さてあなたは”冥王星”という言葉をご存知でしょうか。
冥王星は以前(2006年)までは太陽系惑星の仲間でしたが、
それ以降は冥王星は惑星ではなく”準惑星”という分類になっています。
そんな冥王星の英語名や由来について知らないという人も多いですよね。
そこでこのページでは、冥王星の英語名・読み方・由来について簡単に解説します。
どうぞご覧ください。
1.冥王星の英語名・読み方・由来とは?
では冥王星の英語名・読み方・由来について見ていきましょう。
まず冥王星(めいおうせい)の英語名は”Pluto(プルートゥ)”と言い、
この由来はローマ神話における冥界を司る神である”Pluto(プルートー)”からきています。
”Pluto(プルートー)”はラテン語(ローマでの言語)で、”Pluto(プルートゥ)”は英語です。
英語にはラテン語を起源とした単語がかなり多く、
この場合はラテン語と英語の綴(つづ)りが同じになっています。
冥王星は太陽系惑星(2006年まで)の中で最も薄暗い外側を移動していたことから、
ローマ神話における冥界を司る神であるプルートー(ラテン語)と名付けられました。
冥界(めいかい)とは死後の世界のことなので、プルートーは死後の世界を支配しているということです。
そしてラテン語から英語での読み方になったものが”Pluto(プルートゥ)”です。
英語名のプルートゥではなく、冥王星という日本語名の由来については、
ラテン語のプルートーが冥界の神であり、それで”冥界の神=冥界の王様”とされたからです。
ですので”冥界の王様の星”ということから、日本語名では”冥王星”という名前になりました。
ちなみにローマ神話における冥界の神はプルートーですが、
これに相当する神がギリシャ神話における冥府の神ハーデース(ハデスのこと)になります。
もともとローマ神話とギリシャ神話はそれほど似てはいませんでしたが、
あるとき古代ローマにギリシャ神話が伝わり、ローマ人はローマ神話にギリシャ神話の物語をたくさん取り入れました。
それによりローマ神話とギリシャ神話では似通った部分も多いです。
ですがローマ神話とギリシャ神話では神々の名前は異なっており、
ローマ神話でのプルートーは、ギリシャ神話におけるハーデースに相当しているというわけです。
また冥府は地下に存在するとされるようになっていたことから、
ハーデースは地下の鉱物資源の守護神ともされ、別名プルートーン(富める者)と呼ばれていました。
なのでどの言語で冥王星と呼ぶのかでその呼び方も変わり、
それぞれ冥王星(日本語)=プルートゥ(英語)=プルートー(ラテン語)=プルートーン(ギリシャ語)と呼ばれます。
以上が「冥王星の英語名・読み方・由来とは?」でした。
2.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 冥王星の英語名・読み方は、”Pluto(プルートゥ)”。
- 冥王星の由来はラテン語での冥界の神プルートーが、”冥界の神=冥界の王様”とされたことからきている。
- 冥王星の英語名が”Pluto(プルートゥ)”なのは、ラテン語の”Pluto(プルートー)”からきている。
- 冥王星(日本語)=プルートゥ(英語)=プルートー(ラテン語)=プルートーン(ギリシャ語)