※1:漢字表記や漢字の読み方が複数ある場合は、左から順に一般的に用いられることが多い(つまり左側の方がよく使われる)です。
漢字表記の例 【恐れ多い、畏れ多い】 ⇒ 【一般的に使われることが多い漢字表記、比較して一般的に使われることが少ない漢字表記】
漢字の読み方の例 【ごしょうばんにあずかる、おしょうばんにあずかる】 ⇒ 【一般的に使われることが多い読み方、比較して一般的に使われることが少ない読み方】
※2:意味が複数ある場合は、”「~」など”のように一般的に用いられることが多い意味(「~」)を優先して表記しています。
※3:漢字表記が存在しなかったり見つからなかったりする言葉や表現の場合は、ひらがな表記しかしていません。
| 漢字 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 愛顧 | あいこ | 「(主に「ご愛顧」の形で)目を掛けること。贔屓(ひいき)にすること。気に入ったものを特に世話をしたり可愛がったりすること」 |
| 痛み入る | いたみいる | 「相手の親切や好意に対して申し訳なく思いながら、深く感謝する気持ちを謙虚に示す表現」 |
| 伺う | うかがう | 「”行く”や”訪問する”の謙譲語」など |
| 御暇 | おいとま | 「その場や訪問先から去る(または帰る)こと」 |
| お言葉ですが | おことばですが | 「相手の意見・発言に対して(主に)反対意見を述べる際、相手に柔らかく伝えるために反対意見の前に添える語」 |
| 恐れ入ります | おそれいります | 「相手からの好意や配慮などに対して、ありがたいと思うこと」など |
| 恐れ入りますが/恐縮ですが | おそれいりますが/きょうしゅくですが | (恐れ入りますが)「相手に失礼になることや迷惑をかけることに対して、申し訳ないと思うこと」、(恐縮ですが)「(「恐れ入りますが」よりも丁寧な表現)相手に失礼になることや迷惑をかけることに対して、申し訳ないと思うこと」 |
| 恐れ多い、畏れ多い | おそれおおい | 「自分には不相応に高い評価や待遇などを受けた際に、感謝や謙遜の気持ちを示す表現」など |
| お含みおきください | おふくみおきください | 「心に留めて(=覚えておいて)おいてください。了解しておいてください」 |
| お見知りおきください | おみしりおきください | 「私(=顔や名前など)のことを覚えておいてください」 |
| 御見逸れ | おみそれ | 「相手の能力・技量などに気付かないでいること」など |
| 御社/貴社 | おんしゃ/きしゃ | (御社)「(主に「話し言葉」で用いられる)相手の会社を敬意を持って表す語」、(貴社)「(主に「書き言葉」で用いられる)相手の会社を敬意を持って表す語」 |
| 御中 | おんちゅう | 「郵便物やメールなどで、団体・会社の宛名(あてな)のあとに付ける敬称」 |
| 各位 | かくい | 「2人以上の人を対象にして、その一人一人に敬意を表す語」 |
| 予々、予予、兼ね兼ね | かねがね | 「以前から。前々から」 |
| 過分 | かぶん | 「(主に「過分な」「過分なる」の形で)自分の分(ぶん)(=身分・立場・能力など)を超えた扱いを受けること。また、そのさま」 |
| 聞き及ぶ | ききおよぶ | 「人から聞いてすでに知っていること」 |
| 恐悦至極 | きょうえつしごく | 「畏(かしこ)まった態度で、この上なく喜ぶことを示す表現」 |
| 恐縮 | きょうしゅく | 「相手に迷惑をかけたり、相手からの厚意を受けたりして申し訳ないと思うこと」など |
| 厚情 | こうじょう | 「(主に「ご厚情」の形で)厚い情け。深い思いやりのこと」 |
| 心許り | こころばかり | 「(多く、贈り物などをするときに謙遜の意を込めて用いられる)ほんの気持ちだけ」 |
| 御相伴に与る | ごしょうばんにあずかる、おしょうばんにあずかる | 「主となる人(目上の人)に一緒に付き合ったり、もてなしを受けたりすること」 |
| 漢字 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 幸い | さいわい | 「幸せに思うこと。ありがたく思うこと」 |
| 査収 | さしゅう | 「(主に「ご査収」の形で)よく調べて受け取ること」 |
| 左様 | さよう | 「その通り。そうだ」 |
| 自愛 | じあい | 「(主に「ご自愛」の形で)自分を大切にすること。自分の健康状態に気を付けること」 |
| 賞味 | しょうみ | 「(主に「ご賞味」の形で)飲食物のおいしさをよく味わうこと」 |
| 所存 | しょぞん | 「自分の思っていること。自分の考えていること」 |
| 清聴 | せいちょう | 「(主に「ご清聴」の形で)相手が自分の話を聞いてくれることに敬意を表す語」 |
| 僭越 | せんえつ | 「(主に「僭越ながら」の形で)自分の地位・立場を越えて出過ぎたことをすること。また、そのさま」 |
| 息災 | そくさい | 「健康で無事なこと。また、そのさま」 |
| その節は | そのせつは | 「過去の出来事を示す語。あの時」 |
| 尊敬語/謙譲語/丁寧語 | そんけいご/けんじょうご/ていねいご | (尊敬語)「相手や相手側の人(相手の仲間・身内など)の行動を高めることで、相手に敬意を示す表現」、(謙譲語)「自分や自分側の人(自分の仲間・身内など)の行動を低めることで、相手に敬意を示す表現」、(丁寧語)「話し手が言い方を丁寧にすることによって聞き手への敬意を示す表現」。どれも敬語の一種 |
| 存じ上げる/存じる | ぞんじあげる/ぞんじる | (存じ上げる)「(「人」に対して用いられる)「知る」「思う」の謙譲語」、(存じる)「(「人ではなく物事」に対して用いられる)「知る」「思う」の謙譲語」 |
| 賜る | たまわる | 「(自分が目上の人から受ける場合)「もらう」の謙譲語」など |
| 手数 | てすう | 「(主に「お手数」の形で)それをするのに費やされる労力・時間。手間」。「てかず」と読むと意味が少し異なる |
| 手隙、手透き | てすき | 「(主に「お手隙」の形で)することがなくて暇なこと。手が空いていること」 |
| 手前味噌 | てまえみそ | 「自分で自分のことを褒(ほ)めること」 |
| とんでもないです | 「そんなことはありません。また、感謝されるほどではありません」 | |
| 何卒 | なにとぞ | 「相手に対して強く願い望む気持ちを表すときに用いる語。どうか」 |
| 何より | なにより | 「最上・最良であること。他のどんなものより。この上なく」 |
| 拝見/拝聴 | はいけん/はいちょう | (拝見)「「見る」の謙譲語」、(拝聴)「「聞く」の謙譲語」 |
| 無沙汰 | ぶさた | 「(主に「ご無沙汰」の形で)長い間、連絡や訪問をしないこと」 |
| 弊社/当社 | へいしゃ/とうしゃ | (弊社)「(主に「社外の人」に対して用いられる)自分の属する会社を謙(へりくだ)って表す語」、(当社)「(主に「社内の人」に対して用いられる)自分の属する会社を丁寧に表す語」 |
| 平素 | へいそ | 「(主に「書き言葉」で用いられる)普段や常日頃(つねひごろ)を丁寧に表す語」 |
| 鞭撻 | べんたつ | 「(主に「ご鞭撻」の形で)努力するように励ますこと。厳しく励ますこと」 |
| 身に余る | みにあまる | 「自分の立場・能力などに対して、待遇・評価などが過度であり、自分にはふさわしくないと感じること」 |
| 滅相もない | めっそうもない | 「とんでもない。あるべきことではない」 |
※1:漢字表記や漢字の読み方が複数ある場合は、左から順に一般的に用いられることが多い(つまり左側の方がよく使われる)です。
漢字表記の例 【恐れ多い、畏れ多い】 ⇒ 【一般的に使われることが多い漢字表記、比較して一般的に使われることが少ない漢字表記】
漢字の読み方の例 【ごしょうばんにあずかる、おしょうばんにあずかる】 ⇒ 【一般的に使われることが多い読み方、比較して一般的に使われることが少ない読み方】
※2:漢字表記が存在しなかったり見つからなかったりする言葉や表現の場合は、ひらがな表記しかしていません。
【愛顧】
読み方:あいこ
愛顧の意味は、”(主に「ご愛顧」の形で)目を掛けること。贔屓(ひいき)にすること。気に入ったものを特に世話をしたり可愛がったりすること”。
愛顧は、目を掛けられる側が(目を掛ける側に対して)用いる言葉です。
「お店とお客さん」を例にすると、(1回きりの利用ではなく)長年そのお店を利用してくれているお客さんに対して、お店側が「いつも利用してくださりありがとうございます」という感謝の気持ちを込めて「愛顧」という言葉を使用します。
(上記の例の場合、お店側(目を掛けられる側)がお客さん側(目を掛ける側)に対して用いる)
例文1 「いつもご愛顧いただき、誠にありがとうございます」
例文2 「多くのお客様のご愛顧に支えられ、無事に15周年を迎えることができました」
【痛み入る】
読み方:いたみいる
痛み入るの意味は、”相手の親切や好意に対して申し訳なく思いながら、深く感謝する気持ちを謙虚に示す表現”。
「痛み入る」というのは、「(相手の親切や好意が)心が痛いほど身にしみる」という感覚に由来している言葉です。
例文1 「この度は休日にも拘(かかわ)らず迅速に対応していただき、痛み入ります」
例文2 「貴重なお時間を割(さ)いて会場まで足を運んでいただき、痛み入ります」
【伺う】
読み方:うかがう
伺うの意味は、
謙譲語(けんじょうご)というのは「敬語の一種」で、”自分や自分側の人(自分の仲間・身内など)の行動を低めることで、相手に敬意を示す表現”です。
意味1の例文 「明日の午後4時に、ご自宅に伺います」
意味2の例文 「いくつか伺いたいことがあるのですが、今お時間よろしいでしょうか」
【御暇】
読み方:おいとま
御暇の意味は、”その場や訪問先から去る(または帰る)こと”。
例文1 「今日はもう遅いので、そろそろ御暇します」
例文2 「次の予定がありますので、本日はここで御暇させていただきます」
【お言葉ですが】
読み方:おことばですが
お言葉ですがの意味は、”相手の意見・発言に対して(主に)反対意見を述べる際、相手に柔らかく伝えるために反対意見の前に添える語”。
言い方によっては相手の意見に対して反対意見を述べると、相手に不快感を与えてしまうこともあるため、反対意見の前に「お言葉ですが」と添えることで表現を柔らかくすることができます。
例文1 「お言葉ですが、私は別の案の方が良いと思います」
例文2 「お言葉ですが、現状では成功する確率はほとんどないように思われます」
【恐れ入ります】
読み方:おそれいります
恐れ入りますの意味は、
恐れ入ります(意味1)の例文 「わざわざご連絡いただき、恐れ入ります」
恐れ入ります(意味2)の例文 「お忙しい中ご説明いただき、恐れ入ります」
恐れ入ります(意味3)の例文 「社長の歌はプロ顔負けで恐れ入ります」
【恐れ入りますが/恐縮ですが】
読み方:おそれいりますが/きょうしゅくですが
恐れ入りますがの意味は、”相手に失礼になることや迷惑をかけることに対して、申し訳ないと思うこと”。
恐縮ですがの意味は、”(「恐れ入りますが」よりも丁寧な表現)相手に失礼になることや迷惑をかけることに対して、申し訳ないと思うこと”。
どちらも意味的にはほとんど同じですが、「恐れ入りますが」よりも「恐縮ですが」の方が丁寧で、相手に対しての申し訳なさや遠慮を強く示す表現になります。
なので一般的には「恐れ入りますが」を使用し、特に自分側に非がある場合や相手に迷惑をかけることを強く意識する場合は「恐縮ですが」を使用します。
恐れ入りますがの例文 「恐れ入りますが、その日は外せない用事があるため辞退させていただきます」
恐縮ですがの例文 「大変お忙しい中恐縮ですが、本日中にご対応よろしくお願いいたします」
【恐れ多い、畏れ多い】
読み方:おそれおおい
恐れ多いの意味は、
恐れ多い(意味1)の例文 「誠に恐れ多いことと存じますが、一言申し上げます」
恐れ多い(意味2)の例文 「先生から直々(じきじき)にお褒めの言葉をいただき、恐れ多い限りです」
【お含みおきください】
