくとした寒気(さむけ)のこと”の意味。



悪寒は”風邪などの発熱に伴って起こる寒気のこと”で、発熱以外のときに悪寒という言葉を用いるのは間違いです。


発熱などの異常がないのにぞくぞくする場合は、「悪寒がする」ではなく「寒気がする」が使い方としては正しいです。



【屋外】


◎:おくがい


×:やがい



屋外は”建物の外のこと”の意味。



【屋内】


◎:おくない


△:やない



屋内は”建物の中のこと”の意味。



【厳か】


◎:おごそか


×:きびしか



厳かは”威厳があり、重々しいこと”の意味。



【怖気】


◎:おじけ


×:こわけ



怖気は”怖がる気持ち。恐怖心のこと”の意味。



【和尚】


◎:おしょう


×:わしょう



和尚は”修業を積んだ高僧の敬称で、寺の住職のこと”の意味。



【白粉】


◎:おしろい


△:はくふん



「おしろい」と読むと”顔などに塗り、色を白く見せるための化粧品のこと”の意味。



「はくふん」と読むと”白色の粉のこと/おしろいの別名のこと”の意味。



【御節】


◎:おせち


×:おせつ



御節は”正月・節句などに作る料理のこと”の意味。



節句(せっく)というのは”年中行事を行う日のうちで特に重要な日のこと”で、人日(じんじつ)・上巳(じょうし)・端午(たんご)・七夕(たなばた)・重陽(ちょうよう)の5つの日を指します。


それぞれ人日(1月7日)・上巳(3月3日)・端午(5月5日)・七夕(7月7日)・重陽(9月9日)となります。



ただ一般的には御節は、”主に正月に作る料理のこと”を指すことが多いです。



【汚濁】


◎:おだく


△:おじょく


×:おしょく



汚濁は”汚(よご)れ濁(にご)ること”の意味。



【御転婆】


◎:おてんば


×:おてんばあ、ごてんば



御転婆は”若い女性が、恥じらいもなく活発に行動すること。また、そのような人のこと”の意味。



【一昨日】


◎:おととい


○:いっさくじつ



一昨日は”昨日の前日のこと。2日前のこと”の意味。



【一昨年】


◎:おととし


○:いっさくねん



一昨年は”去年の前の年のこと。2年前のこと”の意味。



【御供】


◎:おとも


○:ごくう



「おとも」と読むと”目上の人などに付き従って行くこと。また、その人のこと/料理屋などで、客が帰るときに呼ぶ車のこと”の意味。



「ごくう」と読むと”神仏へ供えるもの”の意味。


「人身御供(ひとみごくう)」という形で使われることが多く、これは”人を生贄(いけにえ)にして神に供えること/目的のために特定の人間を犠牲にすること”の意味で用いられます。



【各々(各各)】


◎:おのおの


×:かくかく



各々(各各)は”それぞれ。各自”の意味。



【十八番】


◎:おはこ


○:じゅうはちばん



十八番は”最も得意とする芸や技のこと/(転じて)その人のよくする動作や口にする言葉のこと”の意味。



【覚書】


◎:おぼえがき


×:かくしょ



覚書は”忘れないように書いておくもの/外交文書のうち、略式でやりとりされる文書のこと”の意味。



【重石】


◎:おもし


△:じゅうせき



「おもし」と読むと”物を押さえるのに用いる石のこと/人を抑える力。また、その力を持つ人のこと/秤(はかり)に使う重りのこと”の意味。



「じゅうせき」と読むと”タングステンの鉱石の総称のこと”の意味。



【面立ち】


◎:おもだち


×:めんだち



面立ちは”顔のつくり。顔立ち。容貌(ようぼう)のこと”の意味。



【玩具】


◎:おもちゃ


○:がんぐ



玩具は”子供が持って遊ぶ道具のこと/なぐさみに、もてあそばれる人や物のこと”の意味。



【面長】


◎:おもなが


×:めんちょう



面長は”顔が長めなこと/態度や気持ちがのんびりしていること/お人好(よ)しなこと”の意味。



「めんちょう」というのは、”面疔”と書き表されるため注意が必要です。


面疔(めんちょう)は、”細菌感染症の一種のこと”で、面疔による出来物は特に目や鼻の周辺にできることが多いです。



【母屋】


◎:おもや


△:もや



母屋は”家の中央に位置する建物の主な部分のこと/物置や離れなどに対して、住居に用いる主な建物のこと”の意味。



【思惑】


◎:おもわく


△:しわく



「おもわく」と読むと”ある意図を持ったその人なりの考え/その人に対する世間からの評価/相場で値の変動を予想すること”の意味。



「しわく」と読むと”仏道を修めることによって断ち切られる煩悩(ぼんのう)のこと”の意味。



【慮る】


◎:おもんばかる(慣)


○:おもんぱかる(本)



慮るは”あれこれ考えること。考慮すること”の意味。



【親不知】


◎:おやしらず


×:おやふち



親知らずは”実の親の顔を知らないこと/最も遅く生える4本の奥歯のこと”の意味。



後者の意味は、10代後半から20代前半に生えてくることが多く、4本すべて親不知が生えてくる人もいれば、1本も親不知が生えてこない人もいます。


”親がこの歯の生え始めを知ることがない”ことからこの名称が付けられています。



【女形】


◎:おやま


○:おんながた



「おやま」と読むと”歌舞伎で、女の役をする男の役者のこと/操り人形で、女役の人形のこと”の意味。



「おんながた」と読むと”歌舞伎で、女の役をする男の役者のこと”の意味。



【音叉】


◎:おんさ


×:おんしゃ



※上は音叉の写真


音叉は”音響測定、楽器の調律などに用いる道具のこと”の意味。


U字型の鋼鉄棒に柄(え)を付けたもので、軽く打って一定の振動数の音を発生させ、音の実験や調律などに用いられます。



【恩賜】


◎:おんし


×:おんちょう


「おんちょう」というのは、”恩寵”と書き表されるため注意が必要です。



恩賜は”天皇や主君から物をいただくこと。また、その物のこと”の意味。



【恩赦】


◎:おんしゃ


×:おんせき



恩赦は”確定した刑の全部または一部を消滅させること”の意味。



【御中】


◎:おんちゅう


×:ごちゅう



御中は”郵便物のあて先が団体・会社(個人以外)の場合に、あて先の下に付ける敬称のこと”の意味。



例えばある会社の人事部あてに郵便物を送りたいのであれば、
「○○会社 人事部 御中」のように”御中”という敬称を付けます。


人事部というのは個人ではなく団体になるので、この場合は敬称には”御中”を付けます。



【恩寵】


◎:おんちょう


×:おんりゅう



恩寵は”神仏・主君から受ける恵みのこと”の意味。



【音頭】


◎:おんど


×:おんとう



音頭は”多人数で歌うときに、先に歌って調子をとること/万歳(ばんざい)や乾杯のときに、先立って発声すること”の意味。



【御身】


◎:おんみ


△:おみ、ごしん



「おんみ」は”身の敬称。おからだ/あなた(軽い敬意を含む)”の意味。



「おみ」は”そなた。おまえ(対等またはそれに近い相手に用いる)”の意味。



「ごしん」は”身の敬称。おからだ”の意味。



【隠密】


◎:おんみつ


△:いんみつ



隠密は”人に気付かれないように、密(ひそ)かに行動すること/昔、情報収集の役にあたった武士のこと”の意味。



【陰陽師】


◎:おんみょうじ


△:おんようじ



陰陽師は”宮中の陰陽寮(おんようりょう)に属して、占い・地相などを司(つかさど)った職のこと”の意味。


陰陽寮というのは、”律令制(りつりょうせい)で、中務(なかつかさ)省に属し、天文・気象・暦・時刻・卜占(ぼくせん)などを司った役所のこと”です。




↓カ行~


【外殻】


◎:がいかく


×:がいこく



外殻は”外側を包んでいる殻(から)のこと”の意味。



【外郭】


◎:がいかく


×:がいこう



外郭は”城や建物の周囲に巡らす囲いのこと/物事の輪郭(りんかく)のこと”の意味。



【邂逅】


◎:かいこう


×:かいごう



邂逅は”思いがけなく出会うこと”の意味。



【介錯】


◎:かいしゃく


×:かいさく



介錯は”そばに付いていて世話をすること/切腹する人に付き添って、首を切り落とすこと。また、その役の人のこと”の意味。



【甲斐性】


◎:かいしょう


×:こうひせい



甲斐性は”物事を立派にやり遂げていく能力のこと”の意味。


ただ一般的には物事を立派にやり遂げていく能力のうち、”経済的な生活能力のこと”の意味で使われることがほとんどです。



【外相】


◎:がいしょう


△:がいそう、げそう



「がいしょう」と読むと”外務大臣の略称のこと”の意味。



「がいそう」と読むと”外から見たその人の様子のこと”の意味。



「げそう」と読むと”言語・動作などが外面に表れたもの/上辺(うわべ)のこと”の意味。



【凱旋】


◎:がいせん


×:がんせん



凱旋は”戦いに勝って帰ってくること”の意味。



【街道】


◎:かいどう


×:がいどう



街道は”人や車の通行が多い通りのこと/各都市間を結ぶ主要道路のこと”の意味。



【該当】


◎:がいとう


×:かくとう



該当は”一定の資格や条件などに当てはまること”の意味。



【灰白色】


◎:かいはくしょく


×:はいはくしょく



灰白色は”灰色を帯びた白色のこと”の意味。



【傀儡】


◎:かいらい


○:くぐつ



「かいらい」と読むと”くぐつの別名のこと/陰にいる人物に思い通りに操られ、利用されている人のこと”の意味。



「くぐつ」と読むと”芝居などに用いられる操り人形のこと”の意味。



【界隈】


◎:かいわい


×:かいい



界隈は”その辺り一帯のこと”の意味。



【家屋】


◎:かおく


×:かや



家屋は”人が住むための建物のこと”の意味。



【顔中】


◎:かおじゅう


×:がんちゅう


「がんちゅう」というのは、”眼中”と書き表されるため注意が必要です。



顔中は”顔全体のこと”の意味。



【瓦解】


◎:がかい


×:ごかい



瓦解は”一部の崩れから、全体が崩れること”の意味。


これは屋根瓦の一部が落ちれば、その勢いで他の屋根瓦も崩れることからきている言葉です。



【化学】


◎:かがく


○:ばけがく



化学は”物質の性質や構造と、物質間に起こる変化・作用などを研究する学問のこと”の意味。



化学を「ばけがく」と読むことがあるのは、同音の「科学(かがく)」と区別するためです。



【牡蠣】


◎:かき


△:ぼれい



「かき」と読むと”イタボガキ科の二枚貝の総称のこと”の意味。



牡蠣(かき)は海中の岩などに付着していて、栄養価が高くいろいろな地域で養殖がされています。


そして牡蠣の身はミルク(牛乳)のように白くて、栄養価が高いことから「海のミルク」とも呼ばれています。




「ぼれい」と読むと”かきの別名のこと/かきの貝殻を焼いて粉砕して作られた粉末のこと”の意味。


後者の意味の牡蠣(ぼれい)は、漢方で”鎮静・鎮痛・健胃”などのために用いられます。



【書留】


◎:かきとめ


×:しょりゅう



書留は”文字で記して後に残しておくこと。また、その文書のこと/書留郵便の略のこと”の意味。



【家禽】


◎:かきん


×:かさん



家禽は”家畜として飼育される鳥の総称のこと”の意味。



例えば家禽には、鶏(にわとり)・家鴨(あひる)・七面鳥(しちめんちょう)などの鳥が挙げられます。



【隔月】


◎:かくげつ


×:かくづき



隔月は”ひと月おき”の意味。



【画策】


◎:かくさく


×:がさく



画策は”計画を立て、実現に努めること。謀(はかりごと)を巡らすこと”の意味。


画策というのは、悪い意味に使われることがほとんどです。



【客死】


◎:かくし


△:きゃくし



客死は”家を離れて旅先などに、よその土地で死ぬこと”の意味。



【確執】


◎:かくしつ(慣)


△:かくしゅう(本)



確執は”お互いに自分の意思を主張して譲らないこと。、また、そこから起こる不和(ふわ)や争いのこと”の意味。



不和というのは、”仲の悪いこと”という意味です。


なのでお互いに自分の主張を譲らずに、それにより仲が悪くなったり、起こる争いのことを表しています。



【隔日】


◎:かくじつ


△:かくにち



隔日は”1日おきのこと”の意味。



【拡充】


◎:かくじゅう


×:こうじゅう



拡充は”組織や設備などの規模を広げて、充実させること”の意味。



【攪拌】


◎:かくはん(慣)


△:こうはん(本)



攪拌は”かき回すこと。かき混ぜること”の意味。



【額縁】


◎:がくぶち


×:がくえん



額縁は”絵画などをはめて飾るための枠(わく)のこと/窓・出入り口の周囲にはめる飾りの木のこと”の意味。




【神楽】


◎:かぐら


×:しんらく、しんがく



神楽は”神を祭るために奏(そう)する舞楽(ぶがく)のこと”の意味。


簡単に言えば、”神に願い事などをする際の儀式で音楽を奏(かな)でながら、舞(まい)を舞うこと”です。



【欠片】


◎:かけら


×:けっぺん



欠片は”欠けた一片のこと/ほんのわずかなもの”の意味。



【陽炎】


◎:かげろう


△:ようえん



陽炎は”春の暖かい日に、地面から空気が炎のように揺らめいて立ち上る現象のこと”の意味。



【風穴】


◎:かざあな


△:ふうけつ



「かざあな」と読むと”風の出入りする隙間(すきま)のこと/通風のために壁・窓などにあけた穴のこと/山腹(さんぷく)などにある奥深い穴のこと”の意味。


山腹というのは、”山頂と麓(ふもと)との間の部分。中腹のこと”です。



「ふうけつ」と読むと”山腹などにある奥深い穴のこと”の意味。



【下賜】


◎:かし


×:かちょう



下賜は”身分の高い人が、身分の低い人に物を与えること”の意味。



【貸方】


◎:かしかた


×:かしほう、たいほう



貸方は”貸す方法のこと/物や金を貸す方の人のこと/複式簿記における、帳簿の右側の記入欄のこと”の意味。



【貸付金】


◎:かしつけきん


×:たいふきん



貸付金は”利子や期限などを決めて貸したお金のこと”の意味。



【貸家】


◎:かしや


△:かしいえ



貸家は”家賃を取って貸す家のこと”の意味。



【呵責】


◎:かしゃく


×:かせき



呵責は”責め苦しめること。厳しく責めること”の意味。



よく使われる言葉に「良心の呵責」がありますが、これは”悪いことをしてしまった自分自身に対して、自身の良心から責めを感じて苦しむこと”を言います。



【果汁】


◎:かじゅう


×:かじる



果汁は”果物(くだもの)を搾(しぼ)った汁のこと”の意味。



【荷重】


◎:かじゅう


△:におも


×:にじゅう



「かじゅう」と読むと”積荷の重さのこと/構造物の全体または一部に加わる外力のこと”の意味。



「におも」と読むと”荷物が重いこと/その人にとって、負担や責任が重すぎること”の意味。



【仮称】


◎:かしょう


×:けしょう



仮称は”正式の名が決まるまでの間、仮の名をつけて呼ぶこと。また、その仮の名のこと”の意味。



【賀正】


◎:がしょう


△:がせい



賀正は”新年を祝うこと”の意味。


賀正の”賀”は「よろこ(ぶ)」、”正”は「正月」を意味しており、賀正は年賀状などによく用いられます。



【風邪】


◎:かぜ


△:ふうじゃ



風邪は”寒気・頭痛・鼻水・せき・発熱などの症状を伴う呼吸器系の病気の総称のこと”の意味。



【河川敷】


◎:かせんじき


○:かせんしき



河川敷は”河川法により、その河川の一部として定められている河岸(かがん)の敷地のこと”の意味。



【数える】


◎:かぞえる


×:かずえる



数えるは”数を読むこと/ひとつひとつ順に挙げること/ある範囲内のものとして扱うこと”の意味。



【可塑性】


◎:かそせい


×:かぎゃくせい



可塑性は”固体に外力を加えて変形させたときに、その外力を取り除いても元に戻らない性質のこと”の意味。



簡単に言えば、”ある物質を手で押したりして変形させたときに、押している手を離してもその物質の形が元に戻らない性質のこと”です。


例えば粘土などは「可塑性が高く(元の形に戻りにくい)」、反対にゴムなどは「可塑性が低い(元の形に戻りやすい)」と言えます。



【方々(方方)】


◎:かたがた、ほうぼう



「かたがた」と読むと”人々の敬称のこと/あなたがた/色々な方面のこと。色々な場所のこと”の意味。



「ほうぼう」と読むと”色々な方面のこと。色々な場所のこと”の意味。


一般的には「かたがた」と読むと”人々の敬称のこと/あなたがた”の意味、「ほうぼう」と読むと”色々な方面のこと。色々な場所のこと”の意味で使い分けられることがほとんどです。



【堅気】


◎:かたぎ


×:けんき



堅気は”真面目で堅実であるさま。また、そのような性質のこと/(ヤクザなどに対して)職業や生活がまっとうで、着実なこと。また、そういう人のこと”の意味。



【敵役】


◎:かたきやく


△:てきやく



敵役は”演劇などで悪人を演じる役のこと/他人から憎まれることをあえて行う役目のこと”の意味。



【頑な】


◎:かたくな


×:がんな



頑なは”意地をはって自分の意見や態度を変えようとしないさま”の意味。



【型式】


◎:かたしき


△:けいしき



型式は”航空機・自動車・機械などで、構造・設備・外形などによって区別される特定の型のこと”の意味。



型式は「けいしき」と読むこともできますが、一般的には「かたしき」は”型式”、「けいしき」は”形式”と表記されることがほとんどです。



【形代】


◎:かたしろ


×:けいだい



形代は”神を祭る際に、神霊の代わりに置くもの/陰陽師などが禊(みそぎ)・祓(はらえ)などに用いた、人間の身代わりとした人形(ひとがた)のこと/身代わりのこと”の意味。



【固唾】


◎:かたず


×:こすい



固唾は”緊張して息をこらすときに口の中にたまる唾(つば)のこと”の意味。



固唾は「固唾を呑(の)む」という言葉で使われることがほとんどで、
”事の成り行きを緊張して見守る様子”の意味で用いられています。



【蝸牛】


◎:かたつむり


△:かぎゅう



「かたつむり」と読むと”腹足(ふくそく)類の軟体動物のうち、陸に住む巻き貝の総称のこと”の意味。



「かぎゅう」と読むと”かたつむりの別名のこと/内耳の一部で、かたつむりの殻状をした聴覚に携わる器官のこと”の意味。



【騙る】


◎:かたる


△:だまる



「かたる」と読むと”騙(だま)して人の金品を取ること/身分や名前を偽ること”の意味。



「だまる」と読むと”人を欺(あざむ)くこと/悪意や下心を抱くこと”の意味。



【傍ら】


◎:かたわら


×:そばら



傍らは”端に片寄った所のこと/すぐ近く。傍(そば)/ある動作をしながら。一方で”の意味。



【割愛】


◎:かつあい


×:わりあい



割愛は”惜しいと思いながらも、やむをえず手放したり、省略したりすること”の意味。



【各界】


◎:かっかい


○:かくかい



各界は”職業・専門分野に分けたときの、それぞれの世界のこと”の意味。



【脚気】


◎:かっけ


×:きゃくき



脚気は”ビタミンB1の欠乏(けつぼう)のため、手足が痺(しび)れたりむくんだりする病気のこと”の意味。



脚気は白米を主食とする地方に多発した病気で、かつての日本で国民病とされていました。


ビタミンの不足が原因と判明したため、現在では治療や予防が可能になりました。



【各戸】


◎:かっこ


×:かくこ、かくと



各戸は”それぞれの家のこと。家ごと”の意味。



【合作】


◎:がっさく


×:ごうさく



合作は”共同して作ること。また、その作ったもののこと”の意味。



【合算】


◎:がっさん


×:ごうさん



合算は”一緒に合わせて計算すること”の意味。



【滑舌】


◎:かつぜつ


×:こつぜつ



滑舌は”はっきり発音するための舌や口の滑(なめ)らかな動きのこと”の意味。



【合戦】


◎:かっせん、※がっせん


×:ごうせん



合戦は”敵・味方が出合って戦うこと”の意味。



※「雪合戦(ゆきがっせん)」「歌合戦(うたがっせん)」などのように、合戦が他の語の後に付いている場合は、「~がっせん」と読むことがほとんどです。


このように他の語の後に付いた場合にしか、合戦を「がっせん」と読むことはないため注意が必要です。



【合致】


◎:がっち


△:ごうち



合致は”一致すること。ぴったり合うこと”の意味。



【合評】


◎:がっぴょう


×:ごうひょう



合評は”何人かの人が集まって一緒に、ある作品・問題などについて批評し合うこと。また、その批評のこと”の意味。



【割烹着】


◎:かっぽうぎ


×:かっこうぎ



※上は割烹着の写真


割烹着は”家事や料理をするときに着る上っ張(うわっぱ)りのこと”の意味。


上っ張りというのは、”衣服の汚れを防ぐためなどに、上に羽織って着るもの”です。



【滑落】


◎:かつらく


×:こつらく



滑落は”滑(すべ)り落ちること”の意味。



【瓜田】


◎:かでん


×:うりだ



瓜田は”瓜(うり)を栽培する畑のこと”の意味。



【合点】


◎:がてん


○:がってん


×:ごうてん



合点は”承知すること。同意すること/理解すること。納得すること”の意味。



【角地】


◎:かどち


×:かくち



角地は”道が交(まじ)わる角に面する土地のこと”の意味。



【門出】


◎:かどで


×:もんしゅつ



門出は”旅などのために、自分の家を出発すること/(比喩的に)新しい生活や仕事を始めること”の意味。



【仮名】


◎:かな、かめい


△:かりな、けみょう



「かな」と読むと”日本固有の音節文字で、平仮名(例:あ)と片仮名(例:ア)の総称のこと”の意味。



「かめい」「かりな」「けみょう」と読むと”本名を伏せて仮に付ける名のこと”の意味。



【金気】


◎:かなけ


△:かねけ、きんき



「かなけ」「かねけ」と読むと”水の中に含まれる鉄分のこと/金属類のこと/新しい鉄製の鍋や釜で湯を沸かしたときに浮かび出る赤黒い物のこと”の意味。



「きんき」と読むと”秋の気配のこと”の意味。



金気を「きんき」と読んで”秋の気配”の意味となるのは、”万物は5つの元素(火・水・木・金・土)からなる”という中国における自然哲学の思想から来ています。


この思想のことを「五行説(ごぎょうせつ)」と呼び、その五行説において、金を四季に割り当てると秋に当たることから、”秋の気配”の意味となっています。



【金物】


◎:かなもの


×:きんぶつ



金物は”金属製の器具のこと/器物・建具(たてぐ)などに取り付ける金具(かなぐ)のこと”の意味。



【過不足】


◎:かふそく(本)


○:かぶそく(慣)



過不足は”多過ぎることと足りないこと”の意味。



【被る】


◎:かぶる、こうむる



「かぶる」と読むと”頭の上に乗せること/液体や粉末を頭の上から浴びること/良くない事を身に受けること”の意味。



「こうむる」と読むと”いただく。たまわること/良くない事を身に受けること”の意味。



【南瓜】


◎:かぼちゃ


○:なんきん



南瓜は”ウリ科カボチャ属に属している一年草のこと。また、その果実のこと”の意味。



【窯元】


◎:かまもと


×:ようげん



窯元は”陶磁器を焼いて製造する所。また、陶磁器を焼いて製造する人のこと”の意味。



【剃刀】


◎:カミソリ


×:ていとう



剃刀は”髪やひげを剃(そ)るのに使う、鋭利な刃物のこと/切れ味の鋭いさま/才気が鋭いさま”の意味。



【蚊帳】


◎:かや


△:かちょう



※上は蚊帳の写真


蚊帳は”麻・木綿などで網状に作り、蚊を防ぐために吊って寝床を覆うもの”の意味。



蚊帳を用いたものに「蚊帳(かや)の外」という言葉があります。


「蚊帳の外」の意味は”無視され、不利な扱いを受けること/事情を知らされず、内情が分からない立場に置かれること”の意味になります。


これは蚊帳の外に居ることで、蚊帳の外にいる者だけが蚊に刺されてしまうことからきている言葉です。



【硝子】


◎:ガラス


△:しょうし



硝子は”石英・石灰石・炭酸ナトリウムなどを高温で溶かし、冷却して作った透明な物質のこと”の意味。



【搦手】


◎:からめて


×:じゃくしゅ



搦手は”城の裏門。また。城の裏門を攻める軍勢のこと/相手の予想もしていないところや弱点のこと/人を捕らえる人のこと”の意味。



【借入金】


◎:かりいれきん


×:しゃくにゅうきん



借入金は”政府または銀行・企業などが、必要な用途のために他から借りるお金のこと”の意味。



借入金は1年以内に支払期日が来るものを「短期借入金」、それ以上の期間借入れる場合のものを「長期借入金」と言います。



【借方】


◎:かりかた


×:かりほう、しゃくほう



借方は”借りる方法のこと/物や金を借りる方の人のこと/複式簿記における、帳簿の左側の記入欄のこと”の意味。



【仮初】


◎:かりそめ


×:かしょ



仮初は”一時的。その場しのぎ/ふとしたこと。ちょっとしたこと/軽々しい。おろそかなこと”の意味。



【狩人】


◎:かりゅうど


○:かりうど


△:かりびと


「かりゅうど」は他にも”猟人”と書き表されますが、一般的には”狩人”と表記されることが多いです。



狩人は”鳥や獣をとるのを職業としている人。猟師のこと”の意味。



【彼此】


◎:かれこれ


○:あれこれ


△:ひし



彼此は”とやかく。あれこれ/おおよそ。やがて”の意味。



【枯山水】


◎:かれさんすい


△:かれざんすい


×:こさんすい



※上は枯山水の写真


枯山水は”水を用いずに、石や砂によって山水を表現する庭園様式のこと”の意味。



【軽やか】


◎:かろやか


△:かるやか



軽やかは”いかにも軽そうなさま。軽快なさま”の意味。



【為替】


◎:かわせ


×:ためかえ



為替は”離れた場所にいる人との金銭の決済を、現金を送らず手形・小切手などの信用手段で処理する方法のこと”の意味。



【川面】


◎:かわも


△:かわつら、かわづら



「かわも」と読むと”川の水面のこと”の意味。



「かわつら」「かわづら」と読むと”川の水面のこと/川のほとりのこと”の意味。


川のほとりというのは、”川の水が陸地と接する所のこと”です。



【河原(川原)】


◎:かわら


×:かわはら



河原(川原)は”川辺の、水がない砂や石が多い所のこと”の意味。



【寛解】


◎:かんかい


×:けんかい



寛解は”病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態になること。また、その状態のこと”の意味。



【鑑みる】


◎:かんがみる


×:かんみる



鑑みるは”先例などに照らして考えること。他と比べて考えること”の意味。



【汗顔】


◎:かんがん


×:あせがお



汗顔は”顔に汗をかくほど恥ずかしく感じること。また、そのさま”の意味。



【寒気】


◎:かんき、さむけ



「かんき」と読むと”寒さ。寒さの程度のこと/冷たい空気のこと”の意味。



「さむけ」と読むと”病気などのために、身体に不愉快な寒さを感じること/寒さ。寒さの程度のこと/冷たい空気のこと”の意味。



【感泣】


◎:かんきゅう


×:かんなき



感泣は”感激のあまり涙を流すこと”の意味。



【元金】


◎:がんきん


○:もときん


△:げんきん



元金は”事業などを始めるのに必要な資金のこと/金銭を貸借したときの利子を含まない元の金額のこと”の意味。



【間隙】


◎:かんげき


×:かんしょう



間隙は”物と物との間。隙間(すきま)のこと/仲違(なかたが)いのこと”の意味。



【燗酒】


◎:かんざけ


×:かんしゅ



燗酒は”温めた日本酒のこと”の意味。


燗(かん)というのは、”酒を器に入れて適度に温めること”を意味しています。



【緩衝】


◎:かんしょう


×:かんこう



緩衝は”2つの物の間に起こる衝突や衝撃を和(やわ)らげること”の意味。



【勘定】


◎:かんじょう


×:かんてい



勘定は下記のような意味です。

  1. 物の数量、または金銭を数えること
  2. 代金を支払うこと。また、その代金のこと
  3. 見積もること。前もって考慮すること
  4. いろいろ事情を考えあわせた上での結論のこと
  5. 簿記で、資産および資本に生じた増減を明確にするために設ける計算上の区分のこと


【関心事】


◎:かんしんじ


×:かんしんごと



関心事は”特に興味を持っている事柄のこと”の意味。



【完遂】


◎:かんすい


×:かんつい



完遂は”完全に成し遂(と)げること。最後までやり通すこと”の意味。



【甲高い】


◎:かんだかい


×:こうだかい



甲高いは”声・音の調子が高くて鋭いこと”の意味。



【勘当】


◎:かんどう


×:かんとう



勘当は”品行が悪いなどの理由から、主従・親子・師弟の縁を切って追放すること”の意味。



【神主】


◎:かんぬし


△:しんしゅ



「かんぬし」と読むと”神社に仕えて神を祭る人。また、その長のこと”の意味。



「しんしゅ」と読むと”儒教(じゅきょう)で、死者の官位・姓名を記して祠堂(しどう)に安置する霊牌(れいはい)のこと/かんぬしの別名のこと”の意味。



【感応】


◎:かんのう


△:かんおう



感応は”信仰する心が神仏に通じること/外からの刺激によって心が深く感じて反応すること”の意味。



【観音】


◎:かんのん


△:かんおん



観音は”阿弥陀仏(あみだぶつ)の左の脇侍(わきじ)で、慈悲の権化(ごんげ)とされる菩薩(ぼさつ)のこと”の意味。



【芳しい】


◎:かんばしい


○:かぐわしい



「かんばしい」と読むと”香りが良いこと/立派であること”の意味。


後者の意味は「成績が芳(かんば)しくない」のように、下に打消しの語が付けられて用いられることが多いです。



「かぐわしい」と読むと”香りが良いこと/美しく、気高(けだか)いさま”の意味。



【甲板】


◎:かんぱん


△:こうはん


×:こうばん



甲板は”船の上部の、木や鉄板などを張り詰めた広く平らな床。船のデッキのこと”の意味。



【陥没】


◎:かんぼつ


×:きゅうぼつ



陥没は”周囲よりも落ち込み、窪(くぼ)むこと”の意味。



【元本】


◎:がんぽん


△:げんぽん



元本は”事業などを始めるのに必要な資金のこと/収益を生み出す元となる資金のこと”の意味。



元本は「げんぽん」と読むこともできますが、一般的には「がんぽん」は”元本”、「げんぽん」は”原本”と表記されることがほとんどです。



【含有】


◎:がんゆう


×:ごうゆう



含有は”成分・内容として、中に含んでいること”の意味。



【元来】


◎:がんらい


×:げんらい



元来は”もともと。初めから”の意味。



【陥落】


◎:かんらく


×:きゅうらく



陥落は”穴などに落ちて入ること/地面が落ち込むこと/攻め落とされること/熱意に負けて承知すること/成績・順位などが下がること”の意味。



【眼力】


◎:がんりき


△:がんりょく



眼力は”眼で物を見る力。視力のこと/物事の真偽・善悪を見分ける力のこと”の意味。



【感涙】


◎:かんるい


×:かんれい



感涙は”感激・感謝して流す涙のこと”の意味。



【生糸】


◎:きいと


×:せいし



生糸は”蚕(かいこ)の繭(まゆ)から取った、まだ精練していない糸のこと”の意味。



【生漆】


◎:きうるし


×:なまうるし、せいしつ



生漆は”採取したままで精製していない漆(うるし)のこと”の意味。



漆の木の表面に傷をつけて、そこから出てくる乳白色の樹液を採取したものが漆液の元で、この漆液を濾過(ろか)して、木の皮などを取り除いたものが「生漆(きうるし)」になります。


ただ生漆は空気に触れると乳白色ではなく、茶褐色に変化するため覚えておきましょう。



【帰依】


◎:きえ


×:きい



帰依は”神仏を信じてその教えに従うこと”の意味。



【祇園】


◎:ぎおん


×:しえん



祇園は”祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の略のこと/京都の八坂(やさか)神社の旧称のこと/八坂神社を中心とする一帯のこと”の意味。


祇園精舎というのは、”昔、インドの須達長者(すだつちょうじゃ)が釈迦(しゃか)のために建てた修行道場のこと”です。



【気位】


◎:きぐらい


×:きい



気位は”自分の品位を保とうとする心の持ち方のこと”の意味。



【生地】


◎:きじ


△:せいち、しょうち



「きじ」と読むと下記のような意味になります。

  1. 手を加えない自然のままの性質のこと
  2. 化粧を施していない素肌のこと
  3. 染色や仕立てなどの加工をするための布・織物のこと
  4. パンなどの材料で、小麦粉などをこねたもの
  5. 陶磁器(とうじき)のうわぐすりを塗っていない段階のもの



「せいち」「しょうち」と読むと”その人の生まれた土地のこと”の意味。



【着尺】


◎:きじゃく


×:ちゃくじゃく



着尺は”大人の和服1着分を仕立てるのに必要な反物(たんもの)の長さと幅のこと”の意味。


普通は”長さ約11.4メートル、幅約36センチメートルのこと”を指します。



【既出】


◎:きしゅつ


×:がいしゅつ



既出は”既(すで)に出ていること”の意味。


既出自体に「すでに」という意味が含まれているため、「すでに既出」のような意味が重複するような使い方はしないので注意が必要です。



【帰省】


◎:きせい


×:きしょう



帰省は”故郷に帰ること”の意味。



【煙管】


◎:きせる


○:えんかん



※上は煙管(きせる)の写真


「きせる」と読むと”刻みタバコを吸う道具のこと”の意味。



「えんかん」と読むと”煙を通すための管のこと/きせるの別名のこと”の意味。



【毅然】


◎:きぜん


×:こつぜん


「こつぜん」というのは、”忽然”と書き表されるため注意が必要です。



毅然は”意志が強くしっかりしていて、物事に動じないさま”の意味。



【生蕎麦】


◎:きそば


×:なまそば



生蕎麦は”蕎麦粉(そばこ)だけで打った蕎麦のこと”の意味。


生蕎麦は「十割(じゅうわり)そば」とも呼ばれています。



【既存】


◎:きぞん(慣)


○:きそん(本)



