結論から言ってしまうと、以色列の正しい読み方は「イスラエル」になります。
以色列の”以”は「い」、”色”は「いろ」「しょく」、”列”は「れつ」と読むことができますが、以色列を「いしょくれつ」と読むのは間違いです。
以色列を「イスラエル」と読むのは当て字で、当て字と言うのは”漢字の本来の用法を無視して表されている字のこと”を言います。
漢字には”その漢字の音(読み方)”と”その漢字が持っている意味”とがあり、
この2つを満たしたものが漢字の本来の用法で、どちらか1つでも違っていればそれは当て字とされます。
(ただし漢字の読み方には、なまりや音変化などがあるため、上記のどちらかを満たしていない場合でも必ずしもそれが当て字とは言い切れません)
そして当て字には”①漢字の音(読み方)のみを優先した当て字”と、”②漢字の意味のみを優先した当て字”の2種類が存在し、以色列を「イスラエル」と読むのは①の当て字になります。
まず”①漢字の音(読み方)のみを優先した当て字”というのは、
例えば「夜露死苦(よろしく)」や「倫敦(ロンドン)」などの当て字のことです。
これらは単純にその漢字が持っている意味を考慮せずに、
その漢字の音(読み方)だけを優先して表されている当て字です。
ただ「夜露死苦(よろしく)」はそのまま読むことができますが、
「倫敦(ロンドン)」はそのまま読むと”倫(りん)敦(とん)”と読むことになります。
ですので①の当て字には「以色列(イスラエル)」や「倫敦(ロンドン)」のように、音(読み方)の響きだけで無理やり当てられた読み方のものもあるため覚えておきましょう。
次に”②漢字の意味のみを優先した当て字”であれば反対に、
その漢字の音(読み方)は関係なく、その漢字の意味に合った読み方が付けられます。
例えば②の当て字には「氷菓子(アイスクリーム)」や「運命(さだめ)」などがあり、
これらは氷菓子や運命という漢字の意味的に合っている読み方が当てられています。
なので①の当て字と異なり、②の当て字はその漢字の持つ元々の音(読み方)が考慮されていません。
次の章で以色列の意味について解説していきます。
以色列は「アジア南西部の地中海東岸にある共和国のこと」の意味として用いられています。
以色列の首都はエルサレムとされていますがこれは未承認で、
国際的にはエルサレムではなくテルアビブが首都とされています。
実質的にはテルアビブが政治・経済の中心都市となっています。
また観光スポットとして有名なのが、イスラエルとヨルダンの国境にある”死海(しかい)”で、
死海というのは南北60キロメートル、東西17キロメートルの細長い湖になります。
※上は死海の写真
普通の海水の塩分濃度が約3パーセントなのに対して、死海の塩分濃度は約30パーセントで、あまりにも高い塩分濃度のためほとんどの生物が生息できないため、それが死海という名称の由来となっています。
塩分濃度が高いために普通の海よりも体が浮きやすくなり、死海では浮かびながら読書したりする人もいます。
以上が「以色列の読み方と意味、”イスラエル”と”いしょくれつ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど