このページではよく使う【〇〇主義】とついた言葉とその意味について簡単に一覧にしてまとめています。

 

 

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【〇〇主義】よく使う言葉(一覧表)

 

 

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【〇〇主義】よく使う言葉

 

 

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【〇〇主義】よく使う言葉(一覧表)

※1:”〇〇主義”は、「○○とする考え方・方針」「○○に基づく体制」などを表します。

 

※2:”〇〇主義”の意味が複数ある場合は、”「~」など”のように一般的に用いられることが多い意味(「~」)を優先して表記しています。

 

漢字 読み方 意味
営利主義 えいりしゅぎ 「金銭的利益を得ることを第一とする考え方。商業主義」
学歴主義 がくれきしゅぎ 「学歴を過度に重視する考え方」
急進主義 きゅうしんしゅぎ 「(社会や政治において)現状を変えるための急激な変化、あるいは根本的な変革を目指す考え方」
共産主義 きょうさんしゅぎ 「財産をみんなで共有し、全ての人が平等な社会(貧富の差のない社会)を目指す考え方。また、そのような体制」
教条主義 きょうじょうしゅぎ 「状況や現実を無視して、ある特定の教義(宗教の教え)・原理・原則に固執する応用の利(き)かない考え方」
現金主義 げんきんしゅぎ 「支払いの際に、クレジットカードや電子マネーなどを利用せず、現金での支払いにこだわる考え方」など
原理主義 げんりしゅぎ 「基本的な理念や原理・原則を厳格に守ろうとする考え方」
合理主義 ごうりしゅぎ 「物事を経験・感覚で判断するのではなく、理性的・論理的に割り切って判断し、効率的な手段を選択するという考え方」
御都合主義 ごつごうしゅぎ 「言動や主張に一貫性がなく、その時々の都合(自分の置かれた状況など)や成り行きで態度を変えること」など
事勿れ主義 ことなかれしゅぎ 「物事を穏便に済ませることを優先し、問題や面倒から目を背けて先送りにするような消極的な態度や考え方」
菜食主義 さいしょくしゅぎ 「菜食(野菜・果物など植物性の食品だけを食べること)を基本とする食生活が良いとする考え方」
至上主義 しじょうしゅぎ 「(○○至上主義の形で)○○が最高のものだ、○○に勝るものはないという考え方」
実力主義 じつりょくしゅぎ 「実力(能力・成果など)を重視して評価を決める考え方」
資本主義 しほんしゅぎ 「個人が自由に資本(資金・設備・技術など)を持って、その資本を使って商売をし、利益を得ることを目的とする経済体制」
社会主義 しゃかいしゅぎ 「国が全ての物(生産手段を含む)を管理し、全ての人が平等な社会を目指す考え方。また、そのような体制」

 

 

漢字 読み方 意味
自由主義 じゆうしゅぎ 「(政治・経済において)個人の自由・権利を、社会・国家よりも優先させる考え方」
成果主義 せいかしゅぎ 「(企業において)仕事の成果に応じて昇給・昇進などを決める考え方」
漸進主義 ぜんしんしゅぎ 「(社会や政治において)急激な変化を避け、順を追って少しずつ目的を遂げようとする考え方」
俗物主義 ぞくぶつしゅぎ 「利益・地位・権力などを最も重視し、芸術・哲学などの精神的・知的な価値を軽視する考え方」
中立主義 ちゅうりつしゅぎ 「国際関係において戦時・平時を問わず、中立を維持することを基本としている外交上の方針」
独裁主義 どくさいしゅぎ 「1人の指導者(または1つの集団)が絶対的な権力を持つ政治体制」
能力主義 のうりょくしゅぎ 「個人の能力を重視して、人を評価する考え方。特に、企業において、個人の能力を評価基準として待遇(報酬・昇進)に反映させる方針」
拝金主義 はいきんしゅぎ 「金銭を最も大切なものとする考え方」
博愛主義 はくあいしゅぎ 「人種・国家・階級・宗教などに関係なく、人類は広く平等に愛し合うべきだという考え方」
物質主義 ぶっしつしゅぎ 「精神的なもの(経験・気持ちなど)よりも物質的なもの(金銭・物品など)を優先する考え方」
平和主義 へいわしゅぎ 「戦争や暴力に反対し、恒久的な平和を目指す考え方」
放任主義 ほうにんしゅぎ 「自由気ままにやらせて、干渉しない考え方」
民主主義 みんしゅしゅぎ 「国民の自由と平等を尊重し、(国民全体の利益・幸福のために)国民の手によって政治を行い、社会を築こうとする考え方。また、そのような体制」
利己主義 りこしゅぎ 「他人・社会の利害を考えず、自分の利益を最優先にする考え方」
利他主義 りたしゅぎ 「自分を犠牲にしてでも、他人の利益を最優先にする考え方」

 

 

【〇〇主義】よく使う言葉

※:”〇〇主義”は、「○○とする考え方・方針」「○○に基づく体制」などを表します。

 

【営利主義】

 

読み方:えいりしゅぎ

 

 

営利主義というのは、”金銭的利益を得ることを第一とする考え方。商業主義”の意味。

 

営利の対義語は、「非営利(ひえいり)」です。

 

例文1 「その病院は営利主義で、患者に必要のない診療を続けさせようとする」

 

例文2 「営利主義が行き過ぎると、彼のように法律を無視したり人命を軽視したりするようになってしまう」

 

【学歴主義】

 

読み方:がくれきしゅぎ

 

 

学歴主義というのは、”学歴を過度に重視する考え方”の意味。

 

つまり高学歴であれば価値が高く、低学歴であれば価値が低い、というような考え方です。

 

例文1 「今でも学歴主義の企業は多いことから、偏差値の高い大学に進学するのには意味がある」

 

例文2 「友人が学歴主義で、友達や恋人も学歴で判断してから付き合うようにしているらしい」

 

【急進主義】

 

読み方:きゅうしんしゅぎ

 

 

急進主義というのは、”(社会や政治において)現状を変えるための急激な変化、あるいは根本的な変革を目指す考え方”の意味。

 

急進主義の対義語は、「漸進主義(ぜんしんしゅぎ)」です。

 

例文1 「急進主義というとテロなどの暴力的なイメージがあるが、言論やデモなどの平和的な手段を用いる場合もある」

 

例文2 「政治において彼女は保守的で、急進主義の彼とはいつも考え方が合わない」

 

【共産主義】

 

読み方:きょうさんしゅぎ

 

 

共産主義というのは、”財産をみんなで共有し、全ての人が平等な社会(貧富の差のない社会)を目指す考え方。また、そのような体制”の意味。

 

共産主義の対義語は、「資本主義(しほんしゅぎ)」です。

 

 

共産主義は、社会主義をさらに発展させたもので、メリットとして貧富の差がなくなり、全ての人の生活水準が等しくなります。

 

資本主義(現在の日本を含むほとんどの国は資本主義)は貧富の差などの問題が生じてしまいますが、それらを解決する最後の到達点としての理想の考え方が共産主義です。

 

 

理想の考え方である共産主義には国や会社が必要なく、資本主義からいきなり共産主義へと移行するのは無理なので、まずは共産主義に移行する前段階として全ての物(生産手段を含む)を国が管理し、そこから生み出される価値を国が国民に平等に配分するという社会主義が過程として存在します。

現代において社会主義である国は、中国(中華人民共和国)、キューバ、ラオス、ベトナム、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の5カ国のみです。

 

ただ実際には北朝鮮以外の4カ国(中国・キューバ・ラオス・ベトナム)は、社会主義に資本主義を取り入れたような形で運営されています。

 

 

社会主義は計画経済(経済活動全般を政府が管理・運営される経済体制)の失敗、技術革新の停滞、官僚による不正・腐敗などの理由から崩壊し、社会主義から理想の形である共産主義に至った国はありません。

 

【教条主義】

 

読み方:きょうじょうしゅぎ

 

 

