結論から言ってしまうと、雑兵の正しい読み方は「ぞうひょう」「ざっぴょう」になります。
雑兵の”雑”は「ざつ」「ぞう」、”兵”は「へい」「ひょう」と読むことができますが、雑兵を「ざっぺい」と読むのは間違いです。
ただ一般的には雑兵は「ぞうひょう」と読むことがほとんどです。
また雑兵を「ざっぴょう」と読むのは、日本語の”促音化(そくおんか)+半濁音化(はんだくおんか)”によるものです。
雑兵の”雑”の読み方は「ざつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ざっ」という読み方をすることはできません。
雑兵のように「ざつぴょう」ではなく、「ざっぴょう」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
(”兵”を「ぴょう」と読むのは半濁音化によるもので、少し後に解説しています)
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
雑兵であれば、雑(ざつ)+兵(ぴょう)なので、兵(後ろの語)の前に付いた音である”つ”が促音の”っ”に変化します。
そして雑兵の”兵”の読み方は「ひょう」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぴょう」という読み方をすることはできません。
雑兵のように「ざっひょう」ではなく、「ざっぴょう」と変化して読むのは、日本語の「半濁音化(はんだくおんか)」と呼ばれているものです。
半濁音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭(ハ行音)がパ行音に変化する現象のこと”を言います。
このパ行音(パ・ピ・プ・ペ・ポ)のことを”半濁音(はんだくおん)”と呼びます。
雑兵であれば、雑(ざっ)+兵(ひょう)なので、兵(後ろの語)の語頭である”ひょ”が半濁音の”ぴょ”に変化します。
このように日本語の”促音化+半濁音化”によって雑兵を「ざっぴょう」と読んでいます。
次の章で雑兵の意味と類義語について解説していきます。
雑兵は「身分の低い兵士のこと/地位の低い者。下っ端のこと」の意味として用いられています。
雑兵を用いた例文としては、「雑兵だけで攻め入る」や、
「雑兵として組織で働いている」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「身分の低い兵士のこと」の意味で、
後者の例文は「地位の低い者。下っ端のこと」の意味で使用しています。
また雑兵の類義語としては、「弱卒(じゃくそつ)・歩兵(ほへい)・小者(こもの)・一介(いっかい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても雑兵と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「雑兵の読み方と意味、”ぞうひょう”と”ざっぺい”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
<読み間違えやすい漢字の一覧>
<難読漢字の一覧(偏)>