このページでは食べ物が腐る理由をわかりやすく解説しています。
結論から言ってしまうと食べ物が腐る理由は、”食べ物に付いた微生物(細菌・カビ)が増殖するから”です。
食べ物が腐ると嫌な臭いがしたり、ネバネバと糸を引いたりするのは、細菌・カビが成長・増殖するときに生成される物質が原因です。
ちなみに大豆に納豆菌(微生物)を付けて増殖させた食品を「納豆(なっとう)」といい、納豆の臭(にお)いやネバネバは納豆菌が成長・増殖するときに生成される物質によるものです。
食べ物が腐るのと仕組み的には同じですが、人間にとって有益なものは「発酵(はっこう)」(納豆は発酵食品)、人間にとって有害なものは「腐る」「腐敗(ふはい)」と区別されています。
細菌・カビは空気中にも浮遊しており、食べ物に付着して、その食べ物の表面の栄養と水分を利用することで成長し、増殖していきます。
食品のパッケージなどによく「開封後はお早めにお召し上がりください」と表記されているのは、
開封することで食品が空気中の細菌や酸素に触れてしまい、食品の品質が劣化しやすくなるためです。
細菌・カビも生物なので、活動する(増殖する)ためには最適な環境が必要で、「温度」「栄養」「水分」の3つの条件が揃うと活発に動き出します。
逆にいうと、3つ(温度・栄養・水分)の中から1つでも条件が不足していれば、細菌・カビは増殖しにくくなるため、食べ物が腐りにくくなると言えます。
ただ細菌とカビで活発に動く最適な環境は少し異なるので、それぞれについて解説していきます。
細菌は、一般的には温度が20℃~40℃(35℃~40℃付近が最も増殖しやすい温度)で、生肉・生魚・野菜・果物などの水分が多くて栄養バランスの良い食べ物が、特に細菌が増殖しやすいです。
例えば温度(3条件のうちの1つ)でいうと、冷蔵庫は平均温度が2℃~6℃(冷凍庫の平均温度は-20℃~-18℃)で、冷蔵庫に食べ物を入れてその食べ物の温度を下げることによって、食べ物に付着している細菌の温度も下がります。
これにより冷蔵庫(2℃~6℃)に入れた場合は細菌の増殖速度が遅くなり、冷凍庫(-20℃~-18℃)に入れた場合は細菌の増殖自体が止まる(死滅したわけではないので、解凍することで細菌が再び活動し始める)か、細菌の種類によっては死滅します。
他には水分でいうと、飴(あめ)・ビスケット・天然のハチミツ(加糖のハチミツは腐る)などの食べ物は含まれている水分量が少ないため腐りにくいです。
ただビスケットは湿気(しけ)りやすく、湿気るとビスケットに含まれる水分量が多くなってしまい、細菌が増殖しやすい環境ができあがってしまうため注意が必要です。
カビは、一般的には温度が5℃~40℃(20℃~30℃付近が最も増殖しやすい温度)、湿度60%以上(80%以上が最も増殖しやすい湿度)で、食べ物だけでなく垢(あか)・皮脂(ひし)・髪の毛・ホコリなど基本的に何でも栄養とし、空気の流れが悪いところに特に増殖しやすいです。
カビは成長すると増殖するために胞子(ほうし)を飛ばして、その胞子が空気中を浮遊しながら次の新たな場所に付着して根を張ります。
そしてそれが成長すると胞子を作ることができるようになり、同じように胞子を飛ばすことで増殖していきます。
換気などで空気の流れを良くすることで、空気中に浮遊しているカビの胞子を外に排出することができるため、空気の流れが悪いところだと胞子が外に排出できないのでカビは増殖しやすくなります。
冷蔵庫だと平均温度が2℃~6℃ほどなので、細菌と同様にカビの活動が抑えられるため、食べ物にカビが付着していたとしても常温よりも増殖速度を遅くすることができます。
※上はカビが生えたみかんの写真
※上はカビが生えたパンの写真
ただカビは細菌と違って基本的に何でも栄養としてしまうので、食べ物だけでなく条件(温度・湿度・栄養・空気の流れ)に合うところでは増殖してしまいます。
例えば風呂場や洗面台下にある収納などの湿度が高い場所、大型家具の裏側やエアコンの内部などの風通し(空気の流れ)が悪い場所にもカビが発生することが多いです。
以上が「食べ物が腐る理由をわかりやすく解説!」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
哀悼、重複、出生、集荷など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど
(写真あり)メンマ、かんぴょう、マシュマロなど
(地図あり)軍艦島、淡路島、屋久島など
≪名前は知っているけどわからないもの≫
(写真あり)アヒージョ、マリトッツォなど
(写真あり)磯(いそ)、沿道、郊外など
(写真あり)うなじ、くるぶし、土踏まずなど
<豆知識>
(写真あり)カレーの容器、視力検査の器具など