結論から言ってしまうと、衣更着の正しい読み方は「きさらぎ」になります。
衣更着の”衣”は「ころも」「き(る)」「い」、”更”は「さら」「こう」、”着”は「き(る)」「ちゃく」と読むことができますが、衣更着を「いこうちゃく」と読むのは間違いです。
ただ一般的には「きさらぎ」は”如月”と書き表されることがほとんどで、”如月・衣更着”を「きさらぎ」と読むのは当て字になります。
次の章で衣更着の意味について解説していきます。
衣更着は「陰暦2月の別名のこと」の意味として用いられています。
陰暦2月というのは、”太陰太陽暦(たいいんたいようれき)における2月のこと”で、ここでの陰暦は日本でいう旧暦のことを指します。
(陰暦の意味自体には”太陰太陽暦”だけでなく、”太陰暦”の意味もあります)
旧暦と現在の暦(太陽暦)では季節にズレが生じるため、陰暦2月は”現在の暦でいうところの2月下旬~4月中旬ころ”に当たります。
また陰暦の2月ころは寒さがぶり返したり、まだまだ寒さが厳しく、衣を更に重ね着することから、”衣更着”という字に「きさらぎ」の読み方が当てられました。
以上が「衣更着の読み方と意味、”きさらぎ”と”いこうちゃく”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど