このページでは地球の表面温度・大気・重力などの特徴を解説しています。

 

 

 

1.地球の特徴について

 

地球とは太陽系の惑星において、3番目に太陽に近い惑星のことです。

 

 

そんな地球の特徴について、それぞれ簡単にまとめたものが下のようになります。

項目 地球の特徴

英語名

Earth(アース)

表面温度

-90℃~70℃(平均温度15℃)

大気

空気(主に窒素・酸素)

質量

5.976×10^24 kg

大きさ(半径)

6.378×10^3 km

気圧

1気圧

地球1周の長さ

約4万km

太陽からの平均距離

1億4960万km

自転周期

約1日(約24時間)

公転周期

約365日

 

次の章から地球について詳しく解説していきます。

 

2.構成物質と大気とは?

まず地球を構成している物質は下のようになります。

 

 

上図のように地球の地殻・マントル部分は主に岩石で構成され、
核の部分には鉄・ニッケルなどの金属で構成されています

 

 

上に宇宙から見たときの地球の写真がありますが、
青く見える部分は”水”で、白く見える部分は”雲や雪(氷)”になります。

 

 

また地球の大気は主に窒素・酸素から構成され、
それ以外にもわずかにアルゴン・二酸化炭素・水蒸気などの物質が含まれています

 

 

地球の大気は別名で”空気”と呼ばれており、私たちが地球で生活するためにかかせないものとなっています。

 

そして地球以外の惑星で、空気のように人間が呼吸できる大気は確認されていません。

 

ちなみに空気に含まれる水蒸気と言うのは、日常的に湿度[%]として表されていて、
湿度については下記で詳しく解説しているので、どうぞご覧ください。

 

 

3.地球ができたのはいつごろ?

 

地球が誕生したのはいまから約46億年前だとされています
(宇宙が始まったとされているのは約100億年ほど前)

 

他の小さな天体が何度も衝突することで合体して地球は誕生しており、
それから長い期間を経て、いま現在における地球となっています。

 

 

衝突した天体の中には金属・岩石・水・二酸化炭素など様々な物質が含まれ、
衝突したときに発生した熱によって水は水蒸気に変化しました。

 

地球が誕生したときの頃の大気はメタン・アンモニア・二酸化炭素などで構成され、
人間が生きるために必要な酸素は含まれていませんでした

 

天体との衝突によって発生した熱はこの厚い大気のせいで内部にたまり、
地表の温度は1000℃以上に達してしまいます。
(温度上昇は二酸化炭素などの温室効果によるもの)

 

それからしばらくして天体との衝突の回数も少なくなってきて、
地表の温度が下がり始めたことで、大気中の水蒸気が雲になりました。

 

その雲から激しい雨が何万年も降り続けて、その雨水が海になったと言われています。

 

 

そして海の中に生物が誕生して、その生物が大気中の二酸化炭素を取り込み
酸素を作り出すようになったことで、地上にも植物が誕生しました

 

さらに地上で植物が光合成を行い、地球内部で酸素を生成してくれていたことで、
地球の大気は私たちが呼吸できる”空気”として存在しているわけなんですね。

 

 

4.地球と呼ばれる由来とは?

 

地球と呼ばれている由来は、大地という概念と地球が球体(丸い)であることからきています

 

地球はかなり昔から「球体ではないのか?」と推測はされていましたが、
地球が球体であるということは証明されていませんでした。

 

実際に地球が球体であることが証明されたのは1520年頃で、
マゼランとエルカーノが世界一周したことによって証明されています。

 

その後に”大地”と”球体”という概念から、”地球”と名付けられました。

 

 

そして実は”地球”という言葉は日本で誕生した言葉ではなく、中国で誕生した言葉で、
中国から伝わってそれが日本でも使われるようになりました

 

幕末から明治あたりに中国から日本へと伝わり、それから少しずつ”地球”という言葉が定着していきます。

 

なので中国語でも同じ意味で”地球”という単語は使われています。

 

 

また地球を英語で読む場合は”Earth(アース)”ですが、
これはドイツ語の”Erde(エルデ)”からきています

 

ドイツ語の”Erde(エルデ)”から古代中世英語の”Erthe(エルセ)”ときて、
そのあとに英語で”Earth(アース)”と読まれるようになりました。

 

なので”Erde(エルデ)⇒Erthe(エルセ)⇒Earth(アース)”となったんですね。

 

ドイツ語の”Erde(エルデ)”にはもともと”大地”の意味があり、いまでは地球の意味としても使われています。

 

5.地球における1日と1年について

地球における1日というのは地球が自転することで太陽光の当たり方が変わり、
それにより地球における時間帯(朝・昼・夜)が変化することで起こります

 

 

上図のように地球は自転と言って反時計回りに回転しているので、
時間が経過すると太陽光が当たる地球の面も変化していきます。

 

これが地球における1日(時間帯の変化)が起こる簡単な仕組みです。

 

そして地球における1年というのは、地球が太陽の周りを1周する時間のことを指しています

 

 

そしてうるう年という1年が366日になる年が存在していますが、
あれは地球が太陽の周りを1周する時間がぴったり365日ではないために設けられています。

 

うるう年の詳しい仕組みや細かいルールについては下記をご覧ください。

 

6.なぜ自転しているのか?

地球がなぜ反時計回りに自転しているのかというと、地球が誕生したときに発生した運動エネルギーが残っているからです。

 

地球が誕生したときというのは、他の天体が衝突し合って集まったことでできているため、
そのときに他の天体がぶつかった衝撃で地球に回転する力が働いています。

 

 

上図のように天体がぶつかるときは同じ速度、同じ質量のものがぶつかるわけではないので、ぶつかったときには必ずどちらかに力の偏りができてしまいます。

 

その力の偏りがいまでも地球の自転(回転)と言う形で残っているんですね

 

 

またなぜ地球の回転速度が時間を経過してもほとんど変わらないのかと言うと、
それは宇宙には地球内部と違って抵抗となるものがないからです。

 

地球の中でボールを投げて時間が経つと動きが遅くなったり、地面に落下します。

 

これは地球内部ではそのボールに地球からの重力が働いていたり、
空気が存在しているので空気抵抗があるために動きが遅くなってしまいます。

 

ですが宇宙にはそのような物質はほとんどないので、抵抗もほとんど発生しません。

 

太陽からの引力によって引き寄せられはしますが、それは地球の公転という形で保っています
(詳しい仕組みは下記の関連ページからご覧ください)

 

ですので地球の自転の速度がほとんど変わらないんですね。

 

7.地球の衛星について

 

衛星(えいせい)とは、惑星の周りを公転している天体のことで、
地球の衛星と言えば誰もが知っている”月”のことを指しています

 

月は地球の唯一の衛星で、地球からの引力によって拘束されています。

 

月の重力の大きさは地球と比べて6分の1ほどの大きさで、
地球で体重が60kgの人は、月では体重が10kgほどになってしまいます。

 

なので月に行くと体が軽く感じてしまうんですね。

 

 

また太陽からの引力によって地球が太陽の周りを公転しているように、
月もまた地球からの引力によって地球の周りを公転しています。

 

 

地球が太陽の周りを1周するのにかかる時間は約365日で、
月が地球の周りを1周するのにかかる時間は約27日かかります。

 

地球が太陽の周りを回ることを”地球の公転”、月が地球の周りを回ることを”月の公転”と言います

 

 

ちなみに地球から月が満ちたり、欠けたりして見えるのは、
月と地球と太陽の位置関係が大きく関係しています。

 

月の満ち欠けが起こる仕組みについて、詳しくは下記をご覧ください。

 

以上が「地球とは?地球の表面温度・大気・重力などの特徴を簡単に解説!」でした。

 

 

8.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

<地球の特徴>

  • 英語名は、Earth(アース)。
  • 地球の由来は、”大地”という概念と”球体”であることからきている。
  • 地球の英語名(アース)の由来は、ドイツ語の”Erde(エルデ)”からきている。
  • 表面温度は-90℃~70℃(平均温度15℃)。
  • 大気は主に窒素・酸素で構成されている(空気のこと)。
  • 地球の1日の長さは約24時間で、1年は約365日ほど。
  • ”月”は地球における唯一の衛星。
  • 月の重力は地球の約6分の1(言い換えれば、地球の重力は月の6倍ほど)。

 

 

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