読み方:おふくみおきください
お含みおきくださいの意味は、”心に留めて(=覚えておいて)おいてください。了解しておいてください”。
(「心に留める」は、「こころにとめる」と「こころにとどめる」のどちらの読み方でも正しい)
「お含みおきください」というのは、「含みおく(ふくみおく):心に留めておく。了解しておく」という言葉の敬語表現になります。
例文1 「当日の進行状況などにより、イベントの終了時刻が前後する可能性がございますので、あらかじめお含みおきください」
例文2 「土曜日・日曜日・祝日は問い合わせが集中するため、お電話が繋がりにくくなってしまう点につきましてお含みおきください」
【お見知りおきください】
読み方:おみしりおきください
お見知りおきくださいの意味は、”私(=顔や名前など)のことを覚えておいてください”。
「お見知りおき」というのは、「見知る(みしる):見て知ること」と「おく:心に留める」を合わせた言葉で、初対面の挨拶(あいさつ)として用いられます。
例文1 「本日より担当させていただくことになりました佐藤と申します。どうぞお見知りおきください」
例文2 「自治会の新しい会長に選ばれました田中です。以後お見知りおきを」
⇒ここでの「以後(いご)」は、「今、この瞬間より後。今後」を意味している
【御見逸れ】
読み方:おみそれ
御見逸れの意味は、
どちらの意味も「御見逸れしました」の形でよく用いられ、意味2は自分の間違った見方への謝意や、相手の能力・技量などの高さへの感嘆を示すときに用いられます。
意味1の例文 「以前お会いしたときとは見違えるほどご立派になられていたので、つい御見逸れしました」
意味2の例文 「御社の技術力の高さには、御見逸れいたしました」
【御社/貴社】
読み方:おんしゃ/きしゃ
御社の意味は、”(主に「話し言葉」で用いられる)相手の会社を敬意を持って表す語”。
貴社の意味は、”(主に「書き言葉」で用いられる)相手の会社を敬意を持って表す語”。
つまり簡単にいうと、面接・電話など口で言って伝えるとき(=話し言葉)は「御社」、メール・履歴書など文章で書いて伝えるとき(=書き言葉)は「貴社」を用います。
御社(話し言葉)の例文 「御社の事業に将来性を感じ、私の経験を活かして貢献できると考え、御社を志望いたしました」
貴社(書き言葉)の例文 「貴社のご期待に添えますよう、一層精進して参ります」
【御中】
読み方:おんちゅう
御中の意味は、”郵便物やメールなどで、団体・会社の宛名(あてな)のあとに付ける敬称”。
(宛名は”特定のものを送る先の名前(個人名や会社名)”、宛先は”特定のものを送る先の住所”)
例えば、ある会社の人事部宛に郵便物を送りたいのであれば、「○○会社 人事部 御中」のように”御中”という敬称を付けます(人事部は個人ではなく団体)。
ですが、人事部に在籍するAさん宛に郵便物を届けたいのであれば、「○○会社 人事部 A様」のように”様”という敬称を付けます。
(「○○会社 人事部 御中 A様」のように敬称を重ねて使う(=二重敬語)のは間違いで、この場合は「様」のみ使用)
【各位】
読み方:かくい
各位の意味は、”2人以上の人を対象にして、その一人一人に敬意を表す語”。
「各位=皆様」の意味を持つ敬称のひとつで、文書・メールなどにおいて「〇〇各位」のように用いられ、例えば「関係者各位=関係者の皆様」や「社員各位=社員の皆様」を意味します。
また、「各位」自体が敬称であるため、「〇〇様各位」や「〇〇各位様」のように表記してしまうと敬称を重ねて使うこと(=二重敬語)になってしまうので間違いです。
ただし「お客様各位」の場合は、「様」と「各位」を併用した二重敬語ではあるのですが、定着しているため例外的に間違いではないとされた日本語表現として扱われています。
【予々、予予、兼ね兼ね】
読み方:かねがね
予々の意味は、”以前から。前々から”。
例文1 「社長のお噂は予々耳にしておりましたので、本日お目にかかれて光栄です」
例文2 「お名前は予々伺っておりましたので、お会いできることを楽しみにしておりました」
【過分】
読み方:かぶん
過分の意味は、”(主に「過分な」「過分なる」の形で)自分の分(ぶん)(=身分・立場・能力など)を超えた扱いを受けること。また、そのさま”。
過分というのは、自分には不相応な相手からの扱いに謙遜して感謝する場面で用いられます。
例文1 「過分なご配慮を賜(たまわ)り、誠にありがとうございます」
例文2 「私には過分なる評価をいただき光栄に存じます」
【聞き及ぶ】
読み方:ききおよぶ
聞き及ぶの意味は、”人から聞いてすでに知っていること”。
例文1 「田中先生のご高名は聞き及んでおります」
例文2 「聞き及ぶところ、御社では働きやすさを向上させるためにテレワーク制を導入されたと伺っております」
【恐悦至極】
読み方:きょうえつしごく
恐悦至極の意味は、”畏(かしこ)まった態度で、この上なく喜ぶことを示す表現”。
「恐悦至極」というのは、「恐悦:相手からの好意などに対して、畏(かしこ)まりながら喜ぶこと」と「至極:この上ないこと。極限に達していること」を合わせたものになります。
「畏まる」は、”畏(おそ)れ(=相手の偉大さなどに圧倒され)敬う気持ちを持って言動を慎(つつし)むこと”を意味します。
例文1 「このような名誉ある賞をいただき、恐悦至極に存じます」
例文2 「お褒めに与(あずか)り、恐悦至極にございます」
【恐縮】
読み方:きょうしゅく
恐縮の意味は、
謙遜は、”控え目な態度をとること”を意味します。
恐縮(意味1)の例文 「お忙しい中わざわざ弊社までご足労いただき、恐縮です」
恐縮(意味2)の例文 「お褒めいただき、恐縮です」
【厚情】
読み方:こうじょう
厚情の意味は、”(主に「ご厚情」の形で)厚い情け。深い思いやりのこと”。
例文1 「長年にわたる皆様のご厚情に心より感謝申し上げます」
例文2 「先生のご厚情にお応えできるよう、今後もより一層精進して参ります」
【心許り】
読み方:こころばかり
心許りの意味は、”(多く、贈り物などをするときに謙遜の意を込めて用いられる)ほんの気持ちだけ”。
例文1 「心許りの品ですが、感謝の気持ちを込めてお送りいたします」
例文2 「心許りですが、皆様でお召し上がりください」
【御相伴に与る】
読み方:ごしょうばんにあずかる、おしょうばんにあずかる
御相伴に与るの意味は、”主となる人(目上の人)に一緒に付き合ったり、もてなしを受けたりすること”。
例文1 「社長の御相伴に与って、高級寿司店に行きました」
例文2 「できれば御相伴に与りたいところではあるのですが、今日はどうしても外せない用事があるため参加できません」
【幸い】
読み方:さいわい
幸いの意味は、”幸せに思うこと。ありがたく思うこと”。
敬語として「幸い」という言葉を用いる場合は、「~していただければ幸いです」(=~していただければこちらは幸せに(またはありがたく)思います)のような形で用いられることが多いです。
例文1 「今月中にご連絡いただければ幸いです」
例文2 「ただいま確認いたしますので、今しばらくお待ちいただけますと幸いです」
【査収】
読み方:さしゅう
査収の意味は、”(主に「ご査収」の形で)よく調べて受け取ること”。
査収は書類・品物などを送る側が「内容をご確認の上、受け取ってください」という意味を込めて(「ご査収ください」などの形で)用いる言葉で、受け取る側は「査収しました」とは言わず、「受領いたしました」「受け取りました」のように返事をするのが一般的です。
例文1 「請求書を送付しますので、どうぞご査収ください」
例文2 「資料をお送りいたしましたので、ご査収の程よろしくお願いいたします」
【左様】
読み方:さよう
左様の意味は、”その通り。そうだ”。
例文1 「左様ですか、ご迷惑をおかけして申し訳ございません。すぐにこちらで対応させていただきます」
例文2 「左様でございます。お客様のご来場お待ちしております」
【自愛】
読み方:じあい
自愛の意味は、”(主に「ご自愛」の形で)自分を大切にすること。自分の健康状態に気を付けること”。
自愛は、相手の健康や安全を気遣う際に(「ご自愛ください」の形で)用いられる言葉なので、自分自身で「自愛します」と使うことはまずありません。
例文1 「体調を崩しやすい時期ですので、どうぞご自愛ください」
例文2 「冬の寒さも厳しくなりますが、どうぞご自愛ください」
【賞味】
読み方:しょうみ
賞味の意味は、”(主に「ご賞味」の形で)飲食物のおいしさをよく味わうこと”。
「ご賞味ください」には”味わってみてください”という依頼のような意味合いから上から目線という印象を与えてしまう可能性があり、接客など対面の会話での使用は相手によっては失礼と受け取られる場合があるので注意が必要です。
これにより「賞味」という言葉はCM・広告などで用いられることが多く、接客など対面の会話では「お召し上がりください」を使用するのが無難です。
例文1 「厳選した旬の食材をふんだんに使った一杯を、ぜひご賞味ください」
例文2 「ここでしか食べられない季節限定の最高級スイーツをご賞味あれ」
【所存】
読み方:しょぞん
所存の意味は、”自分の思っていること。自分の考えていること”。
「所存です=思います」という意味合いがあるため、「思う所存です」というのは二重表現(「頭痛が痛い」と同じ)で間違えた使い方になるので注意が必要です。
例文1 「今後とも精進して参る所存でございますので、何卒よろしくお願い申し上げます」
例文2 「お客様にご満足いただける最高のサービスを提供するため、万全を期して参る所存です」
【清聴】
読み方:せいちょう
清聴の意味は、”(主に「ご清聴」の形で)相手が自分の話を聞いてくれることに敬意を表す語”。
例文1 「本日の発表は以上です。ご清聴ありがとうございました」
例文2 「長時間にわたりご清聴いただき、皆様に心より御礼申し上げます」
【僭越】
読み方:せんえつ
僭越の意味は、”(主に「僭越ながら」の形で)自分の地位・立場を越えて出過ぎたことをすること。また、そのさま”。
例文1 「僭越ながら、今回の決定には異議を唱えたいと思います」
例文2 「彼の作品に勝手に手を加えるのは僭越な行為だ」
【息災】
読み方:そくさい
息災の意味は、”健康で無事なこと。また、そのさま”。
例文1 「おかげさまで、私共は息災に暮らしております」
例文2 「年をとると、無病息災であることが何より大切だと感じてくる」
⇒年をとると、病気をせずに健康であることが最も大切なことだと感じてくる、ということ
【その節は】
読み方:そのせつは
その節はの意味は、”過去の出来事を示す語。あの時”。
「その節は」という言葉は、過去の出来事に対して感謝や謝罪の気持ちを表すときによく用いられます。
例文1 「その節はありがとうございました」
例文2 「その節はお世話になりました」
【尊敬語/謙譲語/丁寧語】
読み方:そんけいご/けんじょうご/ていねいご
尊敬語の意味は、”相手や相手側の人(相手の仲間・身内など)の行動を高めることで、相手に敬意を示す表現”。
例えばそれぞれを尊敬語に直すと、「行く⇒行かれる/いらっしゃる/おいでになる」、「言う⇒おっしゃる/言われる」、「見る⇒ご覧になる」、「聞く⇒お聞きになる」、「食べる⇒召し上がる/お食べになる」、「ある⇒おありになる」となります。
(「いらっしゃる」と「おいでになる」というのは、「行く」だけでなく「来る」の尊敬語でもある)
謙譲語の意味は、”自分や自分側の人(自分の仲間・身内など)の行動を低めることで、相手に敬意を示す表現”。
例えばそれぞれを謙譲語に直すと、「行く⇒伺う/参る」、「言う⇒申す/申し上げる」、「見る⇒拝見する」、「聞く⇒拝聴する/伺う」、「食べる⇒いただく/頂戴(ちょうだい)する」、「ある⇒×(謙譲語はない)」となります。
丁寧語の意味は、”話し手が言い方を丁寧にすることによって聞き手への敬意を示す表現”。
例えばそれぞれを丁寧語に直すと、「行く⇒行きます」、「言う⇒言います」、「見る⇒見ます」、「聞く⇒聞きます」、「食べる⇒食べます」、「ある⇒ございます/あります」となります。
(丁寧語(「です」や「ます」)は、尊敬語や謙譲語と同じ文章内で重ねて用いられることが多い)
尊敬語(行く)の例文 「先生は来月、北海道に行かれます」
謙譲語(行く)の例文 「では明日の午後4時にご自宅へ伺います」
