このページでは飲み残しのペットボトルが爆発・破裂する仕組みをわかりやすく図で解説しています。

 

 

 

1.飲み残しのペットボトルが爆発・破裂する仕組み

結論からいってしまうと飲み残しのペットボトルが爆発・破裂するのは、”ペットボトル内に存在する微生物(細菌・酵母・カビなど)が、中の飲料を栄養として成長・増殖する過程で炭酸ガス(二酸化炭素)を発生させるから”です。

 

 

微生物によって炭酸ガスが発生し、炭酸ガスが増えていくことでペットボトル内部の圧力が上がってペットボトルが膨らんでいき、ペットボトルがその圧力に耐えられなくなると爆発・破裂します。

 

 

微生物は口の中にも空気中にも存在している

 

微生物は口の中にも空気中にも存在しているため、”食べ物・飲み物が空気に触れる=食べ物・飲み物に微生物(細菌・酵母・カビなど)が付着している”と思ってください。

 

 

口の中にも空気中にも微生物は存在しますが、口の中にいる微生物は、空気中に浮遊している微生物よりとても多いです。

 

そのためペットボトルに直接口を付けて飲んだ場合は、ペットボトル内の飲料に口の中にいた多くの微生物が移ってしまうため、微生物がペットボトル内で繁殖しやすくなってしまいます。

 

 

また食品のパッケージなどによく「開封後はお早めにお召し上がりください」と表記されているのは、
開封することで食品が空気中の微生物や酸素に触れてしまい、食品の品質が劣化しやすくなるためです。

 

微生物の場合は食品の”腐敗(腐る)”、酸素の場合は食品の”酸化”に繋がります

 

 

温度がある程度高くなると微生物が増殖しやすくなる

 

微生物も生物なので、活動(成長・増殖)しやすい温度が存在し、温度がある程度高くなると成長・増殖しやすくなります

 

ただ微生物も他の生物と同様に、寒すぎたり暑すぎたりすると動きが鈍(にぶ)くなったり死滅したりします。

 

 

上図のように”細菌の場合は20℃~40℃(35℃~40℃付近が最も活動しやすい温度)”、”カビの場合は5℃~40℃(20℃~30℃付近が最も活動しやすい温度)”が活動(成長・増殖)しやすい温度(酵母の場合は35℃~38℃付近が最も活動しやすい温度)とされています。

 

微生物の成長・増殖が活発になるということは、それだけ炭酸ガスも発生しやすくなるため、ペットボトル内部の圧力が上がって爆発・破裂してしまう可能性が高くなります

 

 

夏場や暑い所(車内など)で飲み残しのペットボトルが爆発・破裂した、という話が多いのもこれが理由です。

 

 

以上が「飲み残しのペットボトルが爆発・破裂する仕組みをわかりやすく図で解説!」でした。

 

 

2.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 飲み残しのペットボトルが爆発・破裂するのは、”ペットボトル内に存在する微生物(細菌・酵母・カビなど)が、中の飲料を栄養として成長・増殖する過程で炭酸ガス(二酸化炭素)を発生させるから”。
  • 微生物(細菌・酵母・カビなど)は、口の中にも空気中にも存在している。
  • 微生物にも活動しやすい温度が存在し、温度がある程度高くなると成長・増殖しやすくなる。

 

 

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