さて日常的に使われるもので「従兄」という言葉があります。
この従兄に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
従兄がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは従兄の読み方と意味、「いとこ」と「じゅうけい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.従兄の正しい読み方は「いとこ」「じゅうけい」?
では従兄の正しい読み方は、「いとこ」「じゅうけい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、従兄の正しい読み方は「いとこ」「じゅうけい」の両方になります。
従兄の”従”は「したが(う)」「じゅう」、”兄”は「あに」「けい」「きょう」と読むことができます。
ただ一般的には従兄は「いとこ」と読むことがほとんどです。
従兄を「いとこ」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「従兄(いとこ)」に用いられている”従”は単体では「い」と読むことはできず、”兄”も単体では「とこ」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で従兄の意味と類義語について解説していきます。
2.従兄の意味と類義語について
では従兄の意味と類義語について見ていきましょう。
まず従兄は「父または母の兄弟・姉妹の子供で、自分よりも年上の男のこと」の意味として用いられています。
「いとこ」というのは、自分の父または母の兄弟・姉妹の子供のことで、
その子供の性別・自分から見たときの年齢によって「いとこ」に当てられる漢字が異なります。
例えば従兄であれば”自分よりも年上の男のいとこ”を指し、
従妹であれば”自分よりも年下の女のいとこ”を指します。
このように”いとこ”を表す漢字には年齢・性別などによって、
「従兄・従弟・従姉・従妹・従兄弟・従姉妹・従姉弟・従兄妹」などが用いられます。
また従兄の類義語としては、「姪(めい)・甥(おい)・親戚(しんせき)・親類(しんるい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても従兄と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「従兄の読み方と意味、”いとこ”と”じゅうけい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 従兄の正しい読み方は「いとこ」「じゅうけい」の両方。
- 従兄は「父または母の兄弟・姉妹の子供で、自分よりも年上の男のこと」の意味。
- 従兄の類義語には、「姪・甥・親戚・親類」などがある。