結論からいってしまうと繊維とは、”非常に細くてしなやかな糸状の物質のこと”です。
繊維というと糸の原料(綿・羊毛・麻など)としてのイメージが強いですが、他にも動物の体を構成する神経繊維・筋繊維(両方とも細くてしなやかな糸状の物質)のことも含まれています。
(繊維単体では細すぎて糸として使えないため、何本かの繊維をねじり合わせて1本の糸にしています)
上図は繊維(主に糸の原料となる繊維)の分類で、繊維は大きく「天然繊維」と「化学繊維」に分類され、そこからさらにそれぞれの種類に細かく分類されていきます。
鉱物繊維である「石綿(いしわた、せきめん)」(別名)は、正式名称では「アスベスト」と呼ばれ、耐久性・耐火性・耐熱性・耐薬品性などに非常に優れて安価だったことから「奇跡の鉱物」として重宝され、主に建築材料などに使用されていました。
※上は石綿(=アスベスト)の写真
ですが、空気中に飛散した微細な石綿繊維(髪の毛の5000分の1ほどの大きさ)を長期間吸入することで、「中皮腫(ちゅうひしゅ)・肺がん・石綿肺(せきめんはい)」などの深刻な健康被害を引き起こす可能性があることから、現在では石綿の使用が禁止されています(2012年に全面禁止)。
(石綿が禁止される前は、建築材料の他にも石綿繊維から糸が作られ、その糸から防火カーテンが織られていましたが、現在では石綿の代替として防火カーテンには主にポリエステルが使われています)
※上は布を構成する糸(何本もの長繊維のまとまり)を拡大した写真
繊維は長さによって「短繊維(たんせんい)・長繊維(ちょうせんい)」に分けられ、同じ素材でも短繊維・長繊維のどちらを使用するかによって製品の仕上がりや質感に違いが生じます。
短繊維は、繊維1本が”数ミリメートル~長くても数十センチメートルの長さの繊維”を指し、英語では「staple fiber(ステープル・ファイバー)」と表現されます。
長繊維は、繊維1本が”数百メートル、数千メートルと続くような長さの繊維”を指し、英語では「filament fiber(フィラメント・ファイバー)」と表現されます。
上図のように絹(シルク)は天然繊維で唯一の長繊維、絹(シルク)以外の天然繊維(綿(コットン)・羊毛(ウール)・麻(リネン)など)は短繊維で、化学繊維は短繊維・長繊維の両方とも存在します。
(天然繊維は繊維の長さが決まっていますが、化学繊維は長繊維を作ってからそれを切断して短繊維にすることもできるので、短繊維・長繊維のどちらでも作ることが可能です)
短繊維の製品(例:ニット製品・カーペット・布団やクッションの中綿など)には「厚くてふんわり(毛羽立ちやすく柔らかい)・保温性が高い・強度は弱い」、長繊維の製品(例:スポーツウェア・ドレス・ネクタイ・テーブルクロスなど)には「薄く滑らかで軽い・光沢がある・強度が強い」などの特徴があります。
(短繊維からできた糸は、短い繊維同士が絡み合って繋がっているので引っ張るとほどけやすいですが、繊維と繊維の隙間に空気を多く含むことができるため保温性が高いです)
以上が「繊維とは何かをわかりやすく図で解説!」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
哀悼、重複、出生、集荷など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど
(写真あり)メンマ、かんぴょう、マシュマロなど
(地図あり)軍艦島、淡路島、屋久島など
<豆知識>
(写真あり)カレーの容器、視力検査の器具など
<名前は知っているけどわからないもの>
(写真あり)アヒージョ、マリトッツォなど
(写真あり)磯(いそ)、沿道、郊外など
(写真あり)うなじ、くるぶし、土踏まずなど
<よく使う言葉>
慣習的、致命的、便宜的、作為的など
互換性、慢性、普遍性、必然性など
蛙化、明文化、マンネリ化、擬人化など