丁寧語(行く)の例文 「私は来月、沖縄に行きます」
【存じ上げる/存じる】
読み方:ぞんじあげる/ぞんじる
存じ上げるの意味は、”(「人」に対して用いられる)「知る」「思う」の謙譲語”。
「先生のお名前」や「社長のお考え」の場合、「名前」や「考え」に敬意を示しているのではなく、敬意を示している対象は「その持ち主(=人)」になります(このような敬語を「所有者敬語」と言う)。
(「先生のお名前⇒先生に敬意を示している」、「社長のお考え⇒社長に敬意を示している」)
存じるの意味は、”(「人ではなく物事」に対して用いられる)「知る」「思う」の謙譲語”。
存じ上げる(知る)の例文 「鈴木先生のことは以前より存じ上げております」
存じ上げる(思う)の例文 「彼らではなく、田中様のお考えこそ賞賛されるべきだと存じ上げております」
存じる(知る)の例文 「例の件についてはすでに存じております」
存じる(思う)の例文 「大変ありがたいお誘いではございますが、辞退させていただきたく存じます」
【賜る】
読み方:たまわる
賜るの意味は、
賜る(意味1)の例文 「例の件について、ぜひ先生よりご意見賜りたく存じます」
⇒自分が目上の人(先生)から例の件についての意見をもらいたいと思っている、ということ
賜る(意味2)の例文 「陛下(へいか)が勲章(くんしょう)を賜る」
⇒目上の人(陛下)が目下の人に勲章を与える、ということ
【手数】
読み方:てすう
手数(てすう)の意味は、”(主に「お手数」の形で)それをするのに費やされる労力・時間。手間”。
「相手に手間をかけさせることへの配慮や謝意」を示す表現として用いられ、手数を「てかず」と読むと、「てすう」と意味が少し異なるので注意が必要です。
例文1 「お手数をおかけして申し訳ございません」
例文2 「お手数ですが、添付資料をご確認のうえご返信ください」
【手隙】
読み方:てすき
手隙の意味は、”(主に「お手隙」の形で)することがなくて暇なこと。手が空いていること”。
例文1 「お手隙の際に、こちらの資料をご確認いただけますと幸いです」
例文2 「お手隙の際で結構ですので、改めてご連絡いただければと存じます」
【手前味噌】
読み方:てまえみそ
手前味噌の意味は、”自分で自分のことを褒(ほ)めること”。
昔は、各家庭で自家製(手前=自分、の意味)の味噌が作られており、自分の家の味を他の家庭に自慢していたことに由来しています。
例文1 「手前味噌ですが、私の料理の腕前はプロ並みだと自負しています」
例文2 「彼女は話すたびに手前味噌を並べるので、彼女と話すのはできるだけ避けることにしている」
【とんでもないです】
とんでもないですの意味は、”そんなことはありません。また、感謝されるほどではありません”。
例文1 「当然のことをしただけですので、お礼なんてとんでもないです」
⇒当然のことをしただけなので、お礼なんて必要ないです
例文2 「迷惑だなんてとんでもないです。お気になさらないでください」
⇒迷惑だなんてそんなことはありません。気にしないでください
【何卒】
読み方:なにとぞ
何卒の意味は、”相手に対して強く願い望む気持ちを表すときに用いる語。どうか”。
例文1 「何卒お許しください」
⇒”許して欲しいと強く望む気持ち”を表している
例文2 「何卒お立ち寄りください」
⇒”立ち寄って欲しいと強く望む気持ち”を表している
【何より】
読み方:なにより
何よりの意味は、”最上・最良であること。他のどんなものより。この上なく”。
例文1 「計画が順調で何よりです」
例文2 「あなたが来てくれたことが何よりも嬉しい」
【拝見/拝聴】
読み方:はいけん/はいちょう
拝見の意味は、”「見る」の謙譲語”。
拝聴の意味は、”「聞く」の謙譲語”。
例文1 「いただいた企画書を拝見しました。いくつか確認させていただきたい点がございますので、改めてご連絡申し上げます」
例文2 「先日、佐々木先生の演奏を拝聴し、感服いたしました」
【無沙汰】
読み方:ぶさた
無沙汰の意味は、”(主に「ご無沙汰」の形で)長い間、連絡や訪問をしないこと”。
