さて私たちが普段の生活で使用しているものに吸盤があります。

 

吸盤は風呂場やキッチンなどいたるところで使用されていて、
つるつるした平たい箇所に付けるとくっつきますよね。

 

吸盤自体に接着剤みたいな粘着性はないので、
どのような仕組みでくっつくのだろうと疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

 

そこでこのページでは、吸盤が壁にくっつく仕組みについて簡単に解説します。

 

どうぞご覧ください。

 

 

 

1.吸盤が壁などにくっつく仕組みとは?

では吸盤が壁にくっつく仕組みについて見ていきましょう。

 

結論から言ってしまうと吸盤が壁にくっつく仕組みは、
吸盤の外側から気圧によって押されているからです。

 

まず地上に存在するすべてのものは空気による圧力....つまり気圧によって押されていて、
気圧は下図のようにあらゆる方向からものに対してかけられています。

 

 

このように風船(もの)があるとしたら、
その周辺に存在する空気から発生する気圧によってあらゆる方向から押されます。

 

 

そして吸盤も例外ではなく、しっかりと気圧がかかります。

 

ただ吸盤が壁にくっついているときは吸盤の中が真空状態(空気がない)なので、
空気が存在している外側からしか気圧はかかりません

 

 

吸盤の中に少しでも空気が入ってしまうと、
吸盤の内側から外側に押す力が発生するので吸盤はくっつかなくなります。

 

 

なので表面がつるつるした場所にしか吸盤がくっつかない理由は、
吸盤を押し付けて離したときに吸盤の内側に空気が入りにくいからです。

 

 

表面がザラザラしている場所だと吸盤を押し付けても、
隙間から空気が入ってくるので吸盤の内側に真空状態が作り出せなくなります。

 

吸盤の内側で真空状態が作り出せなければ、
中に空気が入るので外側だけでなく内側からも気圧がかかるようになります

 

それによって吸盤のくっつきが悪くなるため少し時間が経つと取れてしまったり、
吸盤を壁に押し付けてもほとんどくっつかなくなることになるんですね。

 

また吸盤に使用されている素材が劣化して傷が付いていたり、
吸盤にゴミが付いているときも隙間に空気が入りやすくなるのでくっつきにくくなります。

 

以上が「吸盤が壁にくっつく仕組みとは?」でした。

 

 

2.まとめ