このページでは金偏の難読漢字について簡単に一覧にしてまとめています。

 

 

目次

 

↓金偏の難読漢字とその読み方だけをザっと見たい方はこちら

 

金偏の難読漢字(一覧表)

 

 

↓金偏の難読漢字の読み方や意味、写真などを載せています

 

【ア行~】

 

【カ行~】

 

【サ行~】

 

【タ行~】

 

【ナ行~】

 

【ハ行~】

 

【マ行~】

 

【ヤ行~】

 

【ラ行~】

 

(【ワ行~】は候補がなかったため表記していません)

 

 

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関連ページ

 

金偏の難読漢字(一覧表)

※1:漢字表記が複数ある場合は、一般的に使われることが多いほうの漢字表記を優先しています(読み方の表記も同様)。

 

例 【鍵(鑰)】 ⇒ 【一般的に使われることが多い漢字表記(比較して一般的に使われることが少ない漢字表記)】

 

(金偏でなくても一般的によく使われる漢字表記、よく見かける漢字表記であれば【重り(錘)】のように表記しています)

 

漢字 読み方 備考欄
あぶみ
鋳型(熔・鎔) いがた
錨(碇) いかり
重り(錘) おもり
鍵(鑰) かぎ 錠(じょう)を開閉する道具
鉤(鈎) かぎ 先の曲がった金属製の器具
かすがい
金椀(鋺) かなまり
かね
かぶら
からみ
簪(釵・鈿) かんざし
鉋(銫) かんな
きり
轡(銜・鑣) くつわ
鉄(銕・鐵) くろがね 鉄(てつ)の古い呼び名。一般的には”鉄”は「てつ」と読むことがほとんど
くわ
毛抜き(鑷) けぬき
けら
こじり
こて
錆(銹・鏽) さび
錣(錏・𩊱) しころ
しのぎ
じょう
すき
ずく
すず
鏨(鑚) たがね
槌(鎚) つち
鍔(鐔) つば
なた
沸(錵) にえ
のこぎり
鎺(鈨) はばき 鎺は、「鎺金(はばきがね)」の略称
はり
錻力(錻) ぶりき
矛(鉾・鋒) ほこ
釦(鈕) ぼたん
鉞(戉) まさかり
鍍金(鍍) めっき
もり
鏃(矢尻) やじり
やすり
よろい
轆轤(鈞) ろくろ

 

金偏の難読漢字

※1:漢字表記が複数ある場合は、一般的に使われることが多いほうの漢字表記を優先しています(読み方の表記も同様)。

 

例 【鍵(鑰)】 ⇒ 【一般的に使われることが多い漢字表記(比較して一般的に使われることが少ない漢字表記)】

 

(金偏でなくても一般的によく使われる漢字表記、よく見かける漢字表記であれば【重り(錘)】のように表記しています)

 

↓ア行~

 

【鐙】

 

読み方:あぶみ

 

 

鐙というのは、”馬具のひとつで、鞍(くら)の両脇(りょうわき)に垂らして、乗り手が足をのせるもの”。

 

 

【鋳型(熔・鎔)】

 

読み方:いがた

 

 

鋳型というのは、”鋳物(いもの)を作るために、溶かした金属を流し込む型”。

 

 

鋳物は、”溶かした金属を鋳型に流し込んで製造された器物”を指します。

 

 

【錨(碇)】

 

読み方:いかり

 

 

錨というのは、”船を一定の場所に留めておくために、綱(つな)や鎖をつけて海底に沈めるおもり。アンカー”。

 

 

【重り(錘)】

 

読み方:おもり

 

 

重りというのは、”重量を増すために付け加えるもの/釣り針や漁網を沈めるためにつける鉛(なまり)や、秤(はかり)の分銅(ふんどう)など”。

 

 

 

↓カ行~

 

【鍵(鑰)】

 

読み方:かぎ

 

 

鍵というのは、”錠(じょう)の穴に差し入れて、錠を開閉する道具/物事の解決に役立つ大切な事柄”。

 

