このページでは「羽化(うか)」と「孵化(ふか)」の違いをわかりやすく図で解説しています。




1.「羽化」と「孵化」の違い

結論から言ってしまうと「羽化(うか)」と「孵化(ふか)」の違いは、”昆虫が幼虫または蛹(さなぎ)から成虫に脱皮すること(=羽化)”なのか、”生物が卵の殻(から)や膜を破って外に出ること(=孵化)”なのかです。



上図のように「羽化=昆虫に対してのみ用いられる言葉」ですが、「孵化=(昆虫も含めた)生物全般に対して用いられる言葉」になります。


また、完成した翅(はね、羽)は成虫にしか見られないことから、幼虫または蛹から成虫に脱皮することを「羽化」と呼びますが、アリのような成虫になっても翅を持たない昆虫(女王アリなどは翅を持っているが、働きアリは翅を持っていない)や元から翅を持っていない無変態の昆虫に対しても羽化という言葉が用いられるため注意が必要(あくまでも昆虫が幼虫または蛹から成虫に変化すること=羽化)です。

昆虫の変態(成虫になるまでの間に姿を変化させること)には、「完全変態」「不完全変態」「無変態」の3種類があります。


完全変態:卵⇒幼虫⇒蛹(さなぎ)⇒成虫の4段階を経て成長する変態」(例:チョウ、カブトムシ、アリなど)


不完全変態:卵⇒幼虫⇒成虫の3段階(蛹の段階がない)を経て成長する変態」(例:カマキリ、バッタ、セミなど)


(カマキリは幼虫と成虫でほとんど姿が変化していないように見えるが、カマキリの幼虫には翅がなく、脱皮を繰り返していき成虫になると翅ができる)


無変態(不変態):幼虫から成虫になるまで体の形をほとんど変えずに成長する変態」(例:シミ、イシノミ、トビムシなど)



これまでの解説を踏まえて羽化と孵化の違いを、各生物の成長過程を例にしながら簡単に表すと上図のようになります。


以上が「羽化と孵化の違いをわかりやすく図で解説!」でした。



2.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 「羽化(うか)」と「孵化(ふか)」の違いは、”昆虫が幼虫または蛹(さなぎ)から成虫に脱皮すること(=羽化)”なのか、”生物が卵の殻(から)や膜を破って外に出ること(=孵化)”なのか。
  • 羽化は”昆虫に対してのみ用いられる言葉”で、孵化は”(昆虫も含めた)生物全般に対して用いられる言葉”。



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