結論から言ってしまうと、冥王星が惑星から外れた理由は、
冥王星の近くに冥王星と同程度の大きさの天体”エリス”が発見されたからです。
”冥王星が惑星から外れた”と言ってしまうと、冥王星がどこかに消えたと誤解してしまう人もいるので、正確に言うと冥王星が”惑星”から、”準惑星”という分類に格下げになったということになります。
なので冥王星自体は昔と変わらずにいまも宇宙に存在していますが、
私たち人間が決めた定義上では”準惑星”に変更になったってだけです。
さて順番に冥王星が”惑星”という分類から外された経緯を解説していきます。
まず冥王星という存在は1930年に発見され、
当時の観測技術では地球と同じくらいの質量を持っていると考えられていました。
(実際は地球と比べると質量は0.0022倍、直径は0.186倍ほど)
それからしばらく経って観測技術が発展すると、
1992年以降に冥王星と似た大きさの天体が次々と発見され始めました。
そして2005年には冥王星の近くに天体”エリス”が発見され、
このエリスの大きさは冥王星と同じか、それ以上であると判断されました。
1992年以降で冥王星に似た大きさの天体は発見されていても、
冥王星よりも大きいと判断されるような天体は発見されていませんでした。
これがきっかけとなり、太陽系の研究者の中では「冥王星を惑星として扱って良いのか?」
というような疑問が少しずつ広がっていきます。
もし冥王星を惑星として扱うのであれば、エリスも惑星として扱う必要もでてきます。
いままでは惑星の定義はあいまいなもので、特に明確に決まっていませんでしたが、
天体”エリス”の発見をきっかけに惑星の定義が決められていきます。
2006年8月にチェコのプラハで国際天文学連合(IAU)総会が開かれ、
以下の条件3つ全てに当てはまる天体を惑星とすることが決まりました。
冥王星は太陽の周りを公転(回っている)していて、
冥王星自身の重力により、ほぼ球状を維持しています。
ですが、冥王星は3つ目の条件である”軌道上の天体を排除していること”に当てはまりませんでした。
3つ目は自身の重力で他の天体を引き寄せて吸収したり、自身とぶつからせることで、
その軌道上から他の天体を排除していることを条件としています。
つまり冥王星の場合は、自身の重力で他の天体を排除しているとは言い切れず、
”惑星”から”準惑星”という分類に格下げされたということになりますね。
ちなみに”準惑星”という分類もこのときに作られ、準惑星の定義は以下の通りです。
1つ目と2つ目の条件は惑星における定義と同じで、
3つ目の条件は惑星のときほど重力が大きくなくても達成可能です。
4つ目の条件にある衛星と言うのは、惑星の周りを公転している天体のことで、
地球(惑星)に対していうところの月が衛星になります。
冥王星はこれらの条件に当てはまったので”準惑星”という分類となり、
さらに天体エリスについても冥王星と同じく準惑星という分類になっています。
以上が「冥王星が惑星から外れた理由を分かりやすく解説!」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
哀悼、重複、出生、集荷など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど
(写真あり)メンマ、かんぴょう、マシュマロなど
(地図あり)軍艦島、淡路島、屋久島など
≪名前は知っているけどわからないもの≫
(写真あり)アヒージョ、マリトッツォなど
(写真あり)磯(いそ)、沿道、郊外など
(写真あり)うなじ、くるぶし、土踏まずなど
<豆知識>
(写真あり)カレーの容器、視力検査の器具など