教条主義というのは、”状況や現実を無視して、ある特定の教義(宗教の教え)・原理・原則に固執する応用の利(き)かない考え方”の意味。

 

例文1 「彼女は教条主義なのか、例外はなく何でも一般論で解決できると思っている」

 

例文2 「彼は頭の良い人の周りにいれば、努力しなくても成長することができると思っている教条主義者だ」

 

【現金主義】

 

読み方:げんきんしゅぎ

 

 

現金主義というのは、

1.(会計処理における)ある取引による損益や費用など、現金の受け取りや支払いがあった時点で計上する方法

2.支払いの際に、クレジットカードや電子マネーなどを利用せず、現金での支払いにこだわる考え方

の意味。

 

現金主義(意味1)の対義語は、「発生主義(はっせいしゅぎ)」です。

 

意味1の例文 「国の会計は、主に現金主義を採用している」

 

意味2の例文 「彼は現金主義なので、キャッシュレス決済しかできない店では買い物ができない」

 

【原理主義】

 

読み方:げんりしゅぎ

 

 

原理主義というのは、”基本的な理念や原理・原則を厳格に守ろうとする考え方”の意味。

 

原理の対義語は、「応用(おうよう)」です。

 

例文1 「彼は科学的に間違っているとされたことでも、聖書に書かれていることの方が正しいと思っている原理主義者だ」

 

例文2 「あなたが原理主義で何を信じているのかは個人の自由だが、他人にまでそれを強要するのはやめてもらいたい」

 

 

【合理主義】

 

読み方:ごうりしゅぎ

 

 

合理主義というのは、”物事を経験・感覚で判断するのではなく、理性的・論理的に割り切って判断し、効率的な手段を選択するという考え方”の意味。

 

合理の対義語は、「非合理(ひごうり)」です。

 

例文1 「彼の場合は合理主義とかではなく、ただケチなだけだと思う」

 

例文2 「自分が無知であることを、合理主義ではないだけだと言っている態度にイライラする」

 

【御都合主義】

 

読み方:ごつごうしゅぎ

 

 

御都合主義というのは、

1.言動や主張に一貫性がなく、その時々の都合(自分の置かれた状況など)や成り行きで態度を変えること

2.(漫画・アニメ・映画などにおいて)物語の進行に都合の良いように作られた強引もしくは安直な設定・展開

の意味。

 

意味1では、自分の利益や都合を最優先に考えて、例えば、ルールを守ることで自分に都合が良いときはルールを守り、都合が悪いときはルールを無視する、というようなことが挙げられます。

 

意味2では、例えば、主人公が危険な場面でいつも奇跡が起きて助かったり、伏線もなかったのに、いきなり隠された能力に目覚めて強敵を倒した、というようなことが挙げられます。

 

例文1 「人には行動しろと言うくせに、自分は言い訳を並べて意地でも行動しないなど、御都合主義にもほどがある」

 

例文2 「その漫画は御都合主義的な設定や展開が非常に多く、ストーリーを無理に継ぎ足しているような感じがする」

 

【事勿れ主義】

 

読み方:ことなかれしゅぎ

 

 

事勿れ主義というのは、”物事を穏便に済ませることを優先し、問題や面倒から目を背けて先送りにするような消極的な態度や考え方”の意味。

 

例文1 「事勿れ主義の彼女よりも、多少乱暴なところはあるが、問題に真摯に向き合っている彼の方が好感が持てる」

 

例文2 「上層部の事勿れ主義には愛想が尽きたので、来月いっぱいで会社を辞めることにした」

 

【菜食主義】

 

読み方:さいしょくしゅぎ

 

 

菜食主義というのは、”菜食(野菜・果物など植物性の食品だけを食べること)を基本とする食生活が良いとする考え方”の意味。

 

菜食主義の対義語は「肉食主義(にくしょくしゅぎ)」です。

 

 

また菜食主義の英語は「vegetarianism(ベジタリアニズム)」、菜食主義者を「vegetarian(ベジタリアン)」、完全菜食主義者を「vegan(ヴィーガン)」と言います。

 

