このページでは湯気が消える理由をわかりやすく図で解説しています。

 

 

 

1.湯気が消える理由

 

結論からいってしまうと湯気が消える理由は、”湯気を構成している小さい粒状の水(液体)が蒸発して、無色透明で目視できない水蒸気(気体)に変化するから”です。

 

 

では湯気が消える原理を順番に詳しく見ていきましょう。

  • 1.1 湯気は水蒸気(気体)ではなく、小さい粒状の水(液体)の集まり
  • 1.2 水は空気と触れる面積が増えることで、蒸発しやすくなる

 

 

1.1 湯気は水蒸気(気体)ではなく、小さい粒状の水(液体)の集まり

 

 

湯気は水蒸気(気体)ではなく、”小さい粒状の水(液体)が集まったもの”になります。

 

 

例えば下の写真のように、やかんの口から出ている無色透明な気体は水蒸気で、白い湯気は液体である小さい粒状の水が集まったものです。

 

 

やかんの口から出た水蒸気が空気中に溶け込み、その水蒸気を含んだ空気が周囲の空気に冷やされることで、空気中に含むことができなくなった水蒸気が小さい粒状の水(集まると湯気)として現れます。

 

 

1.2 水は空気と触れる面積が増えることで、蒸発しやすくなる

 

水は空気と触れる面積が増えることで、蒸発して気体である水蒸気に変化しやすくなります

 

(水の沸騰(液体の内部から気体に変化する現象)は100℃(1気圧の場合)に達すると起こりますが、蒸発(表面から気体に変化する現象)は100℃に達していなくても起こります)

 

 

上図のように水は空気に触れている面積が多いほど蒸発しやすくなり、空気に触れている面積が少ないほど蒸発しにくくなります

 

 

湯気というのは、小さい粒状の水(液体)が集まったもので、その小さい粒状の水の集まりは空気中に浮いています。

 

 

なので上図のように湯気を構成している粒状の水(液体)は、空気に触れている面積が大きくなるため、すぐに(空気に触れている面から順に)蒸発して水蒸気(気体)に変化していきます

 

このように湯気を構成している小さい粒状の水が、水蒸気に変化することで(水蒸気は無色透明な気体で目視できないため)湯気が消える(見えなくなる)、というわけです。

 

 

ちなみに蒸発した水蒸気は、その後に空気中に溶け込みます。

 

空気は(限界はありますが)水蒸気を含むことができ、”空気中に含まれている水蒸気の割合(%)を表したもの”を「湿度(しつど)」と言います。

 

以上が「湯気が消える理由をわかりやすく図で解説!」でした。

 

 

2.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 湯気が消える理由は、”湯気を構成している小さい粒状の水(液体)が蒸発して、無色透明で目視できない水蒸気(気体)に変化するから”。
  • 湯気は水蒸気(気体)ではなく、小さい粒状の水(液体)の集まり。
  • 水は空気と触れている面積が多いほど蒸発しやすく、空気と触れている面積が少ないほど蒸発しにくい。

 

 

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