このページでは熱とは何かをわかりやすく図で解説しています。

 

 

 

1.熱とは何か?

 

結論からいってしまうと熱とは、”物質を構成している原子・分子の動き(運動)のこと”です。

 

世の中の物質は原子・分子(小さな粒子)で構成されていて、その物質を構成している原子・分子の動きの速さによって温度(物質がどのくらい熱を持っているかをわかりやすく数値で表したもの)は変わります。

 

 

例えば水であれば水分子で構成されていて、水分子の動きの速さによってその水の温度が変化します。

 

 

上図のように水分子の動きが速いほどその水の温度は高くなり、水分子の動きが遅いほどその水の温度は低くなります

 

つまり”温度が高い=熱を多く持っている=原子・分子の動きが速い”、反対に”温度が低い=熱をあまり持っていない=原子・分子の動きが遅い”ということです。

 

2.熱い・冷たいと感じる仕組みについて

 

何かに触れたときに熱い・冷たいと感じるのは、”皮膚を構成している分子に、他の物質を構成している原子・分子がぶつかって、その動き(運動)が伝わることによるもの”です。

 

熱(原子・分子の運動)は、必ず高い方(動きが速い方)から低い方(動きが遅い方)へと移動(原子・分子がぶつかって、その衝撃が伝わる)します

 

例えば”90℃の水(熱湯)”と”5℃の水”にそれぞれ指(人間の体温は36℃ほど)で触れた場合、90℃の水に触れると熱いと感じ、5℃の水に触れると冷たいと感じます。

 

 

上図のように90℃の水の場合、皮膚を構成している分子よりも水分子の方が動きが速い(温度が高い)ので、水分子から皮膚の分子へとぶつかった衝撃が伝わることで熱(分子の運動)が移動する(水から皮膚へと熱が与えられる)ため、熱いと感じます。

 

 

反対に5℃の水の場合、皮膚を構成している分子よりも水分子の方が動きが遅い(温度が低い)ので、皮膚の分子から水分子へとぶつかった衝撃が伝わることで熱(分子の運動)が移動する(皮膚から水へと熱が奪われる)ため、冷たいと感じます。

 

このように皮膚の分子に他の原子・分子から運動が伝わる(熱が与えられる)場合は熱い、皮膚の分子から他の原子・分子に運動が伝わる(熱が奪われる)場合は冷たいと感じる、というわけです。

 

以上が「熱とは何かをわかりやすく図で解説!」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 熱とは、”物質を構成している原子・分子の動き(運動)のこと”。
  • 物質を構成している原子・分子の動きが速いほどその物質の温度は高くなり、反対に原子・分子の動きが遅いほどその物質の温度は低くなる。
  • 熱(原子・分子の運動)は、必ず高い方(動きが速い方)から低い方(動きが遅い方)へと移動(原子・分子がぶつかって、その衝撃が伝わる)する。
  • 何かに触れて熱い・冷たいと感じるのは、”皮膚の分子に他の原子・分子から運動が伝わる(熱が与えられる)場合は熱い、皮膚の分子から他の原子・分子に運動が伝わる(熱が奪われる)場合は冷たいと感じる”。

 

 

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