既存は”既(すで)に存在していること。以前からあること”の意味。



【着丈】


◎:きたけ


×:きじょう



着丈は”その人の身長に合わせた、襟(えり)から裾(すそ)までの衣服の寸法のこと”の意味。



【忌憚】


◎:きたん


×:きぜん



忌憚は”遠慮すること”の意味。



【吉日】


◎:きちじつ


○:きつじつ、きちにち



吉日は”物事をするのに良い日のこと”の意味。



【生粋】


◎:きっすい


△:きすい


×:せいすい



生粋は”純粋で混じり気がないこと”の意味。



【詰問】


◎:きつもん


×:つめもん



詰問は”厳しく問い詰めること”の意味。



【企図】


◎:きと


×:きず



企図は”目的を果たすために計画すること。また、その計画のこと”の意味。



【祈祷】


◎:きとう


×:きじゅ



祈祷は”神仏に祈ること。また、その儀式のこと”の意味。



【危篤】


◎:きとく


×:きば



危篤は”病気が非常に重くて、今にも死にそうなこと”の意味。



【既読】


◎:きどく


×:がいどく



既読は”既(すで)に読んでいること。もう読んであること”の意味。



【忌日】


◎:きにち


△:きじつ、いみび



「きにち」「きじつ」と読むと”その人が死んだ日と同じ日付の日。命日のこと”の意味。



「いみび」と読むと”汚(けが)れを避けて慎(つつし)むべき日のこと/縁起の悪い日のこと”の意味。



【衣笠】


◎:きぬがさ


×:いがさ



衣笠は”絹を張った柄(え)の長い傘のこと/仏像などの頭上に吊るす絹張りの傘のこと”の意味。



【希薄】


◎:きはく


×:きうす



希薄は”液体の濃度、気体の密度が薄いこと/乏(とぼ)しいこと。欠けていること”の意味。



【忌避】


◎:きひ


×:いひ



忌避は”嫌って避けること”の意味。



【生真面目】


◎:きまじめ


×:なままじめ



生真面目は”非常に真面目なこと”の意味。



【生娘】


◎:きむすめ


×:なまむすめ



生娘は”世間慣れしていない初心(うぶ)な娘のこと”の意味。


ここでいう娘というのは、親にとっての娘ではなく、”未婚の若い女性のこと”を指しています。



【肌理】


◎:きめ


△:きり



「きめ」と読むと”皮膚や物の表面に見える筋目や模様のこと/物事をする際の心くばりのこと”の意味。



「きり」と読むと”皮膚や物の表面に見える筋目や模様のこと/木材などの材のもつ質感のこと”の意味。



【華奢】


◎:きゃしゃ


△:かしゃ



「きゃしゃ」と読むと”姿・形がほっそりとしてて、上品に感じられるさま。繊細で弱々しく感じられるさま/器物などの作りが頑丈でないさま”の意味。



「かしゃ」と読むと”華やかに奢(おご)ること。派手で贅沢(ぜいたく)なこと。また、そのさま”の意味。



【脚立】


◎:きゃたつ


×:きゃくりつ



※上は脚立の写真


脚立は”2つの短い梯子(はしご)の上端を蝶番(ちょうつがい)などで繋いで板を取り付けた、八の字形に開いて用いる踏み台のこと”の意味。



【脚絆】


◎:きゃはん


×:きゃくはん



※上は脚絆の写真


脚絆は”旅や作業をするとき、動きやすくするために脛(すね)に巻く布のこと”の意味。



【仇怨】


◎:きゅうえん


×:きゅうおん



仇怨は”恨みのある相手。また、恨みのこと”の意味。



【給仕】


◎:きゅうじ


×:きゅうし



給仕は”食事の席で飲食の世話をすること。また、その人のこと”の意味。



【急逝】


◎:きゅうせい


×:きゅうきょ



急逝は”急に死ぬこと”の意味。



【給湯】


◎:きゅうとう


×:きゅうゆ


「きゅうゆ」というのは、”給油”と書き表されるため注意が必要です。



給湯は”湯を供給すること”の意味。



【朽廃】


◎:きゅうはい


×:こうはい


「こうはい」というのは、”荒廃”と書き表されるため注意が必要です。



朽廃は”建物などが古くなり、役に立たなくなること”の意味。



【丘陵】


◎:きゅうりょう


×:きょうりょう



丘陵は”なだらかな小山が、次々に続いている所のこと”の意味。



【供花】


◎:きょうか


○:くげ



供花は”仏または死者に花を供えること。また、その花のこと”の意味。



【経木】


◎:きょうぎ


×:けいぎ



※上は経木の写真


経木は”杉・檜(ひのき)などの木材を紙のように薄く削ったもの”の意味。


経木というのは、お菓子・料理の包装、たこ焼きなどで、お皿の代わりに用いられることが多いです。



【胸腔】


◎:きょうくう(慣)


△:きょうこう(本)



胸腔は”胸膜(きょうまく)で覆われた、胸郭(きょうかく)の内部のこと”の意味。


胸郭というのは”胸部の外郭をつくる、かご状の骨格のこと”で、胸郭の内部には肺や心臓などの臓器が収められています。



【峡谷】


◎:きょうこく


×:けいこく


「けいこく」というのは、”渓谷”と書き表されるため注意が必要です。



峡谷は”幅が狭く、深く険(けわ)しい谷のこと”の意味。



【教唆】


◎:きょうさ


×:きょうしゅん



教唆は”教えて唆(そそのか)すこと/犯意のない他人を唆して犯罪を起こさせること”の意味。



【教示】


◎:きょうじ


△:きょうし



教示は”教え示すこと”の意味。



【矜持】


◎:きょうじ(慣)


△:きんじ(本)



矜持は”自分の能力を信じて持つ誇りのこと”の意味。



【行司】


◎:ぎょうじ


×:ぎょうし



行司は”相撲(すもう)において、土俵上で力士を立ち合わせて、勝負を判定する役。また、その判定する役をしている人のこと”の意味。



【行水】


◎:ぎょうずい


×:ぎょうすい



行水は”たらいなどに湯や水を入れて汗を流すこと/神事の前などに、心身の汚れを落とすために清水で体を清めること”の意味。



【形相】


◎:ぎょうそう


△:けいそう



「ぎょうそう」と読むと”感情をあらわにしたときの顔つき”の意味。



「けいそう」と読むと”外から見たときの姿や形のこと”の意味。



【驚嘆】


◎:きょうたん


×:きょうかん



驚嘆は”非常に驚き感心すること”の意味。



【競売】


◎:きょうばい


○:けいばい



「きょうばい」と読むと”複数の買い手に値を付けさせ、最高値をつけた人に売る方法のこと”の意味。



「けいばい」と読むと”法律により、差し押さえた物件を入札などの方法で売却すること/複数の買い手に値を付けさせ、最高値をつけた人に売る方法のこと”の意味。



【教諭】


◎:きょうゆ


×:きょうろん


教諭の「諭(ゆ)」という字は、「論(ろん)」という字によく似ているため注意が必要です。



教諭は”教え諭(さと)すこと/教員免許状を持つ、幼稚園・小学校・中学校・高等学校・養護学校などの正規の教員のこと”の意味。


一般的には後者の意味で使われることがほとんどです。



【居室】


◎:きょしつ


×:いしつ



居室は”普段いる部屋のこと”の意味。



【居住】


◎:きょじゅう


×:いじゅう


「いじゅう」というのは、”移住”と書き表されるため注意が必要です。



居住は”一定の場所に住むこと”の意味。



【拠出】


◎:きょしゅつ


×:しょしゅつ



拠出は”ある目的のために金品を出し合うこと”の意味。



【漁村】


◎:ぎょそん


×:りょうそん



漁村は”主に漁業を生業(なりわい)としている村のこと”の意味。



【曲解】


◎:きょっかい


×:きょくかい



曲解は”相手の言動や行動を素直に受け取らないで、ねじ曲げて解釈すること”の意味。



【漁民】


◎:ぎょみん


×:りょうみん


「りょうみん」というのは、”領民”と書き表されるため注意が必要です。



漁民は”漁業(ぎょぎょう)を職業としている人々のこと”の意味。



【霧雨】


◎:きりさめ


△:きりあめ



霧雨は”霧のように細かい雨のこと”の意味。



【均衡】


◎:きんこう


×:きんしょう



均衡は”2つ以上の物事の間に、力や重さの釣り合いが取れていること”の意味。



【巾着】


◎:きんちゃく


×:しちゃく



巾着は”布や革(かわ)などで作った、口をひもで締める小さな袋のこと”の意味。



【金団】


◎:きんとん


×:きんだん



金団は”サツマイモなどで作った餡(あん)に、砂糖で甘く煮た栗(くり)・インゲンマメなどを混ぜた食品のこと”の意味。


金運や勝負運を願う料理としてお正月のおせち料理で用いられ、縁起の良い食べ物として知られています。



インゲンマメ(一般的に白インゲンマメが多い)で作られたものを「豆金団(まめきんとん)」、栗で作られたものを「栗金団(くりきんとん)」と呼びます。



【銀杏】


◎:ぎんなん


○:いちょう


×:ぎんあん



「ぎんなん」と読むと”いちょうの実のこと”の意味。



「いちょう」と読むと”イチョウ科の落葉高木のこと”の意味。



【禁物】


◎:きんもつ


×:きんぶつ



禁物は”避けるべき物事のこと”の意味。



【久遠】


◎:くおん


△:きゅうえん



久遠は”時間が無限であること/遠い昔。または遠い未来のこと”の意味。



【矩形】


◎:くけい


×:きょけい



矩形は”長方形のこと”の意味。



【公事】


◎:くじ


○:こうじ


△:おおやけごと



「くじ」と読むと”政府・官庁などの公(おおやけ)の仕事のこと/朝廷の政務・儀式のこと/租・庸・調・課役(かえき)などの税の総称のこと”の意味。


租・庸・調・課役というのは、昔(律令制)における税の名称のことです。



「こうじ」と読むと”政府・官庁などの公の仕事のこと/公共に関する事柄のこと”の意味。



「おおやけごと」と読むと”朝廷の政務・儀式のこと/私事ではなく、公式に定まっていること”の意味。



【奇しくも】


◎:くしくも


×:きしくも



奇しくもは”不思議にも。偶然にも”の意味。


「奇」という字には珍しい・普通でない・怪しい・不思議などの意味があるため、奇しくもは”起こった事象の偶然性を不思議に思う様子”を意味しています。



【孔雀】


◎:くじゃく


×:こうじゃく



孔雀は”キジ科クジャク属の鳥の総称のこと”の意味。


孔雀の尾羽を覆っている羽は目玉模様のある長い飾り羽となっていて、雄(おす)は雌(めす)に対しての求愛行動として羽を扇状(おうぎじょう)に開かせます。



【苦汁】


◎:くじゅう


○:にがり



「くじゅう」と読むと”苦い汁のこと/(転じて)苦しみ。苦い経験のこと”の意味。



「にがり」と読むと”海水を煮詰めて食塩を取り出した後に残る苦い液体のこと”の意味。



【薬師】


◎:くすし


△:くすりし、やくし



「くすし」「くすりし」と読むと”医者のこと”の意味。



「やくし」と読むと”薬師如来(やくしにょらい)の略のこと”の意味。


薬師如来というのは、”薬壺(やくこ)を持ち病気を治す仏様のこと”です。



【曲者】


◎:くせもの


△:きょくしゃ



「くせもの」と読むと”賊・敵など怪しい者のこと/一筋縄ではいかない一癖あるもの/油断のならないもの”の意味。



「きょくしゃ」と読むと”芸能に巧みな人のこと”の意味。



【駆逐】


◎:くちく


×:くつい



駆逐は”追い払うこと”の意味。



【口調】


◎:くちょう


×:こうちょう



口調は”言葉の言い回し。ものを言うときの調子のこと”の意味。



【口伝】


◎:くでん


×:こうでん



口伝は”口で伝えること/奥義・秘伝などを口伝えで伝授すること/秘伝の書のこと”の意味。



【句読点】


◎:くとうてん


×:くどくてん



句読点は”文に付ける句点(くてん)と読点(とうてん)のこと”の意味。


句点(。)は”文の最後に用いる符号のこと”で、読点(、)は”文を読みやすくするために用いる符号のこと”です。



【功徳】


◎:くどく


△:こうとく



「くどく」と読むと”良い果報をもたらす善行のこと/善行の結果として与えられる神仏の恵みのこと”の意味。



「こうとく」と読むと”功績と徳行のこと”の意味。



【工夫】


◎:くふう


△:こうふ



「くふう」と読むと”良い方法や手段を考えること。また、その考えついた方法や手段のこと”の意味。



「こうふ」と読むと”土木などの工事に従事する労働者のこと”の意味。



【区分】


◎:くぶん


×:くわけ


「くわけ」というのは、”区分け”と書き表されるため注意が必要です。



区分は”ある基準に従って、全体を区切って分けること”の意味。



【与する】


◎:くみする


×:よする



与するは”考えに賛成して仲間になること/関係すること。関与すること”の意味。



【工面】


◎:くめん


×:こうめん



工面は”必要な金銭や品物を工夫して集めること/金回り。懐具合(ふところぐあい)のこと”の意味。



【供物】


◎:くもつ


×:きょうぶつ



供物は”神仏に供えるもの”の意味。



【玄人】


◎:くろうと


×:くろうど、げんじん



玄人は”その道に熟達している人。専門家のこと”の意味。



【勲記】


◎:くんき


×:どうき



勲記は”叙勲者(じょくんしゃ)に勲章とともに与えられる証書のこと”の意味。


叙勲(じょくん)というのは、”国家や公共事業に功労のあった人に勲等(勲位の等級)を授け、勲章を与えること”です。



【群青】


◎:ぐんじょう


×:ぐんせい



群青は”鮮やかな濃い青色のこと”の意味。



【迎合】


◎:げいごう


×:うごう



迎合は”相手に合わせて自分の意見や考えなどを変えること”の意味。



【渓谷】


◎:けいこく


×:きょうこく


「きょうこく」というのは、”峡谷”と書き表されるため注意が必要です。



渓谷は”水の流れている深い谷のこと”の意味。



【罫線】


◎:けいせん


×:らせん



罫線は”紙に、縦または横に一定の間隔で引いた線のこと”の意味。



【境内】


◎:けいだい


×:きょうない



境内は”神社や寺の敷地の中のこと”の意味。



【慶弔】


◎:けいちょう


×:けいい



慶弔は”吉事(きちじ)を祝うことと、凶事(きょうじ)を弔うこと”の意味。


吉事というのは”縁起の良いこと。めでたいこと”で、凶事というのは”縁起の悪いこと。不吉な出来事のこと”です。



【軽重】


◎:けいちょう


△:けいじゅう



軽重は”軽いことと重いこと/つまらないことと重要なこと”の意味。



【競馬】


◎:けいば


×:きょうば



競馬は”騎手が馬に乗り、一定の距離を走らせ順位を競う競技のこと”の意味。


競馬は公認賭博(とばく)で、前もって客が馬券を購入し、馬の順位が予想したものと同じであれば、的中した人に配当金が支払われます。



【鶏飯】


◎:けいはん


○:とりめし



※上は鶏飯(けいはん)の写真


「けいはん」と読むと”鹿児島県の奄美大島(あまみおおしま)で作られる郷土料理のこと”の意味。


鶏飯(けいはん)は、”茶碗に盛った白米に、ほぐした鶏肉・錦糸卵(きんしたまご)・椎茸(しいたけ)・パパイヤ漬け・薬味などをのせ、鶏がらスープをかけて食べる料理のこと”を指します。




※上は鶏飯(とりめし)の写真


「とりめし」と読むと”炊き込みご飯に鶏肉の甘辛煮を混ぜた日本の郷土料理のこと”の意味。



「けいはん」と「とりめし」は漢字が同じなので混同されやすいですが、
「けいはん」は”だし茶漬け”に近く、「とりめし」は”炊き込みご飯”に近い食べ物になります。


「けいはん」は奄美大島の郷土料理として知られていますが、「とりめし」は日本各地の郷土料理として知られています。



【啓蒙】


◎:けいもう


×:けいごう



啓蒙は”無知な者に正しい知識を与え、教え導くこと”の意味。



【競輪】


◎:けいりん


×:きょうりん



競輪は”職業選手によって行われる自転車競走のこと”の意味。


競輪は公認賭博(とばく)で、前もって客が車券を購入し、順位が予想したものと同じであれば、的中した人に配当金が支払われます。



【稀有】


◎:けう


△:きゆう



稀有は”稀(まれ)に有ること。非常に珍しいこと/不思議なこと”の意味。



稀有は「きゆう」と読むこともできますが、一般的には「けう」は”稀有”、「きゆう」は”杞憂”と表記されることがほとんどです。



【気圧される】


◎:けおされる


×:きあつされる



気圧されるは”相手の迫力や勢いに圧倒されて気後(きおく)れすること”の意味。



【外科】


◎:げか


×:がいか



外科は”手術などにより、外傷・できもの・内臓疾患などを治す医学の一分野のこと”の意味。



【逆鱗】


◎:げきりん


×:ぎゃくりん



逆鱗は”天子(てんし)の怒りのこと/目上(めうえ)の人の怒りのこと”の意味。


天子というのは”中国の皇帝や日本の天皇の呼称のこと”で、目上の人というのは”地位や年齢が高い人のこと”を指します。



竜のあごの下には逆鱗(逆さに生えた鱗)があり、それに触れると竜は怒って、その人を殺してしまうという中国の伝説が存在します。


天子や目上の人をこの伝説の竜にたとえているのが、いま現在における「逆鱗(げきりん)」という言葉になります。



【下戸】


◎:げこ


×:しもと



下戸は”(体質的に)お酒が飲めない人のこと”の意味。


下戸におけるお酒の飲めない人というのは、”体質的にお酒が飲めない人のこと”で、言い換えると”体内でアルコールを分解する機能が極めて低い人のこと”を指します。



例えばお酒を一口飲んだだけで顔や全身が赤くなったり、少し飲んだだけで具合がすごく悪くなったりするような人は下戸です。


なので単にお酒が嫌いだから飲めない(飲みたくない)という人は、下戸とは言わないので覚えておきましょう。



【今朝】


◎:けさ


△:こんちょう



今朝は”今日の朝のこと”の意味。



【消印】


◎:けしいん


×:しょういん



消印は”消したしるしに押す印。特に郵便切手・葉書(はがき)に使用済みであることを示すために押す印のこと”の意味。



【化身】


◎:けしん


×:かしん



化身は”神仏などが姿を変えてこの世に現れること。また、そのもののこと”の意味。



【下衆】


◎:げす


×:かしゅう



下衆は”身分の低い人のこと/品性が卑(いや)しいこと。また、そのような人のこと”の意味。



【下世話】


◎:げせわ


×:しもぜわ



下世話は”世間でよく口にする言葉や話のこと”の意味。



【気高い】


◎:けだかい


×:きだかい



気高いは”上品であること。気品があること”の意味。



【気怠い】


◎:けだるい


×:きだるい



気怠いは”何となく怠いこと”の意味。



【欠如】


◎:けつじょ


×:けつにょ



欠如は”あるべき事柄が欠けていて足りないこと”の意味。



【月賦】


◎:げっぷ


△:つきふ


×:げつぶ



月賦は”代金を一度に支払わないで、月々に分割して支払うこと”の意味。



【解毒】


◎:げどく


×:かいどく



解毒は”体内に入った毒の作用を消し去ること”の意味。



【健気】


◎:けなげ


×:けんき



健気は”心がけや態度がしっかりしていること/子供など弱い者が懸命に努めること/勇(いさ)ましいこと”の意味。



【解熱剤】


◎:げねつざい


×:かいねつざい



解熱剤は”解熱に用いられる薬剤のこと”の意味。


解熱(げねつ)というのは、”高熱の体温を下げること”を言います。



【気配】


◎:けはい


△:きはい



気配は”何となく感じられる様子のこと/株式市場(しじょう)などの景気や相場の状態のこと”の意味。



【仮病】


◎:けびょう


×:かびょう



仮病は”病気ではないのに、病気のふりをすること”の意味。



【下僕】


◎:げぼく


×:しもべ


「しもべ」というのは、”僕”と書き表されるため注意が必要です。



下僕は”召し使いの男のこと”の意味。



【牽引】


◎:けんいん


×:きいん



牽引は”物を引っ張ること。引き寄せること”の意味。



【嫌悪】


◎:けんお


×:けんあく


「けんあく」というのは、”険悪”と書き表されるため注意が必要です。



嫌悪は”憎み嫌うこと。ひどく嫌うこと”の意味。



【献花】


◎:けんか


×:こんか



献花は”霊前などに花を供えること”の意味。



【堅固】


◎:けんご


×:けんこ



堅固は”守りがしっかりしていて、簡単には破られたりしないこと/意志が強く、簡単に相手に従ったりしないこと/健康で丈夫なさま”の意味。



【拳固】


◎:げんこ


×:けんこ



拳固は”固く握った手。握り拳(こぶし)のこと”の意味。



【拳骨】


◎:げんこつ


×:けんこつ



拳骨は”握り拳(こぶし)のこと/俗に、豚の大腿骨(だいたいこつ)・脛骨(けいこつ)のこと”の意味。



豚の大腿骨・脛骨の骨端(こったん)の形が、握り拳に似ていることから、豚の大腿骨・脛骨は俗に拳骨と呼ばれています。


骨端というのは、”脊椎(せきつい)動物の長骨を構成する部分で、関節を形成する両端の膨らんだ部分のこと”です。



【県境】


◎:けんざかい


○:けんきょう



県境は”県と他の都道府県との境(さかい)のこと”の意味。



北海道と沖縄は海に囲まれているため、地続きで隣接する県はありませんが、両方とも県境は存在します。


北海道は”青函(せいかん)トンネルの中間点が青森県との県境”とされ、沖縄県は”与論島(よろんじま)という離島が鹿児島県との県境”とされています。



【厳粛】


◎:げんしゅく


×:げんさい、げんせい



厳粛は”重々しい雰囲気で、心が引き締まること/それを真剣に受け取らなければならないさま/厳しく動かしがたいこと”の意味。



【元帥】


◎:げんすい


×:げんし



元帥は”軍隊(陸軍・海軍・空軍)における階級・称号のこと”の意味。



元帥はその軍隊における大将の中から選ばれ、大将を統率する者で、大元帥の次に高い階級・称号を指します。


(国によって最高位の階級・称号が元帥なのか、大元帥なのかが変わります)



【現存】


◎:げんぞん


○:げんそん



現存は”現在、実際にあること。現実に存在していること”の意味。



【倦怠感】


◎:けんたいかん


×:かんたいかん



倦怠感は”心身の疲れによって、怠(だる)いと感じること”の意味。



【言質】


◎:げんち(本)


△:げんしつ(慣)



言質は”後で証拠となる言葉のこと”の意味。



「言質を取る」のように使われることが多いですが、これは”証拠となる言葉を相手から引き出すこと”を意味しています。


言質は「げんしつ」とも読みますが「言質を取る」のときは、「言質(げんち)を取る」と読むのが一般的ですので、「げんち」と読むようにしましょう。



【顕著】


◎:けんちょ


×:こうちょ



顕著は”際立って目につくこと。はっきりとあらわれていること”の意味。



【喧伝】


◎:けんでん


×:せんでん



喧伝は”世間に喧(やかま)しく言い伝えること”の意味。



【圏内】


◎:けんない


×:かんない



圏内は”ある範囲の内のこと”の意味。



【原野】


◎:げんや


○:はらの



原野は”人の手が加えられていない野原のこと”の意味。



【恋路】


◎:こいじ


×:こいろ



恋路は”恋の道。恋愛のこと”の意味。



【碁石】


◎:ごいし


×:ごせき



碁石は”囲碁に用いる円形の小さい石のこと”の意味。



碁石は白色と黒色の2種類があり、正式には白石が180個、黒石が181個あります。


黒石の方が白石よりも1個多いのは、黒石を打つ側が先手となるからで、碁盤の升目(ますめ)は全部で(19×19=)361あるため、黒石が白石よりも1個だけ多くなっています。



【好一対】


◎:こういっつい


×:こういったい



好一対は”2つの物や人がよく調和して似合っていること”の意味。



【強引】


◎:ごういん


×:きょういん



強引は”物事を無理やり行うこと”の意味。



【交易】


◎:こうえき


×:こうい



交易は”互いに品物の交換や売買をすること”の意味。



【校閲】


◎:こうえつ


×:こうせつ



校閲は”文書や原稿などの誤りや不備などを調べて訂正すること”の意味。



【好悪】


◎:こうお


×:こうあく



好悪は”好むことと憎むこと。好き嫌いのこと”の意味。



【業火】


◎:ごうか


×:ぎょうか



業火は”罪人を焼く地獄の火のこと/悪業が身を滅ぼすことを火にたとえていう語のこと/激しい炎のこと”の意味。



【香気】


◎:こうき


×:かき



香気は”良い匂(にお)い。香りのこと”の意味。



【交誼】


◎:こうぎ


×:こうせん



交誼は”友人としての親しい付き合いのこと”の意味。



【剛毅】


◎:ごうき


×:ごうこく



剛毅は”意思がしっかりしていて、物事に屈しないこと”の意味。



【恒久】


◎:こうきゅう


×:たんきゅう



恒久は”いつまでも変わらずに続くこと”の意味。



【号泣】


◎:ごうきゅう


×:ごうなき



号泣は”大声をあげて泣くこと”の意味。



【口腔】


◎:こうくう(慣)


△:こうこう(本)



口腔は”口から喉(のど)までの間の空間のこと”の意味。



【好々爺(好好爺)】


◎:こうこうや


×:すきすきじい



好々爺(好好爺)は”優しく人の良いお爺(じい)さんのこと”の意味。



【神々しい(神神しい)】


◎:こうごうしい


×:かみがみしい



神々しい(神神しい)は”厳(おごそ)かで、気高(けだか)い感じのこと”の意味。



【黄砂】


◎:こうさ


△:おうさ



黄砂は”黄色い砂のこと/中国大陸北西部で、黄色い砂が強風で吹き上げられて、空を覆い下降する現象のこと”の意味。


後者の意味である黄砂という現象は、3月~5月頃に多く、吹き上げられた砂が日本にまで及ぶこともあります。



【交錯】


◎:こうさく


×:こうしゃく



交錯は”いくつかのものが入り混じること”の意味。



【格子】


◎:こうし


×:かくし



※上は格子の写真


格子は”細い木や竹などを、碁盤(ごばん)の目のように組み合わせて作った建具(たてぐ)のこと”の意味。


格子は、主に戸や窓などに用いられます。



【控除】


◎:こうじょ


×:くうじょ



控除は”計算の対象から金額・数量などを差し引くこと”の意味。


控除という言葉は、特に税金の計算のときに、課税対象(税金がかかる対象)から除外するときに用いられることが多いです。



【強情】


◎:ごうじょう


×:きょうじょう



強情は”意地を張って、なかなか自分の考えを変えないこと。また、そのさま”の意味。



【洪水】


◎:こうずい


×:きょうすい



洪水は”大雨などで河川の水量が急激に増加すること”の意味。



【好事家】


◎:こうずか


×:こうじか



好事家は”変わった物事に興味を持つ人。物好きな人のこと/風流を好む人のこと”の意味。



【巧拙】


◎:こうせつ


×:こうしゅつ



巧拙は”物事の巧(たく)みなことと、拙(つたな)いこと。上手と下手”の意味。



【光沢】


◎:こうたく


×:こうさわ



光沢は”物の表面が光を受けて発する輝き・艶(つや)のこと”の意味。



【強奪】


◎:ごうだつ


△:きょうだつ



強奪は”暴力・脅迫などで、強引(ごういん)に奪い取ること”の意味。



【巧緻】


◎:こうち


×:こうし



巧緻は”精巧で緻密(ちみつ)なこと。細部にわたって良くできていること”の意味。



【膠着】


◎:こうちゃく


×:もんちゃく


「もんちゃく」というのは、”悶着”と書き表されるため注意が必要です。



膠着は”粘りつくこと。しっかりくっついて離れないこと/ある状態が固定して動きがなくなること”の意味。



【更迭】


◎:こうてつ


×:こうそう



更迭は”ある地位・役目の人が代わること。また、代えること”の意味。



【香典】


◎:こうでん


×:かてん、こうてん



香典は”死者の霊前に香の代わりとして供える金銭のこと”の意味。



【格天井】


◎:ごうてんじょう


×:かくてんじょう



※上は格天井の写真


格天井は”木を格子(こうし)のように組んで、それに板を張った天井のこと”の意味。



【降灰】


◎:こうはい


○:こうかい



降灰は”火山の噴火によって、地上に火山灰が降ること。また、その灰のこと”の意味。



【鋼板】


◎:こうはん


△:こうばん



鋼板は”圧延機にかけて板状に引き延ばした鋼鉄のこと”の意味。


厚さ3ミリメートル以上のものを「厚板(あついた)」、3ミリメートル未満のものを「薄板(うすいた)」と言います。



【光明】


◎:こうみょう


△:こうめい



光明は”明るい光のこと/苦しい状態の中での、明るい見通しのこと/仏の心身から発する光のこと”の意味。



【綱領】


◎:こうりょう


×:もうりょう



綱領は”物事の重要なところ/政党・団体などの主義・主張・活動の目的や方針などを示したもの”の意味。


一般的には後者の意味で使われることが多いです。



【戸外】


◎:こがい


×:とがい



戸外は”家の外のこと”の意味。



【木陰】


◎:こかげ


×:きかげ



木陰は”木の下の日光や雨の当たらない所のこと”の意味。



【虚空】


◎:こくう


△:きょくう



「こくう」と読むと”何もない空間のこと/架空(かくう)のこと”の意味。



「きょくう」と読むと”架空のこと”の意味。



【国債】


◎:こくさい


×:こくせき



国債は”国が資金の不足を賄(まかな)うために発行する債券(さいけん)のこと”の意味。



債権というのは、”財産権のひとつで、ある人(債権者)が他の人(債務者)に対して、一定の行為(給付)を請求し、これを実行させることを内容とする権利のこと”です。


つまりお金の貸し借りを例にすると、お金を貸した人(債権者)が借りた人(債務者)に対して、そのお金の返還を請求する権利のことを指します。



【極彩色】


◎:ごくさいしき


×:ごくさいしょく、きょくさいしょく



極彩色は”非常に華やかな色どりのこと”の意味。



【酷似】


◎:こくじ


×:こくに



酷似は”区別ができないほどよく似ていること”の意味。



【極上】


◎:ごくじょう


×:きょくじょう



極上は”極めて上等なこと。また、その物のこと/最も優れていること。また、その物のこと”の意味。



【極太】


◎:ごくぶと


×:きょくた、きょくぶと



極太は”極めて太いこと”の意味。



【極稀】


◎:ごくまれ


×:きょくまれ



極稀は”数や頻度(ひんど)が極めて少ないさま。とても珍しいさま”の意味。



【克明】


◎:こくめい


×:かつめい



克明は”細かい点まではっきりとさせること/真面目で正直なこと”の意味。



【此処】


◎:ここ


×:こしょ



此処は”自分のいる所・場面のこと/いま述べている場所・事態のこと/今を関心の中心とした、ある時間のこと”の意味。



【戸口】


◎:ここう、とぐち


×:こぐち



「ここう」と読むと”戸数(こすう)と人口のこと”の意味。


戸口(ここう)は、「戸口調査(ここうちょうさ)」という言葉で用いられることが多いです。



「とぐち」と読むと”建物の出入り口のこと”の意味。



【小言】


◎:こごと


×:しょうげん



小言は”文句。不満。苦情のこと/細かいことをいちいち取り立てて叱(しか)ること。また、その言葉のこと”の意味。



【心根】


◎:こころね


△:しんこん



心根は”心の奥底。本性のこと”の意味。



【古刹】


◎:こさつ


×:こせつ



古刹は”由緒(ゆいしょ)のある古い寺のこと”の意味。



【小雨】


◎:こさめ


△:こあめ、しょうう



小雨は”少し降る雨。小降りの雨のこと”の意味。



【古参】


◎:こさん


×:こざん



古参は”古くからその職場・団体や仲間に属していること。また、その人のこと”の意味。



【誇示】


◎:こじ


×:こし



誇示は”自慢して見せること”の意味。



【乞食】


◎:こじき


△:こうじき


×:こうしょく



「こじき」と読むと”食べ物や金銭を恵んでもらって生活すること。また、そういう人のこと”の意味。



「こうじき」と読むと”こじきの別名のこと/僧が人家の門に立ち、食べ物を乞(こ)い求めること”の意味。



【固執】


◎:こしつ(慣)


△:こしゅう(本)



固執は”自分の意見を主張して曲げないこと”の意味。



【小姑】


◎:こじゅうと


○:こじゅうとめ


△:しょうこ



「こじゅうと」「こじゅうとめ」と読むと”配偶者の姉妹。夫や妻の姉妹のこと”の意味。



ちなみに小舅(こじゅうと)は”配偶者の兄弟。夫や妻の兄弟のこと”を意味する言葉です。


なので一般的には小姑は「こじゅうと」と読まれることが多いですが、
これらを区別したいときは小舅は「こじゅうと」、小姑は「こじゅうとめ」と読むのが良いでしょう。




「しょうこ」と読むと”配偶者の妹。夫や妻の妹のこと”の意味。



【後生】


◎:ごしょう


△:こうせい



「ごしょう」と読むと”死後に生まれ変わる所のこと/死後に極楽に生まれ変わること/人に哀願(あいがん)するときに用いる語のこと”の意味。


例えば”人に哀願するときに用いる語のこと”は、「後生(ごしょう)だから助けてください」のように用いられます。



「こうせい」と読むと”後から生まれてくる人のこと”の意味。



【牛頭】


◎:ごず


×:ぎゅうとう



※上は牛頭と馬頭の写真


牛頭は”地獄にいるとされる、頭が牛で、首から下が人間の姿をしている獄卒のこと”の意味。


そして牛頭の他に、地獄にいるとされる、頭が馬で、首から下が人間の姿をしている獄卒のことを「馬頭(めず)」と言います。



【秋桜】


◎:コスモス


○:あきざくら



秋桜は”キク科の一年草のこと”の意味。



【木立】


◎:こだち


×:もくりつ



木立は”群がって生えている木々のこと”の意味。



【戸建て】


◎:こだて


×:とだて



戸建ては”(集合住宅に対して)一戸単位で独立して建っている家のこと”の意味。



【木霊】


◎:こだま


×:もくれい



木霊は”樹木に宿る精霊のこと/声や音が山や谷などに反響すること。また、その声や音のこと。山彦(やまびこ)”の意味。



【東風】


◎:こち


△:とうふう



東風は”東の方から吹く風のこと。春風のこと”の意味。



【酷寒】


◎:こっかん


△:こくかん



酷寒は”厳しい寒さのこと”の意味。



【極寒】


◎:ごっかん


△:きょっかん



極寒は”極めて寒いこと”の意味。



【忽然】


◎:こつぜん


△:こつねん


×:そうぜん



忽然は”物事の出現・消失が急なさま。突然”の意味。



【骨密度】


◎:こつみつど


×:ほねみつど



骨密度は”一定体積の骨に含まれる、カルシウム・マグネシウムなどのミネラル成分の量のこと”の意味。



【後手】


◎:ごて


×:こうしゅ



後手は”敵に先を越されて受身になること/囲碁・将棋で後から打つこと。また、後から打つ人のこと”の意味。



【殊更】


◎:ことさら


×:しゅこう



殊更は”わざと。わざわざ/とりわけ。特に”の意味。



【言霊】


◎:ことだま


×:げんれい



言霊は”言葉に宿っている不思議な力のこと”の意味。



【言伝】


◎:ことづて


×:げんでん



言伝は”伝えたい言葉を他の人に取り次いでもらうこと。また、その言葉。伝言のこと/ひとづてに伝え聞くこと。また、その伝え聞いた話。伝聞のこと”の意味。



【小人数】


◎:こにんずう


×:しょうにんずう



小人数は”人数が少ないこと。また、わずかな人数のこと”の意味。



【木の葉】


◎:このは


△:きのは



木の葉は”樹木の葉のこと”の意味。



【昆布茶】


◎:こぶちゃ


○:こんぶちゃ



昆布茶は”昆布を細かく刻んだり、粉末にしたものに熱湯を注いだ飲料のこと”の意味。



ちなみに日高昆布・利尻昆布・羅臼昆布・とろろ昆布・酢昆布など、
語尾に昆布が付いているものは一般的に「こんぶ」と読まれることが多いです。



反対に昆布巻・昆布茶・梅昆布茶・昆布締めなどのように、
昆布の後に言葉が続く場合は一般的に「こぶ」と読まれることが多いです。


このように昆布が語尾に付くかどうかで、「こぶ」「こんぶ」のどちらで読むのかを判断するのが良いでしょう。



【独楽】


◎:こま


△:どくらく



「こま」と読むと”木や金属などでできた、厚みのある円形の胴の中心に心棒を通した玩具(おもちゃ)のこと”の意味。



「どくらく」と読むと”こまの別名のこと/ひとりで楽しむこと”の意味。



【古文書】


◎:こもんじょ


△:こぶんしょ



古文書は”歴史を知るための史料となる古い文書のこと”の意味。



【御用達】


◎:ごようたし(本)


