※上は蚕(カイコ)の繭の写真
結論からいってしまうと生糸と絹糸と絹の違いは、”蚕(カイコ)の繭(まゆ)からとった繊維を何本もねじり合わせて1本にしたもの(=生糸)”、”生糸を精錬(蚕の繭からとれる繊維の主成分であるフィブロインを包んでいるセリシンを取り除く作業)したもの(=絹糸)”、”蚕の繭からとれる繊維/絹糸で織られた布(=絹)”です。
「蚕蛾(カイコガ)」と呼ばれるカイコガ科の昆虫の幼虫を「蚕(カイコ)」(桑の葉がエサ)と呼び、その幼虫である蚕が作り出す繊維から「生糸・絹糸・絹」ができています。
上図のように蚕が吐き出す繊維によって繭が作られ、その蚕の繭からとった繊維を何本もねじり合わせたものを「生糸(きいと)」と言います。
(蚕の繭からとれる繊維は1本だけだと細すぎて強度的に糸として使うことができないので、何本もねじり合わせて1本の糸(=生糸)にしています)
蚕の繭から繊維をとる前に、煮沸することで繭から繊維をとりやすくするため、このときに繭の中にいる蚕のさなぎは死んでしまいます。
そして蚕の繭からとれる繊維は、主成分であるフィブロインをセリシンという成分が包んでいる構造になっていて、アルカリ性の溶液を用いる(精錬する)ことでセリシンが溶けて取り除かれたものを「絹糸(きぬいと、けんし)」と言います。
(セリシンを取り除くことで生糸から絹糸に変わり、糸の光沢や柔らかさが向上します)
また、「絹」というと、”蚕の繭からとれる繊維(何本もねじり合わせると生糸になる)/絹糸で織られた布”という2つの意味があるため覚えておきましょう。
以上が「生糸と絹糸と絹の違いをわかりやすく図で解説!」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
哀悼、重複、出生、集荷など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど
(写真あり)メンマ、かんぴょう、マシュマロなど
(地図あり)軍艦島、淡路島、屋久島など
<豆知識>
(写真あり)カレーの容器、視力検査の器具など
<名前は知っているけどわからないもの>
(写真あり)アヒージョ、マリトッツォなど
(写真あり)磯(いそ)、沿道、郊外など
(写真あり)うなじ、くるぶし、土踏まずなど
<よく使う言葉>
慣習的、致命的、便宜的、作為的など
互換性、慢性、普遍性、必然性など
蛙化、明文化、マンネリ化、擬人化など