沙汰(さた)というのは”便り。連絡”などを意味する言葉で、「無沙汰 ⇒ 沙汰が無い ⇒ 長い間、連絡がない(つまり会ってもいない)」ということになります。
例文1 「ご無沙汰しております。お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますでしょうか」
例文2 「ご無沙汰しております。本来であればこちらから伺うべきところ、大変申し訳ございません」
【弊社/当社】
読み方:へいしゃ/とうしゃ
弊社の意味は、”(主に「社外の人」に対して用いられる)自分の属する会社を謙(へりくだ)って表す語”。
謙(へりくだ)るというのは”相手を敬って、自分を低くすること”なので、弊社は「自分の属する会社」の謙譲語と言えます。
当社の意味は、”(主に「社内の人」に対して用いられる)自分の属する会社を丁寧に表す語”。
当社は「自分の属する会社」の丁寧語で、社外の人に対する場合でも「謙る必要のない場」では当社という言葉を使用するのは特に問題はありません。
また、「弊社」と「当社」はどちらも話し言葉でもあり、書き言葉でもあるため、「御社」と「貴社」のように話し言葉か書き言葉かで使い分ける必要はありません。
弊社の例文 「弊社サービスでは、最新のセキュリティ対策を導入しているため、他社サービスと比較しても安全性が非常に高いと自負しております」
当社の例文 「当社の新製品には世界初の技術が搭載されており、従来の製品よりも性能が格段に良くなっています」
【平素】
読み方:へいそ
平素の意味は、”(主に「書き言葉」で用いられる)普段や常日頃(つねひごろ)を丁寧に表す語”。
平素は、メールや手紙など文章で書いて伝えるとき(=書き言葉)によく用いられます。
例文1 「平素よりお世話になっております」
例文2 「平素は格別(=特別)のご高配(=配慮)を賜り(=いただき)厚くお礼申し上げます」
【鞭撻】
読み方:べんたつ
鞭撻の意味は、”(主に「ご鞭撻」の形で)努力するように励ますこと。厳しく励ますこと”。
「鞭撻」(”鞭”と”撻”という漢字はどちらも「むちで打つ」という意味を持つ)という言葉は、もともと馬を駆(か)る(=馬に乗って速く走らせること)ための鞭を用いる行為に由来し、「馬を速く走らせるために鞭(むち)を打って刺激すること」から転じて、「努力するように励ますこと。厳しく励ますこと」の意味になりました。
例文1 「今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます」
例文2 「皆様のご鞭撻を賜り、より一層精進して参ります」
【身に余る】
読み方:みにあまる
身に余るの意味は、”自分の立場・能力などに対して、待遇・評価などが過度であり、自分にはふさわしくないと感じること”。
例文1 「私のようなものがこのような賞をいただけるとは、身に余る光栄です」
例文2 「本日は身に余るお言葉をいただき、心より感謝申し上げます」
【滅相もない】
読み方:めっそうもない
滅相もないの意味は、”とんでもない。あるべきことではない”。
「滅相=とんでもない」を意味しますが、「滅相もない」の「ない」は否定ではなく強調の意味で用いられているため、「滅相もない⇒滅相をより強調する表現」ということになります。
例文1 「お礼なんて滅相もないです。人として当たり前のことをしたまでですよ」
例文2 「私のおかげだなんて滅相もございません。チーム全員の努力の賜物(たまもの)です」
<よく使う言葉>
慣習、準拠、言わずもがな、明文化など
慣習的、致命的、便宜的、作為的など
互換性、慢性、普遍性、必然性など
野心、猜疑心、虚栄心、射幸心など
蛙化、明文化、マンネリ化、擬人化など
機動力、語彙力、死力、求心力など
倦怠感、臨場感、生活感、既視感など
資本主義、社会主義、事勿れ主義、拝金主義など
因果関係、共生関係、相関関係、労使関係など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
秋桜、御手洗、蒲公英、転寝など
愈々、努々、清々しい、瑞々しいなど
誂える、囀る、目眩く、拵えるなど