さて日常的に使われることはないですが、「修二会」という言葉があります。
この修二会に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
修二会がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは修二会の読み方と意味、「しゅにえ」と「しゅうにかい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.修二会の正しい読み方は「しゅにえ」「しゅうにかい」?
では修二会の正しい読み方は、「しゅにえ」「しゅうにかい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、修二会の正しい読み方は「しゅにえ」になります。
修二会の”修”は「おさ(める)」「しゅう」「しゅ」、”会”は「あ(う)」「かい」「え」と読むことができますが、修二会は「しゅにえ」と読むのが正しく、「しゅうにかい」と読むのは間違いです。
また修二会(しゅにえ)のように「修(しゅ)」が用いられている言葉には、
「修行(しゅぎょう)・修羅(しゅら)・修験者(しゅげんじゃ)・阿修羅(あしゅら)」などがあります。
修二会(しゅにえ)のように「会(え)」が用いられている言葉には、
「会得(えとく)・会式(えしき)・会厭(ええん)・図会(ずえ)」などがあります。
次の章で修二会の意味と類義語について解説していきます。
2.修二会の意味と類義語について
※上は東大寺でのお水取りの儀式の写真
では修二会の意味と類義語について見ていきましょう。
まず修二会は「寺院で、陰暦2月(現在の3月頃)に行われる国家の安泰を祈る法会(ほうえ)のこと」の意味として用いられています。
陰暦(旧暦のこと)の2月というのは、現在の暦(新暦)における3月頃にあたり、特に3月に行われる東大寺二月堂での修二会はお水取りの儀式でよく知られています。
法会(ほうえ)というのは、”説法(せっぽう)・読経(どきょう)・修法(しゅほう)や死者の供養など仏事を行ったりするための集会のこと”です。
また修二会の類義語としては、「法会(ほうえ)・法事(ほうじ)・仏事(ぶつじ)・お水取り(おみずとり)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても修二会と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「修二会の読み方と意味、”しゅにえ”と”しゅうにかい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 修二会の正しい読み方は「しゅにえ」で、「しゅうにかい」は間違い。
- 修二会は「寺院で、陰暦2月(現在の3月頃)に行われる国家の安泰を祈る法会のこと」の意味。
- 修二会の類義語には、「法会・法事・仏事・お水取り」などがある。