このページでは電子レンジでラップが「へこむ」「膨らむ」仕組みをわかりやすく図で解説しています。
目次
結論からいってしまうと電子レンジでラップが膨らむのは、”食品に含まれる水分(液体)が加熱され、それが水蒸気(気体)に変化することで体積が増えるから”です。
電子レンジは食品に含まれている水分を暖めることで食品を加熱する調理機器で、食品に含まれていた水分が水蒸気となって食品から抜けていき、しっかりとラップで密閉されていればその水蒸気はラップ内に留まります。
水(液体)は水蒸気(気体)に変化すると体積が約1700倍に増加するため、食品から抜けた水蒸気によってラップ内はパンパンに膨らみます。
(ラップでしっかりと密閉されていなければ、容器とラップの間から食品から抜けた水蒸気が出ていくため膨らまなくなります)
このときラップ内にはもともと空気が入っていますが、その空気は食品から抜けた水蒸気によってラップの外へと押し出され、ラップ内の気体はほとんど水蒸気だけが残っている状態になります。
(ラップにかかる圧力が高くなると空気は通しますが、水蒸気は通しにくいという性質があります(ラップの種類にもよる))
次の章でラップがへこむ仕組みについてわかりやすく解説していきます。
結論からいってしまうと電子レンジでラップがへこむのは、”ラップ内の水蒸気が冷やされることで水に戻り、水蒸気の体積分の空いた空間がラップの外からの気圧(空気による圧力)により押されるから”です。
少し難しいので、ラップが膨らんだ(前の章で解説済み)後からそれぞれ順を追ってわかりやすく解説していきます。
まず電子レンジで食品を加熱してラップが膨らんだ後、電子レンジが止まることで加熱も止まり、ラップの外の空気(電子レンジの仕組み的に空気は暖められない)によってラップ内の水蒸気が冷やされます。
水は100℃以上になると水蒸気に変化する(逆をいえば100℃未満になると水に戻る)ので、ラップの外の空気によりラップ内の水蒸気が冷やされることで、ラップ内にある水蒸気は水に戻ります。
ラップ内の水蒸気(気体)が水(液体)に戻るということは、ラップ内にある水蒸気の体積分(水より約1700倍も体積が大きい)の空間ができるということです。
ラップ内の空気は、食品に含まれていた水分が加熱されたことで変化した水蒸気によりラップの外へと押し出されています。
なのでラップ内の水蒸気が冷やされて水に戻ったとしても、もともとラップ内に入っていた空気はすでにラップの外へと押し出されているため、ラップ内に空気はありません。
水蒸気が冷やされて水に戻ることでラップ内に空間ができますが、このラップ内の空間がラップの外からの気圧(空気による圧力)によって押されてへこみます。
もともと電子レンジで加熱する前のラップは平らに張られていますが、平らに張られているのはラップ内にも空気が存在しているからです。
上図のようにラップ内に空気が存在していることで、ラップの外の気圧とラップ内の気圧が釣り合うために膨らんだりへこんだりせずにラップを平らに張ることができます。
ですが前の章でも解説していますが、電子レンジで食品の加熱をすることで、食品に含まれる水が水蒸気(体積約1700倍)に変化して、ラップ内の空気はラップの外へと追い出されます。
※上は前の章(ラップが膨らむ仕組み)で用いていた図
これによりラップ内には空気がなくなり、ラップ内から外へとかかる気圧もなくなることで、ラップの外からの気圧に一方的に押されてしまい、ラップがへこんでしまうというわけです。
以上が「電子レンジでラップがへこむ・膨らむ仕組みをわかりやすく図解!」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
哀悼、重複、出生、集荷など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど
(写真あり)メンマ、かんぴょう、マシュマロなど
(地図あり)軍艦島、淡路島、屋久島など
≪名前は知っているけどわからないもの≫
(写真あり)アヒージョ、マリトッツォなど
(写真あり)磯(いそ)、沿道、郊外など
(写真あり)うなじ、くるぶし、土踏まずなど
<豆知識>
(写真あり)カレーの容器、視力検査の器具など