 

後者の意味は例えば、「事件解決の鍵を握る」や「この問題を解くには彼の持つ知識が鍵となる」のように用いられます。

 

 

【鉤(鈎)】

 

読み方:かぎ

 

 

鉤というのは、”物に引っ掛けるのに使う、先の曲がった金属製の器具”。

 

 

【鎹】

 

読み方:かすがい

 

 

鎹というのは、”材木と材木とを繋ぎとめるために打ち込む、両端の曲がった大釘(おおくぎ)のこと”。

 

 

【金椀(鋺)】

 

読み方:かなまり

 

 

金椀というのは、”金属製の椀(わん)”。

 

 

【鉦】

 

読み方:かね

 

 

鉦というのは、”下に伏せて置いたり、手で持ったりして撞木(しゅもく)で叩いて鳴らす金属製の仏具”。

 

 

【鏑】

 

読み方:かぶら

 


※上は鏃(やじり)をつけていない鏑矢の写真

 

鏑というのは、”矢の先と鏃(やじり)の間につけて(または鏃をつけずに)、射たときに鳴るように仕掛けた卵形の装置”。

 

 

鏑の内部は空洞になっていて、表面に複数の穴があいており、射るときに穴から風が入ることにより風を切る音を大きく響かせながら矢が飛んでいきます。

 

 

【鍰】

 

読み方:からみ

 

 

鍰というのは、”金属を製錬する際、原料である鉱石を溶かしたときに表面に浮かぶ滓(かす)”。

 

 

製錬は、”鉱石などの原料から含有金属を分離・抽出して、金属の塊にする工程”を指します。

 

 

【簪(釵・鈿)】

 

読み方:かんざし

 

 

簪というのは、”女性の頭髪に挿(さ)す髪飾りのひとつ”。

 

 

【鉋(銫)】

 

読み方:かんな

 

 

鉋というのは、”材木の表面を削ってなめらかにする大工道具”。

 

 

【錐】

 

読み方:きり

 

 

錐というのは、”板などに小さな穴をあけるための先の尖(とが)った工具”。

 

 

【轡(銜・鑣)】

 

読み方:くつわ

 

 

轡というのは、”手綱(たづな)をつけるために、馬の口にかませる金具”。

 

 

【鉄(銕・鐵)】

 

読み方:くろがね

 

 

鉄(くろがね)というのは、”鉄(てつ)の古い呼び名”。

 

 

【鍬】

 

読み方:くわ

 

 

鍬というのは、”薄い鉄の板に柄(え)をつけた農具”。

 

 

【毛抜き(鑷)】

 

読み方:けぬき

 

 

鑷というのは、”毛・棘(とげ)などを挟んで抜き取る金属製の道具”。

 

 

【鉧】

 

読み方:けら

 


※上は鉧の中にある玉鋼(たまはがね)の写真

 

鉧というのは、”たたら吹き製法などによって砂鉄から作られた鉄の塊”。

 

 

鉧の内部にある純度が高く良質な部分は「玉鋼(たまはがね)」と呼ばれ、日本刀の原料に用いられます。

 

 

【鐺】

 

読み方:こじり

 

 

鐺というのは、”刀剣の鞘(さや)の末端の部分。また、その部分の飾り/垂木(たるき)の端”の意味。

 

 

垂木は、”屋根を支えるために、棟(むね)から軒先(のきさき)に渡す長い木材”を指します。

 

 

【鏝】

 

読み方:こて

 

 

鏝というのは、”壁土(かべつち)・漆喰(しっくい)・セメントなどを塗るときに使う、鉄の平たい板に柄(え)をつけた道具”。

 

 

 

↓サ行~

 

【錆(銹・鏽)】

 

読み方:さび

 

 

錆というのは、”金属の表面が空気や水に触れて生じた酸化物/悪い結果のこと”。

 

 

後者の意味は「身から出た錆」ということわざによく使われ、これは”自分の犯した悪行の結果として自分自身が苦しむこと”の意味になります。

 

