まず水星(すいせい)の英語名は”Mercury(マーキュリー)”と言い、
水星の由来は五行思想という古代中国における自然哲学の思想からきています。
五行思想とは古代中国における自然哲学の思想のことで、
万物は”火・水・木・金・土”の5種類の元素から構成されるという思想です。
つまり万物(この世のすべてのもの)は、5種類の元素(火・水・木・金・土)から構成されていると考えられていました。
そしてなぜ五行思想における”水”が割り当てられてたのかというと、
それは”水みたいに流れるように速く動く星”ということから水星となりました。
というのは、水星や地球などの惑星は太陽の周りを移動(公転)していますが、
当時はそれらの惑星の中でも水星の公転速度は最も速いということが分かっていました。
地球では太陽の周りを1周するのに約365日かかっていますが、
水星が太陽の周りを1周するのには約88日しかかかりません。
この流れるように速く動く星ということから、五行思想を元に”水星”と名付けられたんですね。
なので”水で構成されている星”のような、水に関係している理由からではありません。
(水星は岩石や金属で構成されています)
実は水星には地球のような液体状態の水は存在せず、
水の気体状態である水蒸気と、固体状態である氷の存在のみ確認されています。
これは水星の温度が-183℃~427℃の範囲で変化することによるもので、
水は液体状態で維持し続けることができないからです。
昔は地球以外に異なる星が存在することは知られていましたが、
実際に他の星に探査機を送り込むところまでは行われていませんでした。
ですので水星と名付けられてから、実際に水星には水がないという事実が判明しました。
次の章では水星の英語名であるマーキュリーの由来を解説していきます。
これはローマ神話における商業や旅人の神である”Mercurius(メルクリウス)”からきていて、
ラテン語(ローマの言語)の”Mercurius(メルクリウス)”が、英語では”Mercury(マーキュリー)”に変化しました。
英語にはラテン語を起源とした単語がかなり多いので、
それぞれのラテン語と英語の綴(つづ)りが似ているのも分かりますよね。
そしてローマ神話におけるメルクリウスは、ギリシャ神話におけるヘルメース(またはヘルメス)に相当しており、ギリシャ神話ではヘルメースは商業・牧畜・旅人・盗みなどを司っている神とされています。
ヘルメースは神々の使者であり、宵(夜)と明け方(朝)の空を素早く行き来する様子から、
すばしこい伝令神ヘルメースと結びつけられています。
前の章でも解説していましたが、水星は他の惑星に比べて太陽の周りを公転するのが速いので、ギリシャ語ではその様子からすばしこい伝令神であるヘルメースの名前が水星には付けられています。
ですので水星はラテン語(ローマにおける言語)ではメルクリウス、ギリシャ語(ギリシャにおける言語)ではヘルメース、英語ではマーキュリーと呼ばれているんですね。
もともとローマ神話とギリシャ神話はそれほど似てはいませんでしたが、
あるとき古代ローマにギリシャ神話が伝わり、ローマ人はローマ神話にギリシャ神話の物語をたくさん取り入れました。
それによりローマ神話とギリシャ神話では似通った部分も多いです。
ですがローマ神話とギリシャ神話では神々の名前は異なっており、
ローマ神話でのメルクリウスは、ギリシャ神話におけるヘルメースに相当しているというわけです。
以上が「水星の英語名・読み方・由来とは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
哀悼、重複、出生、集荷など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど
(写真あり)メンマ、かんぴょう、マシュマロなど
(地図あり)軍艦島、淡路島、屋久島など
≪名前は知っているけどわからないもの≫
(写真あり)アヒージョ、マリトッツォなど
(写真あり)磯(いそ)、沿道、郊外など
(写真あり)うなじ、くるぶし、土踏まずなど
<豆知識>
(写真あり)カレーの容器、視力検査の器具など