このページではなぜ食べ物を冷蔵庫・冷凍庫に入れるのかを簡単に解説しています。

 

 

 

1.食べ物を冷蔵庫・冷凍庫に入れる理由

 

結論からいってしまうと食べ物を冷蔵庫・冷凍庫に入れる理由は、”細菌・カビの成長・増殖する速度を遅くして、食べ物・飲み物を腐りにくくするため”です。

 

食べ物によっては冷たくした方が美味しいから、という理由もありますが、
基本的には冷蔵庫・冷凍庫は食べ物を腐りにくくする(長期保存する)ために作られています。

 

 

食べ物が腐るというのは、食べ物に付着した細菌・カビが成長・増殖することにより起こるもので、成長・増殖する過程で異臭を放ったり、ネバネバするような物質を生成します。

 

空気中には細菌・カビなどの微生物も浮遊しているため、”食べ物(飲み物)が空気に触れる=食べ物(飲み物)に細菌・カビが付着している”と思ってください。

 

 

そして細菌・カビも生物(微生物)なので、人間と同様に寒すぎたり暑すぎたりすると動きが鈍(にぶ)くなったり死滅したりします。

 

 

細菌・カビにも活動(成長・増殖)しやすい温度が存在し、細菌は20℃~40℃(35℃~40℃付近が最も活動しやすい温度)、カビは5℃~40℃(20℃~30℃付近が最も活動しやすい温度)が活動(成長・増殖)しやすくなるとされています。

 

 

このように冷蔵庫・冷凍庫に入れて食べ物・飲み物の温度を下げることで、
細菌・カビの動きを鈍くして成長・増殖する速度を遅らせる、つまり食べ物が腐る速度を遅らせることができます。

 

(厳密にいえば細菌・カビの成長・増殖に必要な主な条件は、「温度」「栄養」「湿度(しつど)」の3つです)

 

 

次の章で冷蔵庫よりも、冷凍庫の方が食べ物は腐りにくくなることについて解説していきます。

 

 

冷蔵庫よりも、冷凍庫の方が食べ物は腐りにくくなる

 

冷蔵庫よりも、冷凍庫の方が温度が低く設定されているため、冷凍庫に入れたときの方が食べ物はより腐りにくく(長く保存しやすく)なります

 


※上は冷蔵庫・冷凍庫で温度を下げた場合(細菌)の図

 

一般的には冷蔵庫は平均温度が2℃~6℃、冷凍庫は平均温度は-20℃~-18℃くらいに設定されています。

 

 

細菌の多くは10℃以下になると成長・増殖が遅くなり、-15℃以下では成長・増殖をほとんどしなくなりますが、死滅したわけではないので解凍すると再び活動し始めます(細菌の種類によっては死滅します)。

 

カビの多くは0℃以下になると成長・増殖がかなり遅くなり、カビの多くは凍結させることで成長・増殖を止めることができます(細菌と同様に死滅したわけではない)。

 

 

上記のように温度が低いほど細菌・カビの動きも鈍くなるため、冷蔵庫よりも冷凍庫に入れた方が食べ物は腐りにくく(長く保存しやすく)なります

 

 

以上が「なぜ食べ物を冷蔵庫・冷凍庫に入れるのか?」でした。

 

 

2.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 食べ物を冷蔵庫・冷凍庫に入れる理由は、”細菌・カビの成長・増殖する速度を遅くして、食べ物・飲み物を腐りにくくするため”。
  • 食べ物に付着した細菌・カビが成長・増殖し、その過程で異臭を放ったり、ネバネバするような物質を生成する。
  • 細菌・カビも生物なので、寒すぎたり暑すぎたりすると活動(成長・増殖)が鈍くなる。
  • 温度が低いほど細菌・カビの活動が鈍くなるため、冷蔵庫よりも冷凍庫に入れた方が食べ物は腐りにくく(長く保存しやすく)なる。

 

 

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