このページではシンクに熱湯を流すとボコッと音がする理由とは?。またシンクに熱湯を流すのは良くないのかを簡単に解説しています。

 

 

 

1.シンクに熱湯を流すとボコッと音がする理由とは?

 

さっそくですがシンクに熱湯を流すとボコッと音がする理由は、
シンクの素材として使用されているステンレスが急激な熱膨張を起こして変形するからです。

 

鉄などの金属は熱を加えると、熱膨張と言われる伸びる性質があります。
(金属によってその度合いは異なります)

 

そしてステンレスも金属になりますので、熱膨張が起こってしまいます。

 

 

上図のように熱湯が流された箇所のステンレスの温度が急激に上昇するため、
その箇所からステンレスが伸びよう(膨張)として周囲のステンレスに対して負荷がかかります。

 

これにより負荷に耐え切れなくなった周囲のステンレスが変形してしまい、
ステンレスが変形したときに”ボコッ”というような音が聞こえてしまうというわけです。

 

 

ただ熱湯を流すことでステンレスが変形すると言っても一時的なものですので、
水を流したりすることでステンレスの温度が下がってほぼ元の状態に戻ります。
(ステンレス自体にはあまり良い行為ではないです)

 

ですが大量の熱湯をかけ続けたりした場合には、
見た目にも大きな違いが出る可能性があるので注意が必要です。

 

さてこれらを踏まえて、次の章ではシンクに熱湯を流すのは良くないのかを簡単に解説していきますね。

 

2.シンクに熱湯は流さない方が良いのか?

 

結論から言ってしまうと、シンクに熱湯をそのまま流すのは良くないです。

 

なぜ良くないのかと言うとシンクの素材(ステンレス)的にもですが、
1番の理由は排水管に大きなダメージが発生する可能性が高いからです。

 

排水管の素材は一般的に”塩化ビニル”というものが使用されていて、
その排水管の耐えられる温度というのが約60度と言われています

 

そして熱湯をそのままシンクに流すことで、
排水管にもそのまま流れ込んでくることになりますよね。

 

沸騰したお湯の温度は約100度なので、
それが60度までしか耐えられない排水管に流れると大ダメージです。

 

そうなると排水管が熱で変形したり・溶けたりして、
最悪の場合には穴が開いて水漏れが発生してしまいます。

 

もしいままで台所で水漏れが頻繁に発生することで悩んでいたのなら、
熱湯をそのままシンクから排水管に流していたことが水漏れの原因かもしれませんね。

 

 

なので湯切りした後に残った熱湯やカップ焼きそばで捨てる熱湯については、
そのまま流すのではなく蛇口からシンクに水を出しておきその上から熱湯を流しましょう

 

このようにすれば排水管に流れるまでに、ある程度冷ますことができますよね。
(熱湯の量が多い場合には少しずつ流していきましょう)

 

また湯切りした後に残った熱湯については少し待ってみて、
熱が冷めたときにそのまま一気に流したりする方法でもかまいません。

 

重要なのはシンクと排水管に急激な温度変化を与えないことですので覚えておきましょう。

 

以上が「シンクに熱湯を流すとボコッと音がする理由とは?熱湯は流さない方が良いのか?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • シンクに熱湯を流すとボコッと音がする理由は、シンクの素材であるステンレスが熱膨張することで変形するから。
  • 排水管が熱湯によって変形したり、溶けたりするので熱湯をそのまま流すのは良くない。

 

 

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