このページでは電子レンジで揚げ物がベチャベチャになる仕組みをわかりやすく解説しています。

 

 

 

1.電子レンジで揚げ物がベチャベチャになる仕組み

結論からいってしまうと電子レンジで揚げ物がベチャベチャになるのは、”揚げ物から抜け出た水蒸気(気体)が、空気に冷やされることで水(液体)に戻り、揚げ物の衣(ころも)がその水を吸ってしまうから”です。

 

まず電子レンジを使用して揚げ物がベチャベチャになるのは、ラップをして揚げ物を加熱した場合になります。

 

 

電子レンジは”マイクロ波”と呼ばれる電磁波によって食品などを加熱する調理機器で、
マイクロ波は水分に吸収されやすい性質があり、吸収されることで水分にエネルギーを与えて加熱します。

 

(金属はマイクロ波を反射し、水分を含まない器などはマイクロ波を吸収せず透過します)

 

 

電子レンジで揚げ物に含まれる水分が加熱され、水分(液体)が100℃以上になると水蒸気(気体)に変化し、揚げ物から抜け出ていきます。

 

 

揚げ物から抜け出た水蒸気は軽いため上部にたまり、電子レンジが止まるとラップ内の水蒸気(気体)はラップの外の空気に冷やされることで水(液体)に戻ります

 

これにより上部にたまった水蒸気から水に戻ることで、揚げ物の上部に付着し、衣がその水を吸収してベチャベチャになってしまう、というわけです。

 

(衣以外の部分に存在していた水分も水蒸気として上部にたまっていて、衣はその水分も吸っているためベチャベチャになりやすいです)

 

 

 

またラップをしない場合は、水蒸気がたまることなく空気中に抜け出ていくため、揚げ物がベチャベチャになることはありません

 

 

湿気(しけ)たせんべいなども揚げ物と同様に、ラップをせずに電子レンジでチンすることで余計な水分を飛ばすことができます。

 

以上が「電子レンジで揚げ物がベチャベチャになる仕組みをわかりやすく解説!」でした。

 

 

2.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 電子レンジで揚げ物がベチャベチャになるのは、”揚げ物から抜け出た水蒸気(気体)が、空気に冷やされることで水(液体)に戻り、揚げ物の衣がその水を吸ってしまうから”。
  • 電子レンジで揚げ物がベチャベチャになるのはラップをして加熱した場合で、ラップをせずに加熱した場合は揚げ物の余計な水分を飛ばすことができる。

 

 

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