△:ごようたつ(慣)



御用達は”宮中・官庁に物品を納めること。またそれを納める商人のこと/よく使うこと。お気に入り”の意味。



【御利益】


◎:ごりやく


×:ごりえき



御利益は”神仏から与えられる恵みのこと”の意味。



【破落戸】


◎:ごろつき


○:ならずもの


×:はらくど



破落戸は”定職がなく、ゆすりなどの悪事をして暮らす者のこと”の意味。



【声色】


◎:こわいろ


△:せいしょく


×:こえいろ



「こわいろ」と読むと”声の調子や感じのこと/他人、芸能人の声や口調を真似すること”の意味。



「せいしょく」と読むと”声と顔色のこと/音楽の楽しみと女色のこと”の意味。



【声高】


◎:こわだか


×:こえだか



声高は”声を強く大きく出すこと”の意味。



【小童】


◎:こわっぱ


△:こわらべ、こわらわ、しょうどう



「こわっぱ」と読むと”子供、年少者を罵(ののし)っていう語のこと”の意味。



「こわらべ」「こわらわ」「しょうどう」と読むと”子供、年少者のこと”の意味。



【声音】


◎:こわね


△:せいおん



「こわね」と読むと”声から受ける様子・感じのこと”の意味。



「せいおん」と読むと”声。音声のこと”の意味。



【強面】


◎:こわもて


△:こわおもて



強面は”恐ろしい顔つきのこと/強硬(きょうこう)な態度のこと”の意味。


強硬は”意思が強くて簡単には妥協や屈服をしないさま”という意味なので、「強硬な態度」というのは”強い意志を持った態度のこと”を意味します。



【権化】


◎:ごんげ


×:けんか



権化は”神仏が人々を救うために仮の姿でこの世に現れること/性質・観念などが人間の形をして現れたかと思われる人のこと”の意味。



【今昔】


◎:こんじゃく


△:こんせき



今昔は”今と昔のこと”の意味。



【今生】


◎:こんじょう


×:こんせい



今生は”この世に生きている間のこと”の意味。



【言上】


◎:ごんじょう


×:げんじょう



言上は”目上の人に申し上げること”の意味。



【渾身】


◎:こんしん


×:きしん



渾身は”からだ全体のこと”の意味。



【今夕】


◎:こんせき


△:こんゆう



今夕は”今日の夕方のこと”の意味。



【献立】


◎:こんだて


×:けんりつ



献立は”料理の種類・順序などのこと”の意味。



【建立】


◎:こんりゅう


△:けんりつ



「こんりゅう」と読むと”寺院・堂塔(どうとう)などを建設すること”の意味。


寺院・堂塔を建設するときは、「こんりゅう」が用いられることがほとんどで、それ以外の場合は”建設”が用いられることが多いです。



「けんりつ」と読むと”建設すること”の意味。




↓サ行~


【最奥部】


◎:さいおうぶ


×:さいおくぶ



最奥部は”奥行きのある構造の最も奥まった部分のこと”の意味。



【最大手】


◎:さいおおて


×:さいだいしゅ



最大手は”同じ分野の市場において、最も大きな経営規模や売り上げなどがある会社のこと”の意味。



【細工】


◎:さいく


×:さいこう



細工は”手先を使って細かい物を作ること。また、作られた物のこと/事実をごまかしたり細かな工夫をしたりすること。また、その企みのこと”の意味。



【最期】


◎:さいご


×:さいき



最期は”命の終わるとき。死に際のこと”の意味。



【在郷】


◎:ざいごう


△:ざいきょう



「ざいごう」と読むと”郷里にいること/都会から離れた地方。田舎(いなか)のこと”の意味。


郷里というのは、”生まれ育った土地。故郷のこと”です。



「ざいきょう」と読むと”郷里にいること”の意味。



【賽子】


◎:サイコロ


×:さいし



賽子は”双六(すごろく)・博打(ばくち)などで用いられ、小さい立方体の各面に1から6までの目を記したもの”の意味。



ちなみに賽子の目の数は、必ず反対側の面に記されている目と合わせて「7」になるように記されています。


なので1の目の反対側の面には6の目が記されていて、3の目の反対側の面には4の目が記されています。



【幸先】


◎:さいさき


×:こうせん



幸先は”良いことが起こる前兆のこと/物事を始めるときの前兆のこと”の意味。



【祭祀】


◎:さいし


×:さいひ



祭祀は”神々や祖先などを祭ること”の意味。



【彩色】


◎:さいしき


△:さいしょく



彩色は”物に色を付けること”の意味。



【宰相】


◎:さいしょう


×:さいそう



宰相は”総理大臣。首相のこと/参議の唐名(からな)のこと”の意味。


唐名というのは、”中国風の名称。または中国における名称のこと”です。



【最善手】


◎:さいぜんしゅ


×:さいぜんて



最善手は”その局面において、最も良い手。勝つための最善の手のこと”の意味。



【在中】


◎:ざいちゅう


×:ざいじゅう


「ざいじゅう」というのは、”在住”と書き表されるため注意が必要です。



在中は”中にその物が入っていること”の意味。



【罪人】


◎:ざいにん


○:つみびと



罪人は”罪を犯した者のこと”の意味。



【債務】


◎:さいむ


×:せきむ



債務は”特定の人に対して給付する義務のこと”の意味。


この特定の人に対して給付する義務がある人を「債務者(さいむしゃ)」と言い、
特定の人に対して給付を請求する権利を持つ人を「債権者(さいけんしゃ)」と言います。



例えばAさんがBさんからお金を借りたとすると、AさんはBさんに後でお金を返さなければいけません。


ここでAさんはお金を返す義務が発生するため”Aさん=債務者”となり、Bさんはお金を返してもらう権利が発生するため”Bさん=債権者”となるわけです。



【酒蔵】


◎:さかぐら


×:しゅぞう


「しゅぞう」というのは、”酒造”と書き表されるため注意が必要です。



酒蔵は”酒を醸造(じょうぞう)、また貯蔵しておくための蔵のこと”の意味。



【逆子】


◎:さかご


×:ぎゃくし



逆子は”母胎内(ぼたいない)で胎児(たいじ)の姿勢が、正常の場合と逆になっているもののこと”の意味。


正常な場合であれば、母胎内では胎児の頭が下になりますが、逆子の場合は母胎内で胎児の頭が上になっています。



【酒樽】


◎:さかだる


×:さけだる



酒樽は”酒を入れておくための樽のこと”の意味。



【逆手】


◎:さかて


△:ぎゃくて



「さかて」と読むと”普通の持ち方と向きを逆に持つこと/相手の攻撃などを利用してやり返すこと”の意味。



「ぎゃくて」と読むと”相手の関節を逆に曲げること。また、その技のこと/普通の持ち方と向きを逆に持つこと/相手の攻撃などを利用してやり返すこと”の意味。



【先物】


◎:さきもの


×:せんぶつ



先物は”将来の約束の日時に商品の受け渡しと、代金の決済を行う売買契約をした銘柄のこと”の意味。



【防人】


◎:さきもり


△:ぼうじん



「さきもり」と読むと”昔に筑紫(つくし)・壱岐(いき)・対馬(つしま)など北九州の防備に当たった兵士のこと”の意味。



「ぼうじん」と読むと”さきもりの別名のこと/昔の中国唐の時代に、辺境の防備に当たった兵士のこと”の意味。



【割く】


◎:さく


×:わりく



割くは”刃物で切り開くこと/親しい関係にある者どうしを無理に離すこと/一部を分けて他の用途に充(あ)てること”の意味。



【酢酸】


◎:さくさん


×:すさん



酢酸は”酢の主成分として知られる有機化合物のこと”の意味。


酢酸は「C2H4O2」の化学式で表され、”強い酸味と刺激臭を持つ無色透明の液体”です。



【鑿井】


◎:さくせい


×:さくい



鑿井は”石油や地下水などの採取するために地中に穴を掘ること。ボーリング”の意味。



【搾乳】


◎:さくにゅう


×:さいにゅう



搾乳は”乳を搾(しぼ)ること”の意味。



【索莫】


◎:さくばく


×:さくぼう



索莫は”心を満たすものがなく、もの寂しく感じるさま”の意味。



【雑魚】


◎:ざこ


△:じゃこ



雑魚は”雑多な種類の入り混じった小魚(こざかな)。また、小魚のこと/大したことのない人のこと”の意味。



【細石】


◎:さざれいし


△:さいせき



細石は”細かい石。小石のこと”の意味。



【桟敷】


◎:さじき


△:さんじき


×:せんじき



桟敷は”祭りなどを見るため、地面よりも高く作った見物席のこと”の意味。



【指図】


◎:さしず


×:しず



指図は”方法や手順などを人に指示してさせること”の意味。



【砂州】


◎:さす


△:さしゅう



砂州は”沿岸流によって運ばれた砂礫(されき)が、湾口(わんこう)の一方の端から対岸まで細長く堆積(たいせき)してできた地形のこと”の意味。


砂礫というのは”砂と小石のこと”で、砂州によって隔(へだ)たれた水域のことを「潟湖(せきこ)」または「ラグーン」と呼びます。



【流石】


◎:さすが


×:りゅうせき



流石は下記のような意味です。

  1. 世間の評判通り。予想された通り
  2. あることを認めはするが、特定の条件下では、それと相反する感情を抱くさま
  3. 予想・評判を認めながらも、やはりそうはいかないと否定する意
  4. 実力のあるものが、その評価通りにならなかった意



流石を用いた例文としては、「味は良いが、毎回同じだと流石に飽きる」や、「強気の彼も流石に言い出しにくそうだ」のような使い方で用いられています。


前者の例文は「あることを認めはするが、特定の条件下では、それと相反(あいはん)する感情を抱くさま」の意味で、後者の例文は「予想・評判を認めながらも、やはりそうはいかないと否定する意」の意味になります。



【流離】


◎:さすらい


△:りゅうり



「さすらい」と読むと”あてもなく彷徨(さまよ)うこと”の意味。



「りゅうり」と読むと”故郷を離れてあちこちを彷徨い歩くこと”の意味。



【左遷】


◎:させん


×:さかん



左遷は”低い地位・官職に落とすこと”の意味。



【早速】


◎:さっそく


△:さそく、そうそく



早速は”対応が早いこと。すぐさま”の意味。



【茶道】


◎:さどう(慣)


○:ちゃどう(本)



茶道は”湯を沸かし、茶を点(た)て、茶をふるまう行為。また、その様式のこと”の意味。



【諭す】


◎:さとす


△:ゆす



諭すは”道理を言い聞かせて教え導くこと”の意味。


諭すは、主に目下の者に対して使われます。



【早苗】


◎:さなえ


×:そうみょう、そうびょう



早苗は”稲の若い苗(なえ)のこと”の意味。


早苗は”苗代(なわしろ)から田んぼへ移し植える頃の若い苗のこと”で、
苗代というのは”田植えができる大きさまで苗を育てるための場所”になります。



【座布団】


◎:ざぶとん


×:ざふだん



座布団は”座るとき下に敷く布団(ふとん)のこと”の意味。



【然程】


◎:さほど


×:ぜんてい



然程は”(下に打消しの語を伴って)それほど。そんなに。大して”の意味。



【些末】


◎:さまつ


×:しまつ


「さまつ」というのは些末の他に、”瑣末”と書き表されることもあります。



些末は”それほど重要でない小さなこと。取るに足らないこと”の意味。



【五月雨】


◎:さみだれ


△:さつきあめ



「さみだれ」と読むと”梅雨(つゆ)の別名のこと/途切れがちに繰り返すこと”の意味。


梅雨というのは、”5月末~7月頃にかけて曇りや雨の日が多くなる時期のこと”です。



「さつきあめ」と読むと”梅雨の別名のこと”の意味。



【作務衣】


◎:さむえ


×:さむい



作務衣は”寺院の僧侶が作務(さむ)と呼ばれる日常の労務(薪割り、掃除など)を行うときに着る衣のこと”の意味。



いま現在では作務衣は特に僧侶だけが着ている服というわけではなく、居酒屋・焼き鳥屋などでも店員さんが着ているのをよく見かけます。


ですので単純に作業着として使用されている場合も多いです。



【白湯】


◎:さゆ


○:パイタン


△:しらゆ、はくとう



「さゆ」「しらゆ」と読むと”何も混ぜていない、水を沸かしただけのお湯のこと”の意味。



「パイタン」と読むと”豚骨・鶏ガラなどを煮込んで作る、白く濁ったスープのこと”の意味。



「はくとう」と読むと”何も混ぜていない、水を沸かしただけのお湯のこと/薬湯に対して普通の浴湯のこと”の意味。



【戯言】


◎:ざれごと


○:たわごと


△:ぎげん



戯言は”ふざけて言う言葉のこと”の意味。



【茶話会】


◎:さわかい


△:ちゃわかい



茶話会は”茶を飲み、菓子を食べながら、くつろいで話し合う会のこと”の意味。



【皿鉢】


◎:さわち


△:さらばち、さはち



皿鉢は”浅い大形の磁器の鉢(はち)のこと”の意味。



※上は皿鉢料理の写真


皿鉢と言えば、「皿鉢料理(さわちりょうり)」が有名ですが、この皿鉢料理というのは”多くの種類の魚介・野菜などを大皿に盛り合わせた料理のこと”です。


皿鉢料理は高知県の代表的な郷土料理で、主に宴会用に出されます。



【傘下】


◎:さんか


×:かさした



傘下は”大きな力を持つ人や組織に属して、支配・庇護(ひご)などを受ける立場にあること”の意味。


庇護というのは、”庇(かば)い守ること”を意味します。



【参画】


◎:さんかく


×:さんが



参画は”物事の計画に加わること”の意味。



【産気】


◎:さんけ


×:さんき



産気は”子供が生まれそうな様子。出産の気配(けはい)のこと”の意味。



【参詣】


◎:さんけい


×:さんし



参詣は”神社や寺にお参りすること”の意味。



【暫時】


◎:ざんじ


×:ぜんじ


「ぜんじ」というのは、”漸次”と書き表されるため注意が必要です。



暫時は”しばらく。少しの間のこと”の意味。



「しばらく」という言葉は”短時間・長時間”の両方の意味を持っていますが、
暫時の場合には長時間としての意味ではなく、短時間の意味が用いられます。



【三省】


◎:さんせい


△:さんしょう



三省は”1日に何度も自分の言動を振り返ってみて、反省し、自らを戒(いまし)めること”の意味。



【参内】


◎:さんだい


×:さんない



参内は”宮中(特に皇居の中)に行くこと”の意味。


皇居のことを別名で「内裏(だいり)」とも言い、内裏に参上するため「参内(さんだい)」と言います。



【桟橋】


◎:さんばし


△:さんきょう


×:せんばし



「さんばし」と読むと”貨物の積み下ろし、船客の乗降のために水上に突き出した構造物のこと”の意味。



「さんきょう」と読むと”さんばしの別名のこと/谷を横切って高く架けた橋のこと”の意味。



【秋刀魚】


◎:さんま


×:しゅうとうぎょ



秋刀魚は”ダツ目サンマ科の海水魚のこと”の意味。


秋刀魚の背面は青緑色、腹面は銀白色をしていて、一般的に塩焼きなどにして食べられています。



ちなみに漢字で「秋刀魚」と書き表される由来としては、形や色が刀に似ていて、秋に収獲できる刀のような魚ということからきています。



【山野】


◎:さんや


×:やまの



山野は”山と野原のこと”の意味。



【山麓】


◎:さんろく


×:さんれい



山麓は”山の麓(ふもと)のこと”の意味。


麓というのは”下の方の部分のこと”を指しているので、山麓は”山の下の方の標高が緩やかに増加し始める部分のこと”を指します。



【虐げる】


◎:しいたげる


×:さまたげる



虐げるは”惨(むご)い扱いをして苦しめること”の意味。


惨いというのは、”見るに堪(た)えないほど痛ましいこと/思いやりがないこと”の意味です。



【恣意的】


◎:しいてき


×:じいてき



恣意的は”特に考えがなく、そのときの思い付きで行動するさま”の意味。



【強いる】


◎:しいる


×:きょういる



強いるは”相手の気持ちを無視して無理にやらせること”の意味。



【子音】


◎:しいん


△:しおん



子音は”単音の分類のひとつ”の意味。



単音というのは、”音を分解したときに得られる最小の単位のこと”で、大きく分けると子音と母音によって単音が構成されています。


日本語には子音と母音(ぼいん)が存在していますが、母音は「あ・い・う・え・お」のことで、子音は「それ以外の音」のことを指します。



【使役】


◎:しえき


×:しやく



使役は”人を使うこと。働かせること/他に動作・作用をさせる意を表す言い方のこと”の意味。



【私怨】


◎:しえん


×:しおん



私怨は”個人的な恨みのこと”の意味。



【潮騒】


◎:しおさい


×:ちょうそう



潮騒は”潮が満ちてくるときの波の音のこと”の意味。



【潮路】


◎:しおじ


×:しおろ、ちょうろ



潮路は”潮の満ちたり引いたりする道筋のこと/海上の航路のこと”の意味。



【刺客】


◎:しかく


△:しきゃく



刺客は”暗殺を行う人のこと”の意味。



【地金】


◎:じがね


△:じきん


×:ちきん



地金は”メッキの下地や、加工の材料となる金属のこと/生まれつきの性質。本性のこと”の意味。


後者の意味である”生まれつきの性質。本性のこと”は、主に悪い意味で使われることが多いです。



【直飲み】


◎:じかのみ


×:ちょくのみ



直飲みは”器を使わずに飲むこと”の意味。



【直火】


◎:じかび


×:ちょくび



直火は”料理などで材料に直接火を当てて、焼いたり加工したりすること。また、その火のこと”の意味。



鍋やフライパンなどを用いて食材を調理するときは、調理器具へと火からの熱が伝わって、その熱が器具を通じて食材にも伝わります。


金網などの上に材料を置いて火で焼いた場合は、金網の隙間から火が材料に直接当たって焼けることになります。


なので鍋やフライパンで焼いたりしたときは直火ではないですが、金網の上で材料を焼いた場合には直火という扱いになります。



【弛緩】


◎:しかん


×:やかん



弛緩は”緩(ゆる)むこと。だらしなくなること”の意味。



【死期】


◎:しき


△:しご



死期は”死ぬとき。命が尽きるときのこと”の意味。



死期は「しご」と読むこともできますが、一般的には「しき」は”死期”、「しご」は”死後”と表記されることがほとんどです。



【時宜】


◎:じぎ


×:じせん



時宜は”ちょうど良い時期や状況のこと/その時に合った挨拶(あいさつ)のこと”の意味。



【敷石】


◎:しきいし


×:ふせき


「ふせき」というのは、”布石”と書き表されるため注意が必要です。



敷石は”道路や庭などに敷き並べた平らな石のこと”の意味。



【直参】


◎:じきさん


×:ちょくさん



直参は”主君に直接仕える者のこと/江戸時代、将軍家に直属した一万石(いちまんごく)未満の武士のこと/ヤクザの世界における、組織のトップから直接、盃(さかずき)を受けた者のこと”の意味。



【直筆】


◎:じきひつ


△:ちょくひつ



「じきひつ」と読むと”直接自分で書くこと。また、その書いた文書のこと”の意味。



「ちょくひつ」と読むと”筆を真っ直ぐに持って書くこと/事実を隠さずにありのままに書くこと”の意味。



【時雨】


◎:しぐれ


△:じう



「しぐれ」と読むと”秋の終わりから冬にかけて、一時的に降ったり止んだりする雨のこと/時雨煮(しぐれに)の略のこと”の意味。



「じう」と読むと”しぐれ(雨)の別名のこと”の意味。



【時化】


◎:しけ


×:じか



時化は下記のような意味です。

  1. 風雨のために海が荒れること
  2. 海が荒れて魚が獲れないこと
  3. 景気の悪いこと。金回りが悪くなること
  4. 気持ちが落ち込むこと。ふさぎ込むこと



【施行】


◎:しこう


△:せこう



施行は”政策・計画などを実行すること/法令の効力を発生させること”の意味。



施行を「しこう」と読むことが多いのは、”工事を行う”という意味である「施工(せこう)」と区別するためです。


施行と施工は字が似ていますが、”施行は法律関係”で使用されることが多く、”施工は建築などの工事関係”で用いられます。



このことからややこしいので「施行(しこう)」「施工(せこう)」と、それぞれをわざと区別して読んでいるようです。


ただ法律関係では「執行(しっこう)」という言葉が使われることがあり、その場合は施行は「しこう」ではなく「せこう」と読むことも多いので注意が必要です。



【至極】


◎:しごく


×:しきょく



至極は”極めてもっともなこと。道理にかなっていること/この上ないこと。最上”の意味。



【示唆】


◎:しさ


×:ししゅん



示唆は”ヒントとなるものを与えて、それとなく教え示すこと”の意味。



【地魚】


◎:じざかな


×:ちぎょ



地魚は”その地方の川や近海でとれた魚のこと”の意味。



【施策】


◎:しさく(本)


○:せさく(慣)



施策は”実際にその策(計画)を行うこと。また、その策のこと”の意味。



【地酒】


◎:じざけ


×:じしゅ



地酒は”その土地で作られる酒のこと”の意味。



【始終】


◎:しじゅう


×:ししゅう



始終は”始めから終わりまで/いつも。常(つね)に”の意味。



【自重】


◎:じじゅう、じちょう



「じじゅう」と読むと”自分の体重のこと/車両・機械などの重さのこと”の意味。



「じちょう」と読むと”自分の言動を慎(つつし)み、軽々しくふるまわないこと/自分の健康に気を付けること/自分の品位を傷つけないようにすること”の意味。



【自粛】


◎:じしゅく


×:じせい



自粛は”自ら進んで行動や態度を慎(つつし)むこと”の意味。



【地所】


◎:じしょ


△:ちしょ



地所は”土地。地面のこと”の意味。



【侍女】


◎:じじょ


×:しじょ



侍女は”身分の高い人に仕え、身の回りの世話をする女性のこと”の意味。



【刺傷】


◎:ししょう


○:さしきず



「ししょう」と読むと”刃物などで刺して傷つけること。また、刃物などで刺してできた傷のこと”の意味。



「さしきず」と読むと”刃物などで刺してできた傷のこと”の意味。



【市井】


◎:しせい


×:しい



市井は”人が集まり住んでいる所のこと”の意味。



【自省】


◎:じせい


×:じしょう



自省は”自分の態度や行為を反省すること”の意味。



【次第】


◎:しだい


×:じだい



次第は”順序のこと/物事の事情のこと/物事の成り行きに任せる意/~するにしたがってすぐに”の意味。



【支度】


◎:したく


×:しど



支度は”準備・用意すること/外出などのために身なりを整えること”の意味。



【示達】


◎:じたつ


×:したつ



示達は”上位者から下位者へ命令・通知を文書で通達すること”の意味。



【舌鼓】


◎:したつづみ(本)


△:したづつみ(慣)



舌鼓は”美味い物を食べて思わず舌を鳴らすこと”の意味。



【地鎮祭】


◎:じちんさい


×:じしんさい



地鎮祭は”土木・建築工事にとりかかる前に、土地の神を祭って、工事の無事を祈る儀式のこと”の意味。



【十指】


◎:じっし


△:じゅっし



十指は”10本の指のこと/多くの人の指のこと”の意味。



【失墜】


◎:しっつい


×:しったい



失墜は”信用・名声・権威などを落とし失うこと”の意味。



【十手】


◎:じって


×:じゅって



十手は”江戸時代、捕り手が使っていた手もとに鉤(かぎ)がある、鉄の棒のこと”の意味。


鉤というのは”先の曲がった金属製・木製の器具のこと”で、
その十手に付いている鉤で敵の刃を絡めとったりすることができます。



【疾病】


◎:しっぺい


×:しつびょう



疾病は”病気のこと”の意味。



【尻尾】


◎:しっぽ


△:しりお


×:きゅうび



「しっぽ」と読むと”動物などの尾のこと/細長いものや、長く繋がったものの端のこと”の意味。



「しりお」と読むと”しっぽ(尾)の別名のこと”の意味。



【字面】


◎:じづら


△:じめん



字面は”文字の形や並べ具合や、それから受ける感じのこと/書かれた文章の表面的な意味のこと”の意味。



【竹刀】


◎:しない


△:ちくとう



※上は竹刀(しない)の写真


「しない」と読むと”剣道で用いられる、四つ割りの竹を束ね合わせて作った刀のこと”の意味。



「ちくとう」と読むと”刀身(とうしん)が竹で作られた刀のこと/しないの別名のこと”の意味。


刀身というのは”刀の鞘(さや)におさまっている部分のこと”で、
「竹刀(ちくとう)」は日本刀の鋼(はがね)の部分が竹で作られている刀を指します。



【老舗】


◎:しにせ


△:ろうほ



老舗は”先祖代々にわたって続いていて、格式や信用のあるお店(会社)のこと”の意味。


つまり簡単に言えば、”長年続いている信用のあるお店(会社)のこと”を意味しています。



【地主】


◎:じぬし


△:じしゅ


×:ちしゅ、ちぬし



「じぬし」と読むと”土地の持ち主のこと”の意味。



「じしゅ」と読むと”土地の持ち主のこと/その土地の守り神のこと”の意味。



【自然薯】


◎:じねんじょ


×:しぜんしょ



自然薯は”ヤマノイモ(山の芋)の別名のこと”の意味。


ヤマノイモ(山の芋)というのは、”ヤマノイモ科の蔓性(つるせい)の多年草のこと”です。



山野に自生しており、芋は円柱形で長芋(ながいも)よりも細く、長さは1メートルほどになります。


自然薯は粘りが強く、すってとろろにして、ご飯などにかけて食べられています。



【東雲】


◎:しののめ


△:とううん



「しののめ」と読むと”明け方。夜明けのこと/明け方に、東の空にたなびく雲のこと”の意味。



「とううん」と読むと”明け方。夜明けのこと/明け方に、東の空にたなびく雲のこと/東方(東の方向)の雲のこと”の意味。



【芝生】


◎:しばふ


×:のせい



芝生は”芝(しば)が一面に生えている所のこと”の意味。



ちなみに芝生というと植物が用いられていますが、人工芝(じんこうしば)の場合は芝に似た形状を化合物で作っていて、プラスチック素材が多いです



【暫く】


◎:しばらく


×:ようやく



暫くは”久しぶりであるさま/少しの間のこと”の意味。



【時分】


◎:じぶん


×:じふん



時分は”おおよその時期・時刻のこと/ちょうど良い時期のこと”の意味。



【清水】


◎:しみず


○:きよみず


△:せいすい



「しみず」と読むと”地下から湧き出る澄(す)んだきれいな水”の意味。



「きよみず」「せいすい」と読むと”澄んだきれいな水のこと”の意味。



【諮問】


◎:しもん


×:じもん



諮問は”有識者やある特定の機関に政策などの意見を求めること”の意味。



【写経】


◎:しゃきょう


×:しゃけい



写経は”経文を書き写すこと。また、その書き写した経文のこと”の意味。


経文(きょうもん)というのは、”宗教的な言葉や書物のこと”を意味しています。



【若年】


◎:じゃくねん


△:わかとし



「じゃくねん」と読むと”年齢が若いこと。また、その人のこと”の意味。


明確な基準はないですが、若年という言葉は一般的に「15歳~34歳」の年齢のことを指すことが多いです。



「わかとし」と読むと”小正月(こしょうがつ)のこと/新年のこと”の意味。


小正月というのは、”陰暦(旧暦)の1月15日。または、その前後数日のこと”を意味します。



【借家】


◎:しゃくや


○:かりや、しゃっか


△:かりいえ



借家は”人から家を借りること。また、その借りた家のこと”の意味。



【社是】


◎:しゃぜ


×:しゃてい



社是は”会社の経営上の基本方針のこと”の意味。



【車窓】


◎:しゃそう


×:しゃまど



車窓は”列車・電車・自動車などの窓のこと”の意味。



【吃逆】


◎:しゃっくり


○:きつぎゃく



吃逆は”横隔膜(おうかくまく)の痙攣(けいれん)により、急に空気が吸い込まれ、声門が開いて音を発する現象のこと”の意味。



横隔膜というのは、”肺の下にある膜状の筋肉のこと”です。


吃逆は呼吸時に「ひっく」というような音を発し、ほぼ一定の間隔で繰り返し起こりますが、自然に治る場合が多いです。



「しゃっくり」というのは、医学用語で「きつぎゃく」と呼ばれています。



【煮沸】


◎:しゃふつ


×:にふつ



煮沸は”よく煮ること。煮たたせること”の意味。



【三味線】


◎:しゃみせん


×:さんみせん



三味線は”日本の弦楽器のこと”の意味。


犬や猫の皮を張った胴の部分に棹(さお)を付けて、張っている弦(げん)を「ばち」という道具を用いて演奏します。



【砂利】


◎:じゃり


△:ざり



「じゃり」と読むと”小石。小石の集まり。砂の混じった小石のこと/子供のこと”の意味。



「ざり」と読むと”じゃり(小石)の別名のこと”の意味。



【洒落】


◎:しゃれ


×:しゅらく


洒落の「洒(しゃ)」という字は、「酒(さけ・しゅ)」という字によく似ているため注意が必要です。



洒落は”粋(いき)で気の利(き)いていること/(”お洒落”の形で)気の利いた身なりをすること/その場に興(きょう)を添えるために言う、気の利いた文句のこと/本気でないこと。冗談”の意味。



【事由】


◎:じゆう


×:じゆ



事由は”事柄(出来事)が起きた理由のこと”の意味。



【集荷】


◎:しゅうか


×:しゅうに



集荷は”各エリアから荷物や物品を一か所に集めること/運送業者が荷主(にぬし)から依頼された荷物を取りに行くこと”の意味。



【祝言】


◎:しゅうげん


△:いわいごと


×:しゅくげん



「しゅうげん」と読むと”結婚式のこと/祝いの言葉のこと”の意味。



「いわいごと」と読むと”祝いの言葉のこと”の意味。



【充填】


◎:じゅうてん


×:じゅうしん



充填は”隙間(すきま)に物を満たして詰めること”の意味。



【重篤】


◎:じゅうとく


×:じゅうば



重篤は”病状が非常に重いこと”の意味。



【十二単】


◎:じゅうにひとえ


×:じゅうにたん



※上は十二単の写真


十二単は”平安時代などの女官の正装に対する後世での俗称のこと”の意味。


十二単と呼ばれているのは、中着を12枚も重ねて着ていたことに由来しています。



【重版】


◎:じゅうはん


×:じゅうばん



重版は”同じ書籍の版数を重ねること”の意味。


初めて出版された書籍は「初版(しょはん)」や「第一版(だいいっぱん)」と呼ばれます。



【柔毛】


◎:じゅうもう


×:にゅうもう



柔毛は”柔らかな毛のこと”の意味。



【収賄】


◎:しゅうわい


×:しゅうゆう



収賄は”賄賂(わいろ)を受け取ること”の意味。


賄賂というのは、”自分の利益になるように取りはからってもらうなど、不正な目的で贈る金品のこと”を言います。



【首魁】


◎:しゅかい


×:しゅき



首魁は”悪事・謀反(むほん)などの首謀者のこと”の意味。



【酒気帯び】


◎:しゅきおび


×:しきおび



酒気帯びは”酒気(しゅき)を帯びている状態のこと。酔っていて息が酒臭いさま”の意味。


酒気というのは、”酒のにおい。酒の酔いのこと”を意味します。



「酒気帯び」という言葉は、一般的には「酒気帯び運転(しゅきおびうんてん)」という形で使われることがほとんどです。


酒気帯び運転は、”呼気中のアルコール濃度が一定量を超えた状態で車両を運転すること”で、道路交通法で禁止されている行為です。



【主宰】


◎:しゅさい


×:しゅこう



主宰は”人々の上に立ち、中心となって全体をとりまとめること。また、その人のこと”の意味。



【首相】


◎:しゅしょう


×:しゅそう



首相は”内閣総理大臣のこと”の意味。



【衆生】


◎:しゅじょう


△:しゅうせい、すじょう



衆生は”全ての生物のこと”の意味。



【数珠】


◎:じゅず


×:すうしゅ



※上は数珠の写真


数珠は”仏を拝むときや念仏の回数を数えるときに手にかける、小さな珠(たま)に糸を通して輪にしたもの”の意味。



【入水】


◎:じゅすい、にゅうすい



「じゅすい」と読むと”水中に飛び込んで自殺すること”の意味。



「にゅうすい」と読むと”水に入ること/水中に飛び込んで自殺すること”の意味。



【守銭奴】


◎:しゅせんど


×:しゅせんやつ



守銭奴は”金銭をためることに異常な執着を持つ人のこと”の意味。



【熟考】


◎:じゅっこう


△:じゅくこう



熟考は”念を入れてよく考えること。熟慮のこと”の意味。



【出生】


◎:しゅっしょう(本)


○:しゅっせい(慣)



出生は”人がこの世に生まれること/ある土地・境遇・家柄の生まれであること”の意味。



【出立】


◎:しゅったつ


×:しゅつりつ



出立は”旅立ち。出発すること”の意味。



【出帆】


◎:しゅっぱん


×:しゅつほ



出帆は”船が港を出ること。出港”の意味。



【修二会】


◎:しゅにえ


×:しゅうにかい



修二会は”寺院で、陰暦2月(現在の3月頃)に行われる国家の安泰を祈る法会(ほうえ)のこと”の意味。



陰暦(旧暦のこと)の2月というのは、現在の暦(新暦)における3月頃にあたり、特に3月に行われる東大寺二月堂での修二会はお水取りの儀式でよく知られています。


法会というのは、”説法(せっぽう)・読経(どきょう)・修法(しゅほう)や死者の供養など仏事を行ったりするための集会のこと”です。



【種苗】


◎:しゅびょう


×:たねなえ



種苗は”種と苗(なえ)のこと”の意味。



【馴化】


◎:じゅんか


×:しゅんか



馴化は”他の土地に移された生物が、その地の気候風土に適応する性質に変化すること”の意味。



【潤滑油】


◎:じゅんかつゆ


×:じゅんかつあぶら



潤滑油は”機械の接触部の摩擦を少なくするために用いる油のこと/(転じて)物事の運びを円滑にするもののこと”の意味。



【殉教】


◎:じゅんきょう


×:しゅんきょう



殉教は”信仰する宗教のために自らの生命を捧げること”の意味。


殉教者(じゅんきょうしゃ)というのは、”信仰する宗教のために命を落とした者。信仰のために死んだ信者のこと”を意味します。



【遵守】


◎:じゅんしゅ


×:そんしゅ



遵守は”規則・法律などに従い、それをよく守ること”の意味。



【駿馬】


◎:しゅんめ


△:しゅんば



駿馬は”足の速い、優れた馬のこと”の意味。



【女王】


◎:じょうおう(慣)


