このページでは換気扇(かんきせん)に油汚れが付く仕組みをわかりやすく図で解説しています。
目次
結論からいってしまうと換気扇に油汚れが付くのは、”(水分が加熱されて変化した)水蒸気によって空気中に飛び散った小さい油の粒(液体)や蒸発した油(気体)が、上昇気流や換気扇近くの空気の流れによって吸い込まれ、その油が換気扇に付着するから”です。
なので換気扇の油汚れは、調理器具からはねた油が直接付着したわけではないので覚えておきましょう。
では図を用いてわかりやすく順番に解説していきます。
食べ物を油で揚げたりすると、加熱されることでその食べ物に付着または含まれている水分(液体)が水蒸気(気体)に変化します。
(炒め物でも、フライパンなどからの熱によって加熱され、食べ物に含まれている水分が水蒸気に変化します)
水(液体)から水蒸気(気体)に状態変化すると、体積が約1700倍大きくなり、その水蒸気が空気中に出ようとするときに油の膜を形成し、その膜が弾けることで油はねが起こります。
上図のように油はねが起こると、非常に小さい油の粒(液体)も空気中に飛び散ります。
油はねによって飛び散った油の粒は、大きい粒ならコンロの上などに落下し、非常に小さい粒なら落下速度がとても遅いためにしばらく空気中に浮遊します。
空気中に存在する非常に小さい油の粒(液体)や蒸発した油(気体)は、温められた空気によって発生した上昇気流に乗って上昇します。
常温だと食用油はほとんど蒸発しませんが、加熱されて温度が上がることで食用油も少なからず蒸発して気体に変化するため、蒸発した油も上昇気流に乗って上昇していきます。
揚げ物をすると調理器具内の油が加熱され、それにより油の周囲に存在する空気も温められていきます。
空気が温められると膨張(体積が大きくなる)して、密度(単位体積当たりの質量)が小さくなるため軽くなります。
上図のように上部に存在する温められていない空気よりも軽くなるため、温められた空気(密度が小さく軽い)は上へ上へと移動します。
この温められた空気が上へ上へと移動するときの流れを「上昇気流」と呼び、上昇気流によって空気中に浮遊していた小さい油の粒(液体)や蒸発した油(気体)が押し上げられて一緒に上昇していきます。
(周囲の空気に冷やされるため、ある程度まで上昇すると少しずつ上昇する速度が遅くなっていきます)
換気扇のプロペラが回ることで、換気扇付近では吸い込むような空気の流れができているため、換気扇の近くまで上昇してきた小さな油の粒(液体)や蒸発した油(気体)は吸い込まれていきます。
換気扇に油の粒や蒸発した油が吸い込まれると、それらが換気扇内のプロペラなどに付着します。
(壁などに油が付着してしまうのは、単純に油はねによるものか、周囲に分散した油の粒や蒸発した油によるものです)
その付着した油が酸化(酸素と反応)したり、空気中のホコリなどがその油に付着することで、色が黒っぽくてベタベタする油汚れになってしまうんですね。
以上が「換気扇に油汚れが付く仕組みをわかりやすく図で解説!」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
哀悼、重複、出生、集荷など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど
(写真あり)メンマ、かんぴょう、マシュマロなど
(地図あり)軍艦島、淡路島、屋久島など
≪名前は知っているけどわからないもの≫
(写真あり)アヒージョ、マリトッツォなど
(写真あり)磯(いそ)、沿道、郊外など
(写真あり)うなじ、くるぶし、土踏まずなど
<豆知識>
(写真あり)カレーの容器、視力検査の器具など