引力と重力の違いとは?

 

 

さてあなたは”引力”と”重力”という言葉をご存知でしょうか。

 

私自身最近まで引力と重力についての違いを意識せずに、
同じような意味で使用していましたが、同様に違いを気にせず使っている人も多いですよね。

 

そこでこのページでは、引力と重力の違いについて簡単に解説します。

 

どうぞご覧ください。

 

 

 

1.引力と重力の違いについて

 

では引力と重力の違いについて見ていきましょう。

 

結論から言ってしまうと引力と重力の違いは、
自転によって発生している”遠心力”が合わさっているかどうかです。

 

 

引力とは”2つの物体がお互いに引き合う力のこと”で、
重力とは”引力に対して自転によって発生する遠心力が合わさった力のこと”になります

 

重力は引力と遠心力を合わせた力と言っても足すわけではなく、
遠心力は地球の引力と逆方向(外側)に働いているため、それぞれを差し引きます。

 

また他の太陽系惑星や月などにおいても引力と重力の概念は同じで、
自転をしていれば外側に遠心力がかかるので、地球以外でも同じことが言えます。

 

さて引力と重力それぞれについて詳しく解説していきます。

 

引力とは?

まず引力(いんりょく)とは、2つの物体がお互いに引き合う力のことです。

 

引力は質量のある物体すべてが持っている力で、この考え方のことを”万有引力(ばんゆういんりょく)”と呼びます。

 

例えば手からリンゴを落とすと地面に落ちていきますが、
あれは地球の引力とリンゴの引力がお互いに引っ張り合ったことによるものです。

 

 

リンゴに比べて地球の引力の方が大きすぎるために、
地球が一方的にリンゴを引き寄せたと思うのも無理はありません。

 

ですが正確には、”地球とリンゴの引力がお互いに引っ張り合った”が正しいです。

 

 

また引力はその物体の質量が大きいほど強くなり、物体間の距離が離れているほど弱くなります

 

 

なので人間やリンゴも引力は持っていますが、地球に比べるとかなり小さいです。

 

そして太陽は月よりも圧倒的に質量は大きいのですが、
地球と距離が離れすぎているために、地球は太陽ではなく月の引力の方に強く引かれ合います。

 

地球と月だと地球の方が引力が大きいので、「なぜ月は地球にぶつからないの?」と疑問に思う人もいますよね。

 

理由を簡単に言えば、それは月が動いているからなのですが、
その詳しい仕組みについては下記の記事をご覧ください。

 

ちなみにこのサイト内の記事では、引力を用いた解説の際に”地球からの引力”のように、
一方的にその物体に引き寄せられるような表現をしています。

 

これは解説がややこしくなってしまうために行っている表現で、
実際には両方の物体から引力が働いているので注意してください

 

重力とは?

次に重力(じゅうりょく)とは、引力に対して自転によって発生する遠心力が合わさった力のことです。

 

地球であれば反時計回りに自転(1日に1回転)しているので、
その自転によって”遠心力”という外側への力が物体に働くことになります。

 

 

遊びなどで回すコマを例にすると分かりやすいです。

 

例えば上に何かモノを乗せたままコマを回転させると、
コマの上に乗っていたモノは外側に弾かれてしまいますよね。

 

 

これはコマが回転したときに遠心力が外側に働いていることを意味しており、
コマの上に乗っていたモノに外側へと遠心力がかかるため、コマの上から弾かれてしまいます

 

 

地球の重力について考えるときもコマのときと同じように考えていきます。

 

 

上図のように地球は反時計回りに自転しているので、
地球上に存在する物体には外側へと遠心力がかかります。

 

そして重力というのは引力と遠心力が合わさった力のことなので、
それぞれ逆向きに働く引力と遠心力が差し引かれた力が重力です

 

簡単な数字で表してみると、引力が10で遠心力が1だとしたら、10(引力)−1(遠心力)=9(重力)になります。

 

実際には地球からの引力に対して遠心力はここまで大きくはないですが、引力と重力にはこのような違いがあります。

 

もしも地球が自転する速度が速くなれば、それだけ地球上の物体に働く遠心力も大きくなるので、
地球上の物体にかかる重力は小さくなるので覚えておきましょう。

 

以上が「引力と重力の違いとは?」でした。

 

 

2.まとめ