○:じょおう(本)



女王は”女性の君主のこと/王の妃(きさき)のこと/ある分野における第一人者の女性のこと”の意味。



【生姜】


◎:しょうが


△:しょうきょう



「しょうが」と読むと”ショウガ科の多年草のこと。また、その根茎(こんけい)のこと”の意味。



生姜の根茎は地下に埋まっており、葉は地上に出ていて、葉の見た目は笹(ささ)に似ています。


根茎というのは、根のように見えるものの総称のことで、食用として私たちが食べている生姜の部分が根茎になります。




「しょうきょう」と読むと”ショウガの根茎を乾燥させた生薬(しょうやく)のこと”の意味。


生姜(しょうきょう)は漢方では、健胃・発汗剤などに用いられます。



【正気】


◎:しょうき


△:せいき



「しょうき」と読むと”正常な心。確かな意識のこと”の意味。



「せいき」と読むと”正しい気風(きふう)のこと/天地にみなぎっていると考えられている、物事の根本をなす気のこと”の意味。



【象形】


◎:しょうけい


×:ぞうけい



象形は”物の形を象(かたど)ること/物の形を絵的に象って文字とする方法のこと”の意味。



2つ目の意味の”物の形を絵的に象って文字とする方法”というのは、日・山・木・川などのようにそれを絵的に象って文字とする方法を指します。


日・山・木・川などの物の形を象った文字は、「象形文字(しょうけいもじ)」と呼ばれます。


(古代エジプト文字なども象形文字にあたります)



【上戸】


◎:じょうご


△:じょうこ



「じょうご」と読むと”お酒をたくさん飲める人のこと/酔ったときの癖(くせ)のこと”の意味。


例えば後者の意味は、「笑い上戸(わらいじょうご)」や「泣き上戸(なきじょうご)」のように使われます。



「じょうこ」と読むと”律令制で、四等戸(大戸・上戸・中戸・下戸)の第二のこと”の意味。


一戸に6、7人の正丁(21歳以上60歳以下の健康な男性)がいる戸を指します。



ちなみに”(体質的に)お酒の飲めない人のこと”を「下戸(げこ)」と言います。



【漏斗】


◎:じょうご、ろうと



※上は漏斗の写真


漏斗は”液体を口の小さな容器に注ぎ入れるときに用いる道具のこと”の意味。


上が円形で広く、下がすぼまった形をしていて、すぼまった形の部分を容器の口部分に挿して、上の円形部分から液体を注ぎ込みます。



漏斗を「じょうご」「ろうと」と読んでも意味的には同じですが、理科の実験で使われるときは「ろうと」、それ以外で使われるときは「じょうご」と読むときが多いです。



【小国】


◎:しょうこく


△:おくに


×:しょうごく



小国は”国土が狭い国のこと。また、国力の振るわない国のこと”の意味。



【障子】


◎:しょうじ


×:しょうし



障子は”仕切りなどに用いる建具(たてぐ)のひとつ”の意味。


格子(こうし)に組んだ木の枠の片面に、薄い白紙を貼ったものです。



【小事】


◎:しょうじ


×:こごと


「こごと」というのは、”小言”と書き表されるため注意が必要です。



小事は”あまり重要でない事柄のこと”の意味。



【正直】


◎:しょうじき


△:せいちょく



「しょうじき」と読むと”嘘、偽りのないこと/本当のところ”の意味。



「せいちょく」と読むと”嘘、偽りのないこと”の意味。



【瀟洒】


◎:しょうしゃ


×:しゅくしゅ


瀟洒の「洒(しゃ)」という字は、「酒(さけ・しゅ)」という字によく似ているため注意が必要です。



瀟洒は”すっきりとしていて、上品で垢抜けているさま”の意味。



【成就】


◎:じょうじゅ


×:せいしゅう



成就は”成し遂げること。長年の願いや思いが叶うこと”の意味。



【精進】


◎:しょうじん


△:せいしん



精進は下記のような意味です。

  1. 一所懸命に努力すること
  2. 肉食(肉・魚を食べること)をやめて、菜食(野菜・果物を食べること)すること
  3. 雑念を捨て、仏道修行に専念すること
  4. 心身を清めて、行いを慎(つつし)むこと



「精進料理(しょうじんりょうり)」という言葉を聞くことがありますが、これは”肉・魚介類を使わず、野菜・穀類(こくるい)・果実など植物性の食べ物のみを使用した料理のこと”を意味します。



【憔悴】


◎:しょうすい


×:しょうそつ



憔悴は”心配や病気・疲労などのために痩(や)せ衰えること”の意味。



【定石】


◎:じょうせき


×:ていせき



定石は”囲碁・将棋で、研究により最善とされる一定の打ち方のこと/物事を行う上での最善と考えられている方法・手順のこと”の意味。



【饒舌】


◎:じょうぜつ


△:にょうぜつ



饒舌は”口数の多いこと。おしゃべり”の意味。



【装束】


◎:しょうぞく


△:そうぞく


×:そうそく



装束は”衣服・着物。特に、儀式に用いる礼服・式服などのこと”の意味。



【情緒】


◎:じょうちょ(慣)


△:じょうしょ(本)



情緒は”対象への特別な感情や味わい。また、その雰囲気のこと/一時的で急激な感情の動きのこと”の意味。



【小児科】


◎:しょうにか


×:しょうじか



小児科は”小児(小さな子供)の病気を専門に扱う科のこと”の意味。



小児というのは一般的には「15歳ぐらいまで」の年齢を指しますが、
小児科自体は年齢に関係なく受診しても特に問題はありません。


ただ小児科は混んでいて、周りには小さい子供も多いことから、
一般内科を受診した方が精神的にも時間的にも気楽と感じるかもしれません。



【性根】


◎:しょうね


△:しょうこん



「しょうね」と読むと”根本的な心の持ち方。心構えのこと/物事の要(かなめ)となるところ”の意味。



「しょうこん」と読むと”一つのことを最後まで成し遂げる気力のこと”の意味。



【常磐(常盤)】


◎:じょうばん、ときわ



常磐(常盤)(ときわ)と読むと”永久に変わらないこと/木の葉が1年中緑で色が変わらないこと。常緑”の意味。



常磐(じょうばん)と読むと”地名やJRの路線の名称のこと”の意味。



常磐は「常陸(ひたち)」と「磐城(いわき)」にあたる地域の総称で、常陸(茨城県の大部分)と磐城(福島県の東部)の字を用いて「常磐(じょうばん)」と呼ばれています。


(常陸と磐城というのは、昔の日本で使われていた旧国名のこと)



他にもJR東日本の路線のひとつである”常磐線”は「ときわせん」とは読まずに、「じょうばんせん」と読むのが正しいので注意が必要です。



【成仏】


◎:じょうぶつ


×:せいぶつ



成仏は”煩悩(ぼんのう)を断ち、無上の悟りを開くこと/死んで仏となること。死ぬこと”の意味。



【性分】


◎:しょうぶん


×:せいぶん



性分は”生まれつきの性質。性格のこと”の意味。



【正味】


◎:しょうみ


△:せいみ



「しょうみ」と読むと”余分なものを取り除いた中身のこと/本当のところ。真実/掛け値なしの値段のこと”の意味。



「せいみ」と読むと”本当の味のこと”の意味。



【静脈】


◎:じょうみゃく


△:せいみゃく



静脈は”肺や体中の毛細血管から、心臓に血液を運ぶための血管のこと”の意味。



【消耗】


◎:しょうもう(慣)


△:しょうこう(本)



消耗は”物を使い減らすこと。使ってなくなること/体力や気力を使い果たすこと”の意味。



【生薬】


◎:しょうやく


△:せいやく、きぐすり



生薬は”動物・植物などをそのまま、または簡単な加工をして用いる薬のこと”の意味。



【生類】


◎:しょうるい


△:せいるい



生類は”生き物のこと”の意味。



【性悪】


◎:しょうわる


△:しょうあく、せいあく



「しょうわる」と読むと”性格・性質が悪いこと。また、そういう人のこと”の意味。



「しょうあく」「せいあく」と読むと”人の生まれつきの性質が悪であること”の意味。



【嘱託】


◎:しょくたく


×:ぞくたく



嘱託は”仕事を頼んで任せること/正式の社員としてではなく、ある業務を頼むこと”の意味。



【如才】


◎:じょさい


×:にょさい



如才は”手抜かり。手落ちのこと”の意味。



如才は「如才無い」のように使われることが多く、”手抜かりや手落ちが無い”という意味となります。



【不知火】


◎:しらぬい


×:ふちび



不知火は”夜の海上に多くの光が点在して、揺(ゆ)らめいて見える現象のこと”の意味。



熊本県八代海(やつしろかい)に見られるものが有名で、遠くに見える少数の漁火(いさりび)が異常屈折現象によって、無数の影像を作るのが原因とされています。


漁火というのは、”夜に魚を誘うため漁船で焚(た)く火のこと”です。



【白刃】


◎:しらは


○:はくじん



白刃は”鞘(さや)から抜いた刀のこと”の意味。



【素面】


◎:しらふ


△:すめん



「しらふ」と読むと”お酒に酔っていない普段の状態のこと。また、そのときの顔のこと”の意味。



「すめん」と読むと”能や剣道で面をかぶらないこと/酒に酔っていない時の顔のこと/化粧していない本来の顔。素顔のこと”の意味。



【自力】


◎:じりき


△:じりょく



自力は”自分一人の力のこと”の意味。



【市立】


◎:しりつ


○:いちりつ



市立は”市が設立し、運営・管理すること。また、その施設のこと”の意味。



一般的には市立は「しりつ」と読むことが多く、「私立(しりつ)」と区別するときに、「市立(いちりつ)」という読み方をします。



【私立】


◎:しりつ


○:わたくしりつ



私立は”個人や民間団体が設立し、運営・管理すること。また、その施設のこと”の意味。



一般的には私立は「しりつ」と読むことが多く、「市立(しりつ)」と区別するときに、「私立(わたくしりつ)」という読み方をします。



【汁粉】


◎:しるこ


×:しるこな



汁粉は”小豆(あずき)の餡(あん)を水でのばして、餅または白玉などを入れたもの”の意味。



【記す】


◎:しるす


△:きす



記すは”文字・記号や文章を書きつけること/記憶すること。覚えておくこと”の意味。



【熾烈】


◎:しれつ


×:かれつ


「かれつ」というのは、”苛烈”と書き表されるため注意が必要です。



熾烈は”勢いが盛んで激しいこと”の意味。



【焦れる】


◎:じれる


×:こがれる


「こがれる」というのは、”焦がれる”と書き表されるため注意が必要です。



焦れるは”物事が思うように進まないために、イライラと落ち着かない状態になること”の意味。



【素人】


◎:しろうと


×:そにん、そじん



素人は”そのことを専門や職業としていない人のこと/そのことの経験が浅く、未熟な人のこと”の意味。



【代物】


◎:しろもの


△:だいぶつ



「しろもの」と読むと”売買する品物。商品のこと/物を売買した代金のこと/ある評価の対象となる人や物のこと”の意味。



「だいぶつ」と読むと”代わりの物。代用品のこと”の意味。



【仕業】


◎:しわざ


△:しぎょう



「しわざ」と読むと”したこと。行いのこと”の意味。


仕業(しわざ)は、”良くない行い”について言われることが多いです。



「しぎょう」と読むと”機械の運転・操作をすること”の意味。



【真打】


◎:しんうち


×:しんだ



真打は”寄席(よせ)で最後に出演する、技量が最上級の人のこと/最も実力や人気のある人のこと”の意味。


寄席というのは、”落語・講談・手品など大衆演芸の興行場のこと”です。



【心奥】


◎:しんおう


×:しんおく



心奥は”心の奥底のこと”の意味。



【真摯】


◎:しんし


×:しんげき



真摯は”真面目(まじめ)でひたむきなこと”の意味。


ひたむきというのは、”一つのことに一生懸命になる様子のこと”を意味します。



【斟酌】


◎:しんしゃく


×:かんしゃく



斟酌は”相手の事情や心情をくみ取ること/あれこれ照らし合わせて取捨すること/言動を控えめにすること”の意味。



【真珠】


◎:しんじゅ


×:しんしゅ



真珠は”貝類の殻の中にできる光沢のある玉のこと”の意味。



真珠は炭酸カルシウムが主成分となっており、貝の体内に侵入した砂粒などの異物を外套膜(がいとうまく)から分泌された真珠質が包んで真珠が形成されます。


特にアコヤガイを使って人工的に作る養殖法が有名で、真珠は宝石として珍重(ちんちょう)されています。



【信心】


◎:しんじん


×:しんしん



信心は”神や仏を信仰すること。また、その心のこと”の意味。



【甚大】


◎:じんだい


×:かんだい



甚大は”程度が極めて大きいさま”の意味。



【真鍮】


◎:しんちゅう


×:しんゆ



真鍮は”亜鉛と銅を混ぜて作られる合金のこと”の意味。



見た目は黄色で、別名「黄銅(おうどう)」と呼ばれ、五円玉の原料として知られています。


真鍮は「亜鉛35%+銅65%」の配分が一般的で、電気や熱が伝導しやすく、曲げる、伸ばす、削るなどの加工が比較的容易です。



【信女】


◎:しんにょ


×:しんじょ



信女は”在俗(ざいぞく)の女性の仏教徒のこと/女性の戒名(かいみょう)に付ける語のこと”の意味。



在俗というのは”出家していない一般の人のこと”で、戒名というのは”受戒(仏の定めた戒律を受けること)によって与えられる仏教徒としての名前のこと”です。


つまり簡単にいうと、戒名は”亡くなった人に対して付けられる名前のこと”を意味します。



【振幅】


◎:しんぷく


△:ふりはば


「ふりはば」というのは、一般的に”振り幅”と書き表されることがほとんどです。



振幅は”物体が振動しているときの、振動の中心から最大変位までの距離のこと”の意味。



【親身】


◎:しんみ


×:しんしん


「しんしん」というのは、”心身”と書き表されるため注意が必要です。



親身は”肉親に対するような心遣いをするさま”の意味。



【随一】


◎:ずいいち


×:ゆういち



随一は”多くの同類の中で最も優れていること”の意味。



【遂行】


◎:すいこう


×:ついこう



遂行は”物事を成し遂げること”の意味。



【出納】


◎:すいとう(慣)


△:しゅつのう(本)



「すいとう」と読むと”金銭や物品を出し入れすること/支出と収入のこと”の意味。



「しゅつのう」と読むと”金銭や物品を出し入れすること/支出と収入のこと/平安時代に役所や寺院などで物品の出し入れをしていた者のこと”の意味。



【水稲】


◎:すいとう


×:みずいね



水稲は”水田で栽培する稲のこと”の意味。



水稲とは異なり、畑地(はたち)に栽培する稲のことを「陸稲(おかぼ・りくとう)」と言い、一般的にイメージされる稲というのは「水稲」になります。


陸稲は水稲ほど多くの水を使用しませんが、水稲よりも収穫量が少なく品質も劣ります。



【水団】


◎:すいとん


×:すいだん



水団は”小麦粉の団子を入れた汁物のこと”の意味。



【崇高】


◎:すうこう


×:そうこう



崇高は”気高(けだか)くて偉大なこと。また、そのさま”の意味。


気高いというのは、”気品がある。上品。高貴”の意味になります。



【図体】


◎:ずうたい


×:ずたい



図体は”体。体つきのこと”の意味。


図体という言葉は”体の大きさを強調するとき”に用いられ、体が小さい場合に用いられることはありません。



【頭重】


◎:ずおも


○:ずじゅう



「ずおも」と読むと”頭が重苦しく感じること/他人になかなか頭を下げない態度のこと”の意味。



「ずじゅう」と読むと”頭が重苦しく感じること”の意味。



【頭蓋骨】


◎:ずがいこつ


○:とうがいこつ



頭蓋骨は”頭蓋を形成している骨のこと”の意味。


頭蓋というのは、”脊椎(せきつい)動物の頭部の骨格”のことで、その頭蓋を形成している骨なので頭蓋骨と言います。



「ずがいこつ」というのは、医学用語・解剖(かいぼう)用語で「とうがいこつ」と呼ばれています。



【清々しい(清清しい)】


◎:すがすがしい


×:きよきよしい



清々しい(清清しい)は”爽(さわ)やかで気持ちが良いこと”の意味。



【頭巾】


◎:ずきん


×:とうきん



頭巾は”頭や顔を覆う、布製の被り物のこと”の意味。



【双六】


◎:すごろく


×:そうろく



双六は”サイコロを振り、出た目の数で振り出しから駒を進めていき、あがりの早さを競う遊びのこと”の意味。



【荒む】


◎:すさむ


×:あらむ



荒むは”気持ちや生活態度が荒れること/努力を怠(おこた)ったりした結果、芸の技量などが低下すること/激しくなること”の意味。



【杜撰】


◎:ずさん


×:しゃせん



杜撰は”手抜きが多く、物事の仕方がいい加減なこと”の意味。



【素性】


◎:すじょう


△:そせい



「すじょう」と読むと”血筋・家柄・生まれ・育ち・経歴のこと/物の由緒(ゆいしょ)や由来のこと”の意味。



「そせい」と読むと”本来の性質のこと”の意味。



【生絹】


◎:すずし


○:きぎぬ


△:せいけん



生絹は”生糸(きいと)で織った絹織物(きぬおりもの)のこと”の意味。



【廃る】


◎:すたる


×:はいる



廃るは”使われなくなること。行われなくなること/盛んだったものが衰えること/価値が下がること”の意味。



【頭痛】


◎:ずつう


△:とうつう



頭痛は”頭が痛むこと。また、その痛みのこと/心配。苦労のこと”の意味。



【住処】


◎:すみか


△:じゅうしょ



「すみか」と読むと”住んでいる場所のこと”の意味。



「じゅうしょ」と読むと”住んでいる場所のこと/法律関係の基準となる生活の本拠のこと”の意味。



住処は「じゅうしょ」と読むこともできますが、一般的には「すみか」は”住処”、「じゅうしょ」は”住所”と表記されることがほとんどです。



【速やか】


◎:すみやか


×:はややか



速やかは”物事の進行がはやいさま。時間を置かずにすぐ行うさま”の意味。



【相撲】


◎:すもう


×:そうぼく



相撲は”まわしを付けた裸の2人が、土俵内で取り組む競技のこと/相撲取りの略のこと”の意味。



相撲は日本の国技(こくぎ)とされていて、相撲(競技)をする人のことを「相撲取り」と言います。


相撲取りは他に「お相撲さん」とも呼ばれています。



【寸胴】


◎:ずんどう


×:すんどう



寸胴は”上から下まで同じ太さであること。また、そのさま”の意味。



【生家】


◎:せいか


△:しょうか


×:せいけ



生家は”その人の生まれた家。実家のこと”の意味。



【逝去】


◎:せいきょ


×:いきょ



逝去は”人の死を敬意をもって表した言葉のこと”の意味。


「○○さんが逝去した」というのは、つまり「○○さんが亡くなった」ということを意味しています。



【省察】


◎:せいさつ


△:しょうさつ



省察は”自分で自分の生活・行為などについて、反省して考えること”の意味。



【凄惨】


◎:せいさん


×:さいさん



凄惨は”目を背(そむ)けたくなるほど、残酷なさま”の意味。



【脆弱】


◎:ぜいじゃく


×:きじゃく



脆弱は”脆(もろ)くて弱いこと”の意味。



【盛衰】


◎:せいすい


×:じょうすい



盛衰は”物事が盛んになることと衰えること”の意味。



【脆性】


◎:ぜいせい


×:きせい



脆性は”物体が外力を受けたときに、あまり変形しないうちに破壊する性質のこと”の意味。



「脆性が高い」とは”外力を与えたときに、変形に耐えきれずにすぐに破壊される”ということで、逆に「脆性が低い」とは”外力を与えたときに、変形してもすぐには破壊されない”ということになります。


簡単に言えば、脆性が高い物体は「脆い」ということです。



例えば、脆性が高い物体であれば「硝子(ガラス)・石材」などが挙げられ、脆性が低い物体であれば「粘土(ねんど)」などが挙げられます。


硝子・石材は押す(外力)などにより変形させるほどの力が加われば、すぐにヒビが入ったり、崩れたりしますが、粘土は押して変形させてもしばらくは壊れることはありません。



【凄絶】


◎:せいぜつ


×:さいぜつ



凄絶は”例えようもなく凄(すさ)まじいこと”の意味。



【生石灰】


◎:せいせっかい


○:きせっかい


×:しょうせっかい


「しょうせっかい」というのは、”消石灰”と書き表されるため注意が必要です。



生石灰は”酸化カルシウムの俗称のこと”の意味。



【成敗】


◎:せいばい


△:せいはい



「せいばい」と読むと”処罰すること。懲(こ)らしめること/昔、罪人などを打ち首にしたこと”の意味。



「せいはい」と読むと”成功と失敗のこと”の意味。



【歳暮】


◎:せいぼ


△:さいぼ



歳暮は”1年の感謝を込めて年末におくる贈り物のこと/年の暮れ。年末のこと”の意味。



【蒸籠】


◎:せいろ


○:せいろう


×:じょうりゅう



※上は蒸籠の写真


蒸籠は”食べ物を蒸すための、底がすのこ状になっている木や竹製の道具のこと”の意味。



「すのこ」というのは角材の上に薄い板材を間をあけて並べて打ち付けたもので、
蒸籠は上にある食べ物に、すのこの間から蒸気を通す仕組みになっています。


つまり蒸気を食べ物に通すことによって、加熱調理するための道具が蒸籠になります。



なので蒸籠は、沸騰したお湯の入った鍋などの上に置いて使用します。


(沸騰したお湯の蒸気を利用して加熱調理します)



【隻眼】


◎:せきがん


×:しゅうがん



隻眼は”一つの目。片目のこと/真実を見抜く眼のこと”の意味。



【析出】


◎:せきしゅつ


×:せっしゅつ



析出は”液状の物質から固体状成分を取り出すこと”の意味。



【石庭】


◎:せきてい


△:いしにわ



石庭は”庭木(にわき)をほとんど使わないで、岩・石・砂を主体として構成された庭のこと”の意味。


石庭の一種として、「枯山水(かれさんすい)」と呼ばれる庭の形式があります。



【惜敗】


◎:せきはい


×:ざんぱい



惜敗は”競技・試合などに惜しくも負けること”の意味。



【惜別】


◎:せきべつ


×:しゃくべつ



惜別は”別れを惜しむこと”の意味。



【斥力】


◎:せきりょく


×:きんりょく


斥力の「斥(せき)」という字は、「斤(きん)」という字によく似ているため注意が必要です。



斥力は”2つの物体に働く力で、互いに距離を遠ざけようとする力のこと”の意味。



【急く】


◎:せく


×:いそく、きゅうく



急くは”心がはやること。焦ること/激しくなること”の意味。



【世間体】


◎:せけんてい


×:せけんたい



世間体は”世間の人々に対する体面・体裁(ていさい)のこと”の意味。


つまり世間体というのは、”世間の人々から見たときの自分の外見や印象のこと”を言います。



【施工】


◎:せこう(慣)


△:しこう(本)



施工は”工事を行うこと”の意味。



施工を「せこう」と読むことが多いのは、政策・計画などを実行するなどの意味である「施行(しこう)」と区別するためです。


施工と施行は字が似ていますが、「施工は建築などの工事関係」で使用されることが多く、「施行は法律関係」で用いられます。



【施主】


◎:せしゅ


×:せぬし



施主は”葬儀・法事などを行う人のこと/建築や土木工事の依頼者のこと”の意味。



【施術】


◎:せじゅつ


○:しじゅつ



施術は”手術などを行うこと”の意味。



【是正】


◎:ぜせい


×:ていせい



是正は”誤っている点を正しく直すこと”の意味。



【背丈】


◎:せたけ


×:せじょう



背丈は”背の高さ。身長のこと/服の裁縫(さいほう)において、後ろ首の付け根からウエストまでの長さのこと”の意味。



【席巻】


◎:せっけん


×:せっかん、せきまき



席巻は”広い地域を片端(かたはし)から攻め取ること/激しい勢いで、自分の勢力範囲に収めること”の意味。



席巻は「席(むしろ)を巻くこと」から転じて、”広い地域を片端から攻め取ること”の意味になったそうです。


席(むしろ)というのは、”わらなどを編んで作った敷物のこと”です。



【切削】


◎:せっさく


×:せっしょう



切削は”金属などを切り削ること”の意味。



【殺生】


◎:せっしょう


×:さっしょう


「さっしょう」というのは、”殺傷”と書き表されるため注意が必要です。



殺生は”生き物を殺すこと/惨(むご)いこと。思いやりがないこと”の意味。



【折衝】


◎:せっしょう


×:せっこう



折衝は”利害の異なる相手と問題を解決するために話し合うこと”の意味。



【拙速】


◎:せっそく


×:しゅっそく



拙速は”仕上がりは悪いが、仕事の早いこと”の意味。



【雪駄】


◎:せった


△:せつだ



雪駄は”竹の皮の草履(ぞうり)の裏に牛革をはった履物(はきもの)のこと”の意味。



【折衷】


◎:せっちゅう


×:せつい



折衷は”2つ以上のものや考え方から、良い所を取って1つに合わせること”の意味。



【刹那】


◎:せつな


×:さつな



刹那は”極めて短い時間のこと”の意味。


一説によると刹那というのは、”一度指を弾(はじ)く時間の65分の1の短い時間のこと”だとされています。



【拙劣】


◎:せつれつ


×:しゅつれつ



拙劣は”下手(へた)で劣ること”の意味。



【狭める】


◎:せばめる


×:せまめる



狭めるは”間隔を詰めること。広がりを狭(せま)くすること”の意味。



【台詞】


◎:せりふ


△:だいし



台詞は”俳優が劇中で話す言葉のこと/言葉。言いぐさのこと/決まり文句のこと”の意味。



【競る】


◎:せる


×:きょうる



競るは”互いに勝とうとして競うこと/競って値を高くつけること”の意味。



【漸減】


◎:ぜんげん


×:ざんげん



漸減は”だんだん減っていくこと”の意味。



【穿孔】


◎:せんこう


×:がこう



穿孔は”穴を開けること。また、開けられた穴のこと”の意味。



【繊細】


◎:せんさい


×:ちさい



繊細は”ほっそりとして上品なこと。ほっそりとして美しいこと/感情・感性などが細やかで、ちょっとしたことにも感じやすいこと”の意味。



【漸次】


◎:ぜんじ


×:ざんじ


「ざんじ」というのは、”暫時”と書き表されるため注意が必要です。



漸次は”だんだん。次第に”の意味。



【扇子】


◎:せんす


×:せんし



※上は扇子の写真


扇子は”折り畳み式の、あおいで風を起こし涼をとるための道具のこと”の意味。



【漸増】


◎:ぜんぞう


×:ざんぞう



漸増は”だんだん増えていくこと”の意味。



【洗濯機】


◎:せんたくき


×:せんたっき



洗濯機は”洗濯に用いる機械のこと”の意味。



洗濯機を「せんたっき」と発音するのは問題ないですが、洗濯機の正しい読み方を表記する場合は「せんたくき」と書くのが正解です。



洗濯機を発音する場合、「せんたくき」よりも「せんたっき」と発音した方が読みやすいため、多くの人が洗濯機を「せんたっき」と発音しています。


このように洗濯機は発音するのであれば「せんたっき」でも問題はないですが、洗濯機の読み方を表記する場合は「せんたっき」と書くのは間違いなので注意が必要です。



【煎茶】


◎:せんちゃ


×:ぜんちゃ



煎茶は”茶の葉に熱湯を注いで香りと味を出した飲み物のこと/玉露と番茶の間の中級の品質の緑茶のこと”の意味。



【剪定】


◎:せんてい


×:ぜんてい



剪定は”果樹の生育や結実(けつじつ)を調節したり、庭木などの形を整えるために枝の一部を切り取ること”の意味。



【禅寺】


◎:ぜんでら


×:ぜんじ



禅寺は”禅宗の寺院のこと”の意味。



【遷都】


◎:せんと


×:かんと



遷都は”都(みやこ)を他の地へと移すこと”の意味。



【煎餅】


◎:せんべい


×:ぜんへい



煎餅は”小麦粉・米粉などをこねて、薄く延ばして味付けして焼いたお菓子のこと”の意味。



【川柳】


◎:せんりゅう


△:かわやなぎ



「せんりゅう」と読むと”5・7・5(17文字)の短詩のこと”の意味。



「かわやなぎ」と読むと”川辺に生える柳(やなぎ)のこと/ヤナギ科の落葉低木のこと”の意味。



【喪家】


◎:そうか


△:そうけ、もけ



喪家は”喪中(もちゅう)の家のこと”の意味。


喪中というのは、”故人の死を悼(いた)む期間のこと”です。



一般的に喪中のときは、祝いごとを避けるべきと考えられており、配偶者・父母であれば12~13ヶ月、子供であれば3~12ヶ月、兄弟姉妹であれば3~6ヶ月が目安とされています。



【雑木林】


◎:ぞうきばやし


×:ざっきりん



雑木林は”色々な種類の木が混じって生えている林のこと”の意味。



【早急】


◎:そうきゅう(慣)


○:さっきゅう(本)



早急は”非常に急ぐこと”の意味。



【雑巾】


◎:ぞうきん


×:ざっきん



雑巾は”汚れを拭き取るための布のこと”の意味。



【巣窟】


◎:そうくつ


×:すくつ



巣窟は”悪者や賊などが隠れ住んでいる場所のこと/居住する場所のこと”の意味。



「悪の巣窟」のように悪者の隠れ家の意味で使われることが多いですが、悪者かどうかに関係なく単に”居住する場所”としての意味もあります。


なのでたとえ居住している人が善良な人でも、巣窟という言葉を使って問題はありません。



【象牙】


◎:ぞうげ


×:ぞうが



象牙は”象の牙のこと”の意味。


象牙は適度な硬さをもつため、彫刻や工芸の材として重宝(ちょうほう)されています。



【造詣】


◎:ぞうけい


×:ぞうし



造詣は”学問・芸術・技術などについての深い知識や優れた技術を持っていること”の意味。



【双肩】


◎:そうけん


×:そうかた



双肩は”左右両方の肩のこと/(転じて)責任・任務を担うもののたとえのこと”の意味。



【荘厳】


◎:そうごん


△:しょうげん、しょうごん


×:そうげん



「そうごん」と読むと”重々しく、立派なこと/仏像や仏堂などを美しく飾ること”の意味。



「しょうげん」「しょうごん」と読むと”仏像や仏堂などを美しく飾ること”の意味。



【相殺】


◎:そうさい(本)


△:そうさつ(慣)



「そうさい」と読むと”差し引きをゼロにすること/帳消しにすること”の意味。



「そうさつ」と読むと”差し引きをゼロにすること/帳消しにすること/お互いに殺し合うこと”の意味。



【掃除】


◎:そうじ


△:そうじょ



掃除は”掃(は)いたり拭(ふ)いたりして、ごみや汚れを取り去ってきれいにすること/害悪を除き去ること”の意味。



【喪失】


◎:そうしつ


×:もしつ



喪失は”なくすこと。失うこと”の意味。


喪失は、主に抽象的・精神的な事柄に対して用いられます。



【争訟】


◎:そうしょう


×:そうこう



争訟は”訴訟(そしょう)を起こして争うこと”の意味。


訴訟というのは、”裁判を申し立てること”です。



【雑炊】


◎:ぞうすい


×:ざっすい



雑炊は”野菜・肉などを具として加え、味付けをしたお粥(かゆ)のこと”の意味。



【叢生】


◎:そうせい


×:ぎょうせい



叢生は”草木などが群がり生えること”の意味。



【総出】


◎:そうで


×:そうしゅつ



総出は”全員が揃(そろ)って出ること”の意味。



【装丁】


◎:そうてい


×:そうちょう



装丁は”書物を綴(と)じて、表紙などを付けて、一冊の本としての体裁(ていさい)を整えること/書物の表紙・扉などの工夫・趣向のこと”の意味。



【雑煮】


◎:ぞうに


×:ざつに



雑煮は”野菜・肉などの他に餅(もち)を入れた汁物のこと”の意味。


雑煮は新年を祝って正月によく食べられていて、地域や家庭で味や具材に違いがあります。



【早晩】


◎:そうばん


×:はやばん


「はやばん」というのは、”早番”と書き表されるため注意が必要です。



早晩は”遅かれ早かれ。いずれは”の意味。



【素麺】


◎:そうめん


×:すめん



素麺は”小麦粉に塩水を加えてこね、線状に細く伸ばして乾燥させた食品のこと”の意味。


素麺は乾燥している状態のものを茹(ゆ)でたり、煮込んだりして食べます。



【草履】


◎:ぞうり


×:そうり



※上は草履の写真


草履は”鼻緒(はなお)がある底が平たい履物(はきもの)のこと”の意味。


鼻緒というのは、”履物に付いている紐(ひも)を足の指で挟む部分のこと”です。



【挿話】


◎:そうわ


×:さしわ



挿話は”文章または談話の間にはさむ、本筋(ほんすじ)とは直接関係のない短い話のこと/ある人や物事に関する、ちょっとした面白い話のこと”の意味。



【曹達】


◎:ソーダ


×:そうたつ



曹達は”ナトリウム塩の総称のこと/ソーダ水の略のこと”の意味。


前者の意味はナトリウム塩の総称のことですが、普通は「炭酸ナトリウムのこと」を指します。



【続柄】


◎:ぞくがら(慣)


○:つづきがら(本)



続柄は”親族としての相互の関係のこと”の意味。



例えば書類などで続柄を書く欄があると思いますが、自分を指す場合は「本人」で、両親を指す場合は「父・母」と書きます。


他に兄弟・姉妹がいるのであれば、「兄・弟・姉・妹」のように書き、配偶者であれば「夫・妻」のように書くことになります。


このような親族との関係(父・兄・妹など)のことを続柄と言います。



【俗人】


◎:ぞくじん


×:ぞくにん



俗人は”世間一般の人のこと/風流を理解できない人のこと”の意味。



【塞栓】


◎:そくせん


×:かんせん



塞栓は”血管やリンパ管が詰まって塞(ふさ)がること。また、その詰まった物質のこと”の意味。



【仄聞】


◎:そくぶん


×:はいぶん



仄聞は”少し耳にはいること。噂(うわさ)などで聞くこと”の意味。



【其処】


◎:そこ


×:そしょ



其処は”(中称の指示代名詞)その場所・その点・その局面・その程度。それほど/(二人称の人代名詞)そなた。お前”の意味。



【粗品】


◎:そしな


△:そひん



粗品は”他人に贈る物を遜(へりくだ)って言う語のこと/粗悪な品物のこと”の意味。


遜るというのは、”相手に敬意を示すために、自分を低いところに置いた表現のこと”です。



【訴訟】


◎:そしょう


×:そこう



訴訟は”裁判所に争いの解決のために、法律の適用を求める手続きのこと”の意味。



【礎石】


◎:そせき


×:そいし



礎石は”建物の基礎(土台)となる石のこと/(転じて)物事の基礎のこと”の意味。



【唆す】


◎:そそのかす


×:しゅんす



唆すは”その気になるように誘って勧(すす)めること”の意味。


唆すは良い意味で使われることは少なく、良くない行動を勧めるときに使われることがほとんどです。



【措置】


◎:そち


×:しゃくち



措置は”上手く取り計らって始末すること”の意味。



【其方】


◎:そちら、そなた


△:そっち


×:そほう



「そちら」と読むと”聞き手に近い方向のこと/聞き手のいる方向のこと/聞き手の近くにある物を指す語/聞き手、または聞き手の側を指す語/聞き手のすぐそばにいる人のことを指す語”の意味。



