このページでは近々（近近）の読み方と意味、「きんきん」と「ちかぢか」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

 

結論から言ってしまうと、近々の正しい読み方は「きんきん」「ちかぢか」の両方になります。

 

近々の”近”は「ちか（い）」「きん」（連濁により「ぢか」）と読むことができます。

 

（連濁とは、２つの語が結びついて１つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと）

 

 

 

一般的には近々は「ちかぢか」と読むことが多いです。

 

ただ近々は「きんきん」「ちかぢか」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。

 

（次の章でそれぞれの意味について解説していきます）

 

 

 

また近々に用いられている”々”というのは、踊り字の一種で、”同の字点（どうのじてん）”または、片仮名（カタカナ）の「ノ」と「マ」を組み合わせたように見えることから”ノマ点”（俗に”ノマ”）と呼ばれているものです。

 

（踊り字とは、”国語で、同じ漢字や仮名（かな）を重ねるときに用いる符号のこと”で、”々”は、「あゝ」の”ゝ”などと同じようなもの）

 

 

この”々”自体に固有の読み方は存在せず、「近々（きんきん・ちかぢか）」や「久々（ひさびさ）」のように、同じ漢字を繰り返すときに、簡単に表す目的で、その漢字の代わりとして使われています。

 

つまり同じ漢字が繰り返される場合は、その漢字を２回書くよりも”々”で書いた方が楽だから、”々”を使っているというわけです。

 

なので近々は”近近”、久々も”久久”とまったく同じものですので覚えておきましょう。

 

 

次の章で近々（近近）の意味について解説していきます。

 

 

近々（きんきん）は「時間的にそれほど先ではないさま。近いうちに」の意味として用いられています。

 

 

近々を「きんきん」と読むと上記のような意味になりますが、
「ちかぢか」と読むと上記の他に、「距離の非常に近いさま」の意味も含まれます。

 

このように近々は「きんきん」「ちかぢか」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。

 

 

 

近々を用いた例文としては、「近々（きんきん）のうちに彼の耳に入るだろう」や、「それを近々（ちかぢか）と見たことはある」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「時間的にそれほど先ではないさま。近いうちに」の意味で、後者の例文は「距離の非常に近いさま」の意味で使用しています。

 

 

 

また近々の類義語としては、「間近（まぢか）・至近（しきん）・手近（てぢか）・即時（そくじ）」などの言葉が挙げられます。

 

どの言葉についても近々と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「近々（近近）の読み方と意味、”きんきん”と”ちかぢか”正しいのは？」でした。

 

 

これまで説明したことをまとめますと、

 

 

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