さてあなたは”新月”と”満月”という言葉をご存知でしょうか。
満月については日常的によく使われる言葉なので、知らない人は少ないと思いますが、
新月がどのようなものなのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは新月と満月の違いとは?
また新月は昼に、満月は夜にしか出ない理由を簡単に解説します。
どうぞご覧ください。
1.新月と満月の違いとは?
では新月と満月の違いについて解説していきます。
結論から言ってしまうと新月(しんげつ)と満月(まんげつ)の違いは、
何も見えない状態の月なのか、完全な丸い形で見える状態の月なのかです。
上図のように新月とは”何も見えない状態の月”のことを指し、
満月とは”完全な丸い形で見える状態の月”のことを指しています。
(新月は昼に、満月は夜にしか出ない理由は次の章で解説します)
まず月というのは月そのものが光を発しているから明るいのではなく、
太陽の光が月に反射して、その月から反射された太陽の光が地球に届くことで月が光っているように見えています。
つまり新月のときは反射された太陽の光が地球に届いていないために見えなくなり、
満月のときは月が完全な丸い形になるように太陽の光が反射されて地球に届くということです。
簡単に図で表すと下のようになります。
平面的に見ると月が地球の陰に隠れて太陽の光が地球に遮られてしまうと思われますが、
立体的に見ると地球の陰に隠れないように微妙にずれているので、しっかりと太陽の光は月に届きます。
月は地球を中心として円のように移動(これを月の公転という)していて、
地球と太陽の間に月が来るときもあれば、月が移動して地球を挟む位置に来ることもあります。
そして月の位置によって太陽からの光が地球に反射できるかどうかが変わり、
地球と太陽の間に月が来れば新月となり、地球を月と太陽で挟む位置に来れば満月に見えるようになります。
ちなみに新月のときは何も月が見えなくなるので月が出ていないと思ってしまう人も多いですが、
実は新月のときは”月は出ているけど、太陽の光を反射していないために見えないだけ”なんですね。
次の章で新月は昼に、満月は夜にしか出ない理由を解説していきます。
2.新月は昼に、満月は夜にしか出ない理由とは?
では新月は昼に、満月は夜にしか出ない理由を解説していきます。
新月は昼に、満月は夜にしか出ない理由としては、
太陽と地球と月の位置の関係によるものです。
これについては先ほどの月と地球と太陽の図を見てみるとすぐに分かります。
昼・夜というのは太陽光を受けているかどうかで決まるので、
新月のときは太陽光を受けている面(昼)、満月のときは太陽光を受けていない面(夜)でしか月を見ることができません。
ですので新月は昼にしか見ることができず、満月は夜にしか見ることができないというわけです。
また新月に関して言えば、新月は昼に出ているはずの月なのですが、
新月は”太陽の光を反射していない面”なので月の形を見ることはできません。
そもそも月は自ら光を発する天体ではないので、太陽の光を反射していなければ見ることはできません
新月のときは実際に空に月は出ているのだけれど、
太陽の光を反射していない面が地球側になっているから見えないだけなので注意です。
唯一新月を見ることができるとすれば、それは”日食”のときです。
(日食とは太陽が月に隠される現象のことです)
上図のように日食のときはちょうど太陽と月が重なることにより、
地球から見ると太陽の光が月に遮られるため、月の光が反射していない面を見ることができます。
(見ることができると言っても、月が光を反射していないのでただ黒いだけですが)
以上が「新月と満月の違いとは?なぜ新月は昼、満月は夜にしか出ないの?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 新月とは、何も見えない状態の月のこと。
- 満月とは、完全な丸い形で見える状態の月のこと。
- 太陽と地球と月の位置の関係で、新月は昼・満月は夜にしか見ることができない。