このページではサウナ(100℃の空気)で火傷(やけど)しない理由をわかりやすく図で解説しています。




1.サウナ(100℃の空気)で火傷しない理由


結論からいってしまうとサウナ(100℃の空気)で火傷しない理由は、”空気が熱を伝えにくい(=熱伝導率の低い(小さい))物質だから”です。


(熱の伝わりやすさを物質ごとに数値で表したものを「熱伝導率(ねつでんどうりつ)」といい、”熱伝導率が高い(大きい)ほど熱が伝わりやすい”ことを意味しています)


簡単にいうと(空気は熱を伝えにくい物質なので)空気から皮膚表面への熱の移動量が少なくなるため、サウナのような100℃の空気では火傷することはありません


(長時間サウナ室にいる場合や金属のアクセサリー類を身に着けている場合などは、低温火傷を引き起こすことがあるので注意が必要です)



ただ水の場合は、空気より約25倍も熱を伝えやすい物質なので、熱湯(90℃~100℃の水)に触ると熱湯から皮膚表面へと熱が多く移動するため、火傷してしまう可能性があります。



例えば100℃の空気と100℃の水(正確には1気圧下では水の温度は100℃以上にはなりません)にそれぞれ触れた場合の体(平均的な体温は37℃前後)への熱の移動量は下図のようになります。



空気と水が同じ温度なら、水は空気より約25倍も熱を伝えやすいので、空気から皮膚表面へと1の熱が移動するとしたら、水から皮膚表面へは25の熱が移動するということです。


(熱は必ず温度の高い方から低い方へと移動し、皮膚表面へと移動してくる熱が多いほど熱いと感じます)


このように空気自体が熱を伝えにくい物質であることからサウナ(100℃の空気)で火傷はしない、というわけです。


(サウナでは大量の汗をかきますが、その汗が蒸発するときに体から気化熱を奪うことによって皮膚表面が冷やされる、というのも火傷をしない理由のひとつです)


以上が「サウナ(100℃の空気)で火傷しない理由をわかりやすく図で解説!」でした。



2.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • サウナ(100℃の空気)で火傷しない理由は、”空気が熱を伝えにくい(=熱伝導率の低い(小さい))物質だから”。
  • 水は、空気より約25倍も熱を伝えやすい物質なので、熱湯(90℃~100℃の水)に触れると(空気よりも体に移動してくる熱の量が多いため)火傷してしまう可能性がある。



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