このページでは摂氏と華氏とは何か。また、摂氏と華氏の変換方法について解説しています。

 

 

 

1.摂氏と華氏の違いについて

 

摂氏と華氏の違いは、”水が氷になる温度を0度、水が沸騰する温度を100度としたときの温度の目盛り(摂氏)なのか、水が氷になる温度を32度、水が沸騰する温度を212度としたときの温度の目盛り(華氏)なのか”です。

 

上記の摂氏・華氏の基準となっている温度はどちらも1気圧下における温度で、日本で一般的に用いられている温度表記は摂氏[℃]になります。

 

では摂氏と華氏についてそれぞれ解説していきます。

 

 

摂氏(せっし)とは

 

摂氏(せっし)というのは、”(1気圧下において)水が氷になる温度(凝固点)を0度、水が沸騰する温度(沸点)を100度としたときの温度の目盛りのこと。単位は[℃]”です。

 

摂氏は、日本を含めた世界中で一般的な温度表記として用いられています。

 

 

例えば「30℃」の読み方は、「摂氏30ど」または「30どシー」と読みますが、「摂氏30どシー」(単に「30ど」と読むのも厳密にいうと間違い)と読むのは間違いなので注意が必要です。

 

 

摂氏というのは、スウェーデンの天文学者である「アンデルス・セルシウス(Anders Celsius)」によって考案された温度表記で、セルシウスの中国語表記が「摂爾修斯」、それに名前につける敬称である「氏」をつけて「爾修斯」を略したものになります。

 

(摂氏の単位の”℃”は、「Celsius」の頭文字に、「°」(度の単位記号)をつけたもの)

 

 

摂氏は正式には「セルシウス温度」と呼ばれ、その別名として「摂氏(せっし)(=摂氏温度)」や「セ氏(せし)(=セ氏温度)」と呼ばれています。

 

(摂氏の単位である[℃]だけを指す場合は、「セルシウス度」「摂氏度」「セ氏度」と呼ばれています)

 

 

華氏(かし)とは

 

華氏(かし)というのは、”(1気圧下において)水が氷になる温度(凝固点)を32度、水が沸騰する温度(沸点)を212度としたときの温度の目盛りのこと。単位は[℉]”です。

 

華氏は主にアメリカやイギリスなどで慣習的(古くから使われていて日常化している)な温度表記として用いられています。

 

 

例えば「30℉」の読み方は、「華氏30ど」または「30どエフ」と読みますが、「華氏30どエフ」(単に「30ど」と読むのも厳密にいうと間違い)と読むのは間違いなので注意が必要です。

 

 

華氏というのは、ドイツの物理学者である「ガブリエル・ファーレンハイト(Gabriel Fahrenheit)」によって考案された温度表記で、ファーレンハイトの中国語表記が「華倫海」、それに名前につける敬称である「氏」をつけて「倫海」を略したものになります。

 

(華氏の単位の”℉”は、「Fahrenheit」の頭文字に、「°」(度の単位記号)をつけたもの)

 

 

華氏は正式には「ファーレンハイト温度」と呼ばれ、その別名として「華氏(かし)(=華氏温度)」や「カ氏(かし)(=カ氏温度)」と呼ばれています。

 

(華氏の単位である[℉]だけを指す場合は、「ファーレンハイト度」「華氏度」「カ氏度」と呼ばれています)

 

2.摂氏と華氏の変換方法について

 

まず摂氏は”0度(水の凝固点)~100度(水の沸点)”、華氏は”32度(水の凝固点)~212度(水の沸点)”を基準としています。

 

 

これらの数値の違いは、摂氏が100(100-0)で、華氏は180(212-32)なので、「摂氏1度上がるごとに華氏1.8度上がる(摂氏1度変化するごとに、華氏は1.8倍の数値が変化している)」ということが分かります。

 

そして水の凝固点は摂氏は0度で、華氏は32度なので、「華氏の方が(摂氏よりも)もともとの数値が32高い」ということになります。

 

 

これらの情報から「摂氏[℃] ⇒ 華氏[℉]」、「華氏[℉] ⇒ 摂氏[℃]」に変換する方法を解説していきます。

 

 

摂氏[℃] ⇒ 華氏[℉]に変換する方法

 

摂氏[℃]から華氏[℉]に変換する方法は、”摂氏[℃]を1.8倍して、それに32を足すこと(「華氏[℉] = 摂氏[℃] × 1.8 + 32」)”です。

 

 

摂氏30度(30℃)を例にして、摂氏[℃]から華氏[℉]に変換するときは下のようになります。

 

 

式の摂氏のところに30を入れると「華氏[℉] = 30[℃] × 1.8 + 32」となり、それを計算すると「華氏[℉] = 86」なので、摂氏30度(30℃)のときは華氏86度(86℉)(30℃ = 86℉)ということになります。

 

 

華氏[℉] ⇒ 摂氏[℃]に変換する方法

 

華氏[℉]から摂氏[℃]に変換する方法は、”華氏[℉]から32を引いて、それを1.8で割ること(「摂氏[℃] = ( 華氏[℉] - 32 ) ÷ 1.8」)”です。

 

 

華氏86度(86℉)を例にして、華氏[℉]から摂氏[℃]に変換するときは下のようになります。

 

 

式の華氏のところに86を入れると「摂氏[℃] = ( 86[℉] - 32 ) ÷ 1.8」となり、それを計算すると「摂氏[℃] = 30」なので、華氏86度(86℉)のときは摂氏30度(30℃)(86℉ = 30℃)ということになります。

 

 

以上が「摂氏と華氏の違いとは?摂氏と華氏の変換方法について」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 摂氏(せっし)は、”(1気圧下において)水が氷になる温度(凝固点)を0度、水が沸騰する温度(沸点)を100度としたときの温度の目盛り。単位は[℃]”。
  • 華氏(かし)は、”(1気圧下において)水が氷になる温度(凝固点)を32度、水が沸騰する温度(沸点)を212度としたときの温度の目盛り。単位は[℉]”。
  • 摂氏[℃]から華氏[℉]に変換する方法は、”摂氏[℃]を1.8倍して、それに32を足すこと(「華氏[℉] = 摂氏[℃] × 1.8 + 32」)。
  • 華氏[℉]から摂氏[℃]に変換する方法は、”華氏[℉]から32を引いて、それを1.8で割ること(「摂氏[℃] = (華氏[℉] - 32) ÷ 1.8」)。

 

 

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