結論から言ってしまうと、細々の正しい読み方は「こまごま」「ほそぼそ」「さいさい」になります。
細々の”細”は「ほそ(い)」「こま(かい)」「さい」と読むことができます。
一般的には細々は「こまごま」と読むことが多いです。
ただ細々は「こまごま」「ほそぼそ」「さいさい」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また細々に用いられている”々”というのは、踊り字の一種で、”同の字点(どうのじてん)”または、片仮名(カタカナ)の「ノ」と「マ」を組み合わせたように見えることから”ノマ点”(俗に”ノマ”)と呼ばれているものです。
(踊り字とは、”国語で、同じ漢字や仮名(かな)を重ねるときに用いる符号のこと”で、”々”は、「あゝ」の”ゝ”などと同じようなもの)
この”々”自体に固有の読み方は存在せず、「細々(こまごま)」や「久々(ひさびさ)」のように、同じ漢字を繰り返すときに、簡単に表す目的で、その漢字の代わりとして使われています。
つまり同じ漢字が繰り返される場合は、その漢字を2回書くよりも”々”で書いた方が楽だから、”々”を使っているというわけです。
なので細々は”細細”、久々も”久久”とまったく同じものですので覚えておきましょう。
次の章で細々の意味について解説していきます。
細々(こまごま)は「細かくて雑多なさま/詳しくて丁寧なさま」の意味として用いられています。
細々を「こまごま」と読むと上記のような意味になりますが、
「ほそぼそ」「さいさい」と読むとそれぞれ下記のような意味となります。
細々を「ほそぼそ」と読むと「非常に細いさま。細くて弱々しいさま/ある状態が辛(かろ)うじて続いているさま」、「さいさい」と読むと「細かいさま。また、詳しいさま」の意味となります。
このように細々は「こまごま」「ほそぼそ」「さいさい」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
細々を用いた例文としては、「彼は細々(こまごま)と解説してくれた」や、
「2人で細々(ほそぼそ)と暮らしている」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「詳しくて丁寧なさま」の意味で、
後者の例文は「ある状態が辛うじて続いているさま」の意味で使用しています。
以上が「細々の読み方と意味、”こまごま”と”ほそぼそ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど