このページでは湯気と水蒸気の違いについて簡単に解説しています。

 

 

 

1.湯気と水蒸気の違いについて

結論から言ってしまうと湯気と水蒸気の違いは、
湯気は液体(水)なのに対して、水蒸気は気体であるということです。

 

そして湯気は白い煙のように目で見ることができますが、
水蒸気は無色透明な気体なので目で見ることができません

 

 

湯気は空気が冷やされて空気中の水蒸気が細かい水滴(液体)となったもので、
水蒸気は水(液体)が気体に状態変化したものになります。

 

ヤカンの先から出ている白い煙のようなものが湯気で、
ヤカンの入り口付近に存在している無色透明な気体が水蒸気になります。

 

さて湯気と水蒸気それぞれについて詳しく解説していきます。

 

湯気とは?

湯気(ゆげ)とは、水蒸気が空気中で冷やされて細かい水滴になったものになります。

 

つまり湯気というのは細かい水滴の集まりのことなので、液体になります

 

 

ヤカンの中に存在する水蒸気をたくさん含んだ空気が、
ヤカンの外に出ることで周囲の空気によって一気に冷やされます。

 

空気が冷やされることで空気中にたくさん含まれていた水蒸気は、
空気中の細かいチリ(目に見えない)を核として集まり水滴として目に見えるようになります。

 

この現象は結露(けつろ)とも言われています。

 

 

結露という現象は身近でよく発生していて、
コップに水滴が付いたり、窓ガラスに水滴が付いたりするのもそうです。

 

実は空にふわふわと浮かんでいる雲ができるのも湯気ができるのと仕組みは同じで、
水蒸気を含んだ空気が冷やされて結露が発生することによるものなんですね。

 

水蒸気とは?

水蒸気(すいじょうき)とは、水が蒸発してできた無色透明の気体のことです。

 

発して体になったものだから、水蒸気です。

 

水を沸騰させてヤカンの口から出てくる白い煙のようなものは湯気ですが、
あれはヤカンの中から水蒸気が空気中に出てきたことで冷やされたものです。

 

 

なのでヤカンの中や口から出てくる直前(冷やされる前)には、
無色透明の気体である水蒸気がそこに存在しているわけです。

 

 

またヤカンで水を沸騰させると、ヤカンのふたがカタカタと動きますよね。

 

あれは水(液体)が水蒸気(気体)に変化したことで、
体積が一気に大きくなり、ふたが持ち上げられたことによるものです。

 

水から水蒸気に状態が変化すると、体積は約1700倍大きくなります。

 

 

そして私たちが日常でよく使用している湿度(しつど)という言葉は、
空気中にどのくらいの水蒸気が存在するのかその割合を表したものです。

 

湿度は空気中の水分量だと思っている人も多いですが、
正確に言えば空気中に含まれている水蒸気の量になります

 

水(液体)と水蒸気(気体)では何を表しているのかが違いますので、
これらの違いを区別しないで使用している人は注意してくださいね。

 

以上が「湯気と水蒸気の違いとは?」でした。

 

 

2.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 湯気とは、水蒸気が空気中で冷やされて細かい水滴になったもの。
  • 水蒸気とは、水が蒸発してできた無色透明の気体のこと。
  • 湯気と水蒸気の違いは、液体(湯気)なのか気体(水蒸気)なのか。

 

 

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