さて日常的に使われるもので「景色」という言葉があります。
この景色に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
景色がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは景色の読み方と意味、「けしき」と「けいしょく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.景色の正しい読み方は「けしき」「けいしょく」?
では景色の正しい読み方は、「けしき」「けいしょく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、景色の正しい読み方は「けしき」「けいしょく」の両方になります。
景色の”景”は「けい」、”色”は「いろ」「しょく」「しき」と読むことができます。
ただ一般的には景色は「けしき」と読むことがほとんどです。
景色を「けしき」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「景色(けしき)」に用いられている”色”は単体で「しき」と読むことはできますが、”景”は単体では「け」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で景色の意味と類義語について解説していきます。
2.景色の意味と類義語について
では景色の意味と類義語について見ていきましょう。
まず景色は「山や川など自然の眺めのこと」の意味として用いられています。
景色を用いた例文としては、「美しい景色だ」や、
「あそこの景色を見に行こう」のような使い方で用いられています。
また景色の類義語としては、「情景(じょうけい)・壮観(そうかん)・眺望(ちょうぼう)・展望(てんぼう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても景色と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「景色の読み方と意味、”けしき”と”けいしょく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 景色の正しい読み方は「けしき」「けいしょく」の両方。
- 景色は「山や川など自然の眺めのこと」の意味。
- 景色の類義語には、「情景・壮観・眺望・展望」などがある。