さて月が地球の周りを移動することを”月の公転”と言い、
月の公転があることにより月の満ち欠けという現象が起こっています。
しかし月の満ち欠けという現象が月の公転によって起こっていると言っても、
実は月の公転周期と月の満ち欠けの周期は2日間ほどずれてしまっています。
そこでこのページでは月の公転周期と月の満ち欠けがずれる理由を簡単に図で解説します。
結論から言ってしまうと、月の公転周期と月の満ち欠けがずれてしまう理由は、
月が地球の周りを公転しているように、地球もまた太陽の周りを公転しているからです。
つまりもし地球が動いていなければ月の公転周期と月の満ち欠けは合っていましたが、
実際は地球が太陽の周りを公転しているために誤差が生じてしまうというわけです。
どういうことなのかを見ていきましょう。
まず下図のように月は地球の周りを、地球は太陽の周りを公転しています。
月が地球の周りを1周するのにかかる時間は約27.3日で、
月の満ち欠けが1周するのにかかる時間は約29.5日です。
なので月の公転と月の満ち欠けの周期には、約2.2日間の誤差が生じてしまうことになります。
そして月の公転と月の満ち欠けの周期の誤差が約2.2日間も発生してしまうのは、
月が地球の周りを公転しているのと同様に、地球も太陽の周りを公転しているからです。
上図左のように地球が太陽の周りを公転していなければ、
月が地球の周りを1周する約27.3日後でも太陽からの光の当たり方は変わりません。
ですが実際には上図右のように地球は太陽の周りを公転しているため、
約27.3日後に月が同じ位置に戻ってきたとしても、太陽からの光の当たり方は変化してしまいます。
(図における地球に付いている白点の横に月は戻ってくる)
これにより太陽の当たり方を同じようにするためには、
月をあと約2.2日間分だけ進ませる必要があるんですね。
だから月の公転周期は約27.3日なのに、月の満ち欠けの周期が約29.5日と、
約2.2日間分のずれが発生してしまうというわけです。
以上が「なぜ月の公転周期と月の満ち欠けの周期がずれるのかを簡単に図で解説!」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
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