(菜食主義は野菜・果物の他に「乳製品・卵・ハチミツ」は食べることができますが、完全菜食主義は「乳製品・卵・ハチミツ」でさえも不可能でない限りは避けます)

 

例文1 「彼女は菜食主義なので、肉や魚はほとんど食べない」

 

例文2 「菜食主義で大変なのは、野菜や果物だけで毎日のメニューを考えることだ」

 

【至上主義】

 

読み方:しじょうしゅぎ

 

 

至上主義というのは、”(○○至上主義の形で)○○が最高のものだ、○○に勝るものはないという考え方”の意味。

 

至上主義という言葉だけで用いられることはないので注意が必要です。

 

例文1 「学歴至上主義の世の中なので、偏差値の高い大学に受かるかどうかで今後の人生が決まると言っても良い」

 

例文2 「ここは実力至上主義の世界ではあるが、実力がなくても彼のように運が良ければ何とかなる」

 

【実力主義】

 

読み方:じつりょくしゅぎ

 

 

実力主義というのは、”実力(能力・成果など)を重視して評価を決める考え方”の意味。

 

例文1 「この会社では実力主義が採用されており、しっかりと成果が出せていれば遅刻しようが欠勤しようが関係ない」

 

例文2 「一度でも負けは許されない厳しい実力主義の世界で、彼は10年間も勝ち続けた」

 

【資本主義】

 

読み方:しほんしゅぎ

 

 

資本主義というのは、”個人が自由に資本(資金・設備・技術など)を持って、その資本を使って商売をし、利益を得ることを目的とする経済体制”の意味。
日本を含むほとんどの国の経済体制は資本主義で、資本主義の対義語は「社会主義(しゃかいしゅぎ)」「共産主義(きょうさんしゅぎ)」です。

 

 

資本主義では、一般的に生産手段を有している資本家が労働者を雇い、労働の対価として金銭(給料)を支払うという、労働者が資本家に使われる関係になります。

 

(資本家とは、”事業を行うための金銭を提供したり、貸し付けたりすることで利益を得る人”を指す)

 

例文1 「資本主義は、資本家が利益を追求する一方で、労働者の賃金は低いことが多く、貧富の差の拡大に繋がっている」

 

例文2 「金銭的に豊かな者は資本主義が良いと答えるし、貧しい者は社会主義が良いと答えるだろう」

 

【社会主義】

 

読み方:しゃかいしゅぎ

 

 

社会主義というのは、”国が全ての物(生産手段を含む)を管理し、全ての人が平等な社会を目指す考え方。また、そのような体制”の意味。

 

社会主義の対義語は、「資本主義(しほんしゅぎ)」です。

 

 

社会主義は、(資本主義からいきなり共産主義に移行するのは無理なので)共産主義に移行するための前段階として、まずは国が全ての物(生産手段を含む)を管理し、そこから生み出される価値を国が国民に平等に配分するという考え方や体制を指します。

 

 

社会主義になると計画経済(経済活動全般を政府が管理・運営される経済体制)によって、政府が生産・資源配分・価格などを決定し、企業や個人に実行を指示します(国に雇われて給料は平等)。

 

 

ただ計画経済下では頑張っても頑張らなくても給料は同じなので労働意欲が下がり、さらに企業間での競争が生まれにくいため新しいアイデアや画期的な技術も生まれません(技術革新の停滞)。

 

また経済活動の複雑さから政府が計画の精度を高く保つのが難しく、無駄・不足・非効率な運営(計画経済の失敗)になったり、財産や権力が政府に集中することから官僚による不正・腐敗に繋がる可能性も高いです。

 

(歴史的に見ても、純粋な社会主義は上記のような理由から崩壊してしまうことがほとんど)

現代において社会主義である国は、中国(中華人民共和国)、キューバ、ラオス、ベトナム、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の5カ国のみです。

 

ただ実際には北朝鮮以外の4カ国(中国・キューバ・ラオス・ベトナム)は、社会主義に資本主義を取り入れたような形で運営されています。

 

 

