煙(けむり)とは、不完全燃焼によって発生した固体や液体の微粒子を含んだ空気のことを言います。
煙のことを気体だと思っている人も多いですが、
煙は気体だけでなく固体や液体も混ざっています。
煙の中にも様々な気体が混ざってはいますが、
どれも無色透明な気体なので目で見ることはできません。
なので実際に私たちがいままで見てきた煙のほとんどは、
固体や液体の微粒子(とても小さな粒)が集まって空気に流されているものなんですね。
そしてそれら固体や液体の微粒子と無色透明の気体すべてを含めて煙と呼びます。
さて物が燃える仕組みと絡めて、簡単に不完全燃焼について解説していきます。
多くの人は何かしら物が燃えるところを見たことがあると思いますが、
そのときに煙が発生する場合と煙が発生しない場合があります。
この煙が発生する場合が”不完全燃焼”になります。
物が燃えるってことは簡単に言えば、物体を構成している炭素と空気中の酸素が合体するってことです。
不完全燃焼とは物が燃えるときに、
空気中の酸素が足りずに炭素とうまく合体できない状態になります。
そして炭素はしっかり酸素と合体することができれば二酸化炭素になりますが、
酸素が足りていなければ炭素は一酸化炭素という有毒の気体に変化します。
化学式として見れば二酸化炭素は”CO2”、一酸化炭素は”CO”となります。
炭素は元素記号で”C”で酸素は”O”なので、
酸素(O)が足りていない状態で発生するのが一酸化炭素だと分かりますよね。
一酸化炭素には中毒性があり、少し吸うだけでもとても危険です。
一酸化炭素の危険性について詳しくは下の関連リンクからご覧ください。
ちなみに土煙(つちけむり)という言葉もありますが、あの煙は物が燃えることとは無関係で、
空気中にホコリや砂が舞い上がっている様子のことを表しています。
次の章で黒い煙と白い煙の正体について解説していきますね。
結論から言ってしまうと、黒い煙は炭素の微粒子で白い煙は水の微粒子です。
つまりは黒い煙は炭素(固体)の小さな粒が集まってできていて、
白い煙は水(液体)の小さな粒が集まってできているということです。
黒い煙と白い煙のほとんどがこれに当てはまります。
白い煙というのは例えば寒いときに息を吐くと白くなりますが、
あの白い息がまさに白い煙の正体になります。
息が白くなるのは空気中に含まれていた水蒸気(気体)が、
口の中から外に出て空気の温度が下がったことで水(液体)の粒として現れたからです。
実は空に浮かんでいる白い雲も同じ仕組みでできています。
詳しい仕組みは下記の関連リンクをご覧ください。
また煙と言えば私たちが想像するのは、多くが黒い煙のことですよね。
前章で煙とは不完全燃焼によって発生した固体や液体の微粒子を含んだ空気のことと言いましたが、
これはどちらかと言えば黒い煙のことを指しています。
そして物が燃えて不完全燃焼した場合には、
炭素の微粒子だけでなく一酸化炭素についても発生します。
(不完全燃焼で発生した炭素の微粒子のことを煤(すす)と言います)
関係を簡単に図でまとめてみましょう。
物が燃えて酸素が足りているとき(完全燃焼)は二酸化炭素が発生して、
酸素が足りないとき(不完全燃焼)は炭素の微粒子と一酸化炭素が発生します。
何度も言いますが、黒い煙には有毒の一酸化炭素が含まれている可能性が非常に高いので、
黒い煙を見つけたときはできるだけ近づかないようにしてくださいね。
以上が「煙とは?黒い煙や白い煙の正体って何?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
哀悼、重複、出生、集荷など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど
(写真あり)メンマ、かんぴょう、マシュマロなど
(地図あり)軍艦島、淡路島、屋久島など
≪名前は知っているけどわからないもの≫
(写真あり)アヒージョ、マリトッツォなど
(写真あり)磯(いそ)、沿道、郊外など
(写真あり)うなじ、くるぶし、土踏まずなど
<豆知識>
(写真あり)カレーの容器、視力検査の器具など