このページでは摂氏と華氏とは何か?。また摂氏と華氏の違いと変換方法について解説しています。
まず摂氏(せっし)とは摂氏温度のことで、水の氷点(凝固点)が0度、沸点が100度となる温度の尺度になります。
摂氏温度は他にもセ氏(せし)温度、セルシウス温度とも呼ばれます。
このような名称になったのは、スウェーデンの科学者であるセルシウスさんが提案した概念だからです。
また摂氏温度というのはお気付きの通り、
私たちが普段から使用している温度の尺度のことです。
なので「風呂のお湯が40℃」とか「気温が30℃」というように、
いつも使用している温度の尺度は摂氏温度になります。
摂氏温度の単位としては「℃」が使用され、
摂氏30度または30℃というような使い方をします。
℃というのは摂氏の単位なので、
℃を用いることで先に摂氏と付ける必要はなくなります。
ちなみに℃の読み方は正しくは、
ただの「ど」ではなく「どしー」ですのでご注意を。
あまり気にする人はいないと思いますが、なんとなく覚えておいてください(笑)
では次の章で華氏について説明していきますね。
前の章の説明を見ていたのでしたらお分かりだと思いますが、
摂氏と華氏はそれぞれが示している温度の表現と用いられている単位が違います。
摂氏温度[℃]の場合は、水の氷点が0度、沸点が100度となります。
そして華氏温度[°F]の場合は、水の氷点が32度、沸点が212度となります
つまり摂氏温度の0度=華氏温度の32度、
摂氏温度の100度=華氏温度の212度ということです。
また温度の尺度としては摂氏温度の方が、
私たち(日本人)にとっては馴染み深いものです。
しかし、アメリカやイギリスなどの国では華氏温度の方が、
温度の尺度として主に使用されているそうです。
国際標準としては温度の尺度は摂氏温度とされていますが、
昔から華氏温度を使用していた地域ではいまでも使われている場合が多いみたいですね。
長さや重さについてもその国によって使用されているものは違いますので、
摂氏温度と華氏温度もそれらと同じような認識でかまわないでしょう。
次の章では摂氏温度と華氏温度の変換方法について説明しますね。
まず摂氏温度と華氏温度は温度の表現がそれぞれ違いますので、1度ごとに変化する幅も異なります。
摂氏温度の水の氷点は0度で、沸点は100度です。
摂氏温度は0~100度なので幅は、100(100-0=100)になります。
次に華氏温度の水の氷点は32度で、沸点は212度です。
ということは華氏温度は32~212の幅です。
華氏温度は32~212度なので幅は、180(212-32=180)になります。
そしてこれらの数値を割ることで、
1度上がるごとに摂氏温度と華氏温度にどれだけ差が出るのかが分かります。
180(華氏温度の幅)÷100(摂氏温度の幅)=1.8 となるので、
摂氏温度が1度上がるごとに華氏温度が1.8度上がるということが分かりますね。
では以上のことを踏まえてそれぞれの変換方法について見ていきましょう。
<摂氏50度から華氏温度へと変換>
摂氏温度[℃]から華氏温度[°F]への変換式は下記の通りです。
華氏温度[°F] = ( 摂氏温度[℃] × 1.8 ) + 32
1.8は摂氏温度と華氏温度の幅を割ったもので、
32は摂氏温度と華氏温度の元々の差の数値です。
華氏温度[°F]=(50[℃]×1.8)+32=90+32=122 [°F]となります。
なので摂氏50度=華氏122度ということですね。
これで摂氏温度から華氏温度へと変換は完了です。
<華氏50度から摂氏温度へと変換>
華氏温度[°F]から摂氏温度[℃]への変換式は下記の通りです。
摂氏温度[℃]=(華氏温度[°F]-32)÷1.8
同様に1.8は摂氏温度と華氏温度の幅を割ったもので、
32は摂氏温度と華氏温度の元々の差の数値です。
摂氏温度[℃]=(50[°F]-32)÷1.8=18÷1.8=10[℃]となります。
なので華氏50度=摂氏10度ということです。
これで華氏温度から摂氏温度へと変換は完了です。
以上が「摂氏と華氏とは何か?また摂氏と華氏の変換方法と違いについて」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<摂氏温度[℃]から華氏温度[°F]への変換式>
<華氏温度[°F]から摂氏温度[℃]への変換式>