夏になり暑くなってくるとスイカが食べたくなりますね。
スイカを食べるときに「塩をかけて食べると甘くなるよ」
というようなことを言われたことはありませんか?
実際にスイカに塩をかけたらいつもよりも甘かったはずです。
そこでこのページでは、なぜスイカに塩をかけると甘くなったように感じてしまうのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.スイカに塩をかけると甘くなる理由とは?
さっそく本題から入っていきます。「なぜスイカに塩をかけると甘くなるのか?」
結論から申し上げると、1度に異なる2種類以上の味(甘味と塩味)を混同させたので、
いずれかの味が強まる味の対比効果という現象が起こったからです。
スイカに塩をかけるとスイカに含まれている成分と塩の成分が化学反応を起こして.....
というような小難しい話ではないです(笑)
ただ単に人間の舌が味の錯覚を起こしているだけなんです。
では味の対比効果って具体的にどんなものなのか次の章で説明しますね。
2.味の対比効果って何?
先ほど味の対比効果とは、1度に異なる2種類以上の味を混同させるといずれかの味が強まる現象であると説明しました。
もう少し分かりやすく言ってしまえば、
味の対比効果とは味を引き立たせる効果のことです。
味の対比効果の際に最も重要となるのは、味のバランスです。
スイカに塩を少しかけると甘く感じるようになるのなら、
もっとたくさん塩をかけたらスイカがかなり甘くなるのかというとそうではありません。
何も考えずに塩をかけるだけではしょっぱいスイカになってしまいますのでご注意を。
あくまで少しだけ塩をかけるということが大事です。
またスイカに塩をかけるだけではなくお汁粉やあんこ、塩キャラメル、
塩飴など味の対比効果によって甘さを引き立たせているものも身近に多く存在します。
食べ物を味わう際には舌が味を感じる役割を持っていて、
舌は甘味よりも塩味のほうが先に舌で感じるようになっています。
なのでその際に甘味よりも塩味のほうが先に感じられるため余計に甘さが引き立つそうです。
実は味の対比効果って「スイカ(甘味)と塩(塩味)」だけでなく、
他の異なる味のものをについてもいずれかの味を引き立たせることが出来るんです。
例えば昆布だし(うま味)だけではあまりおいしいとは感じませんが、
そこに塩(塩味)を少し加えるだけで味が格段に良くなります。
よく塩昆布って売っていると思うんですけど、
これは味の対比効果を簡単に作ることができる便利な食材だったりするんですね。
このほかにも世の中には味の対比効果を使用した料理が
たくさんあふれていますので注意深く観察してみてくださいね。
以上が「スイカに塩をかけると甘くなる理由とは?味の対比効果って何?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- スイカに塩をかけるといつも以上に甘く感じるのは”味の対比効果”と言われる現象のこと。
- 味の対比効果とは味を引き立たせる効果のこと。
- 味の対比効果は人間の舌が錯覚して起こる。
- 人間の舌は甘味よりも塩味のほうが先に感じやすくなっている。
- 甘味と塩味以外の組み合わせでも味の対比効果は発生する。