社会主義は計画経済(経済活動全般を政府が管理・運営すること)の失敗、技術革新の停滞、官僚による不正・腐敗などの理由から崩壊し、社会主義から理想の形である共産主義に至った国はありません。

 

【自由主義】

 

読み方:じゆうしゅぎ

 

 

自由主義というのは、”(政治・経済において)個人の自由・権利を、社会・国家よりも優先させる考え方”の意味。

 

日本では政治体制は「民主主義(政治の自由)」、経済体制は「資本主義(経済活動の自由)」を採用しており、これらは自由主義を支えていると言えます。

 

例文1 「社会主義が崩壊して自由主義の国になってからは、経済も発展して生活が豊かになったと感じる」

 

例文2 「自由主義はあくまでも政治・経済における考え方であって、何でもかんでも自分の好きなように自由に振る舞うという考え方ではない」

 

【成果主義】

 

読み方:せいかしゅぎ

 

 

成果主義というのは、”(企業において)仕事の成果に応じて昇給・昇進などを決める考え方”の意味。

 

例文1 「我が社では昨年に年功序列が廃止され、成果主義が導入された」

 

例文2 「成果主義を導入しようとしているが、人事や総務のような事務職の成果の基準を決めるのが難しい」

 

【漸進主義】

 

読み方:ぜんしんしゅぎ

 

 

漸進主義というのは、”(社会や政治において)急激な変化を避け、順を追って少しずつ目的を遂げようとする考え方”の意味。

 

漸進主義の対義語は、「急進主義(きゅうしんしゅぎ)」です。

 

例文1 「彼は急激な変化を求めたが故に失敗した現実を目にして、漸進主義に転じたのだろう」

 

例文2 「彼らのやり方は、悪い部分を一歩一歩確実に改善していくという漸進主義的なものだった」

 

【俗物主義】

 

読み方:ぞくぶつしゅぎ

 

 

俗物主義というのは、”利益・地位・権力などを最も重視し、芸術・哲学などの精神的・知的な価値を軽視する考え方”の意味。

 

例文1 「彼女は俗物主義で、自分は努力せずに彼氏にはハイスペックを求める」

 

例文2 「俗物主義者は表面的な成功に固執し、物事の本質的な価値を見失っていることがほとんど」

 

【中立主義】

 

読み方:ちゅうりつしゅぎ

 

 

中立主義というのは、”国際関係において戦時・平時を問わず、中立を維持することを基本としている外交上の方針”の意味。

 

中立主義を外交の基本方針としている国を「永世中立国(えいせいちゅうりつこく)」と呼びます。

 

例文1 「我が国はおよそ100年間に渡って中立主義を維持し、よほどのことでない限り武力行使は控えてきた」

 

例文2 「諸外国は中立主義を保っていたが、自国に危険が及ぶとなれば中立主義を放棄せざるを得ないだろう」

 

【独裁主義】

 

読み方:どくさいしゅぎ

 

 

独裁主義というのは、”1人の指導者(または1つの集団)が絶対的な権力を持つ政治体制”の意味。

 

独裁主義の対義語は、「民主主義(みんしゅしゅぎ)」です。

 

例文1 「独裁主義は、権力の集中によって不正・腐敗を招く恐れがある」

 

例文2 「独裁主義は1人の指導者が意思決定をするため、足の引っ張り合いがなく案が決まりやすい」

 

【能力主義】

 

読み方:のうりょくしゅぎ

 

 

能力主義というのは、”個人の能力を重視して、人を評価する考え方。特に、企業において、個人の能力を評価基準として待遇(報酬・昇進)に反映させる方針”の意味。

 

 

成果主義は「成果のみ」を評価基準にしますが、能力主義は「成果も含めて、知識・技術などの能力」も評価基準にしています。

 

(「成果を出す=職務遂行能力が高い」ということ)

 

例文1 「この会社は能力主義が採用されているが、なぜ彼が入社できたのかが分からない」

 

例文2 「来年から年功序列型の賃金制度が廃止され、能力主義に基づく人事評価制度が導入される予定だ」

 

