さて熱と温度という2つの言葉を聞いたことはありますよね。
熱と温度は意味が少し似ている言葉なので、
意外と多くの人が同じような意味で使っているかもしれません。
しかし熱と温度には決定的に違う点があります。
そこでこのページでは、熱と温度の違いについて簡単に解説します。
どうぞご覧ください。
目次
では熱と温度の違いについて見ていきましょう。
結論から言ってしまうと熱と温度の違いは、
物体の持っているエネルギーなのか、そのエネルギー量を数値で表したものなのかです。
上図のように熱というのは物体が持っているエネルギーのことを指し、
温度というのはその物体が持つ熱量を分かりやすく数値で表したものです。
なのでその物体がどのくらい熱を持っているかを表したものが温度になります。
さて熱と温度についてそれぞれ解説していきます。
熱(ねつ)とは、物体の持っているエネルギーのことです。
また熱というのは物体を構成している原子・分子の運動のことを表しています。
例えば水(液体)の場合では、
水分子という小さな粒が集まることで液体の水を構成しています。
水だけに限らずすべてのものは原子・分子によって構成されていて、
その物体を構成している原子・分子の運動の激しさが熱になります。
簡単に図にすると下のようになります。
上図のように水分子の運動が激しくなれば熱エネルギーが大きくなり、
反対に水分子の運動が穏やかになれば熱エネルギーは小さくなります。
そして物体の熱エネルギーが大きいとそれだけ物体の温度が高く、
熱エネルギーが小さければその物体の温度も低くなるということです。
ちなみに熱というのは温度の高い物体だけでなく、
温度の低い物体についても同じように持っています。
”熱を持っている”という表現を使うときは温度の高い物体を指すことが多いですが、
温度の低い物体も少なからず熱を持っているということは覚えておいてください。
温度(おんど)とは、物体がどのくらい熱を持っているのかを数値で表したもので、
物体の熱さや冷たさを表すための尺度になります。
先ほど温度というのは物体が持っている熱エネルギーの大きさのことで、
その熱エネルギーの大きさは物体の原子・分子の運動の激しさで決まると説明しました。
そして物体の温度が高くったり低くなったりするのは、
その物体が持っている熱エネルギーが他の物体に伝わるからです。
基本的に熱は温度が高い物体から低い物体へと伝わります。
つまり熱が伝わるということは簡単に言えば、
物体の原子・分子の運動が他の物体に伝わるということです。
上図のように運動が激しい原子・分子から穏やかな原子・分子へとぶつかり、
その衝撃が伝わることで他の物体に熱として伝わっていくんですね。
詳しい仕組みについては、下記で簡単に図解しているのでぜひご覧ください。
そして単に温度と言っても摂氏温度や華氏温度など様々な種類があります。
私たちが日常的によく使用している温度の種類は、
摂氏温度(セルシウス度)のことで単位は”℃”で表されます。
世界的にも摂氏温度が標準となってはいますが、
地域によっては摂氏温度以外の種類も使われていますので注意してください。
以上が「熱と温度の違いとは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、