さて何かしら災害などの緊急時に飲み水が足りなくなることがありますが、
汚れた水をろ過して飲み水にするのを見たことがあるでしょうか。
ペットボトルなどに様々な材料を敷き詰めていき、
その上から汚い水を流していくと汚れの取れた水が出てきます。
しかし飲み水として利用するときはろ過後の水をそのまま飲むのではなく、
どういうわけか一度煮沸させてから飲むことが勧められています。
そこでこのページでは、汚い水をろ過した後に煮沸させる目的を簡単に解説します。
どうぞご覧ください。
ではなぜ汚い水はろ過した後に煮沸(しゃふつ)させるのか見ていきましょう。
結論から言ってしまうとろ過した後の水を煮沸させる理由は、
ろ過によって不純物は取り除けますが、細菌などの微生物は存在しているからです。
ろ過によってある程度の大きさの汚れ(砂・粘土・葉・枝など様々)は水から取り除けますが、
細菌などの微生物は小さいのでろ過では取り除くことができません。
たとえろ過した後の水が透明であったとしても、
透明な水がイコール清潔な水(健康に害のない水)である保証はありません。
なので水をろ過した後に、ろ過後の水を煮沸して殺菌しなければなりません。
(細菌などの微生物を体内に入れることは、食中毒の原因になります)
簡単にまとめると、汚い水をろ過する目的は比較的大きな不純物を取り除くためで、
ろ過した後の水を煮沸する目的は細菌などの微生物を殺すためになります。
私たちは普段から何かしら食べ物を食べていますが、
食べ物によっては焼かないと食べられないようなものも存在しますよね。
例えばよく「豚肉や鶏肉はしっかり焼かないとダメ!」ということを聞きます。
あれは”焼いた方が生の状態よりも美味しいから焼かないとダメ”と言っているのではなく、
”肉に付いている菌を殺菌できないので焼かないとダメ”と言っているんですね。
細菌などの微生物は食べ物や飲み物に付着することで繁殖していき、
食べ物を腐らせたり、人間が食中毒になったりする主な原因でもあります。
これと同様の理由から、ろ過して不純物を取り除いた後の水を煮沸させます。
以上が「汚い水をろ過した後に煮沸させる目的とは何か?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、