このページではなぜ氷は空気中よりも水中の方が溶けやすいのかをわかりやすく図で解説しています。

 

 

 

1.なぜ氷は空気中よりも水中のほうが溶けやすいのか?

 

結論からいってしまうと氷が空気中よりも水中の方が溶けやすいのは、”空気よりも水の方が熱が伝わりやすい物質なので、(空気と水が同じ温度なら)水に接している方が氷に多くの熱が伝わるから”です。

 

(氷に多くの熱が伝わる=氷の温度が上がる)

 

 

まず水は、空気より約25倍も熱が伝わりやすい物質で、言い換えると何かと接したときに”(空気と水が同じ温度なら)空気よりも水の方が約25倍も熱が多く移動する”ということです。

 

例えば-10℃の氷に、30℃の空気と30℃の水が接しているとき、空気・水から氷へ移動する熱の量をそれぞれ表すと下のようになります。

 

 

上図のように30℃の空気から-10℃の氷へと1の熱が移動するなら、30℃の水から-10℃の氷へは(空気より約25倍も熱が伝わりやすいため)25の熱が移動することになります。

 

(熱は必ず温度の高い方から低い方へと移動します)

 

このように空気よりも水に接しているときの方が(氷へと熱が多く移動するため)氷の温度が上がりやすくなるので溶けやすくなる、というわけです。

ちなみに氷を動きのない空気と水に当てるよりも、空気の場合は風、水の場合は流水に当てた方が氷は溶けやすくなります

 

これは動きのある空気(風)・水(流水)を当てることで、氷の周りに存在する熱の奪われた温度の低い空気・水を、温度の高い(熱を多く持っている)空気・水に何度も入れ替えて、多くの空気・水から氷に熱を奪わせることで氷の温度を早く上げることができるからです。

 

 

以上が「なぜ氷は空気中よりも水中の方が溶けやすいのかをわかりやすく図で解説!」でした。

 

 

2.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 氷が空気中よりも水中の方が溶けやすい理由は、”空気よりも水の方が熱が伝わりやすい物質なので、(空気と水が同じ温度なら)水に接している方が氷に多くの熱が伝わるから”。
  • 水は、空気より約25倍も熱が伝わりやすい物質なので、空気よりも水に接している方が氷により多くの熱が伝わる(氷の温度が上がりやすくなる)。

 

 

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