このページではドライヤーで乾く原理をわかりやすく図で解説しています。
目次
結論からいってしまうとドライヤーで乾くのは、”濡(ぬ)れている部分の周りに存在する湿った空気が風で飛ばされ、乾いた空気が運ばれてくることで、濡れている部分に含まれる水分が再び蒸発しやすくなるから”です。
(ドライヤーは冷風よりも温風の方が乾きやすくなりますが、その原理については次の章で解説しています)
ではドライヤーで乾く原理を以下の順番で詳しく解説していきます。
濡れている部分に含まれている水分(液体)は、何もしなくても蒸発して水蒸気(気体)になります。
(”濡れている=水分(液体)が含まれている”ということです)
ちなみに水の沸騰(液体の内部から気体に変化する現象)は100℃(1気圧の場合)に達すると起こりますが、蒸発(表面から気体に変化する現象)は100℃に達していなくても起こります。
濡れている部分に含まれている水分(液体)が蒸発して変化した水蒸気(気体)は、周囲の空気に取り込まれ、濡れている部分の周りは湿った空気(水蒸気を多く含んだ空気)だらけになります。
(”空気中に含まれている水蒸気の量を割合(%)で表したもの”を「湿度(しつど)」と言います)
濡れている部分の周りが湿った空気だらけになると、濡れている部分に含まれている水分が蒸発しにくくなり(湿度が高いほど水は蒸発しにくくなる)、湿度が100%になるとそれ以上水分が蒸発できなくなります。
なので濡れている部分の周りに湿った空気が留まっていると、濡れている部分に含まれる水分が蒸発しにくくなるため、濡れている部分が乾きにくくなるんですね。
ドライヤーの風で濡れている部分の周りに存在していた湿った空気が飛ばされ、濡れている部分の周りには乾いた空気が運ばれてきます。
そして上図のように濡れている部分の周りに乾いた空気が運ばれてくることで、濡れている部分に含まれる水分が再び蒸発しやすくなるため、濡れている部分が乾きやすくなります。
濡れている部分の周りに湿った空気が留まる(水分が蒸発しにくくなる) ⇒ ドライヤーの風で乾いた空気と入れ替わる ⇒ 再び濡れている部分の水分が蒸発しやすくなる ⇒ 濡れている部分の周りに湿った空気が留まる(水分が蒸発しにくくなる) ⇒ …
簡単にいうと上記のような流れを繰り返していくため、ドライヤーを使うことで濡れている部分が乾きやすくなる、というわけです。
では次の章で冷風よりも温風の方が乾きやすい理由を解説していきます。
ドライヤーを使うときに、冷風にするよりも温風にした方が空気中に含むことができる水蒸気の最大量が多くなるため、濡れている部分は乾きやすくなります。
空気の温度によって空気中に含むことのできる水蒸気の最大量は異なり、温度の高い空気ほど水蒸気(気体)を多く含むことができ、反対に温度の低い空気ほど含むことができる水蒸気は少なくなります。
濡れている部分が乾きやすくなるのは、空気中に含むことができる水蒸気の最大量が増えることで(実際に含まれている水蒸気量は変化していないので)湿度が下がるため、水分が蒸発しやすくなるからです。
(湿度:その空気に含むことができる水蒸気の最大量に対して、実際に含まれている水蒸気の量の割合(%))
なので上図のように冷風よりも温風の方が、(含まれている水蒸気量は同じでも)空気中に含むことができる水蒸気の最大量が多くなるため、濡れている部分に含まれている水分が蒸発しやすくなる、というわけです。
(乾いた空気といっても湿度0%ということはあり得ないため、いくらかの水蒸気は含まれています)
「自然乾燥」「冷風」「温風」の3つを比較した場合、乾きやすい順に並べると「①温風(乾きやすい)」「➁冷風」「③自然乾燥(乾きにくい)」となるため覚えておきましょう。
以上が「ドライヤーで乾く原理をわかりやすく図で解説!」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
哀悼、重複、出生、集荷など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど
(写真あり)メンマ、かんぴょう、マシュマロなど
(地図あり)軍艦島、淡路島、屋久島など
≪名前は知っているけどわからないもの≫
(写真あり)アヒージョ、マリトッツォなど
(写真あり)磯(いそ)、沿道、郊外など
(写真あり)うなじ、くるぶし、土踏まずなど
<豆知識>
(写真あり)カレーの容器、視力検査の器具など