このページでは希釈の意味とは?。また希釈の計算方法と対義語について簡単に解説しています。

 

 

 

1.希釈の意味とは?

希釈(きしゃく)とは、溶液に溶媒を入れて濃度を薄めることを言います。

 

少し言い方が難しいので簡単に言うと、
ある液体に水などを入れて濃度を低くすることです。

 

 

また液体を薄めるときに使用されるのは水だけでなく他にも、
アルコールやアセトンなどの有機溶剤が用いられることも多いです。

 

ちなみに日常的に使われている商品で「原液を水で○倍に希釈する」とか、
「原液1に対して水4で薄める(希釈する)」のような感じでよく使われていますよね。

 

例えば”めんつゆ”のように、初めから水で希釈する用に売られている商品は多いです。

 

そして水で希釈する前のめんつゆにはすでに水分が含まれていて、
調味料の濃度が高い状態で水と混合しています

 

 

私たちはその調味料の濃度が高い(味が濃い)めんつゆを水で希釈することで、
含まれている調味料の濃度を水で低く(味を薄く)して使っているんですね。

 

希釈のときの計算例について

では原液を希釈するときの3つの例について見ていきましょう。

 

希釈するときによく見られる表示の例

  • 原液を水で5倍に希釈する
  • 原液1:水4で希釈する
  • 希釈10%~20%

 

原液を水で5倍に希釈する

原液を100[ml]だとすると、それを水で5倍になるように希釈するということです。

 

つまり100[ml]×5倍=500[ml]にすれば良いというわけです。

 

 

なのでこの場合は原液100[ml]に水400[ml]を加えれば、
原液を水で5倍に希釈したことになります

 

もし原液が200[ml]であれば、200[ml]×5倍=1000[ml]にすれば良いので、
原液200[ml]に水を800[ml]加えれば良いことになりますね。

 

 

このように原液を5倍に希釈するというような考え方をするときは、
原液の量を水などで薄めて5倍にすると考えれば簡単です。

 

原液1:水4で希釈する

これは原液1に対して水4で希釈するということになります。

 

原液を100[ml]だとすると100[ml]で1、
水は原液1に対して4必要ですので400[ml]になるわけです

 

 

なのでこれは先ほどの原液を水で5倍に希釈したときと同じです。

 

希釈についてややこしいと感じる人が多いのも、
このように書き方が「何倍」とか「○:○」みたいに統一されてないからです。

 

希釈10%~20%

塗料のような製品にはこのような”希釈10%~20%”の表示がよく見られます。

 

これは塗料自体を10%~20%希釈して使用してくださいという意味です。

 

塗料などは一般的に水性塗料であれば水で希釈し、
油性塗料であればシンナーなどで希釈します。

 

なので塗料が缶に1[L](1000[ml])入っているのなら、
その量の10%~20%の量の水やシンナーで希釈すれば良いわけです。

 

 

1000[ml]の10%は100[ml]で、20%は200[ml]ですので、
100[ml]~200[ml]の水やシンナーを入れて塗料自体を希釈します

 

希釈するときは上記のような3通りの書き方がほとんどですので、しっかりと理解しておきましょう。

 

2.希釈の対義語は濃縮(のうしゅく)

さっそくですが希釈の対義語は、濃縮です。

 

濃縮(のうしゅく)とは、液体の濃度を高くすることを言います。

 

濃縮は簡単に言えば、水分を蒸発させ飛ばすことによって、
水分の割合を少なくするということです。

 

 

なので濃縮の仕組みとしてはスープなどを煮詰めたときと同じになります。

 

濃縮のときの計算例について

 

では液体を濃縮するときの例を見ていきましょう。

 

濃縮のときによく見られるのが”○倍濃縮”という表示です。

 

3倍濃縮の計算について

例えば売られているめんつゆなどのラベルに、3倍濃縮という表示があります。

 

この”3倍濃縮”がどういうことを意味しているのかというと、
普通に使うめんつゆよりも3倍濃度を高くしていることを表しています

 

つまりこの3倍濃縮されためんつゆを水で3倍に希釈すれば、
普通の濃さのめんつゆになるわけです。

 

 

上図のように3倍濃縮で売られているめんつゆ(400ml)があるとしたら、
普通の濃さで使用するには800mlの水で希釈すると良いわけです

 

なので希釈のときと考え方は同じですね。

 

 

以上が「希釈の意味とは?計算方法と対義語について簡単に解説!」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 希釈とは、ある液体に水などを入れて濃度を低くすること。
  • 希釈の対義語は、濃縮(のうしゅく)である。
  • 濃縮とは、ある液体から水分を抜いて濃度を高くすること。

 

 

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