「そなた」と読むと”話し手から遠い場所・方向などを示す語/やや丁寧な言い方として、目下の相手を指す語”の意味。



「そっち」と読むと”そちらよりもやや砕けた感じの言い方のこと”の意味。



【疎通】


◎:そつう


×:そくつう



疎通は”滞(とどこお)りなく通じること/両者の意見が互いに通じ合い、分からない点や誤解などのないこと”の意味。



【俗化】


◎:ぞっか


×:ぞくか



俗化は”世俗(せぞく)の風潮に感化されること。俗っぽくなること”の意味。


世俗というのは、”一般の人々が暮らしている世の中。また、一般の人々のこと”を指します。



【即興】


◎:そっきょう


×:そっこう



即興は”その場、その時の興(きょう)にのって、即座に行うこと”の意味。


興というのは、”その場を楽しくするために行う遊びや芸などのこと”です。



【率先】


◎:そっせん


×:りっせん



率先は”人の先に立って事を行うこと”の意味。



【外面】


◎:そとづら


○:がいめん


△:げめん



「そとづら」「げめん」と読むと”外部の人と接するときの態度・顔つきのこと/外側の面のこと”の意味。



「がいめん」と読むと”外に表れた様子のこと/外側の面のこと”の意味。



【供える】


◎:そなえる


×:ともえる



供えるは”神仏や高貴な人などに物を捧(ささ)げること”の意味。



【蕎麦】


◎:そば


×:きょうばく



蕎麦は”タデ科の1年草のこと/そば粉に小麦粉・やまいも・卵白などをこねて、細く線状に切った食品のこと”の意味。



蕎麦(植物)は茎は赤みを帯びていて、花は白色・淡紅色をしています。


食品としての蕎麦を作るときの原料となるのが、この植物の蕎麦の種子から作る「そば粉」になります。



そして蕎麦にはいくつか種類があり、そば粉だけ(10割)を使用したものを「十割蕎麦(じゅうわりそば)または生蕎麦(きそば)」、2割が小麦粉・8割がそば粉を使用したものを「二八(にはち)蕎麦」と呼びます。


(小麦粉を1割・そば粉を9割使用したものは「九割蕎麦」と呼びます)



【背く】


◎:そむく


×:せく



背くは”ある物に背を向けること/人の意見や物事の決まりに従わないこと/反逆すること/予想・期待に反すること/世間や、ある人の元から離れていくこと”の意味。



【反る】


◎:そる


×:はんる



反るは”体や体の一部が弓形(ゆみなり)に後ろへ曲がること/真っ直(す)ぐな物や平たい物が弓形に曲がること”の意味。



【算盤】


◎:そろばん


○:さんばん



「そろばん」と読むと”枠の中の珠(たま)を上下させて計算する道具のこと/損得の計算のこと”の意味。



「さんばん」と読むと”そろばん(道具)の別名のこと/和算で、高次方程式を解くのに用いた盤のこと”の意味。


後者の意味は、木や紙などで作り、盤面に縦横の線を引いてできた多数の方形区画内の算木(さんぎ)を置いて計算します。



【忖度】


◎:そんたく


×:すんたく、すんど



忖度は”他人の気持ちを推(お)し量ること。また、推し量って相手に配慮すること”の意味。


推し量るというのは、”すでに知っている事柄から、未知の事についての見当をつけること。推測すること”です。



【損耗】


◎:そんもう(慣)


△:そんこう(本)



損耗は”使って減ること。また、使って減らすこと”の意味。



【存立】


◎:そんりつ


×:ぞんりつ



存立は”他からの影響なしに存在して、成り立っていくこと”の意味。




↓タ行~


【体育】


◎:たいいく


×:たいく



体育は”健全な体や運動能力を養う教育のこと。特に、学校における教科のこと”の意味。



【大往生】


◎:だいおうじょう


×:だいおうせい



大往生は”安らかに死ぬこと”の意味。



【代価】


◎:だいか


×:たいか


「たいか」というのは、”対価”と書き表されるため注意が必要です。



代価は”商品の値段。代金のこと/ある物事を成し遂げるために生じる犠牲や損害のこと”の意味。



【大地震】


◎:だいじしん


○:おおじしん



大地震は”揺れの大きな地震のこと”の意味。


一般的にマグニチュード7以上の地震のことを「大地震」、マグニチュードが8かそれ以上の大きさの地震のことを「巨大地震」と言います。



【貸借】


◎:たいしゃく


×:かしかり



貸借は”貸すことと借りること/簿記の貸方(かしかた)と借方(かりかた)のこと”の意味。



【大食漢】


◎:たいしょくかん


×:だいしょっかん



大食漢は”大食いの男性のこと”の意味。


大食漢は”大食(たいしょく)する漢(おとこ)のこと”を指しているため、女性に対して大食漢という言葉を使うことはできません。



【怠惰】


◎:たいだ


×:たいじょう



怠惰は”すべきことをせず、怠(なま)けること”の意味。



【代替】


◎:だいたい(本)


○:だいがえ(慣)



代替は”他の物で代えること”の意味。



【大団円】


◎:だいだんえん


×:おおだんえん



大団円は”演劇・小説・事件などで、最後の場面のこと”の意味。



【台頭】


◎:たいとう


×:だいとう



台頭は”勢力を増して進出してくること”の意味。



【松明】


◎:たいまつ


△:しょうめい



松明は”長い棒の先端に、松脂(まつやに)など燃えやすいものを浸した布切れを巻き付けたもの”の意味。


長い棒の先端にある燃えやすいものが浸された布の部分に、火を点(てん)じることで松明は照明具として利用されます。



【貸与】


◎:たいよ


×:かしよ



貸与は”貸し与えること”の意味。



【唾液】


◎:だえき


×:すいえき



唾液は”唾液腺(だえきせん)から口中へ分泌される、無色で粘り気のある液のこと”の意味。


唾液にはデンプンなどを分解する働きを持つ、消化酵素のアミラーゼなどが含まれています。



【高嶺】


◎:たかね


△:こうれい


×:こうりょう



高嶺は”高い山のこと”の意味。



高嶺は「彼女は高嶺(たかね)の花だ」のようによく用いられますが、
これは”遠くからただ眺めるだけで、自分のものにすることができないたとえ”で使われます。


なので美しく魅力的な人やもの、価値の高いものなどについて言います。



【沢庵】


◎:たくあん


△:たくわん



沢庵は”干した大根を糠(ぬか)と塩で漬けたもの”の意味。



【類い】


◎:たぐい


×:るいい



類いは”同じ種類のもの/同じ程度のもの”の意味。



【類稀】


◎:たぐいまれ


×:るいき



類稀は”非常に数が少なく、珍しいさま。滅多(めった)にないこと”の意味。



【手繰る】


◎:たぐる


×:てさぐる


「てさぐる」というのは、”手探る”と書き表されるため注意が必要です。



手繰るは”長い物を両手を交互に動かし、手元へ引き寄せること/時間・行動などの順を追ってもとの方へたどること”の意味。



【蛇行】


◎:だこう


△:じゃこう



蛇行は”蛇の動くように曲がりくねっていること”の意味。



【他言】


◎:たごん


△:たげん



他言は”秘密などを他の人に話すこと”の意味。



【出汁】


◎:だし


×:でじる



出汁は”旨味(うまみ)のある汁のこと/自分の目的や利益のため、手段・方便にすること”の意味。



【山車】


◎:だし


△:さんしゃ



山車は”祭りのときに、飾り物などをして引いたり担いだりする屋台(やたい)のこと”の意味。



【多勢】


◎:たぜい


×:たせい



多勢は”人数が多いこと”の意味。



【黄昏】


◎:たそがれ


△:こうこん



黄昏は”夕暮れ。夕方の薄暗いときのこと”の意味。



【蛇足】


◎:だそく


△:じゃそく



蛇足は”余計なもの。無用なもの/自分の付け足しの言葉を遜(へりくだ)って言う語”の意味。



昔、中国の楚(そ)の国で、蛇の絵を早く描く競争をしたとき、最初に描き上げた者がつい足まで描いてしまったために負けた、という故事から来ています。


蛇には足は生えていないため、その故事から”余計なもの。無用なもの”という意味になりました。



【直中】


◎:ただなか


×:ちょくちゅう



直中は”真ん中。中心のこと/真っ最中(まっさいちゅう)。真っ盛りのこと”の意味。



【漂う】


◎:ただよう


×:さまよう


「さまよう」というのは、”彷徨う”と書き表されるため注意が必要です。



漂うは”空中や水面に浮かんで揺れ動くこと/ある雰囲気や香りがその場に満ちること/あてもなく彷徨(さまよ)うこと”の意味。



【太刀】


◎:たち


×:たいとう



太刀は”日本刀のうち、刃渡りが60cm以上の刀のこと”の意味。


太刀は「大刀(たち)」と書き表されることもありますが、古墳時代から奈良時代までに見られる直刀を「大刀」、平安時代以降の反り刀を「太刀」と書き分けます。



【立木】


◎:たちき


○:りゅうぼく



「たちき」と読むと”地面に生えて立っている木のこと”の意味。



「りゅうぼく」と読むと”(法律用語で)土地に生育する樹木。また、その集団のこと”の意味。


立木(りゅうぼく)は、その所有者が登記することによって、土地から独立した不動産として扱われます。



【立ち退く】


◎:たちのく


×:たちひく



立ち退くは”住んでいた場所を引き払って、他の場所へ移ること/今いる場所を離れること”の意味。



【手綱】


◎:たづな


×:てづな



手綱は”馬具のひとつで、乗り手が握って馬を操る綱のこと/他人を制御すること”の意味。



【殺陣】


◎:たて


△:さつじん



殺陣は”演劇や映画で、切り合いや捕り物などの格闘における型。立ち回りのこと”の意味。



ちなみに殺陣の読み方は「たて」と読むのが一般的ですが、もともと殺陣の読み方は「さつじん」でした。


公演の演目を決める際に冗談で「殺人」という名称にしようとしましたが、
言葉的に穏やかではないということから字を”陣”に変えて「殺陣」としました。



殺陣の読み方が「さつじん」から「たて」になったのは、目立つようにするという意味の”立て”や、歌舞伎の立ち回りを略した”立ち”から来たとされています。


そして「さつじん」から当て字で「たて」と読まれるようになり、いま現在でも「たて」が一般的な読み方になっています。



【伊達】


◎:だて


×:いたち



伊達は”人目をひくように、派手に振る舞うこと。かっこいいところを見せようとしている様子のこと/外見を飾ること。見栄を張ること”の意味。



「○○は伊達じゃない」という言葉がありますが、これは簡単に言えば「○○は飾りじゃない」という意味になります。


例えば野球で「背番号4番は伊達じゃない」がありますが、これは「背番号4番は飾りじゃない」となり、つまり「背番号4番であるだけの実力を持っている」という意味になります。



【建具】


◎:たてぐ


×:けんぐ



建具は”屋内を仕切る戸・ふすま・障子(しょうじ)などのこと”の意味。



【店子】


◎:たなこ


×:てんし



店子は”家を借りている人。借家人(しゃくやにん)のこと”の意味。



【煙草】


◎:たばこ


×:けむりぐさ、えんそう



煙草は”ナス科の1年草のこと/タバコ(植物)の葉を乾かして作った嗜好品(しこうひん)のこと”の意味。



煙草(植物)の葉には強い依存性を持つニコチンが含まれており、
その葉を乾燥させて紙などで巻いたものがよく見る嗜好品の煙草になります。


煙草(嗜好品)に依存してしまう人が多いのは、依存性の強いニコチンを含んだ葉を原材料としているからなんですね。



【田畑】


◎:たはた


△:たばたけ、でんぱた



田畑は”田と畑のこと”の意味。



【足袋】


◎:たび


×:あしぶくろ



※上は足袋の写真


足袋は”足に履く、爪先(つまさき)が2つに分かれた袋状の履物(はきもの)のこと”の意味。


足袋は下駄(げた)や草履(ぞうり)などを履くときに、鼻緒の部分を親指と他の4本の指で挟めるように2つに分かれています。



【旅路】


◎:たびじ


×:たびろ、りょろ



旅路は”旅行の道筋。旅の道中のこと”の意味。



【多聞】


◎:たぶん


△:たもん



「たぶん」と読むと”物事を多く聞き知っていること”の意味。



「たもん」と読むと”城壁の上に塀のように作られた長屋(ながや)風の建築物のこと/屋敷の周囲に建てた長屋のこと”の意味。



【容易い】


◎:たやすい


×:よういい



容易いは”簡単にできること/軽々しい。軽率なこと”の意味。


例えば後者の意味は、「彼の悪い所は何でも容易く引き受けることだ」のように用いられます。



【太夫】


◎:たゆう、※だゆう



太夫は”歌舞伎(かぶき)の女形のこと/最上位の遊女のこと/浄瑠璃(じょうるり)の語り手のこと”の意味。



※太夫は単体で「たゆう」と読むことはできますが、それ単体では「だゆう」と読むことはできません。


何かの語の後ろに「○○太夫」のような形で付く場合だけ、「○○だゆう」と読むことができます。



【達磨】


◎:だるま


×:たつま



達磨は”中国禅宗(ぜんしゅう)の開祖のこと/達磨(人物)の座禅姿をかたどった置物のこと”の意味。



【団塊】


◎:だんかい


×:だんこん


団塊の「塊(かたまり・かい)」という字は、「魂(たましい・こん)」という字によく似ているため注意が必要です。



団塊は”塊(かたまり)のこと/堆積岩の中に存在する、周囲より硬い塊のこと”の意味。



団塊が用いられる言葉としてよく「団塊の世代」と言われたりしますが、
これは”第二次世界大戦後の数年間に生まれた人達の世代のこと”を言います。



具体的には”1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)に生まれた人達のこと”で、”2021年での年齢だと72歳~75歳の人達のこと”を指します。


なぜ団塊の世代と呼ばれるのかと言うと、それはこの世代の人口構成が、その前後の4年間と比べて異常に膨張していることからきています。



団塊の世代という言葉が世の中で使われるようになったのは、
戦後のベビーブーム期の人々の人生を描いた小説である「団塊の世代」によるものです。


この小説の影響により、日本の人口の高齢化問題が取り上げられたことから使われ始めました。



【単月】


◎:たんげつ


×:たんづき



単月は”他の月を無視して、その月の1ヵ月間のみを抜き出して扱うこと”の意味。



【短冊】


◎:たんざく


×:たんさつ



短冊は”字を書いたり、しるしとして物に貼る細長い紙のこと/和歌・俳句などを書き記すための細長い厚紙のこと”の意味。



【断食】


◎:だんじき


×:だんしょく



断食は”一定期間、食べ物を断(た)つこと”の意味。


断食は特に修行などの目的で、積極的に行われる意味合いが強いです。



【断捨離】


◎:だんしゃり


×:だんじゃり



断捨離は”自分の人生や日常生活にとって不要なモノを捨てることで、モノへの執着から離れること”の意味。


断捨離は「断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)」というヨガの行法(ぎょうほう)を応用した考え方で、やましたひでこ氏が2009年に出版した本のヒットにより有名になった言葉です。



【胆汁】


◎:たんじゅう


×:たんじる



胆汁は”肝臓で作られ、胆嚢(たんのう)内に一時ためて、十二指腸に送られる苦い消化液のこと”の意味。



胆汁は黄緑色をしていて、胃液は無色透明の液体です。


吐いたときに嘔吐物(おうとぶつ)と一緒に黄緑色の液体が出てくるときがありますが、これは胃液(無色透明)に胆汁(黄緑色)が混ざっているためです。



【鍛造】


◎:たんぞう


×:だんぞう



鍛造は”金属を加熱し、ハンマーやプレスでたたき、成形し靭性(じんせい)を与えていく加工法のこと”の意味。


靭性というのは、”固体の持つ性質のひとつで、材質の粘り強さのこと”で、外力によって破壊されにくい性質のことを意味しています。



【堪能】


◎:たんのう(慣)


△:かんのう(本)



「たんのう」と読むと”深くその道に通じている様子。また、その人のこと/十分に満足すること”の意味。


”深くその道に通じている”というのは、「その分野に詳しい」ということです。



「かんのう」と読むと”深くその道に通じている様子。また、その人のこと”の意味。



【探訪】


◎:たんぼう


×:たんほう



探訪は”社会の実情を探ったり、事件の真相を調べに出向いたりすること”の意味。



【反物】


◎:たんもの


×:はんぶつ



反物は”和服用織物の総称のこと/一反(いったん)になっている織物のこと”の意味。


一反というのは”大人用和服の一着分の面積のこと”で、反(たん)というのは”尺貫法における面積の単位のこと”を意味します。



【地価】


◎:ちか


×:じか


「じか」というのは、”時価”と書き表されるため注意が必要です。



地価は”土地を売買するときの価格のこと”の意味。



【知己】


◎:ちき


△:ちこ



知己は”自分のことをよく分かってくれている人。親友のこと/知り合い。知人のこと”の意味。



【乳兄弟】


◎:ちきょうだい


×:ちちきょうだい



乳兄弟は”血縁はないが、同じ女性の乳で育てられた人同士のこと”の意味。



例えば昔の身分の高い女性は、子の授乳などを別の女性(これを乳母と言う)に任せることが多く、乳母(うば)は母乳が出ないといけないため、近くに出産をしていて乳児がいます。


そして身分の高い女性の子も、乳母の子と一緒にその乳母の母乳で育っていきます。


なのでこの例で言うと、身分の高い女性の子と乳母の子は、乳兄弟ということになります。



【逐一】


◎:ちくいち


△:ちくいつ


×:たくいち



逐一は”一つ一つ順を追って。いちいち詳細に”の意味。



【逐次】


◎:ちくじ


×:たくじ



逐次は”順を追って次々に”の意味。



【稚拙】


◎:ちせつ


×:ちしゅつ



稚拙は”子供じみていて下手なこと”の意味。



【乳離れ】


◎:ちばなれ(本)


○:ちちばなれ(慣)



乳離れは”乳児が成長して乳を飲まなくなること。また、その時期のこと/成長して親などに頼らず自分一人で行動できるようになること”の意味。



【痴呆】


◎:ちほう


×:ちほ



痴呆は”愚かなこと/正常であった知的能力が、後天的な脳の障害・疾患によって低下した状態のこと”の意味。



以前は痴呆症と呼ばれていましたが、痴呆という言葉には”愚かなこと”の意味があり、侮蔑(ぶべつ)的な表現が含まれているとして問題になりました。


これにより現在では、痴呆症から「認知症(にんちしょう)」という名称に変更になっています。



【血眼】


◎:ちまなこ


×:けつがん



血眼は”怒りなどで血走った目のこと/一つの物事に熱中すること”の意味。



【炒飯】


◎:チャーハン


△:いりめし


×:いためし



炒飯は”ご飯を肉・卵・野菜などとともに炒めて、味付けした料理のこと”の意味。



ちなみにイタ飯(いためし)というのは、「チャーハン」のことではなく”イタリアの飯(めし)=イタリア料理”のことを意味しているため注意が必要です。



【嫡子】


◎:ちゃくし


△:てきし



嫡子は”家を継ぐ子のこと/正妻(せいさい)が産んだ子のこと”の意味。


正妻というのは、”法律で認められている、正式に結婚した妻のこと/一夫多妻制において、第一位の妻のこと”を指します。



【中枢】


◎:ちゅうすう


×:ちゅうく



中枢は”物事の中心となる重要な部分のこと”の意味。



【鋳造】


◎:ちゅうぞう


×:いぞう



鋳造は”金属を溶かし、鋳型(いがた)に注ぎ込んで、目的の形にすること”の意味。


鋳型というのは、”目的の形にするために溶かした金属を流し込む型のこと”です。



【紐帯】


◎:ちゅうたい


△:じゅうたい



紐帯は”2つのものを結びつける役割をなしているもの/血縁・地縁・利害関係など、社会を形づくる結びつきのこと”の意味。



【鋳鉄】


◎:ちゅうてつ


△:いてつ



鋳鉄は”2.0パーセント以上の炭素を含む鉄合金のこと”の意味。



【沖天】


◎:ちゅうてん


×:おきてん



沖天は”天高く昇ること”の意味。


例えば「沖天の勢い」や「士気はすでに沖天の状態だ」のように、沖天は”人の威勢などの激しいこと”に対して言うことがほとんどです。



【手水】


◎:ちょうず


△:てみず



手水は”参拝する前などに、手や口を水で洗い清めること。また、その水のこと”の意味。



【長蛇】


◎:ちょうだ


△:ちょうじゃ



長蛇は”長くて大きな蛇(へび)のこと/蛇のように長く延び続いていること”の意味。


一般的には「長蛇の列ができる」のように、後者の意味で使われることがほとんどです。



【提灯】


◎:ちょうちん


△:ていとう



※上は提灯の写真


提灯は”細い割り竹を円形などにしたものを骨とし、紙や布を貼り、中に蝋燭(ろうそく)を灯せるようにした照明具のこと”の意味。


現在では中に蝋燭ではなく、電球を入れたりすることも多いです。



【蝶番】


◎:ちょうつがい


△:ちょうばん



蝶番は”開き戸・蓋(ふた)などを支え、自由に開閉できるように取り付ける金具。ヒンジのこと”の意味。



【弔電】


◎:ちょうでん


×:いでん、ていでん



弔電は”人の死を悼(いた)む気持ちを表した電報のこと”の意味。



【貼付】


◎:ちょうふ


×:はりつけ


「はりつけ」というのは、”貼り付け”と書き表されるため注意が必要です。



貼付は”貼り付けること”の意味。



【重複】


◎:ちょうふく(本)


○:じゅうふく(慣)



重複は”同じ物事が重なること”の意味。



【重宝】


◎:ちょうほう


△:じゅうほう



「ちょうほう」と読むと”便利で役に立つこと/貴重な宝物。大切な宝物のこと”の意味。



「じゅうほう」と読むと”貴重な宝物。大切な宝物のこと”の意味。



【聴聞】


◎:ちょうもん


×:ちょうぶん



聴聞は”行政機関が行政上の決定を行う場合、広くその利害関係者などから意見を聞くこと/説教・演説などを聴くこと”の意味。



【重用】


◎:ちょうよう


○:じゅうよう



重用は”その人を重んじて、重要な職務や地位につかせて用いること”の意味。



【貼用】


◎:ちょうよう


×:はるよう



貼用は”貼り付けて用いること”の意味。



【猪口】


◎:ちょこ


×:ちょぐち



猪口は”酒を注(つ)いで飲む陶製の小さな器のこと/前菜などを盛るための小さな器のこと”の意味。


一般的には前者の意味で用いられることがほとんどです。



【鎮火】


◎:ちんか


×:しんか



鎮火は”火事の火が消えておさまること”の意味。



【珍重】


◎:ちんちょう


×:ちんじゅう


「ちんじゅう」というのは、”珍獣”と書き表されるため注意が必要です。



珍重は”珍しい物として大切にすること/めでたいこと。祝うべきこと”の意味。


一般的には前者の意味で用いられることがほとんどです。



【潰える】


◎:ついえる


×:つぶえる



潰えるは”壊れること。崩れること/戦いに負けて総崩れになること/(夢や計画などが)だめになること”の意味。



【追悼】


◎:ついとう


×:ついたく



追悼は”死を悼(いた)み、悲しむこと”の意味。



【月極】


◎:つきぎめ


×:げっきょく



月極は”1ヶ月を単位として契約を決めること。また、その契約のこと”の意味。



【月次】


◎:つきなみ


△:げつじ



月次は”平凡なこと/毎月定期的に行うこと”の意味。



【月日】


◎:つきひ


○:がっぴ



「つきひ」と読むと”時間の経過のこと/月と太陽のこと”の意味。



「がっぴ」と読むと”日付における月と日のこと”の意味。



【築山】


◎:つきやま


×:ちくざん



築山は”庭園などに、山に見立てて土砂・石などを用いて築いたもの”の意味。



【九十九】


◎:つくも


△:くじゅうく



「つくも」と読むと”九十九髪(つくもがみ)の略のこと”の意味。


九十九髪というのは、”老女の白髪のこと。また、その老女のこと”を意味します。



ちなみに「九十九髪(つくもがみ)」と「付喪神(つくもがみ)」がありますが、これらは同じ意味の言葉ではありません。


「九十九髪」は”老女の白髪のこと。また、その老女のこと”を意味し、
「付喪神」は”長い年月を経た道具などに神や精霊が宿ったもの”を意味します。



そして九十九年を”長い年月”と置き換えて、付喪神は「九十九神」とも表記されます。




「くじゅうく」と読むと”100より1つ少ない数/数の多いこと”の意味。



【土塊】


◎:つちくれ


△:どかい



土塊は”土の塊(かたまり)のこと”の意味。



【土気色】


◎:つちけいろ


×:どきしょく



土気色は”土のような色のこと”の意味。



土気色という言葉は憔悴(しょうすい)していたり、生気を失った人の顔色などに対して使われることが多い言葉です。


憔悴というのは、”心配・疲労・病気などにより、やせ衰えること”です。



【美人局】


◎:つつもたせ


×:びじんきょく



美人局は”男女が共謀してその女が別の男を誘惑し、別の男が引っ掛かるとそれを言いがかりとして、その男から金銭などをゆすること”の意味。



【伝手】


◎:つて


×:でんしゅ



伝手は”物事を進めるにあたり、頼りにできそうな人物のこと”の意味。



【都度】


◎:つど


×:とど



都度は”そのたびごと”の意味。



【集う】


◎:つどう


×:しゅうう



集うは”ある目的を持ってある場所に集まること”の意味。



【飛礫】


◎:つぶて


×:ひれき



飛礫は”小石を投げること。また、その小石のこと”の意味。



【爪先】


◎:つまさき


×:つめさき



爪先は”足の指の先の部分のこと/爪の先端のこと”の意味。


後者の「爪の先端」の意味については、”足の指先の爪だけに限らず、手の指先の爪のこと”も指しています。



【旋毛】


◎:つむじ


△:せんもう



旋毛は”頭の毛が渦巻(うずまき)のように生えている部分のこと”の意味。



【通夜】


◎:つや


△:つうや



「つや」と読むと”仏堂で終夜祈願すること/死者を葬る前に、親類・知人が集まり、死者と共に終夜過ごすこと”の意味。



「つうや」と読むと”夜通し。一晩中のこと/仏堂で終夜祈願すること/死者を葬る前に、親類・知人が集まり、死者と共に終夜過ごすこと”の意味。



【梅雨】


◎:つゆ


○:ばいう



梅雨は”6月頃に降り続く長雨のこと。また、その雨期のこと”の意味。


梅雨を単体で使う場合は「つゆ」と読むことが多く、梅雨前線のように梅雨の後に言葉が付く場合は「ばいう」と読むことが多いです。



ちなみにいま現在の暦(新暦)での6月頃というのは、旧暦におけるだいたい5月頃のことです。


旧暦の5月頃に降る長雨のことを「五月雨(さみだれ)」と言い、五月雨は梅雨の別名としても知られています。



【連ねる】


◎:つらねる


×:れんねる



連ねるは”多くのものを列をなすように並べること/繋ぎ続ける。次から次に言うこと/引き連れること/関係者の一人として仲間に加わること”の意味。



【氷柱】


◎:つらら


△:ひょうちゅう



「つらら」と読むと”軒などから滴(したた)る水滴が凍って、棒状に垂れ下がったもの”の意味。



「ひょうちゅう」と読むと”つららの別名のこと/夏に、冷感を高めるために置く角柱形の氷のこと”の意味。



【悪阻】


◎:つわり


○:おそ



「つわり」と読むと”妊娠の初期に、吐き気や食欲不振、飲食物に対する嗜好の変化などを起こす症状のこと”の意味。



「おそ」と読むと”妊娠悪阻(にんしんおそ)。つわりの症状が悪化した状態のこと”の意味。



【定款】


◎:ていかん


×:ていぎ



定款は”社会法人の目的・組織・業務などに関する基本規則のこと。また、それを記載した文書のこと”の意味。



【逓減】


◎:ていげん


×:とんげん



逓減は”次第に減少すること”の意味。



【体裁】


◎:ていさい


△:たいさい



体裁は”他人が見たときの自分の状態についての感じのこと/物の外から見える形・様子のこと/うわべを飾った言葉のこと”の意味。



【丁字路】


◎:ていじろ


×:ちょうじろ



丁字路は”丁字形になっている道路。T(てぃー)字路のこと”の意味。



【丁重】


◎:ていちょう


×:ていじゅう



丁重は”態度や扱いに心がこもっていて、礼儀正しいさま/注意深く大事に扱うこと”の意味。



【出入り】


◎:でいり


○:ではいり



出入りは下記のような意味です。

  1. 出たり入ったりすること
  2. 商売などのために、頻繁にその家や会社を訪れること
  3. 金銭の支出と収入のこと
  4. 超過と不足。数量の増減のこと
  5. 地形が突き出たり、はいり込んだりしていること



【鼎立】


◎:ていりつ


×:けんりつ



鼎立は”鼎(かなえ)の脚(あし)のように、三つの勢力または三者が互いに対立すること”の意味。



※上は鼎(かなえ)の写真


鼎というのは、”食べ物を煮るのに用いる金属製または土製の容器(普通は3本脚)のこと”です。



【溺愛】


◎:できあい


×:じゃくあい



溺愛は”やたらに可愛がること”の意味。



【敵愾心】


◎:てきがいしん


×:てきぎしん



敵愾心は”敵に対して抱く怒りの気持ちや、強い闘争心のこと”の意味。



【適宜】


◎:てきぎ


×:てきせん



適宜は”その場の状況にぴったり合っていること/個々の状況に合わせて行動すること”の意味。



【凸凹】


◎:でこぼこ


△:とつおう


×:おうとつ


「おうとつ」というのは、”凹凸”と書き表されるため注意が必要です。



凸凹は”物の表面に高低があり、平らでないこと/均等でないこと”の意味。



【手強い】


◎:てごわい


△:てづよい



「てごわい」と読むと”なかなか強くて油断できないこと”の意味。



「てづよい」と読むと”強い態度であること”の意味。



【手勢】


◎:てぜい


×:てせい、しゅせい



手勢は”その人が直接率いている軍勢のこと”の意味。



【手狭】


◎:てぜま


×:しゅきょう



手狭は”家や部屋などが、使用するのには狭いこと”の意味。



【出初式】


◎:でぞめしき


×:しゅっしょしき



出初式は”正月に消防士などが初めて出揃って、消火演習や消防動作の型などを演じる行事のこと”の意味。



【手練れ】


◎:てだれ


×:てねれ、てれんれ



手練れは”技芸・武術などに熟練して優れていること。また、その人のこと”の意味。



【鉄扉】


◎:てっぴ


×:てつとびら



鉄扉は”鉄製の扉(とびら)のこと”の意味。



【出不精】


◎:でぶしょう


×:でふせい


「でぶしょう」は”出無精”とも書き表されますが、一般的には”出不精”と表記されることが多いです。



出不精は”外出を面倒くさがること。また、そのような性質の人のこと”の意味。



【手解き】


◎:てほどき


×:てかいき



手解きは”学問や技術などの初歩を教えること”の意味。



【手許】


◎:てもと


×:しゅきょ


「てもと」は”手元”とも書き表され、一般的には”手元”と表記されることが多いです。



手許は”手の届く辺り/物の、手で持ったり握ったりする部分のこと/手の動かし方のこと/箸(はし)のこと”の意味。



【天蓋】


◎:てんがい


×:てんぶた



天蓋は”仏像などの上にかざす笠状の装飾物のこと/祭壇やベッドなどの上に付けた覆いのこと”の意味。



【田楽】


◎:でんがく


×:でんらく



田楽は”日本芸能のひとつで、田植えなど稲作に関する芸能のこと/”田楽焼き”の略のこと”の意味。



田楽焼きというのは、”豆腐・茄子(なす)・里芋・こんにゃく・魚などを串に刺して、火であぶり、味噌を塗って焼いた料理のこと”です。


田楽焼きは、別名で「味噌田楽(みそでんがく)」とも呼ばれています。



【添削】


◎:てんさく


×:そうさく



添削は”他人の文章・答案などを、書き加えたり削ったりして直すこと”の意味。



【天井】


◎:てんじょう


×:てんい



天井は”部屋上部の仕切りのこと/物の内部の最も高い所のこと/相場の最高値のこと”の意味。



【天誅】


◎:てんちゅう


×:てんしゅ



天誅は”天の下す罰のこと。また、天に代わって罰すること”の意味。



【天女】


◎:てんにょ


×:てんじょ



天女は”天上界に住むという女性のこと。また、この世に2人といないような美しい女性のたとえ”の意味。



【伝播】


◎:でんぱ


×:でんばん



伝播は”伝わり広まること/波動が広がっていくこと”の意味。


波動というのは、”物質の振動が隣接する部分の運動を引き起こして、その振動が次々に物質に伝えられていく現象のこと”です。



【天日】


◎:てんぴ


△:てんじつ



「てんぴ」と読むと”太陽の光。また、太陽の光による熱のこと”の意味。



「てんじつ」と読むと”太陽のこと”の意味。



【添付】


◎:てんぷ


×:そうふ



添付は”書類やメールなどに補足・関連するものを添(そ)えること”の意味。



【天賦】


◎:てんぷ


×:てんぶ



天賦は”天から賦与(ふよ)されたもの。生まれつき”の意味。


賦与というのは、”配り与えること。分け与えること”の意味です。



【伝馬船】


◎:てんません


△:てんまぶね



伝馬船は”木造の小型和船(わせん)のこと”の意味。


伝馬船というのは、本船と岸との間を往復して、荷物などの積み下ろしを行うために用いられます。



【天文】


◎:てんもん


△:てんぶん



「てんもん」と読むと”天体に起こる様々な現象のこと”の意味。


天体というのは、”太陽・惑星・衛星・星雲などの、宇宙に存在する物体の総称のこと”を指します。



天文(てんもん)を用いた言葉で、「天文学的数字(てんもんがくてきすうじ)」という言葉が用いられますが、これは”天文学で扱うような桁(けた)外れに大きな数。現実離れした非常に大きな数のこと”の意味になります。




「てんぶん」と読むと”戦国時代、後奈良(ごなら)天皇の時の年号のこと”の意味。


天文(てんぶん)は「西暦1532年~1555年」の期間を指します。



【投網】


◎:とあみ


△:なげあみ



投網は”円錐(えんすい)形の網の上部に手綱(たづな)、下部に重りを付け、船上などから水面に投げ広げ、被せて引き上げる漁法。また、その網のこと”の意味。


投網は主に浅い所で行われるものです。



【砥石】


◎:といし


×:ていせき



砥石は”刃物などを研(と)ぐのに用いる石のこと”の意味。



【当該】


◎:とうがい


×:とうかく



当該は”そのことに関係のあること”の意味。



【春宮】


◎:とうぐう


△:しゅんきゅう



春宮は”皇太子の宮殿のこと/皇太子のこと”の意味。



春宮は「東宮(とうぐう)」と書き表されることが多く、これは宮殿が皇居の東にあったことからとされています。


そして東は五行説(中国において、万物は木・火・土・金・水の5つの要素によって成り立っているという説)で、春にあたることから、東宮・春宮どちらも「とうぐう」と読まれるようになりました。