例えば「日頃の彼の態度が原因なのだから、身から出た錆だろう」や「身から出た錆とはいえ、彼女を少しかわいそうに感じる」のように用いられます。

 

 

【錣(錏・𩊱)】

 

読み方:しころ

 

 

錣というのは、”兜(かぶと)の左右・後方につけて垂らし、首から襟(えり)を守るためのもの”。

 

 

【鎬】

 

読み方:しのぎ

 

 

鎬というのは、”刀剣で、刃(やいば)と峰(みね)との間の盛り上がっている部分。鎬筋(しのぎすじ)のこと”の意味。

 

峰は、”刀身の刃の背のこと”を指します。

 

 

「鎬を削る」(「凌ぎを削る」は誤り)という慣用句がありますが、これは日本刀同士が勢いよくぶつかると鎬の部分が削れることから、”激しく争う様子のこと”の意味で用いられます。

 

例えば「覇権を狙って各国と鎬を削る」や「決勝は鎬を削る大接戦だった」のように用いられます。

 

 

【錠】

 

読み方:じょう

 

 

錠というのは、”戸・扉などにつけて開かないようにする金具。錠前(じょうまえ)のこと”。

 

 

【鋤】

 

読み方:すき

 

 

鋤というのは、”手に持って土を掘り起こす農具”。

 

 

【銑】

 

読み方:ずく

 

 

銑というのは、”溶鉱炉で鉄鉱石からつくられた、不純物を多く含んでいる鉄。銑鉄(せんてつ)のこと”。

 

 

【錫】

 

読み方:すず

 

 

錫というのは、”金属元素の一種”。

 

 

錫の元素記号は「Sn」、原子番号は「50」、原子量は「118.7」です。

 

 

 

↓タ行~

 

【鏨(鑚)】

 

読み方:たがね

 

 

鏨というのは、”金属で作られた鑿(のみ)のこと”。

 

 

鑿(のみ)は木材・石材に穴や溝(みぞ)を掘るために用いられ、鏨(たがね)は主に金属・石材を削ったり切ったりするために用いられます。

 

鑿(のみ)は刃が鋭く、鏨(たがね)の先端は鑿(のみ)ほど鋭利ではなく、鈍(にぶ)く作られています。

 

 

【槌(鎚)】

 

読み方:つち

 

 

槌というのは、”物を打ち叩くのに用いられる工具”。

 

槌の頭の部分または全部を鉄で作ったものを「金槌(かなづち)」、木製の槌のことを「木槌(きづち)」と言います。

 

 

一般的には「かなづち」は”金鎚”と表記されますが、”鎚”を「かなづち」と読むこともできます。

 

 

【鍔(鐔)】

 

読み方:つば

 


※上は刀剣の鍔(鐔)の写真

 


※上は釜の鍔(鐔)の写真

 


※上は帽子の鍔(鐔)の写真

 

鍔というのは、”刀剣の柄(つか)と刀身との間に挟み、柄を握る手を防護する金具/釜(かま)の胴の周りに庇(ひさし)のように出ている部分/帽子の周り、または前部に庇のように出ている部分”の意味。

 

 

 

↓ナ行~

 

【鉈】

 

読み方:なた

 

 

鉈というのは、”厚くて幅が広い刃に、短い柄(え)のついた片手持ちの刃物のこと”。

 

 

主に薪(まき)割りなどに用いられます。

 

 

【沸(錵)】

 

読み方:にえ

 

 

沸というのは、”日本刀の刃と地肌との境目に現れる、銀砂をまいたように輝いて見えるもの”。

 

 

【鋸】

 

読み方:のこぎり

 

 

鋸というのは、”木材などを切るのに用いる工具のこと”。

 

薄い鋼板(こうはん)の縁(ふち)に多くの歯をつけ、それに柄(え)をつけた工具になります。

 

 

ちなみに鋸は、押すときに力を抜いて、引くときに力を入れるのが正しい使い方です。

 

 

 

↓ハ行~

 

【鎺(鈨)】

 