【拝金主義】

 

読み方:はいきんしゅぎ

 

 

拝金主義というのは、”金銭を最も大切なものとする考え方”の意味。

 

例文1 「客のことをただの金づるとしか思っていないような拝金主義の企業はさっさと倒産した方が良い」

 

例文2 「程度の差こそあれ、現代では無意識に多くの人が拝金主義になっている」

 

【博愛主義】

 

読み方:はくあいしゅぎ

 

 

博愛主義というのは、”人種・国家・階級・宗教などに関係なく、人類は広く平等に愛し合うべきだという考え方”の意味。

 

博愛の対義語は、「偏愛(へんあい)」です。

 

例文1 「彼は誰にでも優しく接する博愛主義者だが、筋の通らないことは嫌いだ」

 

例文2 「彼女は博愛主義だから穏便に済まそうとしているのではなく、ただ面倒だから問題を先送りにしているだけだ」

 

【物質主義】

 

読み方:ぶっしつしゅぎ

 

 

物質主義というのは、”精神的なもの(経験・気持ちなど)よりも物質的なもの(金銭・物品など)を優先する考え方”の意味。

 

物質主義の対義語は、「精神主義(せいしんしゅぎ)」です。

 

例文1 「彼の言葉は、物質主義の彼女には決して理解できないだろう」

 

例文2 「物質主義である限り、たとえお金持ちになったとしても本当の幸せにはなれない」

 

【平和主義】

 

読み方:へいわしゅぎ

 

 

平和主義というのは、”戦争や暴力に反対し、恒久的な平和を目指す考え方”の意味。

 

例文1 「彼は平和主義を唱え、他の者も彼の主張に賛同した」

 

例文2 「いくら平和主義といっても、自衛するための最低限の防衛設備は必要だ」

 

【放任主義】

 

読み方:ほうにんしゅぎ

 

 

放任主義というのは、”自由気ままにやらせて、干渉しない考え方”の意味。

 

放任の対義語は、「干渉(かんしょう)」です。

 

例文1 「子供に対しては基本的に放任主義だが、他人に迷惑をかけたら叱(しか)るのは当然だ」

 

例文2 「彼は放任主義なのではなく、子供を世話するのが面倒でただ放置しているだけだ」

 

【民主主義】

 

読み方:みんしゅしゅぎ

 

 

民主主義というのは、”国民の自由と平等を尊重し、(国民全体の利益・幸福のために)国民の手によって政治を行い、社会を築こうとする考え方。また、そのような体制”の意味。

 

 

選挙は、私たち国民が政治に参加し、主権者として自分の意思を政治に反映させることができるため、民主主義の基本であり、とても重要な役割を果たします。

 

日本は民主主義国家で、民主主義は英語で「democracy(デモクラシー)」、対義語は「独裁主義(どくさいしゅぎ)」です。

 

例文1 「彼は民主主義を否定しているが、自分は自由主義者であると主張している」

 

例文2 「現在の我が国は政治的には民主主義で、経済的には資本主義に基づいている」

 

【利己主義】

 

読み方:りこしゅぎ

 

 

利己主義というのは、”他人・社会の利害を考えず、自分の利益を最優先にする考え方”の意味。

 

利己主義の対義語は、「利他主義(りたしゅぎ)」です。

 

例文1 「彼女は利己主義で、自分が助かれば他人はどうなっても良いという考え方をしている」

 

例文2 「彼は利己主義から自分が物資を管理すると言っているわけではなく、悪い奴からみんなの物資を守ろうとしていただけだ」

 

【利他主義】

 

読み方:りたしゅぎ

 

 

利他主義というのは、”自分を犠牲にしてでも、他人の利益を最優先にする考え方”の意味。

 

利他主義の対義語は、「利己主義(りこしゅぎ)」です。

 

例文1 「彼女は利他主義で、どんなに急いでいても困っている人を見ると助けずにはいられない」

 

例文2 「私は、誰かを助けたらそれがいずれ自分のためになると思って助けているだけで、決して利他主義ではない」

 

 

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