さて料理を日頃からしている人であれば、
煮詰めることでスープなどの味が濃くなるというのも経験的に分かるでしょう。
しかし料理をほとんどやらない人は、
なぜ味が濃くなるのか分からないという人も多いのではないでしょうか。
はじめから知っていれば「そんな簡単なことなのか」と言えますが、
当然何も知らない人からしたら分かりませんよね。
そこでこのページでは、煮詰めるとスープなどの味が濃くなる理由を簡単に解説します。
どうぞご覧ください。
1.煮詰めると味が濃くなる理由とは?
ではさっそくですが煮詰めることで味が濃くなる理由について説明していきますね。
結論から言ってしまうと煮詰めることでスープなどの味が濃くなる理由は、
煮詰めることによってスープなどに含まれている水分のみが蒸発してしまうからです。
スープなどの味の濃さを決めているものは、調味料と水分の割合です。
調味料に対して水分の割合が多ければ、味が薄くなります。
その反対に調味料に対して水分の割合が少なければ、味は濃くなります。
そして煮詰めることによって、スープ内の水分だけを蒸発させて味を濃くするというわけです。
イメージしにくい人は下記の図をご覧になっていただければ分かります。
上の図はコンソメスープだと思ってください。
大雑把に言えば、コンソメスープはコンソメの素と水からできています。
そしてこのコンソメスープを煮詰めると、下の図のようになります。
コンソメスープを煮詰めていくと、少しずつスープ内の水分だけが蒸発していきます。
そして煮詰め続けていると、上の図のように水が減っていくのが分かると思います。
スープ内の水は少しずつ蒸発していきますが、コンソメの素(調味料)にはほとんど変化がありません。
ということは水だけ減って調味料はそのままになります。
なので煮詰めてスープ内の水分が減ったから、調味料と水分の割合が変化して味が濃くなったということですね。
以上が「煮詰めるとスープなどの味が濃くなる理由とは?」でした。
2.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 煮詰めることで味が濃くなる理由は、スープ内の水分だけ蒸発して減ったから(調味料は減っていない)。