このページでは消費期限と賞味期限の違いを簡単に解説しています。

 

 

 

1.消費期限と賞味期限の違いについて

結論から言ってしまうと消費期限と賞味期限の違いは、
安全性を維持できる期限なのか、美味しさを維持できる期限なのかです。

 

 

消費期限は食品が安全性を維持できる期限を表していて、
賞味期限は食品を美味しく食べることができる期限を表しています

 

簡単に言えば消費期限が過ぎた食べ物は食べないようにして(安全性の観点から)、
賞味期限の過ぎた食べ物は腐っていないかその状態を見ながら食べてくださいということです。

 

 

さて消費期限と賞味期限それぞれについて解説していきますね。

 

消費期限とは?

消費期限とは、食品が安全性を維持できる期限のこと

 

 

消費期限は食品衛生法とJAS法(日本農林規格法)で決められていて、
生鮮品や弁当・惣菜・生菓子などの比較的”品質が劣化しやすい食品”に表示されます。

 

 

ただし消費期限内の食品でも保存状態によっては、
食べられないような状態になることもあるので注意してください。

 

例えば「冷たくて暗い場所に保存してください」と書かれているのに、
熱くて直射日光の当たる場所で保存していると期限内でも安全性が損なわれます

 

そしてあくまでも食品に表示してある消費期限というのは、
表示してある保存方法で保存しているときのものです。

 

なので消費期限内だから必ずしもその食品が安全ということではなく、
大丈夫なのかどうかはその食品も見ながら判断するようにしてください
(異臭がしないか?見た目が腐っていないか?)

 

 

また消費期限が過ぎている食品はできれば食べないに越したことはありませんが、
消費期限を過ぎた食べ物は絶対に食べられないのかと言えば違います。

 

実際に私も消費期限が何日か過ぎた食品を食べたことがありますが、
食べた後は特に問題はありませんでした(運が良かっただけかもしれませんが)。

 

消費期限が過ぎた食べ物は食べられるかどうかで言えば、
保存状態が良ければ食べられるものがあるのも事実です。

 

ただ消費期限を過ぎてからその食品を食べて食中毒になったとしても、
それは製造元の責任ではなく自分の責任ですので忘れないようにしましょう。
(消費期限が過ぎた食べ物を勧めているわけではありません)

 

賞味期限とは?

賞味期限とは、食品を美味しく食べることができる期限のこと

 

 

賞味期限も同様に食品衛生法とJAS法(日本農林規格法)で決められていて、
スナック菓子・飲料水・冷凍食品などの比較的”品質が劣化しにくい食品”に表示されています。

 

たとえ賞味期限が過ぎている食べ物でも腐っていない限りは、
問題なく食べることはできます(見た目と臭いで確認してください)。

 

 

そして賞味期限は劣化しにくい(腐りにくい)食品に表示されるので、
消費期限とは違って表示されている期間が長くなります。

 

しかし賞味期限についても保存状態によっては、
賞味期限内でも腐ってしまう場合があるので注意が必要です。

 

 

また消費期限・賞味期限に関わらず一度開封してしまうと、
中に空気中の雑菌が入り込んでしまうので早めに食べることを心がけましょう。

 

そしてどちらも未開封状態における期限について表示されているので覚えておきましょう。

 

2.なぜ両方とも表示されていない食品があるのか?

食品に消費期限と賞味期限の両方とも表示していない理由は、
食品表示法によって生鮮食品には特に表示義務がないからです。

 

生鮮食品とは簡単に言うと”生で新鮮な状態の食品のこと”で、
野菜・果物・米・魚・肉のような食品のことを指しています。

 

そしてここからが本題で生鮮食品は比較的腐りやすい分類に入る食品ですが、
生鮮食品に消費期限と賞味期限の表示義務がないのには理由があります。

 

それはその生鮮食品を収穫してから、店頭に並べるまでの保存状況が異なるからです。

 

生鮮食品は農家や漁師の人に野菜や魚を収穫してもらいますが、
農家などによって収穫してから運搬して店頭に並べるまで保存状態が異なります。
(冷蔵保存して運搬したり、冷蔵保存ではなく常温で保存されていたり保存状態は様々)

 

だから「この野菜の消費期限は何日まで!」みたいに決めることができないんですね。

 

これにより生鮮食品には消費期限や賞味期限が書いていない場合が多いです。

 

なので私たちが普段から見ている消費期限や賞味期限というのは、
生鮮食品ではなく加工食品に付けられている表示ということになりますね。

 

 

しかし加工食品と言っても、「それって加工している食品なの?」というような食品もありますよね。
(生鮮食品と思うような食品のこと)

 

例えば最近ではカット野菜を買う人も多くなってきていますが、
カット野菜は生鮮食品ではなく加工食品として扱われるので消費期限が付いています。

 

なぜカット野菜が加工食品として扱われるのかと言うと、
すでに複数の野菜が混ぜられていたり、加熱などの処理がされているからです。

 

店で並べられる前にこのような何かしらの処理をされている食品であれば、
それは加工食品として扱われます。

 

反対に野菜を1種類しか使っていなかったり、ただ切っただけであったり、
水洗い・冷凍しただけの野菜であればそれは生鮮食品として扱われるようです。

 

 

また生鮮食品の他にも消費期限と賞味期限の表示義務がない食品には、
アイスクリーム・砂糖・塩・ハチミツなどのような長期間腐らない性質を持っている食品が挙げられます。

 

基本的に長期間腐らない性質を持っている食品というのは、
雑菌が繁殖しにくい性質.....つまり腐りにくい性質を持っている食品です。
(普通の食品と比べて腐りにくいというだけで、絶対に腐らないわけではない)

 

ハチミツの成分には強い殺菌効果があるので簡単に腐ることはないですが、
たとえハチミツでも保存状態が悪ければ雑菌が繁殖してしまう可能性があります。

 

 

そして消費期限と賞味期限が表示されていない食品だからといって、
両方とも表示されていない食品がすべて長持ちする食品ではないということです。

 

先ほど解説した砂糖・塩・ハチミツなどの食品については長持ちしますが、
野菜・肉・魚などの生鮮食品についてはとても腐りやすい食品ですので注意してください。

 

これらの表示はあくまで目安として、最終的に腐っているかどうかは自分の目で見て判断するようにしてくださいね。
(自信がなければ検索すればいくらでも、その食品が腐っているかどうかの情報は出てきます)

 

 

以上が「消費期限と賞味期限の違いとは?両方とも表示していない理由は?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 消費期限とは、食品が安全性を維持できる期限のこと。
  • 賞味期限とは、食品を美味しく食べることができる期限のこと。
  • 消費期限は過ぎると食べられないが、賞味期限は過ぎても食べられる。
  • 生鮮食品には両方とも表示がされていない場合が多い。
  • 消費期限と賞味期限はあくまで目安として、最終的にその食品が腐っているかは自分の目で見て判断すること。

 

 

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