このページでは放生会の読み方と意味、「ほうじょうや」と「ほうじょうえ」どちらが正しいのかを解説しています。
結論から言ってしまうと、放生会の正しい読み方は「ほうじょうや」「ほうじょうえ」の両方になります。
放生会の”放”は「はな(す)」「ほう」、”生”は「い(きる)」「せい」「しょう」、”会”は「あ(う)」「かい」「え」と読むことができます。
福岡県などでは放生会は「ほうじょうや」と読むことが多く、この読み方は方言の一種だとされていて、”放生夜(ほうじょうや)”から来ているという説もあります。
ただ一般的には放生会は「ほうじょうえ」と読むことが多いです。
また”生”の読み方は「しょう」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「じょう」という読み方をすることはできません。
放生のように「ほうしょう」ではなく、「ほうじょう」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
放生であれば、放(ほう)+生(しょう)なので、生(後ろの語)の語頭である清音の”しょ”が濁音の”じょ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で放生会の意味について解説していきます。
放生会は「供養(くよう)のために、捕らえた生き物を池や野に放してやる法会(ほうえ)のこと」の意味として用いられています。
放生会は神社・仏寺で陰暦8月15日に行われており、現在の暦(太陽暦)では毎年9月に行われています。
陰暦と現在の暦である太陽暦では、日付が少しずれるため注意が必要です。
以上が「放生会の読み方と意味、”ほうじょうや”と”ほうじょうえ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど