このページでは「先入観」「固定観念」「偏見」「思い込み」「既成概念」の違いと例文をわかりやすく解説しています。
結論から言ってしまうと「先入観」「固定観念」「偏見」「思い込み」「既成概念」の違いは、以下の図のようになります。
上図のように先入観・偏見などが凝り固まると固定観念になり、固定観念(個人の思い込み)も既成概念(社会の思い込み)も思い込みの一種になります。
(「先入観」「固定観念」「偏見」「(既成概念を除く)思い込み」はどれも客観的な根拠に基づいているわけではないため、真実の場合と嘘の場合の両方があります)
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では「先入観」「固定観念」「偏見」「思い込み」「既成概念」の意味と例文について、それぞれ見ていきましょう。
「先入観」の意味は、”実際に物事を経験する前に得た情報(外見・年齢・うわさなど)によって作り上げられた観念”です。
「先入観=先に入っている観念」で、観念というのは”ある物事に対して抱(いだ)いている自分の考えやイメージ”を意味し、人によって観念は異なります。
先入観の例文1 「Aさんは気難しい人だと友人から聞いていたので先入観を持っていたが、実際に会ってしばらく話してみると全然そんなことはなかった」
先入観の例文2 「先入観だけで物事を判断していると、本質を見失ってしまう」
先入観の例文3 「子供は、大人と比べて色んな事への先入観が少ない分、大人より正しい判断をすることもある」
「固定観念」の意味は、”ある物事に対する固定化された観念”で、「固定観念=個人の思い込み(思い込みの一種)」と言えます。
「固定観念=固定化された観念」で、固定観念は、先入観によるものだったり、偏見によるものが凝り固まってできた観念を指します。
(なので「先入観、偏見=(正しい情報などによって)取り除くのは難しくない」ですが、「固定観念=(正しい情報などでも凝り固まった観念が頭にこびりついているので)取り除くのは難しい」)
ちなみに「固定概念(こていがいねん)」という言葉は存在しないので注意が必要(「固定観念」と「既成概念」を混同してしまった間違い)です。
固定観念の例文1 「彼女は”デートは男性がエスコートして、デート代も男性が全部支払うもの”という固定観念が強すぎるためか、誰かと付き合ってもいつも長続きしない」
固定観念の例文2 「仕事ができないのは個人の能力の問題という固定観念は捨てて、まずは職場環境から見直すべきだ」
固定観念の例文3 「こちらがいくら正しい意見を言っても、彼は固定観念が強いためか、そもそも本人がその意見を受け入れる気がないのでどうしようもない」
「偏見」の意味は、”客観的な根拠がないのに、特定の個人・集団などに対して抱く好意的ではない見方(みかた)。また、そのような意見や判断”です。
「偏見=偏(かたよ)った見方」で、偏見というのは例えば、「メガネをかけている人は運動ができない」や「女性はリーダーには向いていない」などが挙げられます。
偏見の例文1 「偏見は行き過ぎれば差別になってしまうため、できるだけ偏見は持たないように生きていたい」
偏見の例文2 「彼女が金髪だからといって、それだけで彼女を不真面目な人だと決めつけるのは偏見が過ぎるよ」
偏見の例文3 「その報道の内容は偏見に満ちていて、真実を知りたい人にとっては見る価値が一切ないものだ」
「思い込み」の意味は、”深く信じ込んでいること。また、それ以外にはないと固く心に決めること”です。
思い込みとなる範囲は広く(固定観念と既成概念も思い込みの一種)、何かを深く信じ込んでいれば、それが根拠があろうとなかろう(真実でも嘘でも)と思い込みになります。
例えば、「コンビニの店員さんが笑いかけてくれたから、きっと店員さんは自分のことを好きなんだと信じ込む」のように、深く信じ込めばそれは思い込み、ということです。
思い込みの例文1 「彼女は思い込みが激しく、それが原因でトラブルになることが多々ある」
思い込みの例文2 「部長には、若者だからスマホやパソコンに詳しいという思い込みがあるみたいだが、若者でもそれは人によるだろう」
思い込みの例文3 「それは君の思い込みで、私が君をバカにしたことなど一度もない」
「既成概念」の意味は、”社会で当然のこととして広く認められ、通用している概念”で、「既成概念=社会の思い込み(思い込みの一種)」と言えます。
「既成概念=既(すで)に成り立っている概念」で、概念というのは”ある物事に対する大まかな内容や考え方”を意味し、誰であっても概念はある程度共通しています。
既成概念というのは例えば、「海は青い」「面接ではスーツを着なければならない」「結婚しないと幸せになれない」などが挙げられます。
既成概念の例文1 「その研究は既成概念を覆すもので、非常に興味深かった」
既成概念の例文2 「既成概念に囚われない発想こそが、彼の創造性や問題解決能力の高さに繋がっている」
既成概念の例文3 「既成概念は時代と共に変化するので、10年前は当然であったことでも、今ではそうではないということもある」
以上が「先入観、固定観念、偏見、思い込み、既成概念の違いと例文をわかりやすく解説!」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
哀悼、重複、出生、集荷など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど
(写真あり)メンマ、かんぴょう、マシュマロなど
(地図あり)軍艦島、淡路島、屋久島など
<豆知識>
(写真あり)カレーの容器、視力検査の器具など
<名前は知っているけどわからないもの>
(写真あり)アヒージョ、マリトッツォなど
(写真あり)磯(いそ)、沿道、郊外など
(写真あり)うなじ、くるぶし、土踏まずなど
<よく使う言葉>
慣習、準拠、言わずもがな、明文化など
慣習的、致命的、便宜的、作為的など
互換性、慢性、普遍性、必然性など
蛙化、明文化、マンネリ化、擬人化など