【道化】


◎:どうけ


×:どうか



道化は”滑稽な言葉や動作で人を笑わせること。また、その笑わせる人のこと”の意味。



【湯治】


◎:とうじ


×:とうち



湯治は”温泉に入って病気やケガの療養をすること”の意味。



【杜氏】


◎:とうじ


△:とじ



杜氏は”酒を醸造する職人の長。また、酒を造る職人のこと”の意味。



【童子】


◎:どうじ


×:どうし



童子は”子供のこと”の意味。



【踏襲】


◎:とうしゅう


×:ふしゅう



踏襲は”今までのやり方を受け継いで、その通りにやっていくこと”の意味。



踏襲と意味が似ている言葉に「継承(けいしょう)」がありますが、
継承は”地位・財産・権利・義務などを受け継ぐこと”の意味です。


踏襲と継承はそれぞれ受け継ぐモノが異なっており、踏襲は”考え方・方法”を、継承は”地位・財産・権利”などを受け継ぎます。


ですので何を受け継いでいるのかで、踏襲なのか、継承なのかが分かります。



【頭書】


◎:とうしょ


○:かしらがき



「とうしょ」と読むと”本文の上欄に解釈などを書き加えること。また、その書き加えられたもの/文章の初めの書き出しの部分のこと”の意味。



「かしらがき」と読むと”本文の上欄に解釈などを書き加えること。また、その書き加えられたもの/脚本で、台詞(せりふ)の上に書いてある、その台詞を述べる役の名前のこと”の意味。



【統率】


◎:とうそつ


×:とうりつ



統率は”集団内の多くの人を一つにまとめて動かすこと”の意味。



【等々(等等)】


◎:とうとう


△:などなど



等々(等等)は”(いくつかの語を並べたものに付いて)その他の例がまだ多くあること、また、それらを省略して例示する意”の意味。



一般的に「etc.(エトセトラ)」という言葉が使われることもありますが、これは等々と同じ意味なので覚えておきましょう。


(「etc.」というのは、「et cetera(ラテン語)」の略のこと)



【頭取】


◎:とうどり


×:とうしゅ



頭取は”銀行などの取締役の代表者のこと/音頭(おんど)を取る人のこと/集団の長のこと”の意味。



【灯明】


◎:とうみょう


×:とうめい



灯明は”神仏に供える火のこと”の意味。



【豆苗】


◎:とうみょう


×:とうびょう



豆苗は”エンドウの若芽(わかめ)のこと”の意味。


若芽というのは、”生え出て間もない草木の芽のこと”です。



ちなみにスーパーなどで豆から発芽させた幼い状態のエンドウが根付き、カットされた状態で売られています。


容器に水を張り、根の部分を浸して育てることで豆苗は2回ほどの再収穫が可能です。



3回目以降は豆自体が持つ養分を使い果たし、上手くいかないことも多いですが、
定期的に水を取り替えて育てれば、2回は再収穫できるので豆苗は手頃な野菜となります。



【登用】


◎:とうよう


×:とよう



登用は”人をこれまでよりも上の地位に引き上げて使うこと”の意味。



【灯籠】


◎:とうろう


×:とうりゅう



※上は灯籠の写真


灯籠は”石や金属などで作られた、中にあかりをともす灯火用具のこと”の意味。



【遠出】


◎:とおで


×:えんしゅつ



遠出は”遠くへ出かけること”の意味。



【咎人】


◎:とがにん


×:とがびと



咎人は”罪を犯した人のこと。罪人のこと”の意味。



【読経】


◎:どきょう


○:どっきょう


△:どくきょう



読経は”声を出して経文(きょうもん)を読むこと”の意味。


経文というのは、”教徒の信ずべき教えを記録したもの”になります。



【毒親】


◎:どくおや


×:どくしん



毒親は”子供に悪い影響のある親のこと”の意味。


例えば暴力などで子供を傷つけたり、束縛や依存などによって子供の自立を妨(さまた)げたりする親のことを指します。



【毒舌】


◎:どくぜつ


×:どくじた



毒舌は”手厳しい皮肉や悪口のこと”の意味。



【得喪】


◎:とくそう


×:とくも



得喪は”得ることと失うこと”の意味。



【匿名】


◎:とくめい


×:じゃくめい



匿名は”自分の氏名を隠すこと”の意味。



【何処】


◎:どこ


△:いずこ



何処は”不明または不特定の場所を示すのに用いる語のこと”の意味。



【常夏】


◎:とこなつ


×:じょうか



常夏は”常(つね)に夏のような気候であること”の意味。



【心太】


◎:ところてん


△:こころぶと


×:しんた



「ところてん」と読むと”テングサの煮汁を濾(こ)して型に入れ、ゼリー状に固めた食品のこと/ところてんのように押し出されて自然に前に進むこと(ところてん式として用いる)”の意味。


テングサは”紅藻(こうそう)類テングサ科の海藻の総称のこと”で、心太(ところてん)・寒天の原料になっています。



また後者の意味のように「心太(ところてん)式」という言葉が使われるときがありますが、これは心太突きによって、型から心太が押し出される様子からきている言葉です。


心太式を用いた例文としては、「心太式に大学を卒業する」のように使用されます。




「こころぶと」と読むと”テングサの別名のこと/ところてんの別名のこと/大胆なこと”の意味。



【屠殺】


◎:とさつ


×:しょさつ



屠殺は”(肉などを利用するために)家畜類を殺すこと”の意味。



【道産子】


◎:どさんこ


×:どうさんこ、どうさんし



道産子は”北海道生まれの人のこと/北海道産の馬のこと”の意味。



【年端】


◎:としは


×:ねんたん



年端は”年齢のほど。年齢のこと”の意味。


「年端もいかない少年」「年端もいかない子」のように”年端もいかない”のように用いられ、幼い年齢の場合に用いることがほとんどです。



【図書】


◎:としょ


△:ずしょ



図書は”書籍。書物。本のこと”の意味。



【土性骨】


◎:どしょうぼね


×:どせいこつ



土性骨は”性質・根性を強調した語のこと”の意味。



【登坂車線】


◎:とはんしゃせん


△:とうはんしゃせん



登坂車線は”道路の上り坂で、速度の遅くなる車両のために設けられている車線のこと”の意味。



【塗布】


◎:とふ


×:るふ


「るふ」というのは、”流布”と書き表されるため注意が必要です。



塗布は”一面に塗り付けること”の意味。



【濁酒】


◎:どぶろく


△:だくしゅ



濁酒は”醪(もろみ)を搾(しぼ)らず、濾(こ)していない白く濁った酒のこと”の意味。


「だくしゅ」というのは、「どぶろく」の別名です。



醪というのは、”酒・醤油などの醸造において、原料(米・米麹・水)を混合して発酵させたドロドロの液体のこと”を言います。


濁酒は醪をそのまま飲むため、「醪酒(もろみざけ)」とも呼ばれています。


(醪をまったく濾していない酒のことを「どぶろく」と呼び、少しでも濾した酒のことを「濁り酒(にごりざけ)」と呼んでいます。)




濁酒は原料となっている米・米麹(こめこうじ)が濾されずに残っているため、白濁しています。


その白濁した醪(=濁酒)を濾したものが日本酒となり、醪の液体以外の部分(カス)が酒粕(さけかす)となります。



【灯火】


◎:ともしび


○:とうか



灯火は”灯した火のこと。また、その明かりのこと”の意味。



【伴う】


◎:ともなう


×:はんう



伴うは”一緒に行くこと。ついて行くこと/同時に併(あわ)せ持つこと。同時に別の事を生じさせること/釣り合いがとれること”の意味。



【吐露】


◎:とろ


×:はくろ



吐露は”心の中に思っていることを隠さずに話すこと”の意味。



【団栗】


◎:どんぐり


×:だんぐり



団栗は”クヌギ・カシワ・コナラ・カシなどのブナ科植物の果実の総称のこと”の意味。


団栗というのは、特にクヌギの果実を指すことが多いです。



団栗には椀(わん)形の殻があって、これを「殻斗(かくと)」と言い、果実の下部分を包んでいます。



【曇天】


◎:どんてん


×:うんてん



曇天は”曇(くも)った空のこと”の意味。



【丼飯】


◎:どんぶりめし


×:どんめし



丼飯は”丼(どんぶり)に盛った飯(めし)のこと”の意味。


”丼に盛った飯のこと”の「飯(めし)」というのは、白米だけでなく、白米の上にのっている具も含めて(つまり料理のこと)指しています。



【問屋】


◎:とんや


△:といや



問屋は”生産者から品物を買い、それを小売業者に卸(おろ)すことを商売としている店や人のこと”の意味。



ちなみに「そうは問屋(とんや)が卸(おろ)さない」ということわざがありますが、そんな安値では小売業者に問屋は卸してくれない、そこから転じて”物事はそう簡単には運ばない”というたとえを表しています。


「そうは問屋が許さない」とよく間違われることがあるため注意が必要です。




↓ナ行~


【乃至】


◎:ないし


×:のし



乃至は”数量などで上と下の限界を示して、中間を略すのに用いる語のこと/または。あるいは”の意味。


前者の意味は「期間は10日乃至20日かかる」のように用いられます。



【内示】


◎:ないじ


△:ないし



内示は”正式の発令の前に、内々(ないない)に示すこと。非公式に通知すること”の意味。



【内省】


◎:ないせい


×:ないしょう



内省は”自分自身の考え方や行動について省(かえり)みること”の意味。


「省みる」というのは”振り返ってよく考える。反省する”などの意味があるため、つまり内省は”自分自身の行動などについて振り返り反省する”という意味になります。



【直会】


◎:なおらい


×:ちょっかい



直会は”神事が終わった後、供え物の神酒(みき)・神饌(しんせん)をおろしていただく酒宴(しゅえん)。また、そのおろした神酒・神饌のこと”の意味。


神酒というのは”神にお供えする酒のこと”で、神饌というのは”神にお供えする飲食物のこと”です。



【仲買】


◎:なかがい


×:ちゅうかい



仲買は”物品や権利の売買の仲介をし、利益を得ること。また、それを職業とする人。ブローカーのこと”の意味。



【仲違い】


◎:なかたがい


△:なかちがい



仲違いは”仲が悪くなること”の意味。



【半ば】


◎:なかば


×:はんば



半ばは”半分のこと/場所や時期の真ん中あたりのこと/物事の途中のこと”の意味。



【就中】


◎:なかんずく


×:しゅうちゅう



就中は”その中でも。とりわけ。特に”の意味。


例えば「彼は勉強では、就中数学が得意だ」や「人生において大事なのは、就中人間関係だ」のように用いられます。



【亡骸】


◎:なきがら


×:ぼうがい



亡骸は”死体。遺体のこと”の意味。



【長押】


◎:なげし


×:ながおし


「ながおし」というのは、”長押し”と書き表されるため注意が必要です。



長押は”柱と柱を繋ぐための水平材で、鴨居(かもい)の上部に取り付けた建材のこと”の意味。


長押はもともと構造材として使用されていましたが、貫(ぬき)が用いられるようになってから、長押は装飾材として用いられることも多くなりました。



【投げ銭】


◎:なげせん


×:なげぜに



投げ銭は”大道芸人・乞食(こじき)などに投げ与える銭のこと/インターネットの無料コンテンツの閲覧者が、そのコンテンツの提供者に金銭を寄付すること”の意味。


昔は前者の意味で使われることしかありませんでしたが、現在では投げ銭は一般的に後者の意味で使われることがほとんどです。



【仲人】


◎:なこうど


△:なかうど、なかびと、ちゅうにん



「なこうど」「なかうど」「なかびと」と読むと”仲立(なかだ)ちをする人。特に、結婚の仲立ちを務める人のこと”の意味。


仲立ちというのは、”両者の間に立って関係がうまく行くように引き合わせたり、世話をしたりすること”です。



「ちゅうにん」と読むと”仲立ちをする人。特に、結婚の仲立ちを務める人のこと/対立している両者の間に入って仲裁する人のこと”の意味。



【名残】


◎:なごり


×:めいざん



名残は”物事が過ぎ去った後、その気配や影響が残ること/別れのこと。また、別れの際の心残りのこと”の意味。



名残を用いたものに「名残惜しい」という言葉がありますが、これは”別れを惜しむ気持ちが強く、別れるのがつらい。心残りが多く別れたくない”という意味になります。



【何故】


◎:なぜ


○:なにゆえ



何故は”どうして。どういうわけで”の意味。



【雪崩】


◎:なだれ


×:ゆきくずれ



雪崩は”傾斜地の積雪が大量に崩れ落ちる現象のこと”の意味。



【捺印】


◎:なついん


×:ないん



捺印は”判を押すこと。また、その押した印のこと”の意味。



【夏木立】


◎:なつこだち


×:なつきだち



夏木立は”夏の頃の繁(しげ)った木立(こだち)のこと”の意味。


木立というのは、”群がって生えている木のこと”を言います。



【何某】


◎:なにがし


△:なにぼう



「なにがし」と読むと”名称・数量がはっきりしないとき、またはわざとぼかして言うときの語/自分のことを男性が遜(へりくだ)っていう語”の意味。


例えば前者の意味は「何某(なにがし)かの収入はある」、後者の意味は「私は何某(なにがし)と申す者です」のように用いられます。



「なにぼう」と読むと”名字・名前が分からないとき、または伏せておきたいときに使う語”の意味。



【何卒】


◎:なにとぞ


×:なにそつ



何卒は”相手に対して強く願い望む気持ちを表す。どうか”の意味。



【生酒】


◎:なまざけ


○:きざけ


△:せいしゅ



生酒は”醪(もろみ)からしぼった後に、一度も加熱殺菌処理をしていない清酒(日本酒)のこと”の意味。



日本酒は「醪(もろみ)」と呼ばれる発酵中の濁った液体を濾(こ)してから、2度の加熱殺菌処理(火入れ)を行うのが一般的です。


生酒というのは、その”2度の加熱殺菌処理を行っていないもの”を呼びます。



基本的に生酒は加熱処理をしていないため劣化が早く、運搬時間などの事情により、地元の居酒屋などにしか置いていないことがほとんどです。


そして先ほどの醪をまったく濾していない酒のことを「どぶろく」と呼び、少しでも濾した酒のことを「濁り酒(にごりざけ)」と呼んでいます。



【生食用】


◎:なましょくよう


○:せいしょくよう



生食用は”肉・魚・貝類など、生で食べることができる(生で食べても安全な)もの”の意味。


生食用に対して、加熱調理を必要とするものを「加熱用」と言います。



【生兵法】


◎:なまびょうほう


×:せいへいほう



生兵法は”少しばかり武術の心得はあるが、未熟なこと/知識や技術がしっかりと身についていないこと”の意味。



生兵法を用いたもので、「生兵法は大ケガのもと」という言葉がよく使われます。


これは”少し武術を習った者は、怖いもの知らずでかえって大けがをする”という意味で、武術以外でも中途半端な知識や技術を誇ることを戒(いまし)めた言葉になります。



【納屋】


◎:なや


×:のうや



納屋は”屋外に設けた物置用の小屋のこと”の意味。



【均す】


◎:ならす


×:きんす



均すは”でこぼこのないように平らにすること/数量に差がなくなるように平均すること”の意味。



【生業】


◎:なりわい


△:せいぎょう



生業は”生計を立てるための職業のこと。家業のこと”の意味。



【納戸】


◎:なんど


×:のうど



納戸は”衣類・家財・道具類などをしまっておく部屋。屋内にある物置部屋のこと”の意味。



【肉汁】


◎:にくじゅう(本)


○:にくじる(慣)



肉汁は”肉からしぼり取った液のこと/鳥獣の肉を煮出した液のこと/肉を焼いたときにしみ出る汁のこと”の意味。



【荷台】


◎:にだい


×:かだい



荷台は”トラックや自転車の、荷物を載せるところのこと”の意味。


大型トラックなどの荷物を載せるコンテナ部分についても荷台と呼び、乗用車などの荷物を載せる部分は「荷室(にしつ)」や「トランク」と呼ぶことが多いです。



【日夜】


◎:にちや


×:にちよ



日夜は”昼と夜のこと。昼夜/昼も夜も。いつも”の意味。



【柔和】


◎:にゅうわ


×:じゅうわ



柔和は”性質・態度・表情がやさしくおだやかなこと。また、そのさま”の意味。



【女房】


◎:にょうぼう


○:にょうぼ



女房は”家内(かない)。妻のこと”の意味。



【如実】


◎:にょじつ


×:じょじつ



如実は”実際の通りであること”の意味。



【女人禁制】


◎:にょにんきんせい


△:にょにんきんぜい


×:じょにんきんせい



女人禁制は”女性の立ち入りを禁止すること”の意味。



【人参】


◎:にんじん


×:にんざん、じんさん



人参は”セリ科の越年草または1年草のこと。まや、その根のこと”の意味。


普段から私たちは人参の根(オレンジ色)の部分を食べていて、人参の根にはβ(ベータ)カロテンが多く含まれています。



【盗人】


◎:ぬすっと


○:ぬすびと


△:とうじん



盗人は”他人の持ち物を盗み取る者のこと”の意味。



【濡れ衣】


◎:ぬれぎぬ


△:ぬれごろも



濡れ衣は”濡(ぬ)れた着物のこと/身に覚えのない罪のこと”の意味。


一般的には後者の意味で使われることがほとんどです。



【音色】


◎:ねいろ


△:おんしょく



音色は”そのものが持つ独特な音の性質のこと”の意味。


音色は”高さ・大きさとともに音の三大要素のひとつで、音の高さ・大きさが等しくても、音源の種類によって違って感じられる特性のこと”を指します。



【捏造】


◎:ねつぞう(慣)


△:でつぞう(本)



捏造は”実際にはないことを、実際にあったことのように偽って作り上げること”の意味。



【年俸】


◎:ねんぽう


×:ねんぼう



年俸は”1年を単位として定めた給料。年給のこと”の意味。



【念力】


◎:ねんりき


×:ねんりょく



念力は”一心に思いを込めることによって生じる力のこと/精神の力で対象に物理的作用を及ぼすことができる、超自然的な力。サイコキネシスのこと”の意味。



【農作物】


◎:のうさくぶつ


○:のうさくもつ



農作物は”田畑で栽培する野菜・穀類などで、農耕による生産物のこと”の意味。



【逃す】


◎:のがす


×:にがす


「にがす」というのは、”逃がす”と書き表されるため注意が必要です。



逃すは”逃げさせる。逃がすこと/掴(つか)み損なうこと/(動詞の連用形に付いて)~しないで終わること。~し損なうこと”の意味。


例えば”掴み損なうこと”は「絶好のチャンスを逃す」、”(動詞の連用形に付いて)~しないで終わること。~し損なうこと”は「肝心な事を聞き逃す」のように用いられます。



【軒先】


◎:のきさき


×:けんさき



軒先は”軒(のき)の先端のこと/軒に近いところ。家の前のこと”の意味。


軒というのは、”屋根の下端で、建物の外壁から張り出した部分のこと”です。



【軒並み】


◎:のきなみ


×:けんなみ



軒並みは”家が軒(のき)を連ねて並び建っていること/並んでいる家の一軒(けん)一軒のこと/どこもかしこも。どれもこれも”の意味。



【熨斗】


◎:のし


×:いと



熨斗は”喜び祝う気持ちを表すために、贈答品(ぞうとうひん)に添えるもの”の意味。


贈答品というのは、”中元・歳暮などの年中行事、結婚・出産などの祝い事などのときに贈られる品物のこと”を意味します。




※上は熨斗紙の写真


熨斗は”四角い色紙を細長い六角形に折ったもの”を呼び、
熨斗が書かれた(印刷された)紙のことを「熨斗紙(のしがみ)」と呼びます。


ですので贈り物に熨斗を付けて贈るというよりは、熨斗が印刷された熨斗紙を贈り物に付けて贈る、といった方が正しいです。



【野宿】


◎:のじゅく


×:のやど、のしゅく



野宿は”野外で寝泊まりをすること”の意味。



【則る】


◎:のっとる


×:そくる



則るは”手本とすること。模範とすること”の意味。



【祝詞】


◎:のりと


△:しゅうし、しゅくし



「のりと」と読むと”神に祈る言葉のこと”の意味。



「しゅうし」と読むと”祝いの言葉のこと”の意味。



「しゅくし」と読むと”神に祈る言葉のこと/祝いの言葉のこと”の意味。



【暖簾】


◎:のれん


×:だんれん



暖簾は”店先に垂らす店名を記した布のこと/部屋の入り口や仕切りに垂らす布のこと/店の信用・格式のこと”の意味。



【惚気】


◎:のろけ


×:ほれけ



惚気は”自分の夫・妻・恋人との仲が良いことを嬉しそうに人に話すこと”の意味。



【狼煙】


◎:のろし


△:ろうえん



狼煙は”昔、戦争や事件を知らせるために合図として上げた煙のこと/事を起こすための合図や信号のこと”の意味。


狼煙は煙だけでなく、夜間などで煙が見えにくい場合には火そのものが使われます。



ちなみに狼煙は字の通り「狼(おおかみ)の煙」と書きますが、昔の中国では狼の糞(ふん)を燃やして煙を上げていたそうです。


これが「狼煙」という字になった由来とされています。



【呑気】


◎:のんき


×:のみけ



呑気は”心配や苦労のないこと/気の長いこと。のんびりと構えていること”の意味。




↓ハ行~


【廃屋】


◎:はいおく


×:はいや



廃屋は”住む人がなく、荒れ果てた家のこと”の意味。



【媒介】


◎:ばいかい


×:ぼうかい



媒介は”2つのものの間に入って仲立ちをすること”の意味。



【排斥】


◎:はいせき


×:はいきん


排斥の「斥(せき)」という字は、「斤(きん)」という字によく似ているため注意が必要です。



排斥は”そのものを嫌って退(しりぞ)けること”の意味。



【背反】


◎:はいはん


×:せはん



背反は”従うべきものに背くこと/相容れないこと。食い違うこと”の意味。



【羽音】


◎:はおと


△:はねおと



羽音は”鳥や虫が飛ぶときの羽の音のこと/矢羽(やばね)が風を切って飛ぶ音のこと”の意味。


矢羽というのは、”矢の端に付いている鳥の羽のこと”です。



【葉書】


◎:はがき


×:ようしょ



葉書は”郵便ハガキの略のこと”の意味。



【場数】


◎:ばかず


×:ばすう、じょうすう



場数は”場所の数のこと/経験の度数のこと”の意味。


一般的には後者の意味で使われることが多く、例えば「場数を踏ませる」のように用いられます。



【博士】


◎:はかせ


○:はくし



「はかせ」と読むと”ある学問や分野に深く通じていて詳しい人のこと”の意味。



「はくし」と読むと”大学院での博士課程を修了した者に与えられる最高位の学位のこと”の意味。


学位には博士(はくし)の他に、修士(しゅうし)や学士(がくし)などがあり、博士は別名で「ドクター」、修士は「マスター」と呼ばれることも多いです。



【育む】


◎:はぐくむ


×:いくむ



育むは”養い育てること/親鳥が雛(ひな)を羽で抱いて育てること/大切に守って成長・発展させること”の意味。



【麦秋】


◎:ばくしゅう


△:むぎあき



麦秋は”麦を収穫する時期のことで、初夏(5月初旬~6月初旬あたり)のこと”の意味。


秋は果物や野菜など多くの食べ物が実りを迎えることから、「収穫の秋」という言葉が作られ、”麦にとっての収穫の秋”という意味から麦秋と名付けられました。



【莫大】


◎:ばくだい


×:ぼうだい


「ぼうだい」というのは、”膨大”と書き表されるため注意が必要です。



莫大は”極めて大きい(または多い)さま”の意味。



【白濁】


◎:はくだく


×:はくしょく



白濁は”白く濁(にご)ること”の意味。



【博打】


◎:ばくち


×:はくだ



博打は”金銭や物品を賭けて、サイコロ・花札・トランプなどで勝負をすること/可能性の低い成功を狙ってする危険な試みのこと”の意味。



【白地図】


◎:はくちず


×:しろちず



白地図は”陸地・島などの輪郭(りんかく)だけを線で表して、後は白いままにしてある地図のこと”の意味。


白地図というのは、主に学習や分布図作成などに用いられます。



【博徒】


◎:ばくと


×:はくと



博徒は”博打(ばくち)を打つ人のこと”の意味。



【白灯油】


◎:はくとうゆ


×:しろとうゆ



白灯油は”家庭用の暖房・燃料用に使う、精製された無色透明の灯油のこと”の意味。


灯油は石油を精製して作られ、真っ黒でドロドロとした石油から不純物を取り除くことで灯油ができます。



白灯油というのは”日常的に私たちが使っている灯油のこと”で、石油の精製度が高い(石油から不純物がより取り除かれた)灯油になります。



日本工業規格(JIS規格)では、その精製度が高い灯油のことを「1号灯油(白灯油)」、精製度が低い灯油のことを「2号灯油(茶灯油)」と定められています。


茶灯油(ちゃとうゆ)というのは、精製度が低いために不純物が多く、淡い黄色に見えることから名付けられた名称です。



【瀑布】


◎:ばくふ


×:ぼうふ



瀑布は”滝(たき)のこと”の意味。



【剥落】


◎:はくらく


×:せんらく



剥落は”剥(は)がれて落ちること”の意味。



【刷毛】


◎:はけ


△:※さつもう



刷毛は”動物の毛などを束ねて柄(え)を付けたもの”の意味。



刷毛はちりを払い落としたり、塗料などを塗ったりするのに使われます。


刷毛の毛は主に豚・山羊(やぎ)・人の毛・アクリル樹脂などが使われ、柄の部分には主に木・プラスチックなどが使用されています。



※「刷毛」単体の場合は「はけ」と読むのが正しいですが、”織物仕上げの機械”である刷毛機のことは「さつもうき」と読むため注意が必要です。


刷毛機のように「さつもう」と読む言葉はほとんどなく、一般的には刷毛は「はけ」としか読まないので覚えておきましょう。



【方舟】


◎:はこぶね


×:ほうしゅう



方舟は”長方形の船のこと/旧約聖書の”ノアの方舟(はこぶね)”のこと”の意味。



ノアの方舟というのは、神が地上に増えた人々が堕落(だらく)しているのを見て、洪水で滅ぼそうとしますが、神は神と共に歩んだ正しい人であるノアに方舟の建設を命じます。


方舟は3階建てで、中に小さな部屋がたくさん設けられ、方舟が完成するとノアの妻と3人の息子とその妻、すべての動物のつがいを乗せました。


(つがいというのは、雄(オス)と雌(メス)のこと)



そして大洪水が起こり、地上の生物はすべて滅ぼされ、方舟に乗っていた生物は助かりました。


神はその後、このような大洪水は決して起こさないことを約束した、という物語になります。



【端材】


◎:はざい


×:たんざい



端材は”木材などを切り出したときに生じる、余分な切れ端(はし)。半端な材料のこと”の意味。



【狭間】


◎:はざま


×:きょうかん



狭間は”物と物との間の狭い所。隙間(すきま)/事柄と事柄との間の短い時間のこと/谷間のこと”の意味。



【麻疹】


◎:はしか


○:ましん



麻疹は”発疹性(ほっしんせい)の急性感染症のこと”の意味。


麻疹は小児に多い急性の感染症で、10日間の潜伏期間の後に発熱・咳・淡赤色の発疹などが生じます。



【梯子】


◎:はしご


△:ていし



梯子は”高い所へ登るための道具のこと/梯子酒(はしござけ)の略のこと”の意味。


梯子酒というのは、”次から次へと場所を変えて酒を飲み歩くこと”を指します。



【端折る】


◎:はしょる


△:はしおる



端折るは”着物の裾(すそ)をつまみ上げて帯などにはさむこと/省略して短くすること”の意味。


端折るは一般的には後者の意味で用いられることがほとんどです。



【端数】


◎:はすう


×:たんすう


「たんすう」というのは、”単数”と書き表されるため注意が必要です。



端数は”半端(はんぱ)な数のこと”の意味。


端数というのは、キリの良い単位で切った場合の余った部分(半端な数)のことを指すため、例えば10007という数字があれば、このときの端数は7ということになります。



【場末】


◎:ばすえ


×:じょうまつ



場末は”繁華街の中心から離れた場所のこと”の意味。



【斜交い】


◎:はすかい


×:しゃこうい



斜交いは”斜め。また、斜めに交わること”の意味。



【斜向かい】


◎:はすむかい


×:ななめむかい



斜向かいは”斜め前のこと”の意味。



【機織り】


◎:はたおり


×:きおり



機織りは”機(はた)で布を織ること。また、その人のこと”の意味。


機(はた)というのは、”布を織る機械のこと”で、手足で操作をします。



【畑作】


◎:はたさく


×:はたけさく



畑作は”畑に作物を作ること。また、その作物のこと”の意味。



【将又】


◎:はたまた


×:しょうまた



将又は”あるいはまた。それともまた”の意味。



【傍目】


◎:はため


×:そばめ



傍目は”当事者以外の人が傍(そば)から見た感じ。他人から見た感じのこと”の意味。



【破綻】


◎:はたん


×:はてい、はじょう



破綻は”物事や人間関係などが、どうしようもない状態に陥(おちい)ること”の意味。



【発議】


◎:はつぎ


△:ほつぎ



発議は”会議の席などで意見を出すこと/議員が議案を議院に提出して審議を求めること”の意味。



【薄給】


◎:はっきゅう


×:うすきゅう、はくきゅう



薄給は”少ない給料のこと”の意味。



【末子】


◎:ばっし


○:まっし


△:すえこ



末子は”兄弟・姉妹の中で、最後に生まれた子のこと”の意味。



【法度】


◎:はっと


×:ほうど



法度は”掟(おきて)。法律のこと/禁止されている事柄のこと”の意味。



【法被】


◎:はっぴ


×:ほうひ



法被は”職人などが着用する印半纏(しるしばんてん)のこと”の意味。


印半纏というのは、”襟(えり)・背などに屋号・氏名などを染めだした半纏(はんてん)のこと”で、法被は祭りなどの際に着用されていることも多いです。



【波止場】


◎:はとば


×:はしば



波止場は”港で陸から海へ細長く突き出した築造物のこと”の意味。


波をよけ、船をつなぎ、船客の乗降や荷物のあげおろしなどに使用されます。



【花園】


◎:はなぞの


△:かえん



「はなぞの」と読むと”草花を多く植えてある庭園のこと/全国高校ラグビー大会のこと”の意味。


全国高校ラグビー大会の会場が大阪府の花園ラグビー場であることから、この大会のことを指して「花園(はなぞの)」と呼ばれるようになりました。



「かえん」と読むと”草花を多く植えてある庭園のこと”の意味。



【甚だしい】


◎:はなはだしい


×:かんだしい



甚だしいは”普通の程度をはるかに超えていること”の意味。



【埴生】


◎:はにゅう


×:しょくせい



埴生は”粘土の多い土地のこと/粘土のこと”の意味。


埴生という言葉の「埴(はに)」というのは、”粘土のこと”を意味しています。



ちなみに「埴生の宿(やど)」や「埴生の小屋(こや)」という言葉がありますが、
これは”貧しい小さな家。土で壁を塗っただけの粗末な家”の意味で使われるため覚えておきましょう。



【馬主】


◎:ばぬし


○:うまぬし


△:ばしゅ



馬主は”馬の持ち主のこと”の意味。


特に競馬(けいば)において、”競走馬の持ち主のこと”を指すことが多いです。



一般的には馬主は「ばぬし」と読むことが多いですが、JRA(日本中央競馬会)では「うまぬし」が公式の読み方となっています。



【阻む】


◎:はばむ


×:こばむ


「こばむ」というのは、”拒む”と書き表されるため注意が必要です。



阻むは”他の人が進もうとするのを邪魔すること/物事の進行を邪魔すること”の意味。



【早合点】


◎:はやがてん


△:はやがってん


×:そうごうてん



早合点は”十分理解しないうちに、分かったつもりになること”の意味。



【聖林】


◎:ハリウッド


×:せいりん



聖林は”アメリカ合衆国、カリフォルニア州ロサンゼルス市北西部の地域のこと”の意味。


聖林は映画産業の中心地であり、世界的に映画の都として知られ、
聖林(ハリウッド)地区で制作された映画のことを「ハリウッド映画」と呼びます。




またハリウッドの正式な綴(つづ)りは「HollyWood(柊の森)」で、
「Holly」は”柊(ひいらぎ)”を意味し、「Wood」は”木や森”を意味しています。


ハリウッドは漢字表記では”聖林”ですが、これは「HollyWood(柊の森)」を「HolyWood(聖なる森)」に誤訳したことが原因とされています。



ただ「wood(=木や森)」なので、聖林ではなく「聖森」と書き表されるのが普通だと思いますが、なぜ「聖林」となったのかはよく分かっていません。


林は英語表記だと「woods(=林)」となるため、もしかすると漢字表記にする際にも、通常であれば「聖森」にするところを「聖林」としてしまい、それが定着してしまったのかもしれません。



