このページではポリエステルとPET(ペット)とプラスチックの違いをわかりやすく図で解説しています。




1.ポリエステルとPET(ペット)とプラスチックの違い


結論からいってしまうとポリエステルとPET(ペット)とプラスチックの違いは、”プラスチックの一種(=ポリエステル)”なのか、”ポリエステルの一種(プラスチックの一種でもある)(=PET)”なのか、”可塑性を持つ合成樹脂の一種(=プラスチック)”なのかです。


(可塑性というのは、”外部から力を受けたときに変形し、力が取り除かれた後でも元の形に戻らない性質”です)



ポリエステルは”エステル結合(酸とアルコールが反応してできる結合)を持つ高分子化合物の総称”で、ポリエステルには「PET(ポリエチレンテレフタレート)・PEN(ポリエチレンナフタレート)・PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)」などの種類が存在します。

PET(ポリエチレンテレフタレート)は、「PETボトル(ペットボトル)」のボトル部分の素材に使われているプラスチックで、「PETボトル」という名称もPETが素材に使われていることに由来しています。


(ペットボトルのキャップは「PP(ポリプロピレン)」、ラベルは「PS(ポリスチレン)」と呼ばれるプラスチックが素材に使われることが多いです)



上図のようにポリエステル(総称)はプラスチックの一種で、そのプラスチックの一種であるポリエステルの中にPETが含まれています(なのでPETはプラスチックの一種でもある)。



またプラスチックのときは「ポリエステル樹脂」、合成繊維のときは「ポリエステル繊維」と使い分けられることもありますが、一般的には合成繊維としての意味合いで「ポリエステル」という言葉が用いられることが多いです。


主にプラスチックを溶かして細長い繊維状(糸状)にしたものを「合成繊維」と言いますが、ポリエステル(現在では主にPET)を溶かして繊維状にして、その繊維を何本も撚(よ)り合わせて糸にすることで衣類(ポリエステル製)などが作られています。


(なのでポリエステル製の衣類とペットボトルは同じ素材でできている、ということです)


以上が「ポリエステルとPETとプラスチックの違いとは?」でした。



2.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • ポリエステルとPETとプラスチックの違いは、”プラスチックの一種(=ポリエステル)”なのか、”ポリエステルの一種(プラスチックの一種でもある)(=PET)”なのか、”可塑性を持つ合成樹脂の一種(=プラスチック)”なのか。
  • ポリエステルは”エステル結合(酸とアルコールが反応してできる結合)を持つ高分子化合物の総称”で、プラスチックの一種。
  • PETは”「ポリエチレンテレフタレート」のこと”で、ポリエステルの一種(プラスチックの一種でもある)。
  • プラスチックは、”外部から力を受けたときに変形し、力が取り除かれた後でも元の形に戻らない性質(可塑性:かそせい)を持つ合成樹脂のこと”。



関連ページ

<覚えておきたい知識>


鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など

【知識】一般常識の一覧!


哀悼、重複、出生、集荷など

読み間違えやすい漢字一覧!


(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど

【一般的】物の名前の一覧!


(写真あり)メンマ、かんぴょう、マシュマロなど

食べ物の原材料の一覧!


(地図あり)軍艦島、淡路島、屋久島など

日本の島(名前・読み方)の一覧!


<豆知識>


(写真あり)カレーの容器、視力検査の器具など

見たことあるけど名前がわからないもの一覧!

<名前は知っているけどわからないもの>


(写真あり)アヒージョ、マリトッツォなど

【食べ物・料理】名前は知ってるけどわからないもの一覧!


(写真あり)磯(いそ)、沿道、郊外など

【場所】名前は知ってるけどわからないもの一覧!


(写真あり)うなじ、くるぶし、土踏まずなど

【体の部位】名前は知ってるけどわからないもの一覧!


<よく使う言葉>


慣習的、致命的、便宜的、作為的など

【○○的】よく使う言葉の意味と一覧!


互換性、慢性、普遍性、必然性など

【〇〇性】よく使う言葉の意味と一覧!


蛙化、明文化、マンネリ化、擬人化など

【〇〇化】よく使う言葉の意味と一覧!