読み方:はばき

 

 

鎺というのは、”鎺金(はばきがね)の略称のこと”。

 

鎺金は、”刀剣などの刀身を根元から締め、刀身がぐらぐらして鞘(さや)に当たらないように支えるための金具のこと”を指します。

 

 

【鍼】

 

読み方:はり

 

 

鍼というのは、”漢方で、体表のつぼに刺し入れて刺激し、疾病(しっぺい)などを治療するための細長い金属製の器具のこと”。

 

 

【錻力(錻)】

 

読み方:ぶりき

 


※上は錻力のおもちゃの写真

 

錻力というのは、”錫(すず)で鍍金(めっき)した薄い鉄板のこと”。

 

 

「錻力(ブリキ)のおもちゃ」がありますが、これは加工しやすく壊れにくい錻力(錫で鍍金した薄い鉄板)を、おもちゃに使用したものを指しています。

 

(錫には、毒性がないため、古くからおもちゃなどに使用されています)

 

 

【矛(鉾・鋒)】

 

読み方:ほこ

 


※上は銅矛のイラストで、柄を差し込んで用いられる

 

矛というのは、”両刃(もろは)の剣に柄(え)をつけた武器のこと”。

 

 

攻撃するときは、槍(やり)のように突いて使用し、儀式の道具としても用いられました。

 

 

【釦(鈕)】

 

読み方:ぼたん

 


※上は釦(前者の意味)の写真

 


※上は釦(後者の意味)の写真

 

釦というのは、”衣類の合わせ目の片方につけ、もう片方の穴にはめて合わせ目を留めるもの/指で押して機械などを作動・停止させるための突起状のもの”。

 

 

 

↓マ行~

 

【鉞(戉)】

 

読み方:まさかり

 


※上は鉞(まさかり)の写真

 

鉞は”伐採(ばっさい)用の大形の斧(おの)のこと”の意味。

 

つまり鉞というのは、斧の種類の中のひとつになります。

 

 


※上は斧(おの)の写真

 

一般的な斧は上の写真のような形で、斧というのは”木を叩き切ったり、割ったりする道具のこと”です。

 

その形状から、鉞は木の枝を落としたり細い木を割るのに使われることが多く、斧は薪(まき)を叩き割るなど比較的大きめの木を割るのに使われることが多いです。

 

 

【鍍金(鍍)】

 

読み方:めっき

 

 

鍍金というのは、”金属または非金属の表面を、他の金属の薄い膜で覆うこと。また、そのようにしたもの”。

 

 

鍍金は、装飾・防食(金属の腐食を防ぐ)などの目的で行われます。

 

 

【銛】

 

読み方:もり

 

 

銛というのは、”投げたり突いたりして、魚を刺して捕らえる漁具(ぎょぐ)のこと”。

 

 

 

↓ヤ行~

 

【鏃(矢尻)】

 

読み方:やじり

 

 

鏃というのは、”矢の先端に付ける、射当てたときに突き刺さる尖(とが)った部分のこと”。

 

 

【鑢】

 

読み方:やすり

 

 

鑢というのは、”棒状や板状で、表面に細かな刻みのある鋼鉄製の工具のこと”。

 

工作物の表面を平らに削ったり、角(かど)を落としたりするのに用いられます。

 

 

”厚手の紙や布に、金剛砂(こんごうしゃ)やガラス粉を塗りつけたもの”を「紙鑢(かみやすり)」と呼び、紙鑢のことも含めて鑢ということがあります。

 

 

【鎧】

 

読み方:よろい

 

 

鎧というのは、”身に着けて体を防護する武具のこと”。

 

 

 

↓ラ行~

 

【轆轤】

 

読み方:ろくろ

 

 

轆轤というのは、”回転式の装置で、円形の陶磁器を成形するときに用いる台のこと”。

 

 

台の上に粘土などを乗せ、台を回しながら粘土に指などを当てることで形を作っていきます。

 

手で台を回すものや、台の下にある部分を足で蹴って回すものなどがあります。

 

 

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