【春雨】


◎:はるさめ


△:しゅんう



「はるさめ」と読むと”春に静かにしとしと降る雨のこと/緑豆などのデンプンから作った透明な糸状の食品のこと”の意味。



「しゅんう」と読むと”はるさめ(雨)の別名のこと”の意味。



【万策】


◎:ばんさく


×:まんさく



万策は”あらゆる方法や手段のこと”の意味。



【盤石】


◎:ばんじゃく


△:ばんせき



盤石は”大きな岩のこと/極めて堅固(けんご)なこと”の意味。



【繁盛】


◎:はんじょう


×:はんせい



繁盛は”商売・事業などが賑(にぎ)わい栄(さか)えること”の意味。



【半身】


◎:はんしん


○:はんみ



「はんしん」と読むと”全身の半分のこと/上半身のこと”の意味。



「はんみ」と読むと”相手に対して身体を斜めに構えること/魚を開いたときの、2枚のうちの一方のこと”の意味。



【帆船】


◎:はんせん


△:ほぶね


×:ほせん



帆船は”帆(ほ)をかけた船のこと”の意味。


帆を張って、帆に受ける風の力を利用することによって船を動かします。



【万全】


◎:ばんぜん


×:まんぜん



万全は”完全で少しも手落ちのないこと”の意味。



【伴走】


◎:ばんそう


×:はんそう



伴走は”マラソンなどで、競技者に付き添って走ること”の意味。



【飯台】


◎:はんだい


×:めしだい



飯台は”何人かが並んで食事をする台のこと”の意味。



【頒布】


◎:はんぷ


×:ぶんぷ


「ぶんぷ」というのは、”分布”と書き表されるため注意が必要です。



頒布は”配って広く行き渡らせること”の意味。



【繁茂】


◎:はんも


×:はんぼ



繁茂は”草木が生(お)い茂ること”の意味。



【反目】


◎:はんもく


×:はんめ


「はんめ」というのは、”半目”と書き表されるため注意が必要です。



反目は”対立して仲が悪いこと”の意味。



【汎用】


◎:はんよう


×:ぼんよう


「ぼんよう」というのは、”凡庸”と書き表されるため注意が必要です。



汎用は”広く多くの使い道があること。また、そのようなモノのこと”の意味。



汎用性であれば”広く多くの用途に使える性質のこと”を表し、汎用的であれば”広く多くの用途に使える様子のこと”を表しています。


例えば「汎用性が高い」は広く多くの用途に利用できて便利で、反対に「汎用性が低い」だと用途が少ない、ということになります。



【氾濫】


◎:はんらん


×:はんかん



氾濫は”河川などの水量が増えて堤防から溢れ出ること/好ましくないものが世の中に多く出回ること”の意味。


一般的には前者の意味で用いられることがほとんどです。



【韓流】


◎:はんりゅう


○:かんりゅう



韓流は”韓国の文化に基づく文化や人物、流行などを指す表現のこと”の意味。



韓流の”韓”という字は日本語読みで「かん」と読むことはできますが、「はん」と読むことはできません。


韓流が「かんりゅう」ではなく、「はんりゅう」と読まれているのは、韓国語での”韓”という字が「ハン」と読まれているからです。


そこからファンの間では韓流は「はんりゅう」と読まれることが多くなり、
一般的にも定着して韓流は「はんりゅう」と読まれることになった、というわけなんですね。



【凡例】


◎:はんれい


×:ぼんれい



凡例は”書物や地図の初めに、方針・使い方・読み方などを箇条書きに示したもの”の意味。


辞書であれば辞書内で様々な記号を用いていることが多いので、
その意味を記号ごとに一覧として解説しているページなどが凡例です。



他にも例えばエクセルで図やグラフを作成するときによく見ますが、凡例はその図やグラフにおける補助の役割をしています。



上図のようにグラフなどだけでは意味が分からない場合が多いですが、
凡例を設けることによって、その図やグラフが何を表しているのかが分かりやすくなりますよね。


凡例はこのように補助的な役割として用いられることが多いです。



【皮革】


◎:ひかく


×:ひかわ



皮革は”生皮(なまかわ)と鞣(なめ)し革のこと/動物の皮を加工したものの総称。レザーのこと”の意味。



皮(かわ)というのは”加工していない生の皮のこと”を意味し、革(かわ)というのは”生の皮を鞣(なめ)したもののこと”を意味しています。


動物の皮はそのまま使用すると腐敗したり、乾燥すると硬くなるのが欠点で、鞣(なめ)すというのは”薬品などを用いてこれらの欠点を取り除くこと”です。



【干潟】


◎:ひがた


×:かんがた



干潟は”海岸で潮(しお)が引いて、現れるところのこと”の意味。


潮干狩りは干潟で行われ、春の大潮(おおしお)のときが最適とされています。



【率いる】


◎:ひきいる


×:りついる



率いるは”引き連れて行くこと。引率すること/多くの人々を指揮すること。統率すること”の意味。



【比肩】


◎:ひけん


×:ひかた



比肩は”(実力的に)肩を並べること。同等であること”の意味。



【氷雨】


◎:ひさめ


△:ひあめ



氷雨は”雹(ひょう)や霰(あられ)のこと/霙(みぞれ)のこと。また、霙に近い、極めて冷たい雨のこと”の意味。



【柄杓】


◎:ひしゃく


×:えしゃく



※上は柄杓の写真


柄杓は”器状の容器に長い柄(え)を付けた、水などを汲(く)む道具のこと”の意味。



【批准】


◎:ひじゅん


×:ひすい



批准は”全権委員が署名して内容の確定した条約を、国家が最終的に確認し、同意する手続きのこと”の意味。


全権委員というのは、特に”条約の締結に関する権限が与えられている派遣使節のこと”で、派遣使節とは”国家や政府の代表として外国に派遣される人のこと”です。



【直隠す】


◎:ひたかくす


×:ちょくかくす



直隠すは”ひたすらに隠すこと”の意味。



【只管】


◎:ひたすら


×:ただかん



只管は”ただそのことだけに心を集中して行うさま”の意味。



【直走る】


◎:ひたはしる


○:ひたばしる


×:ちょくはしる



直走るは”ひたすらに走ること。休むことなく走ること/(転じて)ひたすらに頑張ること”の意味。



【直向き】


◎:ひたむき


×:ちょくむき



直向きは”一つの物事に熱中するさま”の意味。



【吃驚】


◎:びっくり


○:きっきょう



吃驚は”突然のことや意外なことに一瞬驚くこと”の意味。



【必定】


◎:ひつじょう


×:ひってい



必定は”必ずそうなると決まっていること/(副詞的に)必ず。きっと”の意味。



【逼迫】


◎:ひっぱく


×:ふくはく



逼迫は”事態が差し迫って、ゆとりがなくなること”の意味。



【妃殿下】


◎:ひでんか


×:きでんか



妃殿下は”皇族の妃(きさき)の敬称のこと”の意味。



【秘湯】


◎:ひとう


×:ひゆ



秘湯は”人にあまり知られていない温泉のこと”の意味。



【他人事】


◎:ひとごと(本)


△:たにんごと(慣)



他人事は”自分には関係のないこと。他人に関すること”の意味。


「他人事ではない」というのは、つまり”他の人だけの問題ではなく、自分にも関係すること”という意味です。



【人質】


◎:ひとじち


×:にんしつ、じんしつ



人質は”交渉を有利にするために、特定の人の身柄を拘束(こうそく)すること。また、その人のこと”の意味。



【人伝】


◎:ひとづて


×:にんでん、じんでん



人伝は”直接ではなく、他人を通して間接的に話を伝えたり、聞いたりすること”の意味。



【為人】


◎:ひととなり


×:いにん



為人は”生まれつきの人柄のこと”の意味。



【美男子】


◎:びなんし


△:びだんし



美男子は”容姿の美しい男性のこと”の意味。



美男子には「子」という字が入っていますが、大人に対しても美男子という言葉が使われます。


そして年少者に対しては、美男子ではなく「美少年」と呼ぶことが多いです。



【火の粉】


◎:ひのこ


×:ひのこな



火の粉は”火が燃え上がるときに、粉のように飛び散る小さな火のこと”の意味。



【日歩】


◎:ひぶ


×:にっぽ



日歩は”利息計算期間の単位を1日として定められる利率のこと”の意味。


通常、元金100円に対して、1日の利息何銭(なんせん)何厘(なんりん)として表示されます。



【疲弊】


◎:ひへい


×:ひえい



疲弊は”心身ともに疲れて弱ること/経済的に困窮(こんきゅう)し、勢いが衰えること”の意味。



【向日葵】


◎:ひまわり


×:こうにちき



向日葵は”キク科の1年草のこと”の意味。



夏頃に大型の花を咲かせ、花の中心部は茶色で、その周囲は黄色をしています。


向日葵の種子は食用として食べられたり、向日葵油として利用され、主に食用油として利用されますが、他に化粧品などにも使用されています。



【罷免】


◎:ひめん


×:のうめん



罷免は”公務員の職を強制的に辞めさせること”の意味。



【干物】


◎:ひもの


×:かんぶつ


「かんぶつ」というのは、”乾物”と書き表されるため注意が必要です。



干物は”干からびたもの/魚介類(魚・貝など)を干して乾燥させた食品のこと”の意味。



干物(ひもの)と乾物(かんぶつ)の違いとしては、干物は”魚介類のみ”を乾燥させたものを指し、乾物は”魚介類を含めたすべての食品”を乾燥させたものを指します。


乾物にも”魚介類を乾燥させた食品”の意味はありますが、一般的に魚介類を乾燥させた食品は乾物ではなく、「干物(ひもの)」と表記されることが多いです。



【白夜】


◎:びゃくや(慣)


△:はくや(本)



白夜は”北極または南極に近い地方で、夏頃に太陽が地平線近くに沈むために、日没から日の出までの間、空が薄明るくなる現象のこと”の意味。



【百般】


◎:ひゃっぱん


×:ひゃくはん



百般は”色々な方面。様々な事柄のこと。万般(ばんぱん)”の意味。



【冷奴】


◎:ひややっこ


×:ひややつ、れいど



冷奴は”冷やした豆腐を醤油・薬味などで食べる料理のこと”の意味。



【拍子】


◎:ひょうし


×:はくし



拍子は”楽曲のリズムの基礎になる、音の強弱による周期的な区切りのこと/音楽などに合わせて調子をとること/笛や太鼓を奏でること/ちょうどその時。はずみ”の意味。



【病巣】


◎:びょうそう


×:びょうす



病巣は”病(やまい)に侵(おか)されている箇所のこと”の意味。



【秤量】


◎:ひょうりょう(慣)


△:しょうりょう(本)



「ひょうりょう」と読むと”秤(はかり)にかけて、重さをはかること/秤で正確にはかることができる最大の重さのこと”の意味。



「しょうりょう」と読むと”秤にかけて、重さをはかること/(転じて)物事の多少・軽重などを考え合わせること”の意味。



【兵糧】


◎:ひょうろう


×:へいりょう



兵糧は”軍隊の食糧(しょくりょう)のこと/活動力を支える食べ物のこと”の意味。



ちなみに兵糧攻め(ひょうろうぜめ)というのは、”食料補給の道を断って、敵の戦闘力を弱らせる攻め方のこと”を言います。



【肥沃】


◎:ひよく


×:ひよう



肥沃は”土地が肥(こ)えていて作物がよくできること”の意味。



【日和】


◎:ひより、※びより


×:にちわ



日和は”空模様。天気。特に晴れた良い天気のこと/何かをするのにちょうど良い天気のこと/物事の成り行きのこと”の意味。



※日和は単体で「ひより」と読むことはできますが、それ単体では「びより」と読むことはできません。


例えば運動日和(うんどうびより)のように、何かの語の後ろに”○○日和”のような形で付く場合だけ、「○○びより」と読むことができます。



【日和見】


◎:ひよりみ


×:にちわけん



日和見は”事の成り行きを見て有利な方につこうと、形勢をうかがうこと/空模様を見ること”の意味。



【平底】


◎:ひらぞこ


×:へいてい



平底は”容器などの底や平らなこと。また、そのもの”の意味。



【平屋】


◎:ひらや


×:へいや


「へいや」というのは、”平野”と書き表されるため注意が必要です。



平屋は”1階建ての家屋(かおく)のこと”の意味。



【非力】


◎:ひりき


△:ひりょく



非力は”力の弱いこと/実力のないこと”の意味。



【蛭子】


◎:ひるこ


○:えびす



蛭子は”七福神のひとつ”の意味。


蛭子は「海上・漁業の神、商売繁盛・福の神」とされています。



【歩合】


◎:ぶあい


×:ほごう



歩合は”ある数と他の数との割合のこと/取引の数量に対する手数料・報酬のこと”の意味。


「歩合制(ぶあいせい)」という言葉を日常的に聞くと思いますが、これは”売上高や契約数に応じて賃金を支払う制度のこと”を意味しています。



【吹聴】


◎:ふいちょう


×:すいちょう



吹聴は”多くの人に言い広めること。言いふらすこと”の意味。



【風向】


◎:ふうこう


×:かざむき


「かざむき」というのは、”風向き”と書き表されるため注意が必要です。



風向は”風の吹いてくる方向のこと”の意味。



【夫婦】


◎:ふうふ


○:めおと



夫婦は”結婚している1組の男女。夫と妻のこと”の意味。



ちなみに”夫婦茶碗”の読み方は「ふうふぢゃわん」ではなく、「めおとぢゃわん」としか読むことができないため注意が必要です。



【不壊】


◎:ふえ


×:ふかい



不壊は”堅固(けんご)で壊れないこと”の意味。



【不得手】


◎:ふえて


×:ふとくしゅ



不得手は”得意でないこと/好きでないこと”の意味。



【敷衍】


◎:ふえん


×:しきこう



敷衍は”分かりやすく言い換えたり、言葉を加えたりして詳しく説明すること”の意味。



【無遠慮】


◎:ぶえんりょ


×:むえんりょ



無遠慮は”遠慮しないで思いのままに行動すること。図々(ずうずう)しい様子。失礼で常識がないさま”の意味。



【不穏】


◎:ふおん


×:ふいん



不穏は”穏やかでないこと。今にも何事かが起こりそうな様子のこと”の意味。



【孵化】


◎:ふか


×:うか


「うか」というのは、”羽化”と書き表されるため注意が必要です。



孵化は”卵がかえること。卵をかえすこと”の意味。



【賦課】


◎:ふか


×:ぶか



賦課は”税金などを割り当てて負担させること”の意味。



【舞楽】


◎:ぶがく


×:ぶらく



舞楽は”舞(まい)を伴う雅楽(ががく)のこと”の意味。


雅楽というのは、”奈良・平安時代に完成し、宮廷・寺社などで行われた音楽のこと”です。



【俯瞰】


◎:ふかん


×:ふけん



俯瞰は”高い所から見下ろすこと”の意味。



【不朽】


◎:ふきゅう


×:ふくつ


「ふくつ」というのは、”不屈”と書き表されるため注意が必要です。



不朽は”優れていて、いつまでも滅びないで後世に残ること”の意味。



【腐朽】


◎:ふきゅう


×:ふこう



腐朽は”腐って形が崩れること”の意味。



【奉行】


◎:ぶぎょう


△:ほうこう



「ぶぎょう」と読むと”武家時代の職名のこと/命令を受けて執行すること”の意味。


ちなみに「鍋奉行(なべぶぎょう)」という言葉がよく使われますが、これは”鍋料理を食べるときに、具材を入れる順番、味付け、煮込み具合など、あれこれと仕切りたがる人のこと”を意味します。



「ほうこう」と読むと”命令を受けて執行すること”の意味。



【不行跡】


◎:ふぎょうせき


×:ふこうせき



不行跡は”行(おこな)いの良くないこと”の意味。



【福音】


◎:ふくいん


×:ふくおん



福音は”喜ばしい知らせのこと/キリストが人類に救いの道を開くという教えのこと”の意味。



【相応しい】


◎:ふさわしい


×:そうおうしい



相応しいは”釣り合っていること。似合っていること”の意味。



【不治】


◎:ふじ


○:ふち



不治は”病気が治らないこと”の意味。



【不躾】


◎:ぶしつけ


×:ふしつけ



不躾は”礼儀作法を弁(わきま)えていないこと”の意味。



【節目】


◎:ふしめ


△:せつもく



「ふしめ」と読むと”木材・竹などの節(ふし)のあるところ/ある事柄の区切りとなるところ”の意味。



「せつもく」と読むと”草木の節のこと/小分けにした一つ一つの箇条のこと”の意味。



【不織布】


◎:ふしょくふ


×:ふしきふ



不織布は”糸の形態を経(へ)ずに、繊維を合成樹脂その他の接着剤で接合して布状にしたもの”の意味。


不織布は、弾性・強度・通気性に優れています。



【普請】


◎:ふしん


×:ふせい



普請は”家を建築したり、修理したりすること。また、建築・土木の工事のこと”の意味。



【武神】


◎:ぶしん


×:ぶじん


「ぶじん」というのは、”武人”と書き表されるため注意が必要です。



武神は”武道を司(つかさど)る神のこと”の意味。



【無粋】


◎:ぶすい


×:むすい


「ぶすい」は無粋の他にも”不粋”と書き表されますが、一般的には”無粋”と表記されることが多いです。



無粋は”粋(いき)でないこと。また、そのさま”の意味。


無粋というのは、分かりやすく現代的な言葉で表すと”イケてない。ダサい”と同じような意味です。



【無勢】


◎:ぶぜい


△:むぜい



無勢は”人数の少ないこと”の意味。



【風情】


◎:ふぜい


△:ふうじょう



「ふぜい」と読むと”味わいのある感じ。趣(おもむき)のこと/様子。ありさま/自ら遜(へりくだ)る意を表す語”の意味。


例えば”自ら遜る意を表す語”は「私風情(ふぜい)には出来ません」のように用いられます。



「ふうじょう」と読むと”味わいのある感じ。趣のこと/様子。ありさま”の意味。



【不世出】


◎:ふせいしゅつ


×:ふせしゅつ



不世出は”滅多(めった)に世に出ないほど優れていること”の意味。



【敷設】


◎:ふせつ


×:しきせつ



敷設は”広範囲にわたって、装備や施設を設けること”の意味。



【二心】


◎:ふたごころ


△:にしん、じしん



二心は”主人や味方に背く心のこと。裏切りの心のこと”の意味。



【二言目】


◎:ふたことめ


×:にげんめ



二言目は”何か言ったあとに、口癖や決まり文句のように続く言葉のこと”の意味。


例えば「母は二言目には勉強しろと言う」や「彼は二言目には昔は喧嘩が強かったと自慢する」のように用いられます。



【双葉】


◎:ふたば


×:そうよう



双葉は”発芽したばかりの小さい2枚の葉のこと/人間の幼いころ。また、物事の初めのころのこと”の意味。



【文机】


◎:ふづくえ


○:ふみづくえ



※上は文机の写真


文机は”読み書きをする机のこと”の意味。



【不束】


◎:ふつつか


×:ふそく



不束は”能力や修行が不十分で行き届かないさま”の意味。



【不貞寝】


◎:ふてね


×:ふていね



不貞寝は”ふてくされて寝ること”の意味。


ふてくれる(不貞腐れる)というのは、”不満の気持ちから反抗的になったり、やけになったりすること”を意味します。



【太々しい(太太しい)】


◎:ふてぶてしい


×:ふとぶとしい



太々しい(太太しい)は”憎らしいほど図々(ずうずう)しいこと。開き直っていて図太いこと”の意味。



【風土記】


◎:ふどき


△:ふうどき



風土記は”地方別にその風土・文化などについて記した書物のこと”の意味。



【太客】


◎:ふときゃく


×:たきゃく



太客は”水商売などで多額の金を使う客。太っ腹な客のこと”の意味。



水商売というのは、”先の見通しが立ちにくく、世間の人気や嗜好(しこう)に大きく依存し、収入が不安定な職業・業種のこと”を意味します。


日雇い労働者などの、収入が安定しない理由が世間の人気や嗜好でない職業・業種については、水商売には含みません。



【懐刀】


◎:ふところがたな


×:かいとう



懐刀は”護身用に懐に入れておく小さな刀のこと/内密の計画などに関わる、信頼のおける腕利きの部下のこと”の意味。



【布団】


◎:ふとん


×:ふだん



布団は”布で作った袋の中に、綿や羽毛などを入れたもの”の意味。



【不如意】


◎:ふにょい


×:ふじょい



不如意は”経済的に苦しいこと/思い通りにならないこと”の意味。



【赴任】


◎:ふにん


×:とにん



赴任は”任地に赴(おもむ)くこと”の意味。



【不憫】


◎:ふびん


×:ふべん


「ふべん」というのは、”不便”と書き表されるため注意が必要です。



不憫は”かわいそうなこと。憐(あわ)れむべきこと”の意味。



【吹雪】


◎:ふぶき


×:すいせつ



吹雪は”強い風を伴って激しく降る雪のこと/風に吹かれるなどして乱れ舞うもののこと”の意味。


吹雪は空から降ってくる雪が風に吹かれるだけでなく、地上に積もっていた雪もその強い風に吹かれて、非常に視界が悪くなります。



【訃報】


◎:ふほう


×:けいほう、とほう



訃報は”誰かが亡くなったという知らせのこと”の意味。



【不問】


◎:ふもん


×:ふとい



不問は”取り上げて問題にしないこと”の意味。



【不夜城】


◎:ふやじょう


×:ふよじょう



不夜城は”灯火・ネオンなどが輝いて、夜でも昼のように明るく賑やかな場所のこと”の意味。


不夜城というのは、歓楽街(かんらくがい)や大きなビルなどを指すことが多いです。



【舞踊】


◎:ぶよう


×:ぶとう


「ぶとう」というのは、”舞踏”と書き表されるため注意が必要です。



舞踊は”音楽に合わせた身振りや手振りによって、感情や意思を表現する芸術のこと”の意味。



【不養生】


◎:ふようじょう


×:ふようせい



不養生は”健康に気を付けないこと”の意味。



【不埒】


◎:ふらち


×:ふしょう



不埒は”道理に外れていて良くないこと”の意味。



【雰囲気】


◎:ふんいき


×:ふいんき



雰囲気は”その場所やその人達が醸(かも)し出している気分・感じのこと”の意味。



【分割】


◎:ぶんかつ


×:ぶんわり



分割は”あるものをいくつかに分けること”の意味。



【分岐】


◎:ぶんき


×:ぶんぎ



分岐は”分かれること”の意味。



【憤怒】


◎:ふんぬ


○:ふんど



憤怒は”激しい怒りのこと”の意味。



【分娩】


◎:ぶんべん


×:ぶんめん



分娩は”子を産むこと。胎児(たいじ)を母体の外に産み出すこと”の意味。



【平易】


◎:へいい


×:へいえき



平易は”易(やさ)しくて、分かりやすいこと”の意味。



【兵役】


◎:へいえき


×:へいやく



兵役は”国民が軍籍に編入され、軍務に服すること”の意味。



【平衡】


◎:へいこう


×:へいしょう



平衡は”釣り合いがとれていること”の意味。



【米作】


◎:べいさく


×:こめさく



米作は”稲を栽培・収穫すること”の意味。



【米食】


◎:べいしょく


×:こめしょく



米食は”米を食べること。また、米を主食とすること”の意味。



【平生】


◎:へいぜい


×:へいせい



平生は”普段。いつも”の意味。



【辟易】


◎:へきえき


×:へきい



辟易は”うんざりすること/相手の勢いに押されて、ためらうこと”の意味。



【別棟】


◎:べつむね


×:べっとう



別棟は”同じ敷地内で棟(むね)が別になっている建物のこと”の意味。



【反吐】


◎:へど


×:はんと



反吐が”飲食して胃に入れたものを吐き戻すこと。また、その吐き戻したもののこと”の意味。



ちなみに「彼の顔を見ると反吐が出る」のように、「反吐が出る」と用いられることがありますが、これは”不愉快”だということを意味しています。


つまり「彼を見ると飲食したものを吐き戻すぐらい不愉快だ」となり、例文で指している彼のことをその人がとても嫌っていることが分かります。



【便宜】


◎:べんぎ


×:べんせん



便宜は”都合の良いこと。便利なこと/特別な処置のこと”の意味。



【変遷】


◎:へんせん


×:へんかん



変遷は”時間の経過に伴って移り変わること”の意味。



【偏重】


◎:へんちょう


×:へんじゅう



偏重は”ある方面だけを特別に重んじること”の意味。



【返戻】


◎:へんれい


×:へんるい



返戻は”返し戻すこと”の意味。



【母音】


◎:ぼいん


△:ぼおん



母音は”単音の分類のひとつ”の意味。



単音というのは、”音を分解したときに得られる最小の単位のこと”で、大きく分けると子音と母音によって単音が構成されています。


日本語には子音(しいん)と母音が存在していますが、母音は「あ・い・う・え・お」のことで、子音は「それ以外の音」のことを指します。



【包含】


◎:ほうがん


×:ほうごう



包含は”要素や事情を中に含み持つこと”の意味。



【幇助】


◎:ほうじょ


×:ふうじょ



幇助は”手を貸すこと。手助けすること/他人の犯罪行為や自殺の遂行を助けること”の意味。



【冒涜】


◎:ぼうとく


×:ぼうばい



冒涜は”神聖・尊厳なものをおかし、穢(けが)すこと”の意味。



【鬼灯】


◎:ほおずき


×:きとう



※上は鬼灯の写真


鬼灯は”ナス科の多年草のこと。また、その果実のこと”の意味。


鬼灯は夏頃に黄白色の花を咲かせ、その後にがく(花びらの付け根)部分が大きくなり果実を包みます。



【朗らか】


◎:ほがらか


×:ろうらか



朗らかは”心が晴れやかで明るいさま/空が明るく晴れわたっているさま”の意味。



【墨汁】


◎:ぼくじゅう


×:すみじる、ぼくじる



墨汁は”墨(すみ)をすった黒い液のこと。特に、すぐに使えるように製造された墨色の液のこと”の意味。



【朴訥】


◎:ぼくとつ


×:ぼくのう



朴訥は”飾り気(け)がなく、口数が少ないさま”の意味。



【黒子】


◎:ほくろ


○:くろこ


△:くろご、こくし



「ほくろ」「こくし」と読むと”皮膚の表面にある黒色の小さな斑点(はんてん)のこと”の意味。


黒子(ほくろ)はメラニン色素を含む細胞が、皮膚の一部に周囲よりも高い密度で集まってできたものです。



「くろこ」「くろご」は”歌舞伎などにおいて、黒い衣服を着ている舞台上で役者をサポートする人のこと/表に出ないで物事を処理する人のこと”の意味。



【反故】


◎:ほご


×:はんこ



反故は”書き損ないなどで必要のなくなった紙のこと/役に立たないもの。無駄なもの/取り消すこと。破棄すること”の意味。


「約束を反故にする」という言葉として使われることが多く、これは”約束をなかったものにする(破棄する)”という意味になります。



【矛先】


◎:ほこさき


×:よせん



矛先は”矛(ほこ)の切っ先(きっさき)のこと/攻撃の方向のこと/鋭い勢いのこと”の意味。



【綻びる】


◎:ほころびる


×:ほろびる


「ほろびる」というのは、”滅びる”と書き表されるため注意が必要です。



綻びるは”縫い目などがほどけること/花の蕾(つぼみ)が少し開くこと/表情が和(やわ)らぐこと/物事が良くない方向に向かうこと”の意味。


”縫い目などがほどけること”の意味から転じて、”物事が良くない方向に向かうこと”の意味でも使われるようになりました。



【木剣】


◎:ぼっけん


×:もっけん



木剣は”木で刀剣の形に作ったもの。木刀のこと”の意味。


ただ一般的には日本刀を模した木製のものを「木刀(ぼくとう)」、それ以外の刀剣を模した木製のものを「木剣(ぼっけん)」と指すことが多いです。



【発疹】


◎:ほっしん


○:はっしん



発疹は”皮膚に小さな吹き出物ができること。また、その吹き出物のこと”の意味。



【欲する】


◎:ほっする


×:よくする



欲するは”欲しいと思うこと。望むこと”の意味。



【発足】


◎:ほっそく(慣)


△:はっそく(本)



発足は”団体や組織などが作られ、活動し始めること/出発や門出(かどで)のこと”の意味。


一般的には前者の意味で使われることがほとんどです。



【発端】


◎:ほったん


△:はったん



発端は”物事の始まりのこと”の意味。



【補填】


◎:ほてん


×:ほしん



補填は”不足のものを補って埋め合わせること”の意味。



【洞穴】


◎:ほらあな


○:どうけつ



洞穴は”崖や岩や大木などにあいた、中に何も満たすものがない穴のこと”の意味。



【翻意】


◎:ほんい


×:はんい



翻意は”決心・意思を変えること”の意味。



【本望】


◎:ほんもう


×:ほんぼう



本望は”長い間の望みのこと/望みが叶って満足すること”の意味。



【凡庸】


◎:ぼんよう


×:はんよう


「はんよう」というのは、”汎用”と書き表されるため注意が必要です。



凡庸は”優れた点がないこと。また、そのような人のこと”の意味。



【本鈴】


◎:ほんれい


×:ほんりん



本鈴は”授業や上演などの始まりを正式に知らせる合図のベルのこと”の意味。



ちなみに”授業や上演などの始まりが迫っていることを知らせるために、前もって鳴らすベルのこと”を「予鈴(よれい)」と言います。



【翻弄】


◎:ほんろう


×:はんろう



翻弄は”思いのままに弄(もてあそ)ぶこと”の意味。




↓マ行~


【邁進】


◎:まいしん


×:まんしん


「まんしん」というのは、”慢心”と書き表されるため注意が必要です。



邁進は”目的に向かってひたすらに進むこと”の意味。



【埋没】


◎:まいぼつ


×:りぼつ



埋没は”埋もれて隠れてしまうこと/ある状況の中に浸りきること/世に埋もれて人に知られないこと”の意味。



【勾玉】


◎:まがたま


×:まがだま、こうぎょく



※上は勾玉の写真


勾玉は”古代、日本で装身具に使われていた、湾曲(わんきょく)した玉のこと”の意味。


勾玉の材料には、瑪瑙(めのう)・翡翠(ひすい)・水晶などの鉱物が使用されていました。



【蒔絵】


◎:まきえ


×:ときえ



蒔絵は”漆(うるし)で文様を描き、金・銀の粉や顔料などを付着させた漆工芸(うるしこうげい)のこと。また、その漆工芸品のこと”の意味。



【幕間】


◎:まくあい


×:まくま



幕間は”劇場で1つの場面が終わって、次の場面が始まるの間のこと”の意味。


1つの場面が終わり幕が降りてから、次の場面が始まり幕が開くまでの間のことなので、「幕間(まくあい)」です。



【益々(益益)】


◎:ますます


×:えきえき



益々(益益)は”以前よりも程度が増すさま”の意味。


益々というのは「増々(ますます)」や「増す増す」と同じ意味で、意味的には「増々」などの方が分かりやすいですが、「益々」と用いられることがほとんどです。



【末裔】


◎:まつえい


△:ばつえい


×:まっしょう



末裔は”先祖から代々伝わっている血筋の中で、最後の方の人のこと”の意味。


つまり末裔というのは、”先祖からみて何代も後の世代の人のこと”を指しています。



【末期】


◎:まっき


○:まつご



「まっき」と読むと”終わりの時期。物事の終わりごろ”の意味。



「まつご」と読むと”生の終わるとき。死に際のこと”の意味。



【末日】


◎:まつじつ


×:まつび


「まつび」というのは、”末尾”と書き表されるため注意が必要です。



末日は”ある期間の最後の日のこと”の意味。



【全う】


◎:まっとう


×:すべう



全うは”しっかりとしているさま。真面目なさま/(”全うする”の形で)完全に果たす。成し遂げること”の意味。



【眼差し】


◎:まなざし


×:めざし



眼差しは”物・人などに視線を向けるときの目の様子のこと”の意味。



【愛弟子】


◎:まなでし


×:あいでし



愛弟子は”特に目をかけて可愛がっている弟子のこと”の意味。



【愛娘】


◎:まなむすめ


×:あいむすめ



愛娘は”非常に可愛がっている娘のこと”の意味。



【免れる】


◎:まぬがれる(慣)


○:まぬかれる(本)



免れるは”好ましくない事柄などから逃れること”の意味。



【真昼時】


◎:まひるどき


×:まひるじ



真昼時は”昼の最中(さいちゅう)の時間帯のこと”の意味。


真昼時というのは、だいたい「11時30分~12時30分」あたりの時間帯のことを指します。



【目深】


◎:まぶか


△:めぶか



目深は”目が隠れるほど、帽子などを深くかぶるさま”の意味。



【継子】


◎:ままこ


○:けいし


×:つぐこ



「ままこ」と読むと”親子の関係にはあるが、血の繋がっていない子のこと/仲間外れにされる者のこと”の意味。



「けいし」と読むと”親子の関係にはあるが、血の繋がっていない子のこと”の意味。



ちなみに鬼滅の刃(きめつのやいば)という漫画では、継子は「つぐこ」と読まれていますが、一般的には継子を「つぐこ」と読むことはないので注意が必要です。


鬼滅の刃の「継子(つぐこ)」の意味としては、”柱が育てる隊士で、直弟子(じきでし)のこと”を意味している言葉になります。



【継母】


◎:ままはは


○:けいぼ



継母は”血の繋がっていない母のこと”の意味。



【魔除け】


◎:まよけ


×:まじょけ



魔除けは”魔性(ましょう)のものを避けるための物のこと”の意味。



【真綿】


◎:まわた


×:しんめん



真綿は”繭(まゆ)を引き延ばして作った綿のこ”の意味。


丈夫で軽くて、保温力が高く、主に防寒用の衣類などに用いられます。



【満悦】


◎:まんえつ


×:まんせつ



満悦は”満足して喜ぶこと”の意味。



【蔓延】


◎:まんえん


×:まんえい



蔓延は”好ましくないことがどんどん広がること”の意味。



【饅頭】


◎:まんじゅう


△:まんとう



「まんじゅう」と読むと”小麦粉・米粉・そば粉などで作った皮で餡(あん)を包んで蒸して作るお菓子のこと”の意味。



「まんとう」と読むと”小麦粉を練り、イーストで発酵させて、中身を入れずに丸形にして蒸したもの”の意味。


饅頭(まんとう)は中国北部で主食とされていて、中身に肉や餡を入れたものは「包子(パオズ)」と呼ばれています。



【万灯】


◎:まんどう


×:まんとう



万灯は”多くの灯火(ともしび)のこと/木の枠に紙を貼って、中に火を灯し、長い柄(え)で持つもの”の意味。



【満帆】


◎:まんぱん


×:まんぽ



満帆は”帆(ほ)をいっぱいに張ること。また、帆いっぱいに風をはらむこと”の意味。



【見栄】


◎:みえ


×:みえい、けんえい



見栄は”見た目。外見のこと/人の目を気にして、外見を実際より良く見せようとする態度のこと”の意味。



【身重】


◎:みおも


×:しんじゅう



身重は”妊娠していること”の意味。



【神酒】


◎:みき


△:しんしゅ



神酒は”神に供える酒のこと”の意味。



【三行半】


◎:みくだりはん


×:さんぎょうはん



三行半は”夫から妻に出す離縁状のこと”の意味。


江戸時代、離婚事由(じゆう)などを3行とその半分で簡略に書いていたことから、三行半(みくだりはん)と呼ばれるようになりました。



【眉間】


◎:みけん


△:びかん、まゆあい



眉間は”眉と眉との間のこと”の意味。



【巫女】


◎:みこ


△:ふじょ



巫女は”神に仕えて神事を行ったり、神意をうかがって神託を告げる女性のこと”の意味。


巫女は未婚の女性が多く、さらに男性の場合は巫女ではなく、「男巫(おとこみこ)」と呼びます。



【神輿】


◎:みこし


△:しんよ


×:しんこう



神輿は”祭礼のときに担ぐ、神霊を安置した輿(こし)のこと”の意味。


輿というのは、”屋形(やかた)の下に担ぐための2本の長い棒を付けた乗り物のこと”です。



【見境】


◎:みさかい


×:けんきょう



見境は”物事を見分けること”の意味。



【実生】


◎:みしょう


×:じっせい



実生は”草木が接(つ)ぎ木や挿し木などによらず、種子から発芽(はつが)して生長すること。また、その草木のこと”の意味。



【微塵】


◎:みじん


△:びじん



「みじん」と読むと”細かな塵(ちり)のこと/極めて細かいこと/ほんの少しのこと”の意味。



「びじん」と読むと”細かな塵のこと”の意味。



【未曾有】


◎:みぞう(慣)


△:みぞうう(本)


×:みぞうゆう



未曾有は”昔から今までに、一度もないこと”の意味。


未曾有というのは、「未(いま)だ、曾(かつ)て、有(あ)らず」を略したものです。



【鳩尾】


◎:みぞおち


△:はとお、きゅうび



鳩尾は”胸骨の下方中央にあるくぼんだ所のこと”の意味。



【三十路】


◎:みそじ


×:さんじゅうろ



三十路は”30のこと/30歳のこと”の意味。



【身丈】


◎:みたけ


×:しんじょう



身丈は”身の丈。身長のこと/衣類の、襟の付け根から裾までの背筋の長さのこと”の意味。



【御霊】


◎:みたま


△:ごりょう



御霊は”死者の霊魂の尊敬語のこと”の意味。



【道標】


◎:みちしるべ


○:どうひょう



「みちしるべ」と読むと”道案内のために立てた標示物のこと/ある事の手引きとなるもの・人のこと”の意味。



「どうひょう」と読むと”道案内のために立てた標示物のこと”の意味。



【道端】


◎:みちばた


×:どうたん



道端は”道の端(はし)の方のこと”の意味。



【見惚れる】


◎:みとれる


△:みほれる



見惚れるは”我を忘れて見つめること。うっとりと見入ること”の意味。



【身形】


◎:みなり


×:しんけい



身形は”衣服を着た姿のこと/体つきのこと”の意味。



【未聞】


◎:みもん


×:みぶん



未聞は”まだ聞いたことのないこと”の意味。



【土産】


◎:みやげ


△:どさん



「みやげ」と読むと”旅先や外出先から持ち帰るその土地の産物のこと/人を訪問するときに持っていく贈り物のこと”の意味。



「どさん」と読むと”みやげ(前者の意味)の別名のこと/土地の産物のこと”の意味。



【明星】


◎:みょうじょう


△:あかほし、あかぼし



「みょうじょう」と読むと”金星の別名のこと/その分野で、人気な人のこと”の意味。


後者の意味は、「彼は楽壇の明星(みょうじょう)だ」のように用いられます。



「あかほし」「あかぼし」と読むと”金星の古名のこと/さそり座のアルファ星アンタレスのこと”の意味。



【名代】


◎:みょうだい


△:なだい、なしろ



「みょうだい」と読むと”ある人の代理をつとめること”の意味。



「なだい」と読むと”評判が高いこと/名目(めいもく)のこと”の意味。



「なしろ」と読むと”大化前代の皇室の私有民のこと”の意味。



【名利】


◎:みょうり


△:めいり



名利は”名誉と利益のこと”の意味。



【明朝体】


◎:みんちょうたい


×:めいちょうたい



※上は明朝体の写真


明朝体は”漢字の書体のひとつ”の意味。



明朝体は書籍・雑誌・新聞などで用いられる基本的な書体で、「縦線が太くて、横線が細い」という特徴があります。


中国の明朝(みんちょう)の時代に伝来したことからこの名称が付けられています。



【百足】


◎:ムカデ


△:ひゃくそく



百足は”節足動物の唇脚(しんきゃく)類のうち、ゲジ目を除いた動物の総称のこと”の意味。



各節に1対(いっつい)ずつの脚が付いており、種類によって全体の数は異なります。


百足は毒を持ち、大顎(おおあご)から毒液を出して、種類にもよりますが噛(か)まれると激痛を伴います。



【無垢】


◎:むく


×:むこう



無垢は”心身が汚れていないこと/混じり気のないこと/全体が無地で色の混じらない衣服のこと”の意味。



【報いる】


◎:むくいる


×:ほういる



報いるは”受けた物事に対し、それにふさわしいお返しをすること/仕返しをすること”の意味。



【無地】


◎:むじ


×:むち



無地は”全体が同じ色で模様のないこと”の意味。



【虫酸】


◎:むしず


×:むしさん、ちゅうさん



虫酸は”胸やけなどのときに、胃から口中に逆流するすっぱい液のこと”の意味。


「虫酸が走る」という慣用句で使われることがほとんどで、これは口中に虫酸が出て吐き気を催(もよお)すことから、”吐き気がするほど嫌いなこと”の意味として使われています。



【矛盾】


◎:むじゅん


×:ほこたて、よじゅん



矛盾は”矛(ほこ)と盾(たて)のこと/つじつまが合わないこと”の意味。



昔、矛と盾を売る者がいて、その者が「この矛はどんな盾をも貫き、この盾はどんな矛をも通さない」と言ったところ、それを聞いた人が「その矛でその盾を突いてみよ」と言われて困ったという話から、”話のつじつまが合わないこと”を矛盾と言うようになりました。



【謀反】


◎:むほん


×:ぼうはん



謀反は”国家・君主(くんしゅ)に背(そむ)くこと”の意味。



【村八分】


◎:むらはちぶ


×:むらはちぶん



村八分は”村のしきたりや掟(おきて)を守らなかった者やその家族を、村民全体が除(の)け者として排斥(はいせき)し、絶交すること/仲間外れにすること”の意味。


前者の意味は、江戸時代以降に村落で行われた私的制裁で、いま現在では後者の意味で用いられることがほとんどです。



【無理強い】


◎:むりじい


×:むりつよい、むりづよい



無理強いは”無理に押しつけてやらせること”の意味。



【名家】


◎:めいか


×:めいけ



名家は”有名な家柄のこと/その道に優れた人。名人のこと”の意味。



【名刹】


◎:めいさつ


×:めいせつ



名刹は”由緒(ゆいしょ)ある有名な寺のこと”の意味。



【酩酊】


◎:めいてい


×:めいちょう



酩酊は”ひどく酒に酔うこと”の意味。



【目頭】


◎:めがしら


×:もくとう



※上は目頭(めがしら)と目尻(めじり)の写真


目頭は”鼻に近い方の目の端(はし)のこと”の意味。


(”耳に近い方の目の端のこと”を「目尻(めじり)」と言います)



例えば「目頭を押さえる」や「目頭が熱くなる」のように用いられますが、どちらも慣用句になります。


「目頭を押さえる」は”目頭を押さえて涙がこぼれそうになるのをとどめようとすること”の意味で、「目頭が熱くなる」は”深く感動して思わず涙が出そうになること”の意味になります。



【眼鏡】


◎:めがね


○:がんきょう



「めがね」と読むと”視力の調整や目を保護するための器具のこと/物を見分ける力のこと”の意味。



「がんきょう」と読むと”めがね(器具)の別名のこと”の意味。



【女神】


◎:めがみ


△:じょしん、おんながみ



女神は”女性の神のこと”の意味。



【目利き】


◎:めきき


×:めりき



目利きは”陶器・刀剣・書画などの真贋(しんがん)・良否を見分けること。また、その能力を備えた人のこと”の意味。


真贋というのは、”本物と偽物のこと”を意味します。



【馬頭】


◎:めず


×:ばとう



※上は牛頭と馬頭の写真


馬頭は”地獄にいるとされる、頭が馬で、首から下が人間の姿をしている獄卒(ごくそつ)のこと”の意味。


そして馬頭の他に地獄にいるとされる、頭が牛で、首から下が人間の姿をしている獄卒のことを「牛頭(ごず)」と言います。



【愛でる】


◎:めでる


×:まなでる



愛でるは”可愛がること/褒めること。感嘆(かんたん)すること”の意味。



【目処】


◎:めど


×:もくしょ



目処は”目指すところ。目標のこと/ある事柄について立てた見込みのこと”の意味。



【目眩】


◎:めまい


×:もくげん



目眩は”目が眩(くら)むこと。目が回ってくらくらすること”の意味。



【面子】


◎:めんこ、めんつ



※上は面子(おもちゃ)の写真


「めんこ」と読むと”子供のおもちゃのひとつ”の意味。


面子(めんこ)というのは、”円形・方形のボール紙に絵を描いたもので、地面にたたきつけて、相手の札を裏返したりして遊ぶおもちゃのこと”です。



「めんつ」と読むと”世間に対する体面。面目のこと”の意味。



【面目】


◎:めんぼく、めんもく



「めんぼく」と読むと”世間に対する名誉・体面。世間からの評価のこと/人に合わせる顔のこと/外に表れている様子のこと”の意味。



「めんもく」と読むと”世間に対する名誉・体面。世間からの評価のこと/人に合わせる顔のこと/外に表れている様子のこと/顔かたち。顔つき”の意味。



例えば”恥ずかしくてその人に顔向けできないこと。合わす顔がないこと”の意味である「面目ない」は、「めんぼくない」と読むことが多いです。


他にも”世間の期待や評価に応えるだけの活躍をすること。また、それにより名声や評価が高まること”の意味である「面目躍如」は、「めんもくやくじょ」と読むことがほとんどです。


それぞれ「めんもくない」や「めんぼくやくじょ」と読むことも間違いではないですが、一般的には「めんぼくない」や「めんもくやくじょ」と読まれるため覚えておきましょう。



【綿毛布】


◎:めんもうふ


×:わたもうふ



綿毛布は”綿(めん)素材が使用されている毛布のこと”の意味。



【亡者】


◎:もうじゃ


×:ぼうしゃ



亡者は”死者。特に、成仏できずにさまよっている死者のこと/金銭・地位・権力などに異常な執着を持っている人のこと”の意味。



【妄執】


◎:もうしゅう


×:もうしつ



妄執は”心の迷いから起こる物事への執着のこと”の意味。



【猛省】


◎:もうせい


×:もうしょう



猛省は”強く反省すること”の意味。



【毛筆】


◎:もうひつ


×:けふで



毛筆は”動物の毛で作られた筆のこと。また、その筆で書くこと”の意味。



【耄碌】


◎:もうろく


×:ろうろく



耄碌は”年をとって頭や身体のはたらきが衰えること。老いぼれること”の意味。



【土竜】


◎:もぐら


△:どりゅう



土竜は”モグラ科の哺乳(ほにゅう)動物の総称のこと”の意味。



全身を茶色や灰黒色の毛で覆われており、前足はシャベル状で土を掘るのに適しています。


土竜は土の中に棲み、地上に出ることはあまりなく、主に土の中でミミズなどの虫を食べて生きています。



【目論見】


◎:もくろみ


×:もくろんみ



目論見は”計画すること。企(くわだ)てること”の意味。



【猛者】


◎:もさ


×:もうじゃ



猛者は”勇猛で力技の優れた人のこと”の意味。



【喪主】


◎:もしゅ


△:そうしゅ


×:もぬし



喪主は”葬式を行う際の代表者のこと”の意味。



【百舌】


◎:もず


×:ひゃくぜつ



百舌は”スズメ目モズ科の鳥の総称のこと”の意味。


頭部は茶色で、背面は灰褐色、腹面は淡褐色をしています。



ちなみに百舌には昆虫やカエルなどの小動物を捕らえて、木の枝などに刺しておく習性があり、この習性のことを「百舌の速贄(はやにえ)」と言います。


なぜ百舌がこのような行動を取るのか、いまだに正確な理由は分かっていないそうです。



【悶える】


◎:もだえる


×:もえる


「もえる」というのは、”萌える”と書き表されるため注意が必要です。



悶えるは”思い悩んで苦しむこと/苦痛などから身をよじること”の意味。


「よじる」というのは、”身体を曲げてくねらせること”です。



【喪中】


◎:もちゅう


×:もなか、そうちゅう



喪中は”人の死後、親しい関係にあった者が喪(も)に服している期間のこと”の意味。



喪(も)に服すというのは、”親しい者が亡くなったときに、一定期間亡くなった人の死を悼(いた)み、世俗との交わりを避けて慎(つつ)ましく暮らしていくこと”を意味しています。


つまりその期間中は、飲み会や旅行などには参加しないようにする、というのが一般的です。



【以て】


◎:もって


×:いて



以ては”~によって。~を用いて/~の理由で。~のために/~を期限として/それで。それによって/その意を強める言い方”の意味。


例えば「今夜23時を以て締め切る」や「いささか以て迷惑なことだ」のように用いられ、前者の例文は”~を期限として”、後者は”その意を強める言い方”の意味で使用しています。



【専ら】


◎:もっぱら


×:せんら



専らは”そのことだけに集中するさま”の意味。



【基づく】


◎:もとづく


×:きづく



基づくは”何かをもととして起こること/何かを基礎・根拠とすること”の意味。



【物臭】


◎:ものぐさ


×:ぶっしゅう



物臭は”めんどうくさがること。また、そのような性質の人のこと”の意味。



【物の怪】


◎:もののけ


×:もののかい



物の怪は”人にとり憑(つ)いて祟(たた)りをすると言われる、死霊(しりょう)・生き霊(いきりょう)などのこと”の意味。



【最早】


◎:もはや


×:さいそう、さいはや



最早は”今となっては/早くも。すでに”の意味。



【喪服】


◎:もふく


△:そうふく



喪服は”喪中(もちゅう)、または弔問(ちょうもん)の際に着る黒・薄墨色の衣服のこと”の意味。



【紅葉】


◎:もみじ


○:こうよう



「もみじ」と読むと”木の葉が黄・赤色に変わること。また、その色づいた木の葉のこと/カエデ類の木の別名のこと/鹿の肉のこと”の意味。



「こうよう」と読むと”木の葉が黄・赤色に変わること。また、その色づいた木の葉のこと”の意味。



【木綿】


◎:もめん


△:きわた



「もめん」と読むと”ワタの種子からとった白くてやわらかい繊維のこと。また、その繊維で作られた糸や織物のこと”の意味。



ワタは”アオイ科ワタ属の総称のこと”で、つまりは植物の種類を指していて、
一般的には「綿」と書くと”ワタの種子からとった白くてやわらかい繊維”を指すことが多いです。



綿(わた)は繊維が絡まり合った塊の状態のことを指していて、その繊維の塊を紡ぎ直すことで糸(これが木綿)が作られます。



ちなみに絹(きぬ)というのは、”蚕(かいこ)の繭(まゆ)からとった繊維のこと”で、その蚕の繭からとった繊維を紡いだ糸が「絹糸(きぬいと)」となります。



「きわた」と読むと”ワタの種子からとった白くてやわらかい繊維のこと”の意味。



【股引】


◎:ももひき


×:またひき



股引は”腰から下をぴったりと覆う、ズボン型の衣服のこと”の意味。



【門戸】


◎:もんこ


×:もんと



門戸は”家の出入り口のこと/自分の流儀のこと。一派”の意味。



【文言】


◎:もんごん


△:ぶんげん



「もんごん」と読むと”手紙や文章の中の言葉のこと”の意味。



「ぶんげん」と読むと”手紙や文章の中の言葉のこと/中国で、旧来の伝統的な文章表現のこと”の意味。



【文殊】


◎:もんじゅ


×:ぶんしゅ



文殊は”文殊菩薩(もんじゅぼさつ)の略のこと”の意味。


釈迦(しゃか)の左の脇侍(きょうじ・わきじ)で、知恵をつかさどる菩薩です。



脇侍というのは”本尊(ほんぞん)の左右に控えている仏像のこと”で、釈迦には文殊・普賢(ふげん)、阿弥陀には観音・勢至(せいし)、薬師には日光・月光(がっこう)などがあります。



【問答】


◎:もんどう


×:もんとう



問答は”問うことと答えること/議論すること”の意味。



【門扉】


◎:もんぴ


×:もんとびら



門扉は”門の扉のこと”の意味。




↓ヤ行~


【八百長】


◎:やおちょう


×:はっぴゃくちょう



八百長は”勝負事において、表面上は真剣に争っているように見せて、前もって打ち合わせた通りに勝負をつけること”の意味。



【矢面】


◎:やおもて


×:やめん



矢面は”矢の飛んでくる正面のこと/質問・非難などをまともに受ける立場のこと”の意味。



【八百屋】


◎:やおや


×:はっぴゃくや



八百屋は”野菜などを売る店。また、売る人のこと/深くはないが多方面に知識が広いこと。また、その人のこと”の意味。


一般的には前者の意味で用いられることがほとんどです。



【約定】


◎:やくじょう


×:やくてい



約定は”約束して取り決めること。また、その約束のこと”の意味。



【薬湯】


◎:やくとう


○:くすりゆ


×:やくゆ



「やくとう」と読むと”薬品や薬草を入れた風呂のこと/薬を煎(せん)じ出した湯のこと”の意味。



「くすりゆ」と読むと”やくとう(風呂)の別名のこと”の意味。



【自棄】


◎:やけ


○:じき



自棄は”物事が思うようにならず、投げやりになって無茶な言動をすること”の意味。



【火傷】


◎:やけど


△:かしょう



「やけど」と読むと”高熱によって皮膚が傷つくこと。また、その傷のこと/危険なことに手を出して、損害や痛手を受けること”の意味。



「かしょう」と読むと”やけど(前者の意味)の別名のこと”の意味。



【玄孫】


◎:やしゃご


△:げんそん



玄孫は”孫の孫のこと。曽孫(ひまご)の子のこと”の意味。



自分の子供が生んだ子というのが(自分から見ると)孫になるので、さらにその孫の子供が生んだ子が(自分から見ると)玄孫となります。


4世代も違うので、1世代を20歳~30歳離れていると計算すると、自分と玄孫の年齢は80歳~120歳離れていることになります。



【約款】


◎:やっかん


×:やくぎ



約款は”多数の契約を定型的に処理するため、企業などがあらかじめ作成した契約の条項のこと”の意味。



【柔肌】


◎:やわはだ


×:にゅうはだ



柔肌は”柔(やわ)らかな感触の肌のこと”の意味。


柔肌というのは、特に女性の肌について指すことがほとんどです。



【遺言】


◎:ゆいごん


○:いごん



「ゆいごん」と読むと”自分の死んだ後のことについて言い残すこと。また、その言葉のこと”の意味。



「いごん」と読むと”(法律用語)人が死亡後に法律上の効力を生じさせる目的で、遺贈・相続分の指定など、民法上の方式に従ってする意思表示のこと”の意味。



【由緒】


◎:ゆいしょ(慣)


△:ゆしょ(本)



由緒は”物事の起こりや今に至るまでの筋道(すじみち)のこと/長い歴史を経(へ)て作り上げられた格式のこと”の意味。



【結納】


◎:ゆいのう


×:けつのう



結納は”婚約のしるしとして、金銭や品物を取り交わす日本の伝統的な儀式のこと”の意味。


この結納のときに、”男性の家から女性の家へ贈る金銭のこと”を「結納金(ゆいのうきん)」、”両家で取り交わす品物のこと”を「結納品(ゆいのうひん)」と言います。



【幽谷】


◎:ゆうこく


×:ゆうたに、ゆうや



幽谷は”山奥にある静かな谷のこと”の意味。



【湧水】


◎:ゆうすい


×:わきみず


「わきみず」というのは、”湧き水”と書き表されるため注意が必要です。



湧水は”湧(わ)き出る水のこと”の意味。



【融通】


◎:ゆうずう


×:ゆうつう



融通は”滞(とどこお)りなく通じること/(転じて)臨機応変に物事を処理すること/金銭や品物などを貸し借りすること”の意味。



例えば「彼女は融通が利かない」や「金を融通してもらう」のように用いられ、前者の例文は”臨機応変に物事を処理すること”、後者は”金銭や品物などを貸し借りすること”の意味で使用しています。



【遊説】


◎:ゆうぜい


×:ゆうせつ、ゆうぜつ



遊説は”意見や主張を説(と)いて各地を回ること。特に、政治家が各地を演説して回ること”の意味。



【夕立】


◎:ゆうだち


×:ゆうりつ



夕立は”夏の午後に降る激しい俄雨(にわかあめ)のこと”の意味。


俄雨というのは、”急に降りだしてすぐに止んでしまう雨のこと”です。



【猶予】


◎:ゆうよ


×:せいよ



猶予は”日時を先に延ばすこと/ぐずぐずすること”の意味。


後者の意味は、「一刻の猶予もない」のように用いられます。



【所以】


◎:ゆえん


×:しょい



所以は”わけ。理由のこと”の意味。



【浴衣】


◎:ゆかた


△:よくい



浴衣は”入浴後や夏に着る、木綿(もめん)で作った単衣(ひとえ)の着物のこと”の意味。


単衣というのは、”季節の変わり目(6月・9月)によく着られる着物”で、着物の生地が1枚だけで作られているものを言います。



ちなみに浴衣を「よくい」と読むと、”入浴後に着る衣服”の意味合いが強くなるため注意が必要です。



【所縁】


◎:ゆかり


△:しょえん



所縁は”何らかの関係や繋がりがあること”の意味。



【行方】


◎:ゆくえ


×:こうほう



行方は”進んで行く場所・方向のこと/行った先のこと/今後のなりゆき。行(ゆ)く末のこと”の意味。



【遊山】


◎:ゆさん


×:ゆうさん、ゆうざん



遊山は”山や野へ行って遊ぶこと/気晴らしに遊びに出掛けること”の意味。



【委ねる】


◎:ゆだねる


×:いねる



委ねるは”信用して任せること/あることに身を捧(ささ)げること”の意味。



【弓形】


◎:ゆみなり


○:ゆみがた


△:きゅうけい



「ゆみなり」「ゆみがた」と読むと”弦(つる)を張った弓のような形のこと”の意味。



「きゅうけい」と読むと”弦(つる)を張った弓のような形のこと/数学で、円の弧とその両端を結ぶ弦(げん)とによってできる図形のこと”の意味。



【百合】


◎:ゆり


△:ひゃくごう



「ゆり」と読むと”ユリ科の多年草の総称で、主にユリ属の植物のこと”の意味。



「ひゃくごう」と読むと”ユリの球根を蒸して乾燥させた漢方薬のこと”の意味。


ユリの球根の一部は食用とされ、栄養が豊富で漢方薬として使われています。



【窯業】


◎:ようぎょう


×:かまぎょう



窯業は”窯(かま)を用いて粘土や非金属鉱物を高熱処理し、陶磁器・ガラス・セメント・レンガなどを製造する工業のこと”の意味。



【要綱】


◎:ようこう


×:ようもう



要綱は”物事の根本となる重要な事柄のこと。また、その重要な事柄をまとめたもの”の意味。



【養生】


◎:ようじょう


×:ようせい



養生は”健康を保つこと/病気・ケガが治るように努めること/コンクリートなどの硬化作用を発揮させるための作業のこと”の意味。



【容体】


◎:ようだい


△:ようたい


容体は「容態(ようだい)」と書き表されることもありますが、容体・容態のどちらとも意味に違いはなく、一般的には「容体」が使われることが多いです。



容体は”病気や怪我(けが)の様子のこと/人の姿や形・様子のこと”の意味。


一般的には前者の意味で用いられることがほとんどです。



【葉脈】


◎:ようみゃく


×:はみゃく



葉脈は”葉に見られる維管束の筋(すじ)のこと”の意味。


葉脈は茎から通じている維管束で、水分や養分などを供給するための通路となります。



【漸く】


◎:ようやく


×:しばらく


「しばらく」というのは、”暫く”と書き表されるため注意が必要です。



漸くは”長い時間の経過の後に。やっと/かろうじて/だんだん。次第に”の意味。



【翌月】


◎:よくげつ


○:よくつき


×:よくづき



翌月は”その月の次の月のこと”の意味。



【翌年】


◎:よくねん


○:よくとし



翌年は”その年の次の年のこと”の意味。



【良し悪し】


◎:よしあし


△:よしわるし



良し悪しは”良い点と悪い点のこと”の意味。



【寄席】


◎:よせ


×:よせき、よりせき



寄席は”講談・落語・漫才などを興行(こうぎょう)する場所のこと”の意味。


興行というのは、”料金を取ってお客さんに催し物を観覧してもらうこと”を言います。



寄席というのは、漫才などを興行するための場所を指している言葉であって、ひとつひとつの席のことを指しているわけではないため注意が必要です。



【他所】


◎:よそ


○:たしょ


「よそ」は他所の他にも”余所”と書き表され、一般的には”他所”と表記されることが多いです。



「よそ」と読むと”その人に直接関係のない物事や場所のこと/(”~をよそに”の形で)省(かえり)みないこと。放り出すこと/その場所と違った所。他の所のこと”の意味。


例えば「他所(よそ)の学校での話」や「親の心配を他所(よそ)に遊びまわる」のように用いられ、前者の例文は”その人に直接関係のない物事や場所のこと”、後者は”省みないこと。放り出すこと”の意味で使用しています。



「たしょ」と読むと”その場所と違った所。他の所のこと”の意味。



【黄泉】


◎:よみ


△:こうせん



「よみ」と読むと”死後に魂が行くとされる所。死者の国のこと”の意味。


中国では「黄」は地の色とされていることから、地下にある泉を指し、死者は地下の世界に行くと考えられていたことから、”死者の国”という意味にもなっています。



「こうせん」と読むと”地下の泉のこと/よみの別名のこと”の意味。



【宵宮】


◎:よみや


○:よいみや



宵宮は”本祭りの前夜に行う小さな祭りのこと”の意味。



【世論】


◎:よろん(本)


○:せろん(慣)



世論は”ある社会の問題について世間の人々の持っている意見のこと”の意味。



【弱音】


◎:よわね


○:じゃくおん



「よわね」と読むと”力のない声のこと/意気地のない言葉のこと”の意味。



「じゃくおん」と読むと”弱い音。小さい音のこと”の意味。




↓ラ行~


【礼賛】


◎:らいさん


×:れいさん



礼賛は”ありがたく思って褒(ほ)め称(たた)えること/仏を礼拝(らいはい)して、その功徳(くどく)を称えること”の意味。



ここでの功徳というのは、”現世・来世に幸福をもたらすもとになる善行のこと”の意味で用いられています。


(他にも功徳には、”神仏の恵み”というような意味もあります)



【烙印】


◎:らくいん


×:かくいん



烙印は”銅・鉄で作り、熱く焼いて物に押す印のこと”の意味。


烙印は昔の刑罰で、罪人の額(ひたい)などに押されていました。



また「烙印を押される」という慣用句がありますが、これは”消すことのできない汚名を受けること。また、周囲からそういうものとして決めつけられること”を意味します。



【落丁】


◎:らくちょう


×:らくてい



落丁は”書物・雑誌などのページが、一部分抜けていること”の意味。



【乱高下】


◎:らんこうげ


×:らんこうか



乱高下は”価格が短期間のうちに急激に上がったり、下がったりすること”の意味。



【乱世】


◎:らんせ(慣)


○:らんせい(本)



乱世は”秩序(ちつじょ)が乱れて戦乱や騒動などの絶えない世の中のこと”の意味。



【乱丁】


◎:らんちょう


×:らんてい



乱丁は”製本の過程で綴(と)じ違えたために、書物のページの順序が狂っていること”の意味。



【梨園】


◎:りえん


×:なしえん



梨園は”梨の木を植えた庭園のこと/歌舞伎(かぶき)役者の社会のこと”の意味。


一般的には後者の意味で使われることが多いです。



【罹患】


◎:りかん


×:らかん



罹患は”病気にかかること”の意味。



【履行】


◎:りこう


×:ふくぎょう



履行は”約束や契約などを実際に行うこと/債務者が債務の内容を実現すること”の意味。



【利鞘】


◎:りざや


×:りしょう



利鞘は”売値と買値の差額によって得られる利益のこと”の意味。



【履修】


◎:りしゅう


×:ふくしゅう



履修は”定められた学科・課程などを学習し、修得すること”の意味。



【律儀】


◎:りちぎ


△:りつぎ



律儀は”義理堅いこと。実直なこと”の意味。


実直というのは、”真面目で正直なこと”を意味します。



【立礼】


◎:りつれい、りゅうれい



「りつれい」と読むと”起立して敬礼をすること”の意味。



「りゅうれい」と読むと”茶の湯で椅子に腰かけて、テーブル(点茶盤)の上で茶を点(た)てる形式のこと”の意味。



【流行】


◎:りゅうこう


○:はやり



流行は”ある物事などが、社会に一時的に広く行われること。また、その行われている物事のこと”の意味。



【流涎】


◎:りゅうぜん


△:りゅうえん、りゅうせん



流涎は”食欲を催(もよお)して、涎(よだれ)を流すこと/(転じて)物を欲しがること”の意味。



【料簡】


◎:りょうけん


×:りょうかん



料簡は”考えをめぐらすこと。また、その考えのこと/堪(こら)えること。許すこと”の意味。



例えば「料簡が狭い」や「今は料簡してほしい」のように用いられ、前者の例文は”考えをめぐらすこと。また、その考えのこと”、後者は”堪えること。許すこと”の意味で使用しています。



【漁師】


◎:りょうし


×:ぎょし



漁師は”漁(りょう)をして生活している人のこと”の意味。


漁というのは、”魚介(魚類と貝類)などの水産物をとること”を意味します。



【両端】


◎:りょうたん


○:りょうはし


△:りょうはじ



「りょうはし」「りょうはじ」と読むと”両方の端(はし)のこと”の意味。



「りょうたん」と読むと”両方の端のこと/物事の始めと終わりのこと/どっちつかずの態度のこと”の意味。



【旅客】


◎:りょかく


△:りょきゃく



旅客は”旅をする人のこと/交通機関(飛行機・列車・船など)に客として乗る人のこと”の意味。



旅客といえば鉄道会社であるJRを利用する人も多いですが、JRの正式名称は「旅客(りょかく)鉄道株式会社」となります。


なのでJRを指す場合は、旅客を「りょきゃく」と読むことはできないので注意が必要です。



【旅客機】


◎:りょかっき


○:りょかくき



旅客機は”旅客を輸送するための飛行機のこと”の意味。



【緑豆】


◎:りょくとう


△:りょくず



※上は緑豆の写真


緑豆は”マメ科の1年草のこと”の意味。


長さ5~10センチメートルほどの莢(さや)ができ、莢の中に緑色または灰黒色の豆が入っていて、豆はもやしを作るのに用いられます。



【緑化】


◎:りょっか


○:りょくか



緑化は”木を植えて緑を増やすこと”の意味。



【履歴】


◎:りれき


×:ふくれき



履歴は”現在までに経(へ)てきた学業・職業などのこと/コンピューターで、過去に行われた通信の送信先・送信日時などの記録のこと”の意味。



【稟議】


◎:りんぎ


△:ひんぎ



稟議は”官庁・会社などで、会議を開く手間を省(はぶ)くために、係の者が案を作成して関係者に回覧し、承認を求めること”の意味。


稟議のための書類(=起案書)のことを「稟議書(りんぎしょ)」と言います。



【臨終】


◎:りんじゅう


×:りんしゅう



臨終は”死に際のこと”の意味。



【類似】


◎:るいじ


×:るいに



類似は”似ていること”の意味。



【留守】


◎:るす


×:りゅうしゅ



留守は”外出して家にいないこと/主人や家族の外出中に、その家を守ること/他に気を取られてやるべきことがなおざりになること”の意味。



例えば「留守を預かる」や「手元が留守になっている」のように用いられ、前者の例文は”主人や家族の外出中に、その家を守ること”、後者は”他に気を取られてやるべきことがなおざりになること”の意味で使用しています。



【流布】


◎:るふ


×:りゅうふ



流布は”世に広まること。広く知れ渡ること”の意味。



【流浪】


◎:るろう


×:りゅうろう



流浪は”住むところを定めず、彷徨(さまよ)い歩くこと”の意味。



【冷汗】


◎:れいかん


○:ひやあせ


「ひやあせ」は、一般的には”冷や汗”と表記されることがほとんどです。



冷汗は”ひどく恥ずかしかったり、恐ろしかったりしたときなどに出る汗のこと”の意味。



【零細】


◎:れいさい


×:ぜろさい



零細は”非常に細かいこと。数量や規模が非常に小さいこと”の意味。



【黎明期】


◎:れいめいき


×:そうめいき



黎明期は”新しい事柄(時代・文化など)が始まろうとする時期のこと”の意味。



もともと「黎明」には”夜明けや明け方”という意味があり、そこから転じて、黎明は”新しい事柄が始まろうとすること”という意味も持つようになりました。


そしてその黎明に期間を表す「期」という字が付いたことで、”新しい事柄が始まろうとする時期”という意味になりました。



【廉価】


◎:れんか


×:けんか



廉価は”値段が安いこと”の意味。



【蓮華】


◎:れんげ


×:れんか



蓮華は”蓮華草(れんげそう)の略のこと/蓮(ハス)の花のこと/散り蓮華の略のこと”の意味。


散り蓮華というのは、”散った蓮の花びらのこと”を指します。



【漏洩】


◎:ろうえい(慣)


△:ろうせつ(本)



漏洩は”秘密などがもれること”の意味。



【老獪】


◎:ろうかい


×:ろうこう



老獪は”経験を積んでいて、ずるくて悪賢いこと。また、そのさま”の意味。



【楼閣】


◎:ろうかく


×:おうかく


楼閣の「楼(ろう)」という字は、「桜(さくら・おう)」という字によく似ているため注意が必要です。



楼閣は”高層の立派な建物のこと”の意味。


楼閣は「砂上(さじょう)の楼閣」という言葉がよく使われますが、これは”見かけは立派であるが、基礎がしっかりしていないために長く維持できない物事のたとえ。また、実現不可能なことのたとえ”の意味になります。



【老朽】


◎:ろうきゅう


×:ろうこう



老朽は”年をとったり、古くなったりして役に立たなくなること。また、そのような人や物のこと”の意味。



【労組】


◎:ろうそ


△:ろうくみ



労組は”労働組合(ろうどうくみあい)の略のこと”の意味。


労働組合というのは、”労働者が労働条件の維持・改善などを目的として自主的に組織する団体のこと”です。



【路傍】


◎:ろぼう


×:ろばた



路傍は”道路の傍(かたわ)ら。道端(みちばた)のこと”の意味。




↓ワ行~


【歪曲】


◎:わいきょく


×:わんきょく


「わんきょく」というのは、”湾曲”と書き表されるため注意が必要です。



歪曲は”事柄を意図的に歪(ゆが)め曲げること”の意味。



【矮小】


◎:わいしょう


×:いしょう



矮小は”丈(たけ)が低くて小さいこと/規模が小さいこと”の意味。



【賄賂】


◎:わいろ


×:ゆうろ



賄賂は”自分に有利なように、はからってもらうために贈る金品のこと”の意味。



【若布】


◎:わかめ


×:わかふ



若布は”コンブ目チガイソ科の海藻のこと”の意味。


古くから食用とされ、養殖もされています。



長さは約1メートルで、外海の浅い所に生えており、成熟すると茎に和布蕪(めかぶ)と呼ばれる襞状(ひだじょう)の胞子葉をつけます。



※上は和布蕪(めかぶ)の写真


和布蕪はネバネバ感と、コリコリとした食感が特徴的で、ネバネバ感は「フコイダン」と呼ばれる水溶性食物繊維によるものです。



【若人】


◎:わこうど


△:わかうど、わかびと



若人は”若い人。若者のこと”の意味。



【山葵】


◎:わさび


×:やまあおい



山葵は”アブラナ科の多年草のこと。また、その根茎(こんけい)のこと”の意味。


川などに沿って自生しており、根茎部分だけではなく葉の部分も食用とされています。



私たちが普段から薬味として食べているペースト状の山葵は、植物である山葵の地中部分に埋まっている根茎をすりおろしたものです。


その山葵の根茎をすりおろしたものを刺身などと一緒に食べています。



【業物】


◎:わざもの


×:ぎょうぶつ



業物は”名工が鍛えた、切れ味の良い刀剣のこと”の意味。



【早生】


◎:わせ


△:そうせい



「わせ」と読むと”野菜や果物などで熟すのが早いもの/肉体的・精神的な成熟が早い人のこと”の意味。



「そうせい」と読むと”野菜や果物などで熟すのが早いもの/普通より早く生まれること”の意味。



【腕白】


◎:わんぱく


×:うでじろ



腕白は”子供(特に男の子)がいたずらで言うことを聞かず、活発に動き回ったりするさま。また、そのような子供のこと”の意味。



腕白は特に男の子に対して使い、女の子に対しては「御転婆(おてんば)」という言葉が使われます。


男の子であれば「腕白小僧(こぞう)」、女の子であれば「御転婆娘(おてんばむすめ)」という言い回しもします。



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