結論から言ってしまうと、浸漬の本来の読み方は「しんし」でしたが、
いま現在では「しんし」と「しんせき」のどちらでも問題はありません。
浸漬の”漬”は「つ(ける)」「し」の読み方はありますが、「せき」という読み方はありません。
ただ一般的には浸漬は「しんせき」と読むことが多いです。
浸漬を「しんせき」と読むのは本来の読み方ではなく、
この「しんせき」は”慣用読み”と呼ばれる読み方になります。
慣用読みというのは、誤った読み方の人が増えて広く定着したことで、
その誤った読み方についても間違いではないとされた読みのことです。
簡単に言えば、浸漬を「しんせき」と間違って読む人が増えたために、
「しんし」でも「しんせき」でも正しい読み方ということにしよう!となったわけです。
なのでいま現在での浸漬の読み方としては、「しんし」と「しんせき」はどちらも正しい読み方となります。
次の章で浸漬の意味と類義語について解説していきます。
浸漬は「液体に浸(ひた)すこと。また、水が浸透すること/思想や噂(うわさ)などが次第に浸透していくこと」の意味として用いられています。
浸漬を用いた例文としては、「これは何時間も水に浸漬させたものだ」や、
「彼らはあいつの考えに浸漬されている」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「液体に浸すこと」の意味で、後者の例文は「思想や噂などが次第に浸透していくこと」の意味で使用しています。
また浸漬の類義語としては、「流布(るふ)・浸透(しんとう)・伝播(でんぱ)・波及(はきゅう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても浸漬と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「浸漬の読み方と意味、”しんし”と”しんせき”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
<読み間違えやすい漢字の一覧>
<